自然言語を用いたコンピュータとの会話 ―音声認識+自然言語― 和歌山大学・システム工学部・デザイン情報学科 2回生 三橋 謙太 研究の目的 • 自然言語処理、音声認識の技術を融合して、 日本語を理解し、会話できるシステムを作る 人間とのコミュニケーションを重視したアプリ ケーションの作成 完成図 ②ユーザからの入力をコンピュータで処理 (応答文の画面出力、ロボットへ命令送信) 相互に会話 ③ロボットが会話に合わ せて動く 発話を促す ①ユーザが日本語で話をする システム構成 コンピュータ内部の処理 音声認識 エンジン ユーザ 自然言語処理 ロボット制御 ロボット 音声認識について • 音声認識エンジンは既存のものを使用 • 音声認識エンジンは2種類ある – Julius (ジュリアス) – Julian (ジュリアン) http://julius.sourceforge.jp/ 自然言語処理について • 基本はキーワードのパターンマッチング ユーザ 「あなたは誰?」 キーワード COM 「僕はマイケルです」 • シンプルな人工無脳の原理 自然言語でコンピュータと会話できるプログラム 工夫した点 より自然な会話に近づけるために… 1.話題継続 2.コンピュータからユーザに質問する 3.他プログラム実行 4.コンピュータの感情の変化 5.ロボットの動きで感情を表す 1.話題継続 • 現在の話題を理解し、その話題に合った返事 を返す 例 ユーザ「カラオケは好きですか?」 カラオケ コンピュータ「好きだよ」 ユーザ「行ったことはありますか?」 (どこに?) コンピュータ「ないよ。いつも家で歌ってるよ」 (適切な返事) 2.コンピュータから質問してくる • コンピュータからユーザに対して質問する。そ してユーザから返ってきた答えをきちんと理 解する。 例 コンピュータ「果物では何が好き?」 ユーザ「りんごです」 コンピュータ「そうなんだ!」 何も工夫しなければ、 コンピュータはこの文 を理解できない (りんごが何なんだ?) 3.他プログラム実行 • ただのパターンマッチングで答えを導けない ときに、他のプログラムを実行して返事をする 例 ユーザ「今何時ですか?」 コンピュータ「5時30分だよ」 4.感情の変化 • コンピュータの感情が3段階に変化する(応 答が変化する) ・嫌なことを言われるといじける ・ほめられると機嫌が良くなる(単純) 5.ロボットの動き • ロボットの動きで感情を表す • モーターの関係で動きが制限されていたが、 その中で感情をどう表すかを工夫した – モーターが3つしかなく、両手、胴体を動かすと足 が動かせない、等 今後の課題 • コンピュータからの応答文を全て手入力する のではなく、ある程度自動生成できるようにす る • プログラムを再利用しやすいように設計する • 音声認識の認識率を上げる工夫をする 終わり
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