情報倫理とセキュリティ

情報コミュニケーション入門j
情報の収集と利用
情報倫理・情報セキュリティ
情報コミュニケーション入門
情報の収集と利用
情報倫理
2015年度版
情報コミュニケーション入門
2
情報の収集(1)

手段・媒体の多様化

マスメディア



出版物
(コンピュータ)ネットワーク





新聞・雑誌・放送
Web
サーチエンジン
電子メール
SNS(Social Networking Service)
デジタル情報
口コミ/口伝
2015年度版
情報コミュニケーション入門
3
情報の収集(2)

知的所有権/知的財産権の範囲

産業財産権


著作権


特許権/実用新案権/意匠権/商標権など
著作権/著作隣接権(/著作者人格権)など
権利を侵害すると罰則
2015年度版
情報コミュニケーション入門
4
情報の収集(3)

著作物の保護




明記しなくて
も著作権発生
国際条約
Copyright
表示が必要
「ベルヌ条約」(日本は1899年加盟)
「万国著作権条約」(日本は1952年加盟)
国内法令


国・地域によって範囲が異
なるものの・・・
思想又は感情を創作的に表現したものであつて、
文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの
(著作権法)
侵害する行為は慎む
2015年度版
情報コミュニケーション入門
5
参照・引用のルール

参照



原著作物を特定できる情報を提示する行為
「著者名,著作物の名称(書籍・雑誌・記事・論文など
のタイトル),発表年,出版社(出版者)」を明記
引用


著作物の一部を自分の著作物に含める行為
「参照」を示すとともに引用範囲が特定できるように表
記上明示する
2015年度版
情報コミュニケーション入門
6
参考文献のレベル

専門性に応じて

専門レベル


入門レベル


研究書(専門書籍)/原著論文
入門書・概説書/調査論文/専門辞典・事典
一般レベル

2015年度版
一般書・実用書/エッセイ/一般辞書
情報コミュニケーション入門
7
盗用・剽窃

「参照」明記・「引用」表記なしに他者の著
作物を使用

文章そのもののコピペでなくてもNG



2015年度版
句読点や語尾の変形も「盗用」 「剽窃」
自分で入力し直してもNG
主張・思想・文脈が同一なら「盗用」「剽窃」の恐れ
情報コミュニケーション入門
8
Webの利用(1)

一般の検索サイト


Google/Yahoo!/Bing/Gooなど
サイトにより収集の仕組みや表示順が異なる


→同一の検索キーワードでも結果が異なる
学術に特化したサイト



Google Scholar(海外に強い)
CiNii/NDL-OPACなど(国内)
学術情報センターの蔵書検索やデータベース(専門
分野ごとに特化)
2015年度版
情報コミュニケーション入門
9
Webの利用(2)

Wikipediaは?



Wikipediaの記事は「オリジナル」ではなく,信
頼できる出典の明記が義務付けられている
概要を知るには手軽だが「参考文献」として挙
げるなら出典に示された「原典」を使用
SNSにあがった記事は?

個人が特定できないので「参考文献」にはなり
えない
2015年度版
情報コミュニケーション入門
10
Webの利用(3)

統計データなどの利用

政府統計の総合窓口


データ処理に関わる話
題なので「表計算ソフ
ト」で改めて紹介
主要な統計情報を網羅
http://e-stat.go.jp/
最近の動向


オープンデータ
ビッグデータ
2015年度版
情報コミュニケーション入門
11
情報コミュニケーション入門
情報倫理とセキュリティ
2015年度版
情報コミュニケーション入門
12
セキュリティ

ネットワークやIT機器の進展



セキュリティ対策の必要性



現代的なセキュリティ対策
時には物品の窃盗以上にダメージ
組織としての対応・個々人の自覚
「他人事」ではすまされない 誰もがネットワークにアクセスできる現
対策




基本マナーの徹底
権利の尊重
技術的(物理的)対策
暗号化などによる運用対策
2015年度版
代では,個人レベルの対策が必須
↓
誰もが「加害者」となり得る
情報コミュニケーション入門
13
セキュリティ・インシデント

