PowerPoint プレゼンテーション

■理論と実践の研究
■職業奉仕理念の変遷
最もよく奉仕する者、最も多く報いられる
アーサー・フレデリック・シェルドンが提唱し
ロータリーが採択した
他の奉仕クラブにはない概念
職業奉仕
シェルドンの考え方を理解しなければ
本来の「職業奉仕」は理解できない
アーサー フレデリック シェルドン
• 1868年 ミシガン州
バーノンで生まれる
• ミシガン大学経営学
部修士課程で販売学
専攻
• 図書販売のセールス
マネージャー
• 1899年 出版社経営
アーサー フレデリック シェルドン
• 1902年、ビジネス・ス
クールを開校、サービ
ス理念を中核にした
販売学を教える
• 1908年 シカゴ・クラ
ブ入会 情報拡大委
員長
• 1910年 全米ロータ
リークラブ連合会
Business Method 委
員会委員長
シェルドン入会の経緯
当時のシカゴ・クラブは
親睦互恵派のハリー・ラ
グルスと奉仕・拡大派の
ポール・ハリスがことごと
く対立していた。
ハリー・ラグルス
ハリー・ラグルスは自派
の勢力を伸ばすために、
アーサー・シェルドンと
チェスレー・ペリーをシカ
ゴ・クラブに入会させた。
しかし二人は、ラグルス
と袂を分かち、ポールの
ハリー・ラグルス
両腕となって活躍した。
ロータリーの創立者 ポール・ハリス
ロータリー組織の建設者 チェスレー・ペリー
奉仕理念の提唱者 アーサー・シェルドン
シェルドンの奉仕理念表明
• 1910年 シカゴ大会
• 1911年 ポートランド大会
私の宣言
• 1913年 バッファロー大会
事業を成功させる哲学と職業倫理
• 1921年 エジンバラ大会
ロータリー哲学
He profits most who serves best の解説
1910年シカゴ大会
1910年8月17日
第1回全米ロータリークラブ連合会年次大会
He profits most who serves his fellows best を提唱
(自分の事業に関係する人達に)
1910年 シカゴ大会のスピーチ
• 19世紀の実業界は、人間の本能をむきだしに
した弱肉強食の競争主義
• 20世紀の実業人を成功に導く方法は、利益を
他人とシェアするサービス学を遵守すること
• 正しい経営学とは他人に利益をもたらすこと
• 販売学と は他人に対して奉仕する学問
1911年ポートランド大会
He profits most who serves best を提唱
1911年ポートランド大会
1911年8月23日
第2回全米ロータリークラ
ブ連合会年次大会
ポートランド大会3日目
Arthur F. Sheldon
チェスレー・ペリーが演
説原稿を代読
ロータリー宣言の結語と
して採択
大会議事録に全文掲載
1911年 ポートランド大会のスピーチ
私の宣言
• 事業を営むことは、経営学という学問
を実践すること
• 事業の発展は、末長く利益をもたらす
顧客を確保すること・・・販売学
• 人生の成功は、自然の法則を調和さ
せることで得られる
• 利他の心を持って、他人の成功を願う
ことが、自らが成功する秘訣である
1913年 バッファロー大会のスピーチ
事業を成功させる哲学と職業倫理
• 大きなServiceを行えば、大きなprofits
が得られる 原因結果論
• Serviceを行った人が現世において受
け取る見返りがprofitsである
• 黄金律を実業界に適用した言葉が
He profits most who serves bestである
• 奉仕の三角形の原型はインド哲学で
ある
1921年エジンバラ大会
1921年6月14日
エジンバラ国際
大会において
ロータリー哲学
と称する演説を
行う
1921年 エジンバラ大会のスピーチ
ロータリー哲学
• 奉仕は継続的な利益を得るための人
間関係の基本的法則
• 職業奉仕はリピーターを得るための
科学的かつ道徳的な経営方法
• 職業は利益を得るための手段ではな
く、社会に奉仕するために存在する
• 実業家の倫理基準を、専門職種の倫
理基準に引き上げる
幸福の三角形
L
H
C
M
• L: Love & Respect
同僚からの愛・尊敬
• C: Conscience
良心・自尊心
• M: Money
物質的な富
• H: Happiness
幸福・満足
職業奉仕の実践
profit
• 物質的な富
• 物質的な富によって得
られる精神的な価値
同僚からの愛・尊敬
良心・自尊心
清貧
奉仕と能力の三角形
