原理講論 赤色部分要約訓読チャ-ト後編目次 • • • • • 緒論 第一章復基台摂理時代 第二章モーセとイエスを中心とする復帰摂理 第三章摂理歴史の各時代とその年数の形成 第四章摂理的同時性から見た復帰摂理時代と復 帰摂理延長時代 • 第五章メシヤ再降臨準備時代 • 第六章再臨論 • リンクシート 前編 緒論 復帰摂理とは① 復帰摂理とは 神 摂理 創造本然の 人間 復帰 堕落 人間 復帰摂理とは、堕落した人間に創造目的を完成せ しめるために、創造本然の人間に復帰してゆく神 の摂理をいう。(p.271)≫ 復帰摂理とは② 神 神 ④創造目的を完成 創造目的 ア エ 人間 ③メシヤに従って更に成長 メシヤ ②メシヤを迎え、重生 メシヤ (原罪清算) サタン分立路程 ①サタン分立路程 ア エ 堕落人間 それゆえに、堕落した人間は 堕落以前の立場を復帰したのち、 人間は長成期の完成級において堕落し、サタンの このような人間を復帰するためには、サタンを分 長成期の完成級まで復帰した型を備えた基台の 主管下におかれるようになった。≫ 上で 立する摂理をなさらなくてはならず、原罪を取り ③ メシヤに従って更に成長し、 ①サタン分立の路程を通して、アダムとエバが成 除かなければならない。≫ 長した基準、すなわち、≫ ②メシヤを迎え、重生することによって、≫ ④創造目的を完成することができる。≫ 復帰摂理とは③ 復帰摂理 再創造摂理 原理によって摂理 復帰原理 それゆえに、これを復帰原理という。≫ 復帰摂理は、創造目的を再び成就するための再創 造の摂理であるから、原理によって摂理されなけ ればならない。≫ 【一】蕩減復帰原理 【一】蕩減復帰原理 1.蕩減復帰①堕 落人間の位置 1.蕩減復帰 ①堕落人間の位置 堕落前 神 心情一体 堕落後 サ 神 血縁関係 創造主 人間 人間 神のみ対応 神 中間位置 中間位置におかれるようになった。(p.272)≫ しかし 人間始祖が完成していたならば、彼らは神のみに 、 堕落してサタンと血縁関係を結んだので 対して生活する立場におかれるはずであった。≫ 堕落直後、アダムとエバは、神とも、サタンとも 対応することができる、 ≫ ②堕落人間の分 立 ②堕落人間の分立 神 サ 善なる 条件 悪なる 条件 堕落人間 中間位置 彼自身が善なる条件を立てたときには天の側に悪 この堕落人間を、神はどのようにしたらサタンか ら分立させることができるかというと、≫ なる条件を立てたときにはサタンの側に分立され る。(p.272~p.273)≫ ③蕩減復帰とは ③蕩減復帰とは 本来の 位置・状態 喪失 復帰 堕 落 条件をたてる 蕩減 条件をたてて 戻る 蕩減復帰 立てる条件 蕩減条件 蕩減条件を立て 蕩減復帰 摂理 復帰していく摂理 「蕩減復帰」とはどういう意味なのであろうか。≫ このような条件を立てることを「蕩減」といい、 この蕩減復帰のために立てる条件のことを「蕩減 このように蕩減条件を立て、創造本然の人間に復 そこに、必要な何らかの条件を立てなければなら 堕落人間がこのような条件を立てて、創造本然の どのようなものであっても、本来の位置と状態を ≫ ない 条件」という。≫ 帰していく摂理を「蕩減復帰摂理」という。≫ 失ったとき、それらを復帰しようとすれば、≫ 。≫ 位置と状態へと再び戻っていくことを「蕩減復帰」 といい、(p.274)≫ ④蕩減条件の程 度 ④蕩減条件の程度 本来の 位置・原状 同一価値 より 小さい価値 より 大きい価値 それよりも大きな価値の蕩減条件を再び立てて、 第一は、同一なる価値の蕩減条件を立てることに 第二は、失われたものよりも小さい価値の蕩減条 第三は、より大きなものをもって蕩減条件を立て 蕩減条件はどの程度に立てなければならないのだ 原状へと復帰する場合をいう。(p.275) ろうか。≫ ≫ よって、原状へと復帰する事である。(報償、還償) 件を立てることによって、原状へと復帰すること る場合である。これは、小さい価値をもって蕩減 ≫ である。 条件を立てるのに失敗したとき、≫ ≫ ⑤蕩減条件 蕩減条件 方法 だれが ⑤蕩減条件:方法?だれが? 本来 位置・状態 反対の経路 喪失 復帰 人間自身 堕 落 蕩減条件はだれが立てなければならないかとい 蕩減条件をどのような方法で立てるかというと、 蕩 減 条 件 を 立 て な け れ ば な ら な い 。 (p.275 ~ p.276)≫ 本来の位置と状態から離れるようになった経路 うと、人間の責任分担として、人間自身が立てな と反対の経路をたどることによって、≫ ければならない。(p.276~p.277)≫ 2.メシヤのための基台 ① 2.メシヤのための基台 創造目的完成 実体基台 み言の完成実体 神と一体 信仰基台の上 信仰基台 アダム(人物) 神のみ言(条件) 成長期間(期間) 個性完成者となることができたはずである。 原罪を取り除かなければならない。≫ ≫ 成長期間を経なければならなかった。(p.277~ 堕落人間が創造本然の人間に復帰するためには 元来、アダムが創造目的を完成するためには、二 第一条件は、「信仰基台」を造成することであった。 第二の条件は、「実体基台」を造成することであっ p.278) ≫ つの条件を立てなければならなかった。≫ アダムが神のみ言を守りながら、≫ 「メシヤのための基台」を完成した基台の上でメシ た。「信仰基台」の上で神と一体となり、み言の ヤを迎え、≫ 「完成実体」となったとき、≫ 2.メシヤのための基台 ② 神 ア 神 人間 完成実体 メシヤを通して メシヤのための基台 ア 堕・人 実体基台 信仰基台 その基台の上で「実体基台」を立てることによっ メシヤを通して原罪を取り除かなければ「完成実 堕落人間が創造目的を成就し得る基準を復帰する 人間始祖が立てることのできなかった「信仰基台」 ためには、まず初めに、≫ を蕩減復帰しなければならない。≫ て成就される「メシヤのための基台」の上で、≫ 体」となることはできない。(p.280)≫ 2.メシヤのための基 台③ メシヤのための基台 実体基台 堕落性を脱ぐための 蕩減条件 中心人物 信仰基台 条件物 数理的な蕩減期間 第二に、「条件物」を立てなければならず、第三に、 「信仰基台」を復帰した基台の上で「実体基台」を復 「信仰基台」を復帰するためには、第一に、「中心 「実体基台」を立てるためには、「堕落性を脱ぐた 人物」がいなければならず、≫ めの蕩減条件」を立てなければならない。≫ 「数理的な蕩減期間」を立てなければならない。 帰すれば、「メシヤのための基台」が造成される。 (p.277~p.278)≫ (p.278~ p.280) ≫ 【二】復帰摂理路 程 【二】復帰摂理路程 1.復帰摂理路 程の時代的段階 1.復帰摂理路程の時代的段階 神 神 ア ア 再臨主 2000年 イエス ア アブラハム アダム 2000年 2000年 アブラハムの失敗によって、サタンに奪われて アダムからアブラハムまでの2000年の期間は、信 復 アブラハムからイエスが来られるときまでの2000 再び天の側に蕩減復帰する期間がイエス 帰 摂 理 を 始 め る こ と が で き る そ の 基 台以後今 をつ ユダヤ人たちがイエスを十字架につけることに アダム以後今日に至るまでの全歴史路程における よって、サタンに奪われた2000年期間を、≫ 仰の父であるアブラハム一人を立てて、≫ くる期間であった。≫ 年期間であった。≫ 日に至るまでの2000年の期間であった。(p.283)≫ しまった2000年期間を再び天の側に蕩減復帰する 時代的段階について概観してみることにしよう。 (p.281)≫ 期間が、≫ 【三】復帰摂理歴 史と「私」 【三】 復帰摂理歴史と「私」 復帰摂理歴史 私 (歴史の所産) 蕩減条件 歴史の結実体 そうすることによって、初めて「私」は復帰摂歴史 「私」という個性体は復帰摂理歴史の所産である。 それゆえに「私」は歴史の目的の中に立たなければ 縦的に要求してきた蕩減条件を、「私」を中心とし (p.287)≫ て、横的に立てなければならない。≫ ならないし、復帰摂理歴史が長い期間を通じて、 が望む結実体として立つことができるのである。 ≫ (p.287~p.288)≫ ●我々が歴 史的勝利者 となるために 勝利者 ●我々が歴史的勝利者となるためには 再臨主 私 ①神の心情、目的、使命 神の心情 ②再臨主を通して 再臨主 侍り奉り ③再臨主を信じ、侍り奉り、一つになって 一つになることによって、彼と共に、復帰摂理歴 そして彼らに負わされた摂理的使命を、知らなけ それゆえに、復帰摂理の完成者として来られる再 我々が歴史的勝利者となるためには、預言者・義人 ればならない。 ≫ 臨主を通して、それらのすべてを知り、彼を信じ、 史の縦的な蕩減条件を横的に立て得た立場に立た たちに対してこられた神の心情と、彼らを召命さ 彼に侍り奉り、 なければならない。≫ れた神の目的、≫ ≫ 第一章 復帰 基台摂理時 代 第一章 第一節 アダ ムの家庭を中 心とする復帰 摂理 第一節 アダムの家庭を 中心とする復帰摂理 アダムの家 庭を中心とす る復帰摂理 アダムの家庭を中心とする復帰摂理 メシヤのための基台 実体基台 信仰基台 その上でメシヤを迎えるのでなければ、復帰摂 アダムの家庭が「信仰基台」と「実体基台」とを復帰 理は成就できないのである。(p.289)≫ する蕩減条件を立てて、それによって「メシヤの ための基台」をつくり、≫ 【一】信仰 基台 【一】信仰基台 条件物 中心人物 供え物 アベル 神 信仰 基台 サ 供 え 物 アベル 善の表示体 アダム 善悪の母体 カイン 悪の表示体 供え物をささげるように仕向けられたのである。 アダムが供え物をささげたとは書かれておらず、 第一に、「信仰基台」を復帰するためには、み言の 第二に、その基台を復帰できる中心人物がいなけ カインは悪の表示体として、アベルは善の表示体 アベルが神のみ意にかなうように供え物をささげ その理由は、善悪二つの性稟の母体となったアダ 神かサタンかのどちらか一方だけが各々対応する 悪の表示体 ればならない。聖書の記録を見ると、 (p.290~p.291 として、立てられた。(p.292) ことのできる立場に立ててから、≫ )≫ ≫ ≫ 代わりの条件物がなければならない。それが供え カインとアベルのときから供え物をささげたと たので、「信仰基台」がつくられるようになった。 ムの代わりに、彼の二人の子を、各々善悪の表示 (p.293)≫ 物であった。(p.290)≫ なっている。≫ 体として分立されたのち、≫ 【二】実体基 台 【二】実体基台 神 アダム 実体基台 カイン アベル 堕落性を脱ぐ ための 蕩減条件 反対の経路 蕩減条件を立てなければならなかった。≫ 神がその献祭を喜んで受け得るような条件を立て 堕落人間が堕落性を脱ぐためには、堕落性本性を アダム家庭において「実体基台」がつくられるため るべきだった。(p.294)≫ もつようになった経路と反対の経路をたどること には、カインが「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を によって、≫ 立てることにより、≫ 堕落性本性 をもつように なった経路 堕落性本性をもつようになった経路 神 堕落 アダム 天使長 堕落性本性 ①神と同じ立場をとれない ②自己の位置を離れる ③主管性を転倒する ④ 罪を繁殖する 「自己の位置を離れる堕落性」が生じた。(p.294 「神と同じ立場 をとれない堕落性」が生じた 。 ④最後に、天使長はアダムとエバに不義の言葉を ②第二に、天使長が、アダムを通じて神の愛を受 ③第三に、天使長は、アダムを逆に主管したので、 ①第一に、天使長が、神の愛をより多く受けてい ≫ ~p.295)≫ 「主管性を転倒する堕落性」が生じた。≫ 伝えたので、「罪を繁殖する」堕落性が生じた。 けようとはせず、アダムの位置を奪おうとして たアダムを愛することができなかったことによ 堕落してしまったので、 って堕落したので、≫ ≫ ≫ 堕落性本性 を脱ぐための 蕩減条件 堕落性本性を脱ぐための蕩減条件 神 アベル (アダムの立場) 復帰 蕩減条件 カイン (天使長の立場) ① アベルを愛する ② アベルを仲保 とする ③ アベルに 従順に屈伏する ④ アベルから 善のみ言を伝え受ける ③第三に、カインがアベルに従順に屈伏して、彼 それゆえに、この堕落性を脱ぐためには、(p.294) ④最後に、カインがアベルから善のみ言を伝え受 ②第二に、カインがアベルを仲保として、神の愛 ①第一に、天使長の立場にいるカインがアダムの ≫ を受けるべきであった。(p.294~p.295)≫ の主管を受けるべきであった。≫ けて、善を繁殖すべきであった。≫ 立場にいるアベルを愛して、神と同じ立場をと るべきであった。≫ 実体基台の結 果 実体基台の結果 神 カイン アベル (アダムの立場) 復帰失敗 (天使長の立場) カインがアベル殺害 実体基台 : アダムの家庭の「実体基台」は立てられなかった ≫ したがって、アダムの家庭を中心とする復帰摂理 しかるに、カインがアベルを殺害することによっ は成し遂げられなかった。