ロータリー研修シリーズ 製作 2680地区 PDG 田中 毅 • 世界は絶えず変化しています。そして私 たちは世界とともに変化する心構えがな ければなりません。ロータリー物語は何度 も書き替えられなければならないでしょ う。 • ロータリーがその適正な運命を理解する としたら、ロータリーは必ず進歩しなけれ ばなりません。時には革命が起こる必要 があります。 ポール・ハリス語録より 変えなければならないもの 変えてはならないもの は何かを考える 変えてはならないもの • ロータリーの哲学 • ロータリーの奉仕理念 決議23-34 • This philosophy is the philosophy of service – “Service Above Self” – and is based on the practical ethical principle that “He profits most who serves best” • この哲学は奉仕 – 「超我の奉仕」の哲学 であり、「最もよく奉仕する者、最も多く報 いられる」という実践倫理に基づくもので ある。 Official Directory • Rotary clubs everywhere have one basic ideal – the “Ideal of Service,” which is thoughtfulness of and helpfulness to others. • いかなる場所においても、ロータリークラ ブは一つの基本理念-「奉仕理念」を持っ ている。それは他人のことを思い遣り、他 人のために尽くすことである。 チェスレー・ペリー Paul HarrisArthur F. Sheldon Frank Collins He profits most who serves his fellows best 1910年8月17日 第1回連合会年次大会 Arthur F. Sheldon 19世紀の実業界は人間 の本能をむきだしにした 弱肉強食の競争主義 20世紀の実業界は協力 すること 販売学と は他人に対し て奉仕する学問 He profits most who serves best Arthur F. Sheldon 1911年8月23日 第2回連合会年次大会 事業を営むことは、経営 学という学問を実践する ことである。 事業の発展は、末長く利 益をもたらす顧客を確保 することである。 リピーターと新規顧客の 確保 Service, not self 1911年8月22日 第2回連合会年次大会 自分の利益のためにロー タリーに入るのは間違い ロータリアン同士の取引 を広め、それを一般の人 にも拡大する B. Frank Collins 大会採択の記録なし Service above self Service, not self の誤った解釈 自己の存在を否定して他人に奉仕すること 自己滅却の奉仕 1916年から1921年の間 Service, not self Service above self Service before self の混在 1920年から、 Service above self が使 われるようになる 奉仕理念の確定 職 業 奉 仕 社 会 奉 仕 職業は金儲けの手段 ではなく、社会に奉仕 するために存在する。 最も多く社会に奉仕し た者が、最も多くの利 益を得る。 利己の心を超越し て、他人のために 尽くす。 He profits most who serves best 弱者に涙する人道 的奉仕活動 Service above self ロータリーの奉仕理念 Service above self He profits most who serves best • 1950年デトロイト大会で 共にロータ リー・モットーとして採択される 共に貴重なロータリーの奉仕理念として 遵守されなければならない。 He profits most who serves bestが廃止さ れようとしている。 理念喪失の危機 変えてはならないもの ロータリー哲学 ロータリーの奉仕理念 Ideal of Service 変えなければならないもの • RI・地区、クラブの管理運営 • 奉仕活動の実践 RIとは • 1910年 RI設立 拡大、奉仕理念の提唱、連絡調整 • 1922年 直接監督権付与 RI定款・細則、標準クラブ定款に違反し た場合に限って、直接監督権を行使でき る。