Q1
•
•
•
•
Q2
S
M
Q1: Right Quality
正しい質
Q2: Right Quantity
正しい量
M: Mode of Conduct
正しい様態
S: Satisfactory Service
満足感のある奉仕
S
I
V
•
•
•
•
P
I: Intellectual Power
知的能力
S: Spiritual Power
精神的能力
P: Physical Power
肉体的能力
V: Volitional Power
意思の力
創造主の三角形
O
•
•
•
•
P
O
O
O: Omniscience
全知
O: Omnipotence
全能
O: Omnipresence
普遍的存在
P: Provider
創造主・提供者
シェルドンの文献に
は神という言葉が使
われていない
ロータリーの職業奉
仕を天職論で説明す
ることは誤り
イギリスにおけるシェ
ルドンへの反発
リピーターを得る具体的経営方法
•
•
•
•
•
•
適正な価格
経営者・従業員の接客態度
品揃え
公正な広告
取扱い商品に対する知識
アフター・サービス
サービス
高い職業倫理
事業における人間関係学
• 自分が事業上得た利益は、自分ひとりのもので
はない。
• 自らの事業は、従業員、取引業者、顧客、同業者
によって支えられている。
• これらの人々と、利益を適正に配分すれば、自ら
の事業は継続し発展することを、自らの事業所で
実証する。
• 自らそれを実証することによって、業界全体の職
業倫理を向上させる。
He profits most who serves best
職業倫理訓(道徳律)の策定
• 1913年 バッファロー大会
ロバート・ハントによって、事業上適用すべき実
践例の収集がおこなわれる。
• 1914年 ヒューストン大会
パーキンスによってその成果が発表される。
• 1915年 サンフランシスコ大会
「職業人のためのロータリー道徳律」として、正
式承認される。
• 1916年 「A Talking knowledge of Rotary」に収
録、配布される。
職業倫理訓の具体的内容
1.自らの職業に誇りを持ち、職業を通じて社会
に奉仕すること
2.自己改善によって実力を培い、He profits
most who serves bestの成果を実証すること
3.経営者が自分の事業の成功を夢見るのは当
然のことである。しかし、最高の正義と道徳に
基づかない成功は望んではならないこと
4.商行為による対価の授受は、関係者全員に
利益をもたらさなければならないこと
5.自らの職業の倫理基準を高め、そのことが最
高の利益をもたらすものであることを、同業
者に実証すること
6.自分が扱った商品には、最後まで責任を負う
こと
7.ロータリアンの最も大きい財産は友人であり、
友情を通じて得られたものに大きな価値があ
ることを理解すること。
8.利益のために友人の信頼関係を利用しては
ならない
9.道徳的に疑義のあるような条件や機会を利
用した取引をしてはならない
10. ロータリアンだからという理由で、特別な配
慮を払ったり、期待してはならない。
11. 「すべて人にせられんと思うことは、他人に
もその通りにせよ」という黄金律の普遍性を信
じ、地球上の資源をシェアしなければならない
レストラン協会の道徳律制定
ガイ・ガンディカー
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•
労使関係、従業員対策
職業倫理基準高揚
接客態度、サービス
取引関係
同業者対策
行政との関係
四つのテスト
ハーバート・テーラー
1954年 RI会長
1932年、倒産寸前のク
ラブ・アルミニューム社
再建のために考え、実
践したスローガン
1954年、その版権をRI
に寄贈
Four way test
1. Is it the truth ?
2. Is it fair to all concerned ?
3. Will it build goodwill and better friendships ?
4. Will it be beneficial to all concerned ?
1.真実かどうか?
事実かどうか ?
嘘偽りはないか ?
2.みんなに公平か?
すべての取引先に対して公正か ?
3.好意と友情を深めるか?
信用を高め良い取引関係を築くか ?
4.みんなのためになるかどうか?
すべての取引先に利益をもたらすか ?
