12.ドイツ語、英語、日本語の時制 村松美保 (国際交流・国際協力専攻) 1.ドイツ語、英語、日本語の現在形 ドイツ語: 現在、未来、過去(歴史的現在)、時間的制約のない事 柄(真理・諺、習慣的反複) 英語: 現在の状態や動作、習慣、一般的な真理、未来(確定して いる事実)、過去(歴史的過去) ⇒基本的に現在形と過去形が並列して書かれることはない。 日本語: 現在の状態や動作、習慣、現在までの状態、未来(確定 している事実) ⇒物語文においては過去と現在が並列して書かれることがある。 2.統計 (Momo ドイツ語p23~p27、英語p24~p28、日本語p34~p41) 合計 会話文 平常文 ドイツ語 34 34 0 英語 30 30 0 日本語 77 26 51 例1) 独: man weiß nicht wie-kamen den Kindern selbst die besten Ideen.(p23, 7行目) 英: but for some reason her mere presence put bright ideas into their head.(p24, 8行目) 日: どうしてなのかは誰にもわかりませんがー子どもたちの 頭に、すてきな遊びがひとりでに浮かんでくるのです。 (p34, 6行目) 例2) 独: “Die Gefahr ist unser Beruf.” (p28, 5行目) 英: „Danger’s our trade.“(p28, 19行目) 日: 「わたくしたちの仕事に危険はつきものです。」(p41, 11 行目) 例3) 独: “Es war meine Schuld.” (p27, 下から1行目) 英: „It was all my fault.“ (p28, 13行目) 日: 「これは私の責任だ。」(p41,6行目) 例4) 独: „Ich bin der Kapitän, “(p24, 6行目) 英: „I’ll be the captain, ″ (p25, 6行目) 日: 「おれが船長で、、、」 (p35, 最後から2行目) 例5) 独: “Schade ist es doch, dass wir das Schum-Schum….” (p33, 下から1行目) 英: “I still think it was a shame to sink the Teetotum…” (p33, 下から7行目) 日: 「やっぱりあれはざんねんだったな、…」 (p49, 最後から7行目) 3.まとめ 統計をとってみて、ドイツ語と英語の時制 の決まりが日本語とは明らかに違うことが 分かった。3つの言語とも現在形を使って 過去、未来のことを言うことができるが、 文章において日本語は現在形や過去形、未 来形が混ざっていたが、ドイツ語と英語に 関しては、会話文におけるその場で起きて いることのみ現在形を用い、その他の平常 文ではすべて現在形以外のものが使われて いた。 4.参考文献 http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbou_data/a552414 7.html http://www.e-bunpou.net/kihonjisei.html 改訂版 必修 ドイツ語文法総まとめ (2010年5月3日 行) 第10版発
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