プレゼンテーション技術 プレゼンテーションとは プレゼンテーションとは(広義) 日常生活の中にもあるプレゼンテーション 会社に遅刻した。何といって上司に納得してもらおうか? ・ 風邪気味で病院に言ってきた ・ すごく渋滞していていつもより30分以上かかった・・・ 学生が携帯を買ってもらうために親を説得 ・ 毎日欠かさず2時間は勉強するから ・ 通話料は自分の小遣いで出すから・・・ 家の門の前に隣の車が止まっているので差し障りなくど かしてもらうように依頼する ・ 普段はとめてもかまわないけど、今すぐ用事で外出 しなければならないので・・・ プレゼンテーションとは(狭義) 「 国立国語研究所外来語委員会 」による 外来語言い換え提案では・・・ 「 発 表 」 「説明」「提示」「提案」 一般的に言う「プレゼンテーション」とは 聴き手に対し、こちらの目的に副う行動を 起こしてもらう為に行う発表や提案 プレゼンテーションの最終目標 聴き手に対し、こちらの目的に副う行 動を起こしてもらうこと プレゼンテーションの種類 問題解決型 低下した学力を向上させるには 地球温暖化対策 3大成人病を予防する為には 会社の経費を削減するには 提案型 読書をしましょう スポーツをしましょう インターネットなら光回線 有機野菜を食べましょう プレゼンテーションの3要素と必要スキル 目的(テーマ) 指示者 プレゼンター 構成を考える コンテンツ作成 発表する 論理的展開力 情報収集力 PPT操作能力 表現力 発表技術(表現力)の重要性 誤解1)口下手でもじっくり話せばわかってくれる ビジネスシーンでは時間が限定されている場合が多い。 誤解2)話し上手より聞き上手の方が好まれる 聞いているだけで聴き手を説得できるはずもない。 話し上手と聞き上手は両立できるもの。 誤解3)話し上手は先天的な才能である 話す技術は完全に後天的に身につくものです。 プレゼンテーション作成の流れ プレゼンに王道はありません。しかし、一般的にある程度レベル の高いプレゼンにする為に共通する作成方法や実施の手法という ものは存在します。次の例は提案型プレゼンの一般的な作成の 流れです。 1 目的(テーマ)の決定 2 聴衆分析 3 訴求ポイント(メッセージ)の作成 4 メッセージ別ストーリーの作成 5 メッセージ別ストーリー詳細の作成 6 全体のまとめ・クロージング 7 PowerPointでスライドの作成 8 リハーサルの実施 9 最終調整 問題解決型プレゼンの場合、3~6を次のように構成します。 問題解決型プレゼンのストーリー展開 1. 2. 3. 4. 5. 問題提起 検討する必要性のある課題 解決策の提示 解決策の実行によるメリットの提示 提示した解決策と他解決策との比較、優位化 構成その1 「目的(テーマ)の明確化」 テーマ ≒ プレゼンの目的 構成を考える第一段階としてプレゼンを行う目的を明確にし ておく。これが明確でないと結局何が言いたいのか分からな いプレゼンになる。 目的(テーマ)例 我が社のPCを購入して下さい 私に一票を下さい 当温泉旅館へお越しください 読書をしましょう 構成その2 「聴衆分析」 聴き手の人数は?年齢・性別などの属性は? 目的(テーマ)について興味、知識はあるか 決定 会場(広さ・場所) 時間帯・実施時間 訴求ポイント(メッセージ) コンテンツの内容 構成3 販売プレゼン「知識×ニーズマトリクス表」の例 購入・成約 ニーズ 強 購入予備軍=選択段階 ○製品全般の知識はあるが 個別の知識はあまりない ○すぐに欲しい ●スペックの説明(知りたい事を教える) ●選択肢提示(2つ位) ●信頼与える ○製品についてあまり知識はない ○特に欲しいとは思っていない ●成功事例の提示 ●情景をイメージさせる ●今購入する必要性を説く ○製品全般の知識はあるが 個別の知識はあまりない ○特に欲しいとは思っていない ●更に上の知識や別の切り口で左へ ●今購入する必要性を説き上へ ニーズ 弱 無関心 知識 多 知識 少 ○製品についての知識はない ○すぐに欲しい ●スペックよりも「速い」「きれい」 「人気」などの言葉で ●選択肢提示(2つ位)●信頼与える 構成3 「訴求ポイント(メッセージ)の作成」 メッセージは聴き手にとってメリットでなければならない プレゼンター(発表者) メッセージ メリット 聴き手(意思決定者) 構成その3 「訴求ポイント(メッセージ)の作成」 メッセージを作成する メッセージ例1 読書は想像力を豊かにします メッセージ例2 当温泉はお肌をつるつるにし ます 本の内容について知識が増えま 新鮮な山の幸を堪能できます す 何より読むことで楽しめます 今は窓から紅葉がきれいです 構成その3 「メッセージごとのストーリー作成」 各メッセージごとにストーリーを作る メッセージ例1 読書は想像力を豊かにします ストーリー(概要) 一方的に流されるテレビでは想像力 を使う機会が少ないが、本は自分の 好きな所で立ち止まって展開を想像 することが出来る。 本の内容について知識が増えま 歴史の教科書を読んでも事実だけ でつまらないが、小説なら楽しみな す がら知識を修得できる。 何より読むことで楽しめます 興味のあるテーマについての読書 は時間を忘れて読み込んでしまいま す。電車やバス内で空き時間を楽し く過ごしましょう。 コンテンツ 「メッセージごとのストーリー作成」 各ストーリーにデータを付け加える。 自分の体験や他人の実例などを加える。 