≫ て、天使長が人間を堕落せしめた堕落性本性を反 復するようになり、≫ 【三】アダム の家庭にお けるメシヤ のための基 台とその喪 失 【三】アダムの家庭における メシヤのための基台とその喪失 メシヤのための基台 実体基台 ④父母復帰の蕩減条件 (実体献祭) ③子女復帰の蕩減条件 信仰基台 (象徴献祭) ②実体人間復帰の 象徴的な蕩減条件 ①万物復帰の蕩減条件 ③子女を復帰するための蕩減条件を立てるように 万物をもって「象徴献祭」をささげる①第一の目 ②第二の目的は、実体人間を神の方に復帰する 「実体献祭」は、実体人間を復帰するための蕩減条 「信仰基台」は「象徴献祭」を、「実体基台」は「実体 的は、万物を復帰するための蕩減条件を立てる ための、象徴的な蕩減条件を立てようとすると 件と立てることである。カインがアベルを実体と なれば、④それが父母を復帰 献祭」を神のみ意にかなうようにささげることに するための蕩減条 ところにある。≫ ころにある。(p.298)≫ して献祭し、≫ 件となる。≫ よってつくられる。(p.297)≫ アダムの家 庭を中心とす る復帰 アダムの家庭を中心とする復帰摂理 : メシヤのための基台 実体基台 信仰基台 「実体献祭」の中心人物としての立場が立てられ したがってアダムの家庭を中心とする復帰摂理の アベルがみ意にかなう献祭をささげることによっ しかし、カインがアベルを殺したので、「実体献 したがって、「メシヤのための基台」も造成するこ て、「信仰基台」を蕩減復帰する条件と、≫ た。(p.300)≫ 完成は失敗した。≫ とができなかった。≫ 祭」に失敗して、「実体基台」をつくることができ ず、≫ 【四】アダ ムの家庭 が見せて くれた教 訓 【 四】アダムの家庭が見せてくれた教訓 み旨成就 ・・・・・・ 予定(相対的) ① 人間の責任分担 ・・・ 態度(干渉しない) み旨 ② 人間 ・・・・・・・ 絶対的予定 ・・・・・・・ 相対的予定 ③ 堕落人間・・・・・・・ アベル的存在に 従順屈伏 ②第二に、カインがアベルを殺したが、その後、 み旨を、自分も知らないうちに成し遂げていくとい み旨に対する予定は絶対的であり、人間に対する ③第三に、カインとアベルの献祭で、堕落人間は アダムの家庭を中心とする復帰摂理の失敗は、結 ①第一に、み旨成就に対する神の予定と、人間の 予定は相対的であることを見せてくださった。≫ うことを見せてくださった。(p.301)≫ 果的に見て、≫ 責 任分担に対する神の態度を見せてくれた。 アベルの身代わりとしてセツを立て、新たな摂 常にアベル的な存在を求め、彼に従順に屈伏す ≫ 理をなさる事によって、≫ ることによって、≫ 第二節 ノアの家 庭を中心 とする復 帰摂理 第二節 ノアの家庭を 中心とする復帰摂理 神 信仰 基台 カイン アベル 実体基台 セツ ノア家庭 :アダム家庭の 「メシヤのための基台」 蕩減復帰 アダムの家庭が復帰できなかった「メシヤのため 神はアベルが忠誠を尽くした、その心情の基台の その子孫からノアの家庭を選んで新たな復帰摂理 ノアの家庭も、「信仰基台」と「実体基台」を復帰す 神のみ旨は変更することができず、絶対的なもの 上に、その身代わりとしてセツを立てられ、≫ をなさった。≫ る蕩減条件を立てることによって、≫ として予定し摂理なさる。(p.302)≫ の 基 台」を蕩減復帰しなければならなかった 。 ≫ 【一】信仰 基台 【一】信仰基台 1.信仰基台を復帰する中心人物 ①アダム -ノア:1600年、10代 ② 第二 の人間始祖 ノア ③ 神 に絶対服従 ④ アベルの心情 の基台 ⑤ アベルの身代りとしての セツの子孫 ⑥ 神の目から見て 義人 ⑤アベルの身代わりとしてのセツの子孫であり、 ⑥神の目から見て義人であったので、直接、神に ③神の命令に絶対に服従して、120年間山の頂上 ①神はアダムから1600年を経て、10代目にノアを ノアの家庭を中心とする復帰摂理において、「信仰基 ④このようなノアはアベルの心情の基台の上で呼 ≫ 台」を復帰すべき中心人物はノアであった。 に箱舟をつくった。≫ ばれ、(p.304)≫ 「象徴献祭」をささげることができた。≫ 召命された。 (p.303) ≫ ②ノアは第二の人間始祖となる。≫ 2.