1 第4回岐阜建築鉄骨技術交流会 (かんたん構造講義) 第1部 構造計算のおおまかな流れ (柱・梁はどうきまるのか?) ©2005 増田、小原 2 構造計算(設計)って何? 構造部材はどのように決めてい くのか? 構造計算の流れ 計画 3 a 建築計画 b 架構形式の選択 c 計算ルートの決定 準備 d 設計荷重 e 二次部材の検討 応力計算 繰り返し 断面算定 f 柱・梁等の断面仮定 g 荷重・応力・変形等の計算 4 建築計画 意匠の基本図(平面図、立面図、断面図、仕 上げ表等) 意匠設計士の要望等を聞く 構造上の問題点、注意する事項を検討 5 架構形式の選択 ラーメン ラーメン+ブレース架構 ラーメン(長手方向トラス架構) 6 設計ルート ・ルート1 比較的規模の小さい物 ・ルート2 一般的な建物 ・ルート3 定) 塑性設計(保有耐力の算 7 建築物の構造計算方法に関する概要書 計算ルートの想定 RC造・SRC造 S造 START START 階数≦3 一次設計 高さ≦13m 軒の高さ≦9m 許容応力度計算 スパン≦6m (許容応力度等計算法) YES 延べ面積≦500㎡ 高さ≦20mかつ NO YES Σ25Aw+Σ7Ac≧ZWAi 一次設計 NO 一次設計 層間変形角≦1/200 h≦31m CO≧0.3 許容応力度計算 許容応力度計算 接合部計算 NO 層間変形角 YES ≦1/120 Rs≧0.6 ≦1/150 ≦1/200 NO Re≦0.15 YES NO h≦31m YES 強度指向型1 NO Σ25Aw+Σ7Ac≧0.75x ZWAi Rs≧0.6 Ds YES NO Re≦0.15 Fes 保有水平耐力 YES の計算 強度指向型2 NO Σ18Aw+Σ18Ac≧ZWAi Ds Qu≧Qun Fes ・筋かいのβによる 応力割増し NO ・筋かい端部・接合部 YES の破断防止 じん性指向型 保有水平耐力 の計算 Qu≧Qun ・局部座屈の防止 NO ・横補剛の検討 YES YES ただし書き(実験) YES 2 3 E N D 1 2 3 E N D 1 8 設計荷重の種類 固定荷重 長期荷重 積載荷重 積雪荷重(多雪地域) 地震荷重 短期荷重 風荷重 積雪荷重(一般地域) その他荷 重 土圧、水圧、振動、衝撃 etc. 9 荷重の組合せ ( 令 82 条 ) 荷重・外力状態 一般地方 多雪地域 考 G+P 常時 G+P 長期 G + P + 0.7 S 積雪時 積雪時 G+P+S G+P+S G+P+W 短期 備 暴風時 G+P+W 抜 き な ど を 検 討 す る 場 G + P + 0.35 S + W 地震時 G+P+K G:固定荷重により生ずる力、 S:積雪荷重により生ずる力、 K:地震力により生ずる力 建 築 物 の 転 倒 、 柱 引 き 合 に は P は 適 当 に 減 少 した値をとる G + P + 0.35 S + K P:積載荷重により生ずる力 W:風圧力により生ずる力 10 柱・梁等の断面仮定 略算等を行い、柱・梁等の断面を仮定する。 梁:屋根梁(金属屋根等)は梁成がスパンの1/25~1/30程度。 : // (コンクリート屋根) スパンの1/15~1/20程度。 :各階床梁は梁成がスパンの1/12~1/18程度。 柱:角形鋼管の場合は、柱成は梁成の1/2~4/5程度。 :H形鋼の場合は、柱成は梁成の2/3~1/1程度。 11 荷重・応力・変形等の計算 応力 (モーメント) 長期荷重G+P 長期モーメント 短期モーメント応力 G+P+K 地震荷重 K 地震時モーメント 12 部材断面算定 計算された部材応力と最初に仮定した部材 の許容応力度との比較により部材が安全 かどうかを確かめる。 NGの場合は、OKになるまで、断面仮定→ 計算→断面算定を繰り返す。 13 基礎等の検討 土質柱状図や隣接建物の基礎等により基礎 形式を決める。 基礎形式:直接基礎、杭基礎 直接基礎:独立基礎、布基礎、べた基礎 杭基礎:既製杭基礎、現場打ち杭基礎 杭打ちの工法は、多種多様なものがある。 平面図 14 立面図 15 断面図 16 矩計図 17 構造計画 18 荷重設定 19 設計荷重表 20 その他の設計 21 電算機入力 基本事項 22 計算条件入力 23 使用材料入力 24 部材配置入力 25 応力解析 26 設計ルート 27 部材検定 梁 28 柱部材 検定 29 終了時メッセージ 30 ルート3 保有耐力設計 31 計算概要 32 構造図 伏図 33 伏図 鉄骨リスト 34 軸組図1 35 軸組図2 36 基礎等リスト 37 鉄骨架構図 38
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