奉仕活動の実践に関する要請はでき るが強制はできない • 2004年 クラブ、地区への支援 RIの問題点 • アメリカを中心にした中央集権化 • アメリカ流儀の押し付け、英語中心主義 • 理事会の権限強化 理事会決定の乱用・規定審議会の無視 • 事務職員の官僚化、肥大化 • 資産運用に関する考え方の違い • イリノイ州法下のロータリー財団 宗教・言語・文化を尊重した中間管理組 織による運営を考慮する必要がある 2510 2500 2530 2830 2810 2520 2630 2540 2550 2820 2650 2800 2840 2790 2700 2690 2680 2560 2750 2770 2740 2710 2660 2570 2840 2580 2720 2670 2640 2610 2620 2750 2760 2600 2780 2590 2730 地区管理 • ガバナーは地区唯一のRI役員 • 地区リーダーシップ・プランに基づい た地区管理 • ガバナー補佐の効果的な活用 • ガバナー補佐、地区研修リーダー、地 区委員会の責務を明確にする • 地区の特徴を生かした地区委員会組 織の再編成 地区運営の合理化 • 地区組織・委員会の合理化 • 旅費規程の見直し 地区内、国内、国際会議 • 諮問委員会、アドバイザー制度の見直し • 地区大会 • セミナー・IM • ガバナー、ガバナー補佐、代表幹事 RI脱退クラブ 年度末会員数 クラブ名 大越 地区 01-02 02-03 03-04 04-05 脱退日 2530 / / / / 00.06.27 矢板やしお 2550 18 / / / 03.06.03 中川 2500 18 18 9 / 03.06.23 六戸 2830 8 8 8 / 03.09.16 宮代 2830 19 19 11 / 04.12.21 RI脱退クラブ クラブ名 一戸 宮古西 階上 軽米 一関西 野沢温泉 一関磐井 上北 地区 01-02 2520 23 2520 23 2830 8 2520 17 2520 9 2600 17 2520 17 2830 8 年度末会員数 02-03 03-04 04-05 脱退日 23 19 19 05.06.08 26 18 13 05.06.08 9 9 / 05.06.15 21 13 6 05.06.29 11 11 12 05.06.29 17 2 2 05.11.03 16 12 10 05.11.14 9 8 8 05.12.12 クラブ・リーダーシップ・プラン 弱体クラブを救済するためのプラン 推奨クラブ細則による委員会構成 • • • • • 会員増強・退会防止委員会 クラブ広報委員会 クラブ管理運営委員会 奉仕プロジェクト委員会 ロータリー財団委員会 奉仕活動実践のための委員会構成 RIが推奨するCLPの問題点 • 四大奉仕に基づく委員会構成との矛盾 定款・綱領上の疑義 • 奉仕プロジェクト委員会の問題点 人道的奉仕活動の偏重 • 例会軽視と会員研修の場の欠如 • 広報・ロ財団委員会を独立すべきか • 諸外国の現状・・少規模クラブ 統廃合による委員会構成の合理化 中規模クラブの委員会構成 • クラブ奉仕 • 職業奉仕 • 社会奉仕 • 国際奉仕 会員増強 親睦活動 会員研修 例会運営 会報広報 新世代 ロータリー財団 世界社会奉仕 米山奨学 小規模クラブの委員会構成 • クラブ奉仕 会員委員会 会務運営委員会 • 職業奉仕 • 社会奉仕 • 国際奉仕 新世代委員会 ロータリー財団委員会 クラブとは • ロータリー運動の主役はクラブ • RI定款、RI細則、標準ロータリークラブ定 款に記載されていること以外は、すべて クラブが独自に決定する • クラブ管理運営のほとん ど、奉仕活動のすべては、 クラブの自治権の範疇に ある クラブ細則の整備 • クラブの実態に沿った委員会構成 委員会の統廃合・新設 • 奉仕活動実践の具体的目標 • 会員選挙の方法 • 例会の運営方法 クラブの実態に沿うように 随時見直し、改正する 効果的な例会運営 • • • • • 最新情報の提供 純粋親睦 会員の事業上の発想の交換 会長の時間の有効活用 特別月間行事の活用 例会出席によって得られるメリットは 事業上の貴重な時間を割くデメリット より大きくなければならない クラブ運営の合理化 • • • • • • • • クラブの役割はクラブ会員が分担して 事務局・事務局員は必要か 世間一般の昼食の相場は 会費と食事代との分離 事務処理のIT化・・通信費の削減 週報のIT化・・ウエブサイト、メールによる配布 ニコニコ会計の正しい管理 受益者負担の原則 職業奉仕 サービスとは • • • • • • 適正な価格 経営者・従業員の接客態度 品揃え 公正な広告 取扱い商品に対する知識 アフター・サービス リピーターの獲得 事業の発展 事業における人間関係学 • 自分が事業上得た利益は、自分ひとりのもので はない。 • 自らの事業は、従業員、取引業者、顧客、同業者 によって支えられている。 • これらの人々と、利益を適正に配分すれば、自ら の事業は継続し発展することを、自らの事業所で 実証する。 • 自らそれを実証することによって、業界全体の職 業倫理を向上させる。 He profits most who serves best ロータリー哲学 奉仕の原理 継続的に利益を得るための人間関係の 基本的法則 職業に従事する理由 金儲けをするため 職業を通じて奉仕の実践をするため 実業家の倫理基準を、専門職種の倫理 基準に引き上げる Four way test 1. Is it the truth ? 2. Is it fair to all concerned ? 3. Will it build goodwill and better friendships ? 4. Will it be beneficial to all concerned ? 1.真実かどうか? 事実かどうか ? 嘘偽りはないか ? 2.みんなに公平か? すべての取引先に対して公正か ? 3.好意と友情を深めるか? 信用を高め良い取引関係を築くか ? 4.みんなのためになるかどうか? すべての取引先に利益をもたらすか ? 職業奉仕の具体例 自らの事業所で • • • • • • 四つのテスト遵守 適正な利潤分配 公平な従業員対策 従業員の技能評価 特許 内部告発への対処 新しいサービス・商品の開発 職業奉仕の具体例 業界全般で • 不公正競争の是正 贈収賄、談合 • 自由競争 下請対策、看板方式 • 代金決済 手形 • M&A・ペーパー商法の是非 • 同業者との協力 • 業界全体の繁栄 職業奉仕の具体例 地域社会に密着した職業活動支援システム • • • • • • 事業紹介ビューロー マンパワー紹介ビューロー 職業情報の交換と提供 グローバル・ネットワークの活用 不良サイト監視 禁制品監視 職業奉仕の具体例 顧客に対して • • • • • • • 適切な価格 豊富なサービス提供 品揃え サービス、商品に対する知識 従業員教育 アフター・サービス 適正な広告 顧客のニーズに基づくサービス・商品開発 職業奉仕の具体例 クラブの活動 • 職業奉仕理念の学習 • 職業奉仕事例研究 • 職業情報交換 社会奉仕 国際奉仕 人道的奉仕活動の場の拡大 • Communityの拡大解釈 • 世界社会奉仕 社会奉仕 国際奉仕 ロータリー財団 国際奉仕を含めた全ての人道的奉仕活動 Service above self 人道的奉仕活動実践の指針 • 私たちが地域社会のニーズを推測するのでは なく、地域社会の人たちが必要だと感じるもの を見つける • 自らが地域社会に入り込んで、地域社会の関 心を探る 元RI会長 クリフ・ドクターマン • 地域社会の既存団体に寄付するのではなく、 自分たちの力で、プロジェクトを完成すべき 元RI会長 グレン・キンロス 21世紀の地球環境 年 度 2000 2025 2050 世界総人口 60億5504万人 78億2370万人 89億0909万人 先進国人口 11億8797万人 12億1489万人 11億5540万人 • 開発途上国・発展途上国の人口爆発 • 開発途上国・発展途上国の先進国化 • 先進国の少子化、地域格差の増大 21世紀に直面する問題 発展途上国 • 食料の不足、資源の枯渇 • 環境破壊 • 貧困を原因とする地域紛争 先進国 • 少子化、労働人口の減少 • 保健・年金制度の破綻 • 経済不況 • 地球人口は確実に増加する • 50年間で地球上の資産を使い切った愚 かさ • 物質至上主義からの決別 • 価値観の変化 • 人類愛に基づく分かち合いの精神 ロータリーの存在価値 未来に向っての提言 • 地域、文化、言語を尊重した中間管理組織 による組織運営の可能性 • 職業奉仕理念の正しい解釈 リピーターを獲得する科学的な事業経営 事業の継続的発展と職業倫理高揚 • 産業構造の変化に適応した職業奉仕実践 方法の再構築 • 未来を展望した地球レベルの実践活動 未来に向っての提言 • • • • • 地域社会のニーズに基づいた奉仕活動 実践活動への積極的参加 人間形成の場としての例会運営 クラブ運営の合理化 地区運営の合理化 魅力あふれるロータリー・ライフ ロータリー研修シリーズ 製作 2680地区 PDG 田中 毅
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