オープンソース入門 - オープンソースビジネス推進協議会

オープンソースカンファレンス 2015 Tokyo/Spring
オープンソース入門
2015年2月27日
オープンソースビジネス推進協議会 OSC担当
株式会社 日立ソリューションズ
社会インフラ基盤本部 第4部 技師
山本 慎悟
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Web: http://www.obci.jp/
■ OBCIとは
OBCIはOSSの力でユーザ企業のビジネスに
新たな価値を提供します!
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■ 会員企業一覧
正会員企業
SRA OSS, Inc 日本支社
株式会社 日立ソリューションズ
株式会社 電通国際情報サービス
ブラック・ダック・ソフトウェア 株式会社
株式会社 野村総合研究所
一般法人企業
株式会社SBI証券(旧SBIイー・トレー ド証券), 住友電気工業株式会社, 第一生命保険株式会社,
日本電信電話株式会社 NTTオープンソース ソフトウエアセンタ, 三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社,
株式会社アイエイエフコンサルティング, 株式会社アイザックシステムテクノロジー, 株式会社アイティーブレーン,
株式会社I2C, 株式会社アクティス, 株式会社アーティスティックス, アルフレスコ・ジャパン株式会社,
株式会社アールワークス, 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社, ウチダスペクトラム株式会社,
株式会社エムキューブ・プラスハート, 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン,
社団法人沖縄県情報産業協会 琉球ソフトビジネス支援センター, 株式会社オークニー,
株式会社オープンソース・ビジネスアプリケーションズ, 株式会社オルト, 株式会社ガイア, 株式会社ギークフィード,
株式会社キーゴール, 株式会社クライム, 有限会社クラフト, クリエーションライン株式会社, 株式会社クロスキャット,
株式会社KSKソリューションズ, コアネットインタナショナル株式会社, 株式会社コムカル, 株式会社ザクロ, 株式会社GIM,
株式会社ゼンク, タヌキソフトウェア有限会社, TIS株式会社, テンプスタッフ・テクノロジー株式会社,
株式会社トゥルーワン, 日本アイ・ビー・エム株式会社, バブ日立ビジネス株式会社,
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社, ヒーローメタジャパン株式会社, 株式会社ビッグツリーキャピタル,
株式会社ブレインチャイルド, 株式会社フューズネットワーク, ライトイヤーズ株式会社, 株式会社RYUS,
ワークブレインジャパン株式会社
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オープンソース(OSS)とは?
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1-1 オープンソースの定義
■ OSI(※1)が定めるオープンソースの定義
※1・・Open Source Intiative(オープンソース文化の啓蒙を目的に設立された国際NPO法人)
1. 自由な再頒布が出来ること
2. ソースコードを入手できること
3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
5. 個人やグループを差別しないこと
6. 適用領域に対する差別をしないこと
7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
8. 特定製品に依存しないこと
9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
10.技術的な中立を保っていること
ポイント
4
・ オープンソース ≠ 著作権を放棄されたソフトウェア
・ ソースコードがインターネット等で公開されている
・ 再配布の自由と改変の自由がある
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1-2 オープンソースの目的
■ なぜ、ソースコードを公開するのか?
ソースコードを公開し、世界中の技術者が同じソフトウェアの開発に
取り組むことで、機能・品質を継続的に向上していくことができる
機能向上
品質向上
オープンソース
改良
世界中の開発者達
ポイント
5
公開
フィードバック
世界中の利用者達
オープンソースの目的はソフトウェアの機能・品質の向上
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1-3 オープンソース関連組織・団体の全体像(1)
■ 関連組織・団体の全体像
開発コミュニティ
ディストリビュータ
アプリケーション
ソフトウェア
(ApacheなどのOSS)
PFベンダ
GNUソフト
ライブラリ
コマンド
Linuxカーネル
ドライバ
イ
ン
ス
ト
ー
ラ
ISV
日本語フォント/
オフィススイート等の
商用ソフトウェア
運用管理ソフト等の
商用ソフトウェア
6
デ
ィ
ス
ト
リ
ビ
ュ
ー
シ
ョ
ン
ハ
ー
ド
ウ
ェ
ア
動
作
確
認
済
み
マ
シ
ン
SIer
業
務
ア
プ
リ
他
構
築
シ
ス
テ
ム
非Linuxマシン
動作確認済み
商用ソフトウェア
統合ベンダ
(出典:日本OSS推進フォーラム「オープンソースソフトウェアが開発コミュニティからユーザに届くまでの仕組み」より
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ユ
ー
ザ
1-3 オープンソース関連組織・団体の全体像(2)
■ 開発コミュニティ以外によるサポート提供形態
作業役割(例)
ユーザ
① ② ③ ④
SIer
PFベンダ
⑤
総
合
ベ
ン
ダ
ディストリビュータ
開発コミュニティ/開発企業
①
②
③
④
⑤
ディストリビュー
ションの作成
ユーザ
ディストリ
ビュータ
ディストリ
ビュータ
ディストリ
ビュータ
ディストリ
ビュータ
ターゲットマシン
へのインストール
ユーザ
ユーザ
PFベンダ
(ディストリ
ビュータ)
PFベンダ
(SIer)
総合ベンダ
ターゲットマシン
での動作確認
ユーザ
ユーザ
ユーザ
PFベンダ
(SIer)
総合ベンダ
様々な機器やソ
フトウェアを利用
したシステムの提
案
ユーザ
ユーザ
ユーザ
SIer
総合ベンダ
システム構築・
評価
ユーザ
ユーザ
ユーザ
SIer
総合ベンダ
運用時の問題切
り分け等
ユーザ
ユーザ
ユーザ
SIer
(ユーザ)
総合ベンダ
(ユーザ)
(出典:日本OSS推進フォーラム「オープンソースソフトウェアが開発コミュニティからユーザに届くまでの仕組み」より
ポイント
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ユーザが自己責任の範囲を選択することが可能
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1-4 コミュニティとは?
