東京MRI研究会 2010年7月 東京 脳血管 MR診断に必要な脳動脈の解剖 荏原病院放射線科 井田正博 MR診断に必要な脳動脈の解剖 1. 脳梗塞の病態生理 2. 前方循環系と後方 循環系 MR読影、報告書作成に必 要な脳動脈の解剖 3. 皮質枝と穿通枝 4. 回旋枝 5. Willis 動脈輪 6. 側副循環 参考文献 Huber, Krayenbuhl, Yasargil. Cerebral Angiography, 1968 高橋昭喜編 脳MRI 1.正常解剖 秀潤社 2001 著作権に考慮し、参考文献からの画像は本 編では掲載しておりません。 NINDSによる脳梗塞の分類 National institute of neurological disorders and strokes 発症機序 mechanisms 血栓性 thrombotic 塞栓性 embolic 血行力学性 hemodynamic 臨床病型 clinical categories アテローム血栓性 atherothrombotic 心原性脳塞栓症 cardioembolic ラクナ梗塞 lacunar 血管支配域による分類 distribution 脳梗塞の分類:臨床病型と発症機序をあわせて まずは病態の基本を理解するために 臨床病型 発生機序 心原性脳塞栓症 塞栓性 アテローム血栓性 血栓性 塞栓性(動脈原性) 血行力学性 ラクナ梗塞 細小動脈硬化 血栓性 微小塞栓 血行力学性 脳梗塞の分類:臨床病型と発症機序をあわせて まずは病態の基本を理解するために 臨床病型 発生機序 心原性脳塞栓症 塞栓性 アテローム血栓性 血栓性 塞栓性(動脈原性) 血行力学性 ラクナ梗塞 血管支配域による分類 distribution 細小動脈硬化 血栓性 微小塞栓 血行力学性 塞栓症 血栓症 皮質を含む 梗塞 側副血行 白質優位の 梗塞 心原性 塞栓 アテローム (粥腫)形成 心房細動/弁膜症/粥腫破綻 急速発症→段階的進行 側副血行形成不良、突発完成 側副血行ができやすい 重篤な意識障害、失語、片麻痺… 一過性脳虚血発作(TIA)前駆 高度浮腫 / 再開通→出血性梗塞 神経学的には重症ではない アテローム血栓性(血栓性、境界領域、塞栓性) アテローム血栓性 境界領域梗塞 動脈原性塞性 Athrothrombotic infarction Watershed infarction artery-to-artery infarction 皮質含む、末梢 域もしくは境界域 プラーク潰瘍形成、 内出血、破綻 アテローム斑 (プラーク)形 成→狭窄 白質優位の梗塞 高度狭窄+ 灌流圧低下 • 血管支配境界域(分 水嶺領域)の梗塞 フィブリン血栓 遊離→塞栓 • 末梢の皮質を含む 小梗塞 ラクナ梗塞 分枝粥腫型梗塞 穿通動脈硬化 (Lipohyalinosis) アテローム (粥腫)形成 高血圧 糖尿病、高脂血症、喫煙… 穿通動脈末梢の閉塞 主幹動脈~穿通動脈分岐部のアテ 基底核、視床 症状はさまざま ローム→穿通動脈起始部閉塞 ラクナより大きな梗塞 治療はアテローム血栓症
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