ストーリー(概要) ストーリーの詳細作成 一方的に流されるテレビでは想像力を 現代人は平均○時間位テレビを見て 使う機会が少ないが、本は自分の好き いると言われています。友人で寝るま な所で立ち止まって展開を想像すること でつけっぱなしという人もいます。・・・ が出来る。 「徳川家康」を読めば主要な武将・・ 歴史の教科書を読んでも事実だけでつ の名前や関係、など自然と覚えること まらないが、小説なら楽しみながら知識 が出来ます。私は幕末の坂本竜馬を を修得できる。 読みましたが・・・ 興味のあるテーマについての読書は時 間を忘れて読み込んでしまいます。電 車やバス内で空き時間を楽しく過ごしま しょう。 都内のサラリーマンは平均○分バス や電車を利用しています。その時間 を読書に当てれば1日○ページ読ん だとして月○冊位の本を読めます。 クロージング例 格言・ことわざ・スローガンなどを引用する すべて良き書物を読むことは、過去の最もすぐれ た人々と会話をかわすようなものである。(デカル ト) 読書を通してあなたの好きな幕末のヒーロー、 江戸時代の剣豪に語りかけてみてはいかがでしょ うか。 このシステムの導入が御社のスローガンである 「顧客満足第一」を実現する為の一助となることを 信じております。 プレゼンテーションの作成 (参考)問題解決型プレゼンの例 「起承転結」方式によるストーリー展開 起承転結によるストーリー展開例1 「地球温暖化」 (起)最近暖かくなってきている。 (承)原因は炭酸ガスの増加と森林伐採だろう。 (転)ハイブリッドカーを優遇する措置を取り3年間 で 20%がシェアを持つようにする。国有林(県 有林、市有林)を20%増やす。 (結)炭酸ガスの排出量が○%減少し、酸素が ○%増加するので結果、温暖化防止に○%の 効果がある。これを次の議題として提案したい。 起承転結によるストーリー展開例1 「健康商品」 (起)最近は様々なダイエット商品が出回っている がなかなかこれといったものがない (承)人には体質があり千差万別でほとんどの場 合一部の人しか効果がない。 (転)我が社の新製品ヤセールZは1000人に試験 的にモニターしてもらい90%の人に5%の体重 が減少する効果があった。 (結)やせることによって健康になります。かっこい い服が着れます。・・・ぜひ一度お試し下さい。 起承転結によるストーリー展開例1 「地域活性化」 (起)我が市では商店街の店は閉業があいつい でいる。 (承)郊外に大規模な駐車場を持つ大型店が増 えてきた事が大きな原因であり我が市にはそ れがない。 (転)大型の温泉センターを作り近隣の市区町 村からの来市を促す。 (結)これによって経済効果が20%向上する見 通しですのでぜひ同意をお願いいたします。 プレゼンテーション作成時の注意点1 データの準備に関して ネットや書籍などから引用する場合 1.出典を明確にする 2.はっきりと区分する 3.同一性を保持する 4.引用する必然性があること プレゼンテーション作成時の注意点2 知的財産権への配慮 著作権に配慮する(著作物を守る) 肖像権に配慮する(名前、写真などを守る) 商標権に配慮する(文字、記号、図形、商品、 看板) 発表時の注意点 悪い発表の例 専門用語を並べ立てる。 難解で退屈 必要以上に高級な身なり。 必要以上に詳細 な知識を述べる 敗北感・嫌悪感を与える スライドの作成 数値データはグラフ化する 連続データの遷移を表 すときは折れ線 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1 月 貯まっていく量をあらわ すには棒 全体の中で占める割合 をあらわすには円 3 月 4 月 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1 月 2 月 2 月 3 月 4 月 スライドの作成 テキストの入力 1スライドは7~10行以内 箇条書き、段落番号を使用する デザインテンプレートの活用 テーマに合った配色を選択する。 プレゼンテーションの実施 プレゼンテーションの実施 一般的なプレゼンの進め方 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 挨拶 自己紹介 概要案内(プレゼンの大筋、配布資料確認、諸注意事項、時間割り等) 序論 本論 結論 質疑応答 締めくくり 挨拶 プレゼンテーションの実施 自己紹介の重要性 聴き手の不安を解消 (どこの誰なのか?言うことは信頼できるのか? 何をしてる人なのか?) 聞き手とプレゼンターとの間の壁を少しでも解消する 発表 プレゼンテーションの実施 発表技術 出来るだけ聴き手から目をはなさない わかりやすい話し方(言葉、口調に強弱) 自然な話し方 晴れやかな表情で 身振り手振りを使う 事実と自分の意見を区別する マイナス効果になる言葉は口にしない プレゼンテーションの実施 プレゼンテーションの進め方 1スライドあたり平均1~3分以内 強調したい箇所などペン機能を有効に使う プレゼンテーションの実施 質疑応答 特に企業への提案プレゼンなどでは質疑応 答は必要。様々な考え方の人の視点、立場 で考え質問を想定し、それに対する答え ・ データを用意しておく。 プレゼンの中で使わない資料も質疑用としては必要に なることがある。 自 信 プレゼンテーション技術 まとめ 準備を念入りに行う 自信を持って発表する 伝えたい気持ちが大切 ★★ お疲れさまでした★★
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