トピック10 患者安全と侵襲的処置 Patient Safety Curriculum Guide 1 学習目標 以下を理解する 外科的及び侵襲的処置に伴う有害事象の主な原因 ガイドラインを遵守し,確認プロセスを実施し,チーム ワークを重視することによって,正しい患者に対して 正しい時期に正しい場所で正しい治療を施行できる ようになること Patient Safety Curriculum Guide 2 習得すべき知識 外科的及び侵襲的処置に関連した有害事象の主な種類 外科的及び侵襲的処置の安全を改善する確認プロセス Patient Safety Curriculum Guide 3 習得すべき行動内容 患者間違い,手術部位間違い,手技間違いを回避するため の確認プロセス(術前チェックリスト)に従うことができる リスクとエラーを減らすための技術を実践できる(タイムアウ ト,ブリーフィング,デブリーフィング,懸念の表明など) 死亡及び合併症について検討する教育プロセスに参加する チームの一員として積極的に取り組むことができる いかなる時も積極的に患者と向き合うことができる Patient Safety Curriculum Guide 4 侵襲的及び外科的処置に伴う 有害事象の主な原因 不良な感染管理 不十分な患者管理 処置の開始前,実施中及び終了後における医療提供者の コミュニケーションの失敗 Patient Safety Curriculum Guide 5 外科的処置 の質を改善 するための 確認プロセス ガイドライン,プロトコル,チェッ クリストとは? 外科的処置に関する ガイドラインとチェックリスト Patient Safety Curriculum Guide 6 リスク及びエラーを軽減するための 手術室での技術 チームのブリーフィング及びデブリーフィングに参加する 十分な情報を共有する 質問する 適切に自己主張する 意見を表明し,共有する 教育を行う 作業負荷を管理する Patient Safety Curriculum Guide 7 M&M検討会 そのような会議は開催されているか? 教育と理解に重点が置かれているか? 議論の目標が類似事象の再発防止に設定されているか? その会議は中心的な活動とみされているか? 全員が参加しているか? 学生を含む若手も会議に出席するよう奨励されているか? 死亡事例はどのように扱われているか? 討論の要約が文書で管理されているか? Patient Safety Curriculum Guide 8 要約 ガイドラインの価値 プロトコルと確認ステップにより,患者間違いは最小限に減 らすことができる これらの技術を全員が用いれば,コミュニケーションを改善 し,エラーを最小限に減らすことが可能となる ガイドラインが用いられる理由を医療従事者が理解しておく 必要がある Patient Safety Curriculum Guide 9
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