2580地区 職業奉仕セミナー 製作 2680地区 PDG 田中 毅 • 事業を営むことは経営学という科学(学 問)を実践すること • 販売学とは末長く利益をもたらす顧客を 確保する方法を学ぶこと • 科学には必ず法則がある • 法則に則って実践すれば必ず成功する • 法則に則った企業経営をすれば必ず大 きな利益が得られる 企業経営の法則・・・職業奉仕理念 • 職業奉仕とは科学的な企業経営方法 • 仏教や儒教と職業奉仕とは無関係 • カルビニズム、プロテスタンティズム、マ ックス・ウエーバーの天職論とロータリ ーの職業奉仕は無関係 • 結果として倫理高揚につながるが、倫 理高揚を目的としたものではない 利益を優先するのではなく、自らの 職業を通じて社会に奉仕するため 顧客に満足度を与える具体的経営方法 • • • • • • • 高い品質 安全性・賞味期限 適正な価格 需要供給のバランス 経営者・従業員の接客態度 豊富な品揃え 公正な広告 虚偽・誇大広告 高い商品知識 高度な専門知識 アフター・サービス PL法 リピーター新規顧客の獲得 結果として高い職業倫理に繋がる 事業における人間関係学 • 事業上得た利益は、事業主のみのものではない。 • 事業は、経営者、従業員、取引業者、顧客、同業 者すべてによって支えられている。 • これらの人々と、利益を適正に配分すれば、自ら の事業は継続し発展することを、自らの事業所で 実証する。 • 自らの事業所でそれを実証することによって、業 界全体の職業倫理が向上する。 職業奉仕の受益者は 顧客と事業主の双方 職業奉仕実践のまとめ 顧客の満足度を最優先して、自ら の職業を通じて他人に奉仕する リピーターと新規顧客の獲得 継続的な事業の発展 職業倫理の高揚 レストラン協会の道徳律制定 ガイ・ガンディカー • • • • • • 労使関係、従業員対策 職業倫理基準高揚 接客態度、サービス 取引関係 同業者対策 行政との関係 職業奉仕の実践例 • 1920年 禁酒法とマフィアの台頭 • シカゴ防犯協会の活躍 チャンバリン大佐 保釈保証人の告発 ボビー・フランク殺人事件 • 法制化運動 • 貿易 • 広告宣伝 四つのテスト ハーバート・テーラー 1954年 RI会長 1932年、倒産寸前のク ラブ・アルミニューム社 再建のために考え、実 践したスローガン 1954年、その版権をRI に寄贈 Four way test 1. Is it the truth ? 2. Is it fair to all concerned ? 3. Will it build goodwill and better friendships ? 4. Will it be beneficial to all concerned ? 1.真実かどうか? 事実かどうか ? 2.みんなに公平か? すべての取引先に対して公正かどうか ? 3.好意と友情を深めるか? 信用を高め取引先をふやすかどうか ? 4.みんなのためになるかどうか? すべての取引先に利益をもたらすかどうか ? シェルドンの逝去 • 1929年 世界大恐慌 • 1930年 シェルドン退会 モットー廃止問題 社会奉仕活動へ移行 • 1935年 シェルドン逝去 テキサス州ミッション • 後にアンナ・グリフィス夫 人の出生地 ニューヨーク 州キングストンに埋葬 奉仕こそわがつとめ パーシー・ホジソン 1949年RI会長 過去のロータリー運動 の中で取上げられた 職業奉仕の具体的な 事例を豊富に盛り込ん だ解説書 奉仕こそわがつとめ • • • • • • • • 職業倫理の高揚 同業者と協力 職場の人間関係 職人魂の高揚 公正な商習慣、公正な宣伝広告基準 顧客との関係 労使関係 マンパワー開発 職業奉仕理念の衰退 • • • • • 1931年 道徳律の頒布禁止 1948年 RI職業奉仕委員会廃止 1951年 道徳律の廃止 1980年 道徳律という文字の抹消 1987年 職業奉仕に関する声明発表 クラブが行う職業奉仕の実践 ボランティア活動の定義 • 1988年 RI職業奉仕委員会廃止 職業奉仕理念の衰退 1989年 He profits most who serves best の順位格下げ 第二モットーとなる 2001年6月RI理事会 第二モットー使用停止 「手続要覧」の決議23-34から第二モットーの削除 2001年11月RI理事会 使用停止を撤回 2004年 規定審議会 They profit most who serve best 2007年 規定審議会 He / She profits most who serves best 2008年11月 ロータリー章典 • 決議23-34の本文抹消 • 歴史的文書としての記載なし • 1923年の社会奉仕に関する声明 理事会は、歴史的な価値を考慮して 手続要覧の将来版の発行に当たって 社会奉仕に関する1923年の声明を含 めることを事務総長に要請した。 