信仰基台を 復帰するため の条件物 2.信仰基台を復帰するための条件物 神 信仰 基台 ノア 中心人物: ノア 条件物: 箱舟(新天宙) 蕩減期間: 洪水審判40日 信仰基台 :復帰 ノア家庭は、審判40日で箱舟を神のみ意にかなう 箱舟が完成されたのちに、神は40日間の洪水審判 蕩減復帰するための条件として、新天宙を象徴し その目的は、神だけが対応して摂理することので ノアが「信仰基台」を復帰するための条件物は、箱 た。 をなさったが、≫ ≫ きる対象を立てるために、サタンの相対となって ようにささげ、「信仰基台」を蕩減復帰することが 舟であった。その箱舟はアダムの堕落によってサ いる全人類を滅ぼすためであった。(p.305)≫ できた。(p.309)≫ タンの側に奪われた天宙を、 ≫ 【二】実体 基台 【二】実体基台 ノア 心情一体 ハム (アベル) セム 堕落性を脱ぐ (カイン) ための蕩減条件 そのためには、ハムが「象徴献祭」に成功したノア ノアの子セムとハムとが、各々カインとアベルの 「実体献祭」に成功すれば、「実体基台」が成就され 「実体献祭」を捧げるためには、まず、「実体献祭」 るようになっていた。(p.309) ≫ 立場から、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立て の中心となるべき次子ハムがアベルの立場を、復 と、心情的に一体不可分の立場に立たなければな て、≫ 帰しなければならなかった。≫ らなかった。(p.310)≫ ノアの裸体 をめぐる摂 理 ノアの裸体をめぐる摂理 ノア 神 恥じて 下部を覆う ア・エ (創 9:20~26) 裸体 裸体 恥じる ハム サタンの侵入条件 ハム :アベルの立場を蕩減復帰 彼の兄弟セムとヤペテを扇動した。≫ 神はこのために、いかなる摂理をなさったのか? 創世記9章20節から26節に、ハムはノアが天幕の このような事情から、ハムは「実体献祭」をなすた アダムとエバが堕落したのち、下部を覆って隠れ サタンが侵入できる条件が成立したので、その行 動は犯罪となった。(p.311)≫ ≫の ア ベ ル の 立 場 を 蕩 減 復 帰 で き な か っ た 。 たという行動と同じように、ハムがその父親の裸 め 中で裸になって寝ているのを発見し、それを恥ず (p.312)≫ 体を見て恥ずかしがった行動によって、≫ かしく思って、≫ ノアを中心 とする復帰 摂理 ノアを中心とする復帰摂理 ノアを中心とする復帰摂理 : メシヤのための基台 実体基台 信仰基台 「実体基台」をつくることができなかったので、ノア ハムは「実体献祭」をするためのアベルの立場を蕩 減復帰できず、したがって、≫ を中心とする 復帰摂理も無為に帰したのである 。 ≫ 第三節 アブ ラハムの家 庭を中心とす る復帰摂理 第三節 アブラハムの家庭を 中心とする復帰摂理 【一】信仰基台 【一】信仰基台 1. 信仰基台を復帰する中心人物 アブ ラハム ① ノア 家庭の失敗で失った すべての条件: 蕩減復帰 ② 復帰した アダム型 人物 (祝福の基) 蕩減復帰した立場に立たなければならなかった。 したがって、神はアブラハムにも大いなる民族を アブラハムはノアの路程のために立てられたが、 アブラハムは、ノアの身代わりであり、アダムの アブラハムの家庭を中心とする復帰摂理において ≫ ハムの犯罪によってサタンに奪われてしまったす 身代わりであるので、復帰したアダム型の人物で つくり、祝福の基となれと、祝福なさったのであ 「信仰基台」を復帰すべき中心人物は、アブラハム べての条件を、≫ あった。≫ る。(p.317)≫ であった。(p.315~p.316) ≫ 2.信仰基台を 復帰するため の条件物 2.信仰基台を復帰するための条件物 ①アブラハムの象徴献祭 神 三つの 供え物 アブラハム (創 15:9) 鳩と羊と雌牛 一つの祭壇上で献祭 アブラハムが「信仰基台」を復帰するための条件物で 神はアブラハムに鳩と羊と雌牛とを供え物として あった。(p.317~p.318)≫ ささげるように命ぜられたが、これらは、とりも なおさず、≫ 象徴献祭 は何を意 味する か? 