「オープンソース・コミュニティ」
一般的な「コミュニティ」は、「共同体、集団、地域社会」
特定のオープンソース・ソフトウェアの開発や普及活動を行うことを目的と
した、人々の集まり
 開発コミュニティ
– オープンソースを開発するコミュニティ
(例)Seasarプロジェクト、Ruby開発コミュニティ
– 企業がコミュニティを主導する場合もある
(例)MySQL(Oracle)、JBoss(RedHat)
 ユーザーコミュニティ
– オープンソースを利用するにあたり、情報交換を行ったり、日本
語ドキュメントの作成を行ったりするコミュニティ
(例)日本JBossユーザ・グループ、日本MySQLユーザ会、
日本PostgreSQLユーザ会、日本JasperServerユーザ会
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1-5 ライセンスとは?
「オープンソース・ライセンス」
一般的な「ライセンス」は、「使用する権利、利用許諾」
オープンソースの利用許諾であり、使用するにあたって守るべき条項が
書かれている。
主要オープンソース・ライセンス
改変可能
改変部分の
ソース公開
要
他のコードと組合せた
場合、他のコードの
ソース公開要
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
×
×
フリーウェア/シェアウェア
○
×
-
-
商用ソフト
×
×
-
-
ライセンス類型
複製・
再頒布可能
オ GPL類型
ソー
ー
MPL類型
プ
ス
ン BSDライセンス類型
(出典:<日本OSS推進フォーラム ビジネス推進WG監修>
ビジネスユースにおけるオープンソースソフトウェアの法的リスクに関する調査」)
ポイント
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利用・改造・再配布の方法などがライセンスにより異なる
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1-6 OSSを選定するときの情報は?
■ OSSコミュニティが公開する情報
OSSコミュニティが公開している情報(バグ、セキュリティ脆弱性の発生状況と
修正状況)を参照することで、OSSの品質の判断基準にできる
OSSコミュニティが公開してるプロジェクト情報を参照することでプロジェクトの
継続性の判断基準にできる
#
エンタープライズ環境での指標
1
最新バージョンの
リリース時期
6ヶ月前以降
2
コミュニティ設立からの
期間
1年以上
※設立時期が不明な場合は初期バージョンの
リリース時期を参考にする
3
リリース計画およびサ
ポートポリシー
 終了予定日の明示
 平均的なサポートサービス
 期間の明示
ポイント
10
項目
OSSを選定するときの判断基準の1つとして、OSSコミュニティが公開
している情報(バグ情報、リリース情報、ポリシー)が活用できる
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1-6 オープンソースは大丈夫?
■ オープンソースの3つ(+1)の誤解
 オープンソースは品質が悪い?
誤解です。
むしろ、商用製品よりも品質が高いケースもあります。
大規模システムへの導入実績も豊富です。
 オープンソースは実は高い?
誤解です。
利用ノウハウがない場合は、有償サポートサービスを活用することで、リスクを低
減しつつ、確実にソフトウェアコストを削減できます。
 オープンソースを扱えるエンジニアがいない?
誤解です。
商用製品を扱えるエンジニアであれば、オープンソースも簡単に扱えます。
ソースコードレベルのサポートは、有償サポートサービスのご利用をお勧めします。
 オープンソースは自己責任?
様々な有償サポートサービスがあります。有効に活用しましょう!
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