1 市場調査の手順 問題の設定 調査方法の決定 データ収集方法の決定 データ収集の実行 1. 2. 3. 4. – 標本デザイン、データ収集 5. データ分析と解釈 – データ入力、データ分析 6. 報告書の作成 2 マーケティング・リサーチ 標本デザイン (標本抽出の手順) 3 問題の設定 – 対象とする母集団は? – 全数調査か、標本調査か – どの様に標本を抽出すべきか • 抽出方法 • 標本数 • 抽出された標本の質をどの様に保証 するか 4 母集団 調査において、調べる対象となる集団 • 母集団の単位 – 個人、世帯、企業・・・ • 母集団の範囲 – 日本国内の人口等の現状を明らかにしたい →日本国内に住む全ての人 – 日本国内の流通活動の現状を明らかにしたい →日本国内の全流通業者 母集団は、調査目的によって決まる 5 全数調査と標本調査 • 全数調査 – 母集団全体を対象にした調査 –例 • 国勢調査、商業統計調査 • 学期末試験 • 標本調査 – 母集団の中から一定数選ばれた標本 (sample)を対象にした調査 6 7 標本調査の利点 • 時間がかからない – 結果が早く分かる • 費用がかからない – 豊富な内容の調査が可能 – 調査による偏り(バイアス)が少ない 全体的な傾向の把握を目的とした 調査では、標本調査が一般的 8 標本抽出の手順 • 抽出方法 – 「安直」な抽出方 法ほど • 調査結果の質 が低い • 標本数 – 標本が多いほど • 調査結果の質 が高い • 費用や時間が かかる 9 標本抽出方法 • 作為(非確率的)抽出法 – 便宜的抽出法 – 判断的抽出法 • 無作為(確率的)抽出法 – 単純無作為抽出法 – 層化抽出法 10 説明のための例 • 調査目的 – 東経大4年生の就職活動状況 • 母集団 – 東経大4年生全員(500名) 標本数は50とする。 11 便宜的抽出法 • ゼミ生や講義の履修者などから標 本を選ぶ • 問題点 – 極めて主観的、調査者に依存 – 必要な標本数が確保できない可能 性 12 判断的抽出法 • 調査目的に合致する特性項目に 基づく抽出 – スーツの着用 – 就職セミナーの出席 13 単純無作為抽出法 • 無作為(ランダム)に抽出 • 手順 – 母集団全員に通し番号をつける – 1~500までの乱数を50個発生させ る =int(500*rand()) – 該当する学生を標本として採用する 14 Excelによる乱数発生 15 層化抽出法 • 特性項目の母集団構成比を保ちなが ら無作為に抽出 • 手順 – 特性項目の抽出、母集団構成比の計算 • 性別(男4:女1)、学部(E2:B2:C1) – 各セルごとの標本数の計算 – 各セルごとに単純無作為抽出の実行 16 各セルごとの標本数の計算 男 女 計 E 16 4 20 B 16 4 20 C 8 2 10 計 40 10 50 17 層化抽出法の特徴 • 長所 – 単純無作為抽出法よりも高精度 – セル間の検討が可能 • 利用上の注意 – セル内の同質性の確保 • 調査項目に合致する特性項目 • 複数の特性項目 18 母集団と標本 標本抽出 母集団 標本 母集団 の情報 標本 の情報 悉皆調査 の結果 多変量解析 標本調査 の結果 19 調査範囲 調査 時点 一時点 調査対象 ( 母集団数) 単一 複数 集団 集団 横断的 比較 異時点 パネ ル 繰返し 20 調査尺度 • 質的 (qualitative)データ • 量的 (quantitative)データ – カテゴリー・データ • 名義尺度 • 順序尺度 – 数量データ • 間隔尺度 • 比例尺度
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