超我の奉仕
人道的奉仕活動のモットー
Service, not self
1911年8月22日
第2回全米ロータリークラ
ブ連合会年次大会
ポートランド大会2日目
コロンビア川をさかのぼ
るクルージング
B. Frank Collins
ミネアポリスクラブ会長
即興演説
自らの利益を得るために、ロータリーに参
加するのは間違い
いろいろな機会を通じて、会員同士の取引
を拡大する
会員同士の相互取引には限界があるので、
その対象をロータリアン外に広げる必要が
ある
当初はHe profits most who serves best
を補完する職業奉仕のモットー
Service, not self
即興演説の一フレーズに過ぎない。
ポートランド大会において採択された記録は
ないし、議事録への記載もない
その後Service, not self の意味が「自己の存
在を否定して他人に奉仕すること」と取り違
えられて解釈される
「Golden Strand」の誤った解釈
自己犠牲の奉仕・・・無我の奉仕
1916年から1921年の間
Service, not self の変形が作られる
Service above self 作者不明
Service before self 作者不明
• 1916年 A talking knowledge of Rotary
Service, not self
• 1921年 Collins追悼文
Service above self
• 1921年 決議案 ロータリー・モットー変更の件
• Service, not self
Service before self
Service above self の共存
奉仕活動の実践をめぐる論争
利益の
適正配分
職業倫理
高揚
理念提唱
人道主義
的活動
自己改善
個人奉仕
実践活動
金銭的
奉仕
団体奉仕
理事会の対応
• 決議22-17 身体障害児対策の推奨
• ロータリアンが身体障害児対策に狂奔す
ることを戒める理事会決定
• 決議23-8 全米身体障害児協会を支援し、
人頭分担金1ドルを徴収する
• シカゴクラブは激しい反対運動を行い決
議23-29を提案して対抗
• 決議23-8、決議23-29を取り下げ、その代
わりに決議23-34を提案することで収拾
1923年 セントルイス大会 決議23-34
奉仕哲学
Service above self
実践倫理の原理
He profits most who serves best
1950年 デトロイト大会
Service above self
He profits most who serves best
ロータリー・モットーとして採択
決議23-34
ロータリーは人生哲学
利己的な欲求
他人への奉仕
相反する二つの心の葛藤を調和
奉仕哲学
Service Above Self
実践倫理の原理
He Profits Most Who Serves Best
決議23-34
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ロータリーとは
ロータリークラブの役割
RIの役割
実践哲学
クラブ自治権
社会奉仕活動の指針
Service above self
現在の解釈
• 弱者に涙する人道的奉仕活動
• 利己の心を超越して、他人のことを思い遣
り、他人のために尽くす
• Ideal of Service, which is thoughtfulness of
and helpfulness to others. Chess Perry
社会奉仕・国際奉仕のモットー
二つの奉仕理念の何れを欠いても、
ロータリー運動は成立しない
職業奉仕理念の衰退
• 1929年 世界大恐慌
• 1930年 シェルドン退
会 モットー廃止問題
社会奉仕活動へ移行
• 1935年12月21日
シェルドン没
職業奉仕理念の衰退
1931年 道徳律の頒布禁止
1948年 RI職業奉仕委員会廃止
1951年 道徳律の廃止
1980年 RI細則より道徳律の文字削除
1987年 「職業奉仕に関する声明」発表
職業奉仕の理念の変更
クラブが行う職業奉仕の実践
ボランティア活動の定義
職業奉仕理念の衰退
1989年 道徳律の代案として「ロータリアンの
職業宣言」が採択される
He profits most who serves bestの順位格下げ
第二モットーとなる
2001年6月RI理事会 第二モットー使用停止
決議23-34から第二モットーの削除
2001年11月RI理事会 使用停止を撤回
2004年 They profit most who serve best
2010年 One profit most who serve best
人道的奉仕活動の拡大
• Communityの拡大解釈
• 世界社会奉仕
社会奉仕
国際奉仕
ロータリー財団
国際奉仕を含めた全ての人道的奉仕活動
Service above self
職業奉仕の具体例
自らの事業所で
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四つのテスト遵守
適正な利潤分配
公平な従業員対策
従業員の技能評価 特許
内部告発への対処
新しいサービス・商品の開発
職業奉仕の具体例
業界全般で
• 不公正競争の是正 贈収賄、談合
• 自由競争 下請対策、看板方式
• 代金決済 手形
• 同業者との協力
• 業界全体の繁栄
職業奉仕の具体例
地域社会に密着した職業活動支援システム
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事業紹介ビューロー
マンパワー紹介ビューロー
職業情報の交換と提供
グローバル・ネットワークの活用
不良サイト監視
禁制品監視
職業奉仕の具体例
顧客に対して
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適切な価格
豊富なサービス提供 品揃え
サービス、商品に対する知識
従業員教育
アフター・サービス
適正な広告
顧客のニーズに基づくサービス・商品開発
職業奉仕の具体例
クラブの活動
• 職業奉仕理念の学習
• 職業奉仕事例研究
• 職業情報交換
具体例実践の結果
リピーターと新規顧客の獲得
継続的な事業の発展
職業倫理の高揚
21世紀の職業奉仕
• 職業奉仕理念の再確認
シェルドンの思考と Profit の真意
• 産業構造の変化に対応した職業奉仕実践
• 地域社会全体を巻き込んだ職業奉仕実践
• 経済不況による職業倫理低下の抑止力
職業奉仕活動の受益者はロータリアン
ロータリーの魅力
■理論と実践の研究
■職業奉仕理念の変遷