設計概念を生み出す5ステップ 問題の明確な定義。 外を探す。 内を探す。 システマティックに探検する。 発見した答と、発見までのプロセスの見 直し。 問題の明確な定義 問題は何か? 「願望と現実の差」. 問題を小さく分解 する。 カギを握るサブシ ステムに焦点をし ぼる。 家庭用ゴミ の分別機能 が欲しい。 差 家庭用ゴミ を手作業で 分別。 「自動くぎ打ち機」 設計という 問題の設定 前提条件 釘(くぎ)を木材に打ちつける。 釘打ち機は手に持つ。 ボルトや接着剤は使わない。 カセット(マガジン)に入っている釘を使用。 「自動くぎ打ち機」 設計という 問題の設定(その2) お客のニーズ 釘を次々に連続して数ヶ所に打ちたい。 狭い場所にも釘打ち機を持ち込みたい。 軽さが大切。 ねらいの場所に機械を構えたら、すぐに打 ち込みたい。(遅れはだめ。) 定量的な仕様 釘の長さ: 50mm~75mm 一本打つための必要エネルギ<80 Joule 最大打ち込み力: 2,000 N 打ち込み時間< 1 sec 平均的な打ち込み本数: 4本/minute 取り回し半径 < 368 mm 重さ < 4 kg 引き金を引いてからの遅れ< 0.25 sec 全体機能 エネルギー? 物質(マガジン内の釘) 摩擦熱、機械 の熱損失 物質(打ち込まれた釘) 釘打ち機 信号(次のねらい への移動) 信号 ? 単純なサブシステムへの分解 外部エネ ルギの受 け入れ、又 は貯蔵 直進運動 エネルギ への変換 多数の釘 の貯蔵 1本だけ 釘を準備 機械の移 動とセット を感知 エネルギ 解放信号 を出す。 (トリ ガー) 5~10ブロックが適当 直進運動 エネルギを 釘に与え る。 カギを握る問題に努力を集中 エネルギの「受け入れ」と「貯蔵」の方法に 努力を集中 これが釘打ち機の形態を決める最大の要因 交流電源? 電池? 油圧? 燃焼? 化 学反応? 他の機能にはどんな方式を選んでも、全体 構成には影響が小さい。 答えを「外に探す」 リードユーザとのインタビュー (製品やそ れを使う仕事を知りつくしているお客) エキスパートとの相談 (似た製品の設計者、大学教授、コンサル タントなど) 特許調査 文献調査 答えを「内に探す」 個人の知識と創造力 記憶の中にある断片を集めて、問題解決 の方向に並べる作業。 チームの知識と創造力 個人では足りないものをおぎない合う。 内に探すときの4原則 速断を避ける。(十分な情報を集めて判 断) 多くのアイデアを出す。(この中から選 ぶ。) 「無茶」に見えるアイデアこそウェルカム。 「グループディスカッション」 と 「個人での思考」は車の両輪 まず「個人」でじっくり考えをまとめる。 グループディスカッションで個人の考えを カードに書いて回覧。 互いに考えを説明して、よいものに育てる。 答えを見つけるヒント アナロジーをとる。(似たものさがし) (例) 動物でおなじような機能をもつものを 探す。 (例) もっと小型にしてみる。 (例) 似たような機能を部分的にもつ機械を 連想する。 答えを見つけるヒント(2) Wish & Wonder 「もし、ここがこうだったらいいのだが・・・」 「もし、ここをこうしたらどうなるだろうか?」 自分やチームメートに質問してみる。 アイデアの創出を邪魔している壁をこわし てみる。 答えを見つけるヒント(3) 関連のある刺激を活用する。 チームメートのアイデアリスト (途中まで考えたが行き詰まったことを、他 人が考え直してみる。) 製品を使う環境の写真 答えを見つけるヒント(4) 量的な目標を設定する。 (例) 一人10件のアイデアを出してみる。 (質は問わない。) 疲れに打ち勝つよい方法。 答えを見つけるヒント(5) ギャラリー法 個人が考えてきたヒント、図、写真など を全て壁に貼って、片端から説明する。 アイデアを組み合わせる。 xxYYaabo xxYYaa bo アイデアB アイデアA xxY Yaa bo ブレイン・ストーミング どんなアイデアもOK。 ギャラリー法と組み合わせるとよい。 批判は絶対にしない。 他人のアイデアにさらにアイデアを上乗せ 行き詰まったら別のアイデアから再出発。 グループとしての効率判断 発言をしている人、しない人は? 発言は記録しているか? アイデアは図に描いているか? 元のアイデアに他の人のアイデアが組み 合わされて、成長しているか? 何について、ディスカッションしているのか 明確か? 下位機能を満たす物理原理 電気エネルギを 直進運動に変換 モーターと 減速ギア リニアモータ ソレノイド レールガン? エネル ギーの蓄 積 スプリング 質量 釘に力を 伝える 単一のインパクト 多数回の インパクト 押す
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