職業奉仕の 実践上の諸問題 産業別人口割合の激変 • 第一次産業 農業・漁業・林業 4.8 % • 第二次産業 鉱業・製造業・建設業 26.1 % • 第三次産業 上記以外の産業 69.1 % 新しい分野の職業の出現 サービス・情報通信・金融 産業構造の変化に対応した職業奉仕の 実践を開発する努力を怠った 職業に対する考え方の変化 • 従来の職業感 • 額に汗して働く・勤勉 • 永年雇用・年功序列・会社への忠誠 • 労使の目的意識の変化 • 雇用体系の変化 • 職業に関する目的の変化 ロータリアン企業の不祥事 に対するマスコミの反応 実業と虚業 実業 • アーサー・シェルドンによる職業の定義 • 職業を通じて社会に奉仕するために働く • 社会に奉仕するための事業 虚業 • 自分が儲けるための事業 虚業による不祥事 • • • • エンロン・・不正経理・粉飾決算 ライブドア・・不正経理 村上ファンド・・インサイダー取引 スチール・パートナーズ 会社・従業員・顧客の利益のためのM&A 実業 会社乗っ取りのためのM&A 虚業 経営方法の誤りによる不祥事 • 隠蔽 鳥インフルエンザ • 原材料・産地偽装 ミートホープ・船場吉兆・三笠フーズ • 賞味期限改変 雪印・白い恋人・フジヤ・赤福餅 ダイエー・中内功氏の評価 なぜ経営破綻に陥ったか 会社は誰のものか アメリカ的思考 • 株主のもの・・経営者は株主の代理人とし て株主の利益を最大化するために働く • 会社の存在理由は利益の最大化 日本的思考 • 社員や顧客のもの・・会社は事業を通じて 社会に貢献するため。株主は資金の提供 者。社員と顧客が満足度を持てば、結果 的に利益があがり株主が儲かる 会社は誰のものか 最近の考え方 • 現代社会において、経営者や従業員の暴 走を止める力を持っているのは株主では なく、顧客や取引先 Yahoo リサーチ・モニターの調査 • 株主のもの 31.6 % • 従業員のもの 25.2 % • 経営者のもの 15.6 % • 地域社会のもの 15.3 % Jリーグの所有者は誰か • • • • • • 株主の企業・スポンサーの自治体 人気を牽引する選手・監督・役員 サポーター・地元社会 メディア・スポーツ用品メーカー 対戦相手 観客 全ての関係者が支えあっている社会 企業の社会的責任 社会性を果たす • 顧客の求める商品やサービスを、適正価 格で、適時に提供する 公共性を果たす • 環境破壊、独占禁止法違反、粉飾決算、 詐欺商法等の反社会行為や公共の福祉 に反する商行為をしない 公益性を果たす • 国家や社会への貢献 アメリカの賞賛される企業 フォーチュン誌 2007年 1 GE • 革新性 2 スターバックス • 人的管理 3 トヨタ • 資産活用 4 バークシャー・ハサ • 社会的責任 ウエイ • 経営の質 5 サウスウエスト航空 • 財政の健全さ 6 フェデックス • 製品・サービスの品質 7 アップル • 長期投資 8 グーグル 事業所における実践 • • • • • • 虚偽表示・隠蔽 適正な利潤分配 公平な従業員対策・技能評価 内部告発への対処 株式不正取引 会社乗っ取り・M&A 新しいサービス・商品の開発 業界における実践 • • • • • • • 不公正競争の是正 贈収賄、談合 公取法違反 自由競争 下請対策、看板方式 代金決済 手形 同業者との協力 業界全体の繁栄 同業者の不祥事はロータリアンの責任 クラブにおける実践 • • • • 職業奉仕理念の学習 職業奉仕事例研究 職業情報交換 ロータリアンの不祥事はクラブの責任 地域社会における実践 • • • • • • 事業紹介ビューロー マンパワー紹介ビューロー 職業情報の交換と提供 グローバル・ネットワークの活用 不良サイト監視 禁制品監視 • 世界は絶えず変化しています。そして私た ちは世界とともに変化する心構えがなけ ればなりません。ロータリー物語は何度も 書き替えられなければならないでしょう • ロータリーがその適正な運命を理解すると したら、ロータリーは必ず進歩しなければ なりません。時には革命が起こる必要が あります ポール・ハリス語録より 変えてはならないもの ロータリー哲学 ロータリーの奉仕理念 He profits most who serves best Service above self 変えなければならないもの • RI・地区、クラブの管理運営 • 奉仕活動の実践 ロータリーが生き残る道 • ロータリー固有の奉仕理念の堅持 職業奉仕を捨て去り、ボランティア組織に移行 することの愚かさ • 組織管理運営方法の改革 地域的特色や言語を尊重した中間管理組織 グローバル・スタンダードに基づいた管理運営 • 社会のニーズに適応した奉仕活動の実践 地域社会の人々が真に望むプロジェクト 2580地区 職業奉仕セミナー 製作 2680地区 PDG 田中 毅
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