象徴献祭は何を意味するか? ① ア ダ ム 家 庭 ② ノ ア 家 庭 カイン・アベルの献祭を中心して 復帰しようとしたすべてのこと 蕩減復帰できる 象徴的 な条件物 箱舟 を中心として 復帰しようとしたすべてのこと 蕩減復帰できる 象徴的 な条件物 ②また、ノアの家庭が箱舟を中心として復帰しよ ①アダムの家庭で、カインとアベルの献祭を中心 アブラハムの「象徴献祭」は、何を意味するのか? (p.319) ≫ として復帰しようとしたすべてのことを、蕩減 うとしたすべてのことを、蕩減復帰できる象徴 復帰できる象徴的な条件物であり、≫ 的な条件物であった。≫ 三つの供え 物の意味 三つの供え物の意味: 三段階で完成する天宙を象徴 完成 天宙 完成 アブラハム 羊 長成 ノア 鳩 蘇生 アダム 三つの 供え物 三段階 成長過程 一時に蕩減復帰 天宙 雌牛 み旨から 見て三代 横的に完成するためであった。(p.321)≫ すなわち、鳩は蘇生を象徴し、羊は長成を象徴す これらを一つの祭壇に載せて献祭したのは、アダ 完成のアブラハムというように、み旨から見て三 この三つの象徴的な供え物は、三段階の成長過程 を通じて完成する天宙を象徴するのである。≫ る の で あり 、 雌牛は 完 成 を象徴する。 (p.319 ~ ムの立場であるアブラハムを中心として、蘇生の 代にわたって蕩減復帰しようとした縦的な摂理を、 p.320)≫ アダム、長成のノア、≫ 一時に、≫ アブラハム は象徴献 祭をいかに ささげた か? アブラハムは 象徴献祭をいかにささげたか? 荒い鳥 (サタン) 裂く=善・悪に分立 (サタンの所有物) 象徴献祭:失敗 アブラハム の子孫:エジプト苦役400年 ● 摂理:三代にわたって延長 ● アブラハムを中心とする摂理は、イサクからヤコ アブラハムは、これを追い払ったと記されてい それはサタンの所有物であることを、再び、確認 このような「象徴献祭」の失敗によって、蕩減復帰 その結果、アブラハムの子孫が、エジプトで、 アブラハムは鳩だけは、裂かずにそのまま置いた る。(p.322)≫ ので、荒い鳥がその死体の上に降り、≫ 400年間苦役するようになり、 ブまで、三代にわたって延長されるようになった。 してやったと同様の結果をもたらしてしまった。 しようとしたすべてのものは失敗してしまった。 (p.323)≫ (p.324)≫ ≫ ≫ ②アブラハ ムのイサク 献祭 ②アブラハムのイサク献祭 信仰基台 (象徴献祭) 三つの 供え物 (裂く) アブラハム 蕩減復帰 神 神 イサク (燔祭) アブラハム それによって、「象徴献祭」の失敗を蕩減復帰する 「象徴献祭」に失敗したのち、再び神はアブラハム 新たな摂理をされた。≫ にイサクを燔祭としてささげよと、命令された。 (p.325)≫ 神がアブ ラハムを 再び立て られた理 由 神がアブラハムを再び立てられた理由 ① アブラハム家庭 原理的条件 :第三次の摂理 ② サタン :二代にわたって侵入 二代にわたって取り返す ③ 歴史的な 心情の基台 天の側でも、アブラハムとその子の二代にわたっ 歴史的な心情の基台を条件として、もう一度献 ②サタンは、アダムとその子カインに侵入して、 どうして神は、アブラハムを再び立てることがで ①アブラハム家庭を中心とした摂理が第三次であ ③アブラハムは失敗したけれども、アベルやノア きたのだろうか。≫ て、取り返してくる摂理をすることができた。≫ が「象徴献祭」に成功した、≫ 祭をせしめることができた。≫ り、三数は完成数なので、この摂理を完成すべ 二代にわたって彼らを奪っていったので、蕩減 き原理的な条件があった。(p.325~p.326)≫ 復帰原則により、≫ アブラハム はイサク献 祭をいかに ささげた か? アブラハムはイサク献祭をいかにささげたか? 神 殺すな (創 22:12) アブラハム 殺そうと イサク モリヤ そのとき、神は殺すなと命令されて「あなたが神 アブラハムは絶対的な信仰で、神のみ言に従い、 イサクを殺そうとした。(p.327) ≫ を恐れる者であることをわたしは今知った」(創 22:12)と言われた。≫ イサク献祭の 結果 イサク献祭の結果 アブラハムの心情 ・行動 イサクを殺した立場 (サタン分離) イサク献祭 :成功 アブラハム を中心とする復帰摂理: イサク を通じて 彼をしてイサクを殺した立場に立たしめたので、 アブラハムがイサク献祭に成功することによって 神のみ旨に対するアブラハムの心情や、その絶対 イサクからサタンを分離させることができた。