第11章 プレゼンテーションの基本スキル 1 プレゼンテーションとは 2 プレゼンテーションの種類と特徴 3 プレゼンテーションツール 4 話すプレゼンテーションが完成するまで 5 レジュメの作成 プレゼンテーションとは 相手に情報を伝え、説明し、自分にとって有利な 決断をしてもらおうとするさまざまな行為 調査・研究した内容を大学のゼミや研究発表会、 学会といった場で発表する(口頭発表) もともとは、自分にとって有利な結果を導くため に相手を説得する方法だったが、研究発表の場 合は、有利な結果を得ようとする説得側面より、 自分の考えをわかってもらおうとする説明の側面 の方に重点が置かれます プレゼンテーションの種類と特徴 書くプレゼンテーション 話すプレゼンテーション レポートや論文は「書くプレゼンテーション」に分 類される。 「話すプレゼンテーション」は口頭発表など。 相違点 共通点 素材を集めて整理する アウトラインとたてる わかりやすく表現する 違い 書くプレゼンテーション 記録性がある 何度も読める 相手の反応がわからない 文字+表・グラフでの表現 話すプレゼンテーション 記録されない 一度きり 相手の反応がわかる 文字+表・グラフ+「声」での表現 プレゼンテーション・ツール 1 プレゼンテーションの手助けをしてくれる道具=ツール 1.レジュメなどの配布資料 2.黒板・ホワイトボード・ポスター 3.スライド・映画・OHP・VTR 4.パソコン 1.は口頭発表では必ず必要。発表内容を理解するため の補助資料。 プレゼンテーションツール 2 2.は最も古典的なツール。難しい専門用語を板書したり ポスターは、自分の発表を模造紙などに書き、それを 前に口頭発表する。ポスターセッションと呼ぶ。 3. の視聴機器を利用すれば、口頭だけの発表より視覚 的なものがプラスされ理解度が高まる。 4.プレゼンテーション用のパソコンソフトを利用し、パソコ ンの画面上で、スライドが自由に作成できる。音声や 画像を貼り付けることもできる。 話すプレゼンテーションが完成するまで 1.発表の機会とテーマを与えられる 2.スケジュールを立てる 3.話題を絞り込む 4.最終的な主張を定める 5.素材を集める-情報収集 6.アウトラインをたてる 7.素材を整理する 8.構成を考える 9.プレゼンテーションの構成を考える 10.レジュメを作成する 11.スライドなど視聴覚資料を作成する 12.「読み原稿」を作成し、リハーサルをする 13.レジュメなどの配布資料をコピーし、整える作業をする 14.プレゼンテーションの最終仕上げ 15.プレゼンテーションをする プレゼンテーションの構成 話すプレゼンテーションでは「結論」を先の持って きて、「結論」「序論」「本論」「結論」というふうに、 全体を「結論」でサンドイッチ状態にするのが効 果的。最初に結論を短い言葉で簡単に述べてお きます。そうすると、聴いている人は、ゴールが 見えた状態で聴くことができるので、話の道筋が 見えやすくなる。 レジュメの作成 レジュメは日本語に直訳すると要約です。プレゼンテー ションで内容をまとめて、聞く人にあらかじめ渡しておく資 料のことです。レジュメには2つの役割がある。 1.発表中の補助資料 2.発表後の補助資料 1.はプレゼンテーションの最中に、その補助としてみても らう役割。 2.は後日、どんな話だったかを人に正しく思い出してもらう 役割。 レジュメを作成する際のポイント 1.話す内容と一致させる 話の順番どおりに内容が並んでいること。用語は一致させる。 2.簡潔表現にする 短い単純な文章をつなげて話す方が聞いている人には理解しやすい。 3.図や表を用いてわかりいやすくする。 視覚にうったえる形式で、まとめることができる場合は、できるだけ図 表を用いる。 まとめ 1.プレゼンテーションとは、自分が伝えたい内容を相手に正しく理解 してもらうこと 2.プレゼンテーションには「書くプレゼンテーション」と「話すプレゼン テーション」がある 3.話すプレゼンテーションでは、レポート・論文を書くための作業+ 「話す」「見せる」ための作業が必要 4.構成は、「結論+順序」→「本論」→「結論」のサンドイッチ構成に する 5.レジュメの作成ポイント (a)発表内容との一致 (b)簡潔な表現 (c)図表を加えてインパクトを与える おわり
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