情報管理やシステム運用に関して保安上
の脅威となる現象や事案





ウイルス感染
不正アクセス
情報漏洩
迷惑メール
サービス拒否攻撃(DoSアタック)
など
2015年度版
情報コミュニケーション入門
14
脅威の実態
(情報セキュリティ10大脅威 2015*)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用
内部不正による情報漏えい
標的型攻撃による諜報活動
ウェブサービスへの不正ログイン
ウェブサービスからの顧客情報の窃取
ハッカー集団によるサイバーテロ
ウェブサイトの改ざん
インターネット基盤技術の悪用
脆弱性公表に伴う攻撃
悪意のあるスマートフォンアプリ
*出所:日本情報処理推進機構 http://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2015.html
2015年度版
情報コミュニケーション入門
15
サイバー犯罪の手口

盗聴



なりすまし


キーロガー(キーボードとPC間に設置)
スパイウェア
メールアドレスの確認
フィッシング

URLの詐称による誘導
2015年度版
情報コミュニケーション入門
16
デジタル情報の特性

劣化がほとんどない


流出した情報は際限なく複写される
盗まれた痕跡が残らない(残りにくい)

ネットワークを巧妙に使われると追跡は困難
2015年度版
情報コミュニケーション入門
17
コンピュータシステムの安全対策

物理的対策



電源対策
通信回線のバックアップ
代替マシン



Duplexシステム
不正アクセス対策




ファイアウォール
DMZ(非武装地帯)
ウイルス対策ソフト
暗号化・電子認証
ストレージ保護




2015年度版
バックアップ
世代管理・差分
RAID
ホットスワップ
情報コミュニケーション入門
18
企業の情報セキュリティ対策




企業の情報セキュリティ対策費用
損失額
中小企業と大企業
費用対効果
2015年度版
情報コミュニケーション入門
19
不正アクセス防止対策
(対策の実態:2006~2012)
サイトのすべてが
対策を実施してい
るわけではない
出所:警察庁生活安全局情報技術犯罪(2014)『不正アクセス行為対策等の実態調査 調査報告書』平成25年版
https://www.npa.go.jp/cyber/research/h25/h25countermeasures.pdf
2015年度版
情報コミュニケーション入門
20
個人情報の保護

個人情報の保護に関する法律(2003)


個人に責務・義務を求め
るものではないが・・・
国・地方公共団体・民間事業者の保護義務
プライバシーとは異なるが・・・

プライバシーの侵害行為は



民法上の不法行為
刑法上の名誉毀損罪
メールアドレス/顔写真/生年月日など

2015年度版
本人の許諾なく知らせた結果,損害が発生すると
訴訟問題?
情報コミュニケーション入門
21
個々人の基本マナー(1)

個人情報やプライバシーの保護

他人のメールアドレス・電話番号・住所等



著作権・肖像権



本人の了解なしに第三者に漏らさない
メールでのBccの活用(アドレスを隠ぺいした状態での通信)
違法な動画配信~違法と知りつつアクセスするのも処罰の対象
他人の写真も本人の了解なしに使用しない
デジタル情報の管理



USBフラッシュメモリーなどのパスワード保護
クラウドサービスなどでの「共有」範囲
パスワード→被害が拡大しないようにIDごとに設定しデジタルで記録し
ない
2015年度版
情報コミュニケーション入門
22
個々人の基本マナー(2)

安全なネットワーク利用

ID・パスワードや個人情報のやりとり



ファイルの暗号化
SSL対応のWebサイトの見分け方
ネットワークに負荷を与えない使い方


大量データの送受信
メールの添付ファイルも最小限度に
2015年度版
情報コミュニケーション入門
23
参考文献



石黒圭(2012),『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの
基本』,日本実業出版社
辰己丈夫(1999),『インターネット時代の書法と作法-OS
フリーの文書作成・管理・マナー・法律-』,サイエンス社
電子開発学園衛生教育センター教材開発グループ(
2007),『改訂 セキュリティポリシー いい人も悪い人もいるイン
ターネットの世界』,電子開発学園出版局
2015年度版
情報コミュニケーション入門
24
練習4(出欠メール)

自己チェック(○×チェック)




複数のIDに同一のパスワードを使っている
パスワード一覧をスマホに保存している
パスワードは家族と共有で使っている
以上の結果(○×のみでいい)を添えて
件名:情コミj練習4
 宛先:[email protected]
へ送信!

2015年度版
情報コミュニケーション入門
25