≫ 的な信仰と従順と忠誠からなる行動は、≫ アブラハムを中心とする復帰摂理は、イサクを通 じて成し遂げていくようになった。≫ ③み旨から 見たイサク の位置と彼 の象徴献 祭 ③み旨から見たイサクの位置と彼の象徴献祭 神 雄羊 アブラハム 一体不可分 イサク 信仰基台 :復帰 イサクはアブラハムの使命を受け継いで、「象徴 アブラハムの使命がイサクの方に移されたのち、 これは、そのままイサクを中心として、「信仰基 アブラハムはイサク献祭で成功することにより、 献祭」に成功して「信仰基台」を蕩減復帰した。≫ アブラハムはイサクの代わりに神が準備された雄 台 み旨を中心としてイサクと一体不可分の立場に立 」を復帰するための「象徴献祭」となった。 (p.330)≫ 羊を燔祭としてささげた。≫ つようになった。(p.329)≫ 【二】実体 基台 【二】実体基台 神 信仰 基台 アブラハム イサク ヤコブ (アベル) 実体基台 エサウ (カイン) 堕落性 を脱ぐための蕩減条件 「実体献祭」をささげ、「堕落性を脱ぐための蕩減 イサクを中心として、「メシヤのための基台」を立 条件」を立てて、「実体基台」を完成しなければな てるには、更に、彼の子エサウとヤコブとを、カ らなかった。(p.331)≫ インとアベルの立場に分立して、 ≫ ヤコブがアベ ルの立場を 蕩減復帰す るための摂 理 ヤコブがアベルの立場を蕩減復帰するための摂理 ①個人的 長子の嗣業 復帰 (パン、レンズ豆) ② 家庭・財物 長子の嗣業 復帰 (ハラン21年) ③ 天使 主管性 復帰 (天使と組み打ち) ヤコブ: アベルの立場 蕩減復帰 ②サタン世界であるハランに行って、21年間苦労 このようにして、ヤコブはアベルの立場を蕩減復 ①長子の嗣業を個人的に復帰する争いで、パンと ③ヤコブはヤボクの河で、天使との組み打ちに勝 「実体献祭」をなすためには、それに先立って、ヤ 帰した。≫ レンズ豆のあつものを与えて、エサウから長子 しながら、家庭と財物を中心に、長子の嗣業を 利して、実体で天使に対する主管性を復帰した。 コブがアベルの立場を蕩減復帰する条件を立てな ≫ の嗣業を奪った。(p.332)≫ 復帰した。≫ ければならなかった。≫ 実体基台 の造成 実体基台の造成 神 実体基台 :復帰 アブラハム イサク ヤコブ 堕落性を脱ぐための蕩減条件 “愛して、歓迎” エサウ イサクの家庭で初めて、横的に蕩減復帰するよう エサウはヤコブがハランからカナンへ帰ってきた 彼らは「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てるこ このようにアダムの家庭から「実体基台」を蕩減復 とき、彼を愛し、歓迎したので、≫ とができた。(p.333)≫ 帰するために続いてきた、縦的な歴史路程を、≫ になった。≫ 【三】メシヤ のための基 台① 【三】メシヤのための基台 イ サク 家庭 メシヤ のための 家庭的基台:造成 メシヤ降臨 不可 ヤコ ブ 家庭 メシヤ のための 民族的基台 :路程出発 400年間の蕩減路程を歩んで民族的な基台を造成 イサクの家庭を中心として、初めて「メシヤのた しかしアブラハムの時代には、堕落人間たちがサ そのときにメシヤが降臨なさるわけにはいかなか メシヤを迎えることができる。ゆえに、ヤコブの めの基台」が造成された。(p.334)≫ 家庭はヨセフを中心としてエジプトへ入り、≫ しようとした。(p.335)≫ タンを中心とする民族を形成して、アブラハムの った。すなわち、この基台が民族的な版図の上に 家庭と対決していたので、≫ 立てられたのちに、≫ メシヤの ための基 台② アブラハム イサク 個体:異なる み旨:一体 ヤコブ 三代:み旨から見れば一代 その個体は異なるが、み旨を中心にしてみれば、 しかし、アブラハムとイサクが、その個体は、各 ヤコブはアブラハムの犯した罪を担当して、将来 イサクの目的を、民族的に成就すべき蕩減路程を このように、イサクを中心とする摂理は、また、 「メシヤのための民族的な基台」を立てて、≫ みな一体であった。≫ 々異なるが、み旨を中心として見るときには、一 出発したので、アブラハムとイサクとヤコブとは、 ヤコブを中心とする摂理路程へと延長されていっ 体であったように、≫ お互いに、≫ た。