資料4 石油コンビナートの防災アセスメント指針改訂の概 要について 石油コンビナートの防災アセスメント指針 石油コンビナートで発生する可能性のある災害の 想定を行うための評価手法を示したもの (H6消防庁制定、H13改訂) 地方自治体が石油コンビナート等防災計画を策定 する際の災害想定の作成に活用 1 防災アセスメントの基本概念 イベントツリー(ETA) リスクマトリックス 2 確率的な評価手法 【イベントツリー解析】 ■ イベントツリーの概念図 ■ 例: 危険物タンクの初期事象・事象分岐・出現し得る災害事象 初期事象 事象分岐 災害事象 ◇配管の破損による漏洩 ◇緊急遮断の失敗 ◇少量流出火災 ◇タンク本体の小破漏洩 ◇バルブ手動閉止の失敗 ◇中量流出火災 ◇タンク本体の大破漏洩 ◇一時的な漏洩・拡大防止の失敗 ◇仕切堤内の流出火災 ◇内容物移送の失敗 ◇防油堤内の流出火災 ◇仕切堤による拡大防止の失敗 ◇防油堤外の流出火災 ◇防油堤による拡大防止の失敗 ◇流出油の着火 3 イベントツリー解析による災害発生危険度推定例 配管の大破による漏洩(旧法・旧基準タンク) 4 指針の主な見直し内容 ① 津波や高圧ガスタンク火災による災害シナリオの追加 ② 長周期地振動及び液状化による災害シナリオを刷新 ③ 災害発生危険度・災害影響度の推定に関する算定式 や指標等を追加・刷新(最新の知見) ④ 避難計画の考え方、緊急停止に係る安全上の留意事 項を追加 5 被害事象の評価手法 Ⅱ Ⅰ ■ 『アセス指針等』により 定量化できるか YES NO Ⅲ ■ 『アセス指針等』以外の 手法で定量化できるか ◆ 各特防区域の特性などの 留意点について検討 ■影響度の推定又は 定性的評価ができるか YES YES ◆ アセス指針等で定量化 ≪例≫ ・配管の破損による漏洩 NO ◆ 他の手法で定量化 ◆ 影響度の推定又は 定性的評価 ≪例≫ ・府の地域特性、津波による被害事 象 ① 災害発生危険度は相対的に小さいが周辺地域に 影響が及ぶような事象 ⇒ 東日本大震災やその後の爆発火災、海上流出事故等を踏まえ、 当該影響の大きさを推定(定性的評価を含む)して防災対策上考慮 ② 定量的な評価が技術的に難しい事象 ⇒ 過去の事故事例等を踏まえ定性的な評価を実施する等し、 幅広に災害シナリオとして考慮 『石油コンビナート等防災体制検討会報告書 H25年3月 消防庁』 6
© Copyright 2024 ExpyDoc