AEによるCFRPの破壊挙動 アコースティックエミッション(AE)によるCFRP破壊挙動の解明 CFRPの破壊は、母材の破壊→はく離→繊維の破断と進行します。上記 の各工程におけるAEの特徴を下記に示します。 母材破壊時のAE挙動 き裂が発生すると、図2(a)に示すように、突発型のAEが発生します。進 行したき裂の進行数とAEの発生数に相関があり、進行したき裂の進 行量は振幅と相関があります。 はく離発生時のAE挙動 はく離が発生すると、母材と繊維が摩擦して、図2(b)に示すように、連続 的にAEが発生します。すなわち持続性の長いAEが発生します。AEの 振幅は、母材の破壊時に発生するAEと比較して大きくなります。 繊維破断時のAE挙動 繊維の破断が発生すると、図2(c)に示すように、突発型のAEが発生しま す。その振幅は、母材やはく離時に発生するAEと比較して非常に大き くなります。 各破壊挙動の評価方法 上記のように、CFRPの破壊挙動は発生したAEの振幅および持続時間の 大きさから評価することができます。 振 幅:繊維の破断>はく離>母材の破壊 持続時間:はく離>繊維の破断>母材の破壊 NIPPON PHYSICAL ACOUSTICS,LTD.
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