ユーロ圏の金融監督・安定化機構

ユーロ圏の金融監督・安定化機構
10BA354H小柴摩耶
そもそも金融監督とは…
主な活動として、自己資本比率等の指標をもと
に、リスクを吸収しうるように各金融機関の資
産内容を査定すること
ユーロ圏における金融監督体制
従来監督体制の特徴
単一免許制度
母国監督主義
分権的監督体制
統一的な監督体制を目的に・・・
欧州金融監督制度の成立
従来の監督体制について
単一免許制度
金融機関の免許は、本国籍の当局からの付与されたもののみで、域
内他国でも営業できるように相互承認するというもの
母国監督主義
分権的な監督体制がEU金融市場の
全体像の把握の困難さへ
各国は、自国金融機関が母国以外で行う活動についても監督責任負
うというもの。だが一方自国内で活動する外国金融機関には監督
権限が及ばない
従来の体制の問題点
○マクロ的な視点の欠如
○監督機関の能力・連携不足
○各国の監督体制が国によって大きく異なる
金融危機の発生
従来の体制の問題点
各国当局による自国管轄内のリスクを把握の困難
分権的な監督体制
金融危機の予測・予防の失敗
欧州の統一的な金融監督の設立へ
欧州金融監督制度(ESFS)とは
• ESFSは市場の統合と規律を強化することを目
的に設立された。
•ESRBとESAsは、各国の監督当局の上位組織として
マクロ面での監督を行なう欧州システミックリ
位置づけられ、相互に情報提供と勧告・助言を密
スク委員会(ESRB)、ミクロ面での監督を行う
に行い、意志決定プロセスに関わり合い、機能す
欧州監督機構(ESAs)によって成り立っている
るように設計されている。
欧州システミックリスク委員会(ESRB)
• ESRBは、マクロ的目線で金融監督を行うことで、
EU市場全体を把握し、統一的な金融監督を行う
ことを目標とする。
欧州監督機構(ESAs)
• 各国監督当局を束ね、各金融機関に直接適用
できる拘束力のある措置をとれる権限を持つ