がん患者の家族看護 - 国立大学法人 東京医科

がん患者の家族看護
急性期にあるがん患者家族の看護を
考える
先端侵襲緩和ケア看護学
森本 紗磨美
1、文献検索




がん看護・家族看護:56件
がん看護・急性期:2件
家族看護・急性期:2件
Family・cancer nursing:231件
2、文献検討
1)家族とは



家族とは→定義は一様でない
家族を血縁・婚姻関係のものに限定した
定義
患者自身が誰を家族と見なしているか
→血縁や法的な結びつきがなくても、患者
自身が家族であると認識している人たち
2)がん看護と家族看護
①がん患者の家族




がん看護における家族の研究→約1割
がん患者がいるということ→家族に様々
な影響を及ぼす
がん患者家族QOLは慢性疾患患者の家
族より低い
家族はストレスフルな状況の中での家族
機能の維持→評価尺度の開発
がん患者家族のニーズ:福井
・疾患、治療、予後に対するニーズを持つ
 がん患者家族の思い:本田ら
・家族ががんに罹患したことへの思い、治
療への厳しさへの思い、家族への思い、
医療の助けへの思い、将来の見通しへの
思い

②がん患者・家族と看護師
在院日数の減少、外来治療への移行:酒井ら
・家での生活に向けた援助の難しさ
 がん告知の視点から:東
・告知を有意義なものとして捉えるためには、が
ん患者・家族との対話が必要不可欠
・がん患者・家族を支え、苦悩を分かち合えるよう
な看護関係

③がん患者にとっての家族



がん患者は家族を→ソーシャルサポート
福井:ソーシャルサポートネットワークの
第1円に家族
長谷川:ソーシャルサポート提供者に家族
を挙げている
④急性期におけるがん看護
術前を含めると:大川
・情緒的支援ネットワークを知覚できるよう
な精神的援助が重要
 がん患者家族を対象:尾城
・手術患者の状態を知りたい、手術患者と
ともにいたいなどのニードを持つ

3、看護職としてのアクションプラ
ン(臨床)



がん患者と家族を1つの単位としてみる
急性期にある家族のアセスメント、介入
家族ニードの把握、コンサルテーション
⇓
家族ががん患者と共にがんと向き合って
いけるような援助