(p.336)≫ ヤコブ路 程:サタ ン屈伏の 典型路程 ヤコブ路程:サタン屈伏の典型路程 ① 個人的 長子の嗣業 復帰 ② 家庭的 長子の嗣業 復帰 ③ 天使 に対する主管性復帰 選民形成(イスラエル) ④ 堕落性 を脱ぐための蕩減条件を立てる 長子の嗣業を家庭的に奪う21年間の争いに勝利し サタンを屈伏させる典型路程において成功したの ヤコブはエサウから長子の嗣業を奪うという個人 天使との組み打ちにも勝利して、天使に対する主 選民形成の基盤をつくった。ヤコブは、このよう た。≫ である。≫ 的な争いに成功した。(p.337) 管性を復帰できる蕩減条件を立てて、イスラエル な路程をたどって、カナンへ帰ってきたのち、 サタン世界であるハランに入って、≫ という名前を受け、≫ 「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てたので、≫ 第二章 モー セとイエスを中 心とする復帰 摂理 第二章 神の救いの摂理 秘密 [アモス 3:7] 神 摂理に対する原理 隠れた意味を悟ることが できない ヤコブとモーセ の復帰摂理路程 イエス路程 将来、イエスが来られて、人類救済のために歩まね アモス書3:7に「主なる神は、そのしもべである 聖書には、神の救いの摂理に関する数多くの秘密 しかし、人間は神の摂理に対する原理を知らなか 神が、ヤコブとモーセを立てて復帰摂理路程を歩ま が隠されている。(p.341) せ、それをもって、≫ ばならない摂理を、表示してくださった。≫ ≫ 預言者にその隠れた事を示さないでは、何事をも ったので、その隠れた意味を悟る事ができなかっ なされない」と記録されているみ言のように た。 ≫ ≫ 第一節 サタン 屈服の典型的 路程 第一節 サタン屈服の典型的路程 (サタン屈 伏の典型 的路程) サタン屈伏の典型的路程 ヤコブ 路程:象徴的路程 モーセ 路程:形象的路程 イエス 路程:実体的路程 イスラエル 民族と全人類が 歩まなければならない表示路程 そして、この路程は、イスラエル民族と全人類が、 イサクの家庭において、ヤコブがサタンを屈伏し それを実体的に歩まなければならないイエス路程 てきた全路程は、その象徴路程を形象的に歩まな と サタンを屈伏させながら歩まなければならない表 を、あらかじめ示した典型路程であった。 ければならないモーセ路程と、 (p.342) 示路程でもある。 ≫ ≫ ≫ 【一】イエスの 典型路程として ヤコブ路程と モーセ路程とを 立てられた理 由 【一】イエスの典型路程としてヤコブ路程と モーセ路程とを立てられた理由 復帰摂理の目的成就 人間がサタンを自然屈伏:主管 神 ヤコブ モーセ イエス 信徒人類 実体的 象徴的 形象的 サ ヤコブとモーセを立てて、サタンを屈伏させる表 復帰摂理の目的は、究極的には人間自身がその責 イエスが、人間祖先として、メシヤの使命を負っ サタン屈伏の路程を開拓し、すべての信徒たちを ところが、神にも屈伏しなかったサタンが、イエ て来られたのも、 スに屈伏する理由はさらにないので、≫ ≫ 示路程として見せてくださった。(p.342~p.343) 任分担として、サタンを自然屈伏させ、それを主管 その路程に従わせることによって、サタンを自然 ≫ し得るようになることによって成就される。 屈伏させるためである。 ≫ ≫ 第二節 モーセ を中心とする復 帰摂理 モーセを中心とする 復帰摂理 【一】モーセを中心とす る復帰摂理の概観 1.信仰基台 【一】モーセを中心とする復帰摂理の概観 1.信仰基台 神 中心人物 : モーセ ●条件物: 神のみ言 ●蕩減期間: 40日サタン分立基台 ● 信仰 基台 モーセ ① 神の代理 (出エ 4:16) ② イエスの模擬者 (ヨハネ 5:19) 神として立てられたということである(出エ4:16) アブラハムの子孫たちのエジプト苦役400年期間 「信仰基台」を蕩減復帰することができたのである。 「信仰基台」を復帰する中心人物はモーセであった アダム、ノア、アブラハムなどと比べてモーセの モーセは、アベル、ノア、アブラハムのように、 (p.350) 異なる点は、第一にモーセが神の代理となり、≫ (p.353) ≫ 第二に将来来られるイエスの模擬者であった。 が終わったのち、イスラエル民族がカナンの福地 象徴献祭をしなくても、神のみ言を中心として、 に復帰する路程において、 「40日サタン分立基台」だけを立てれば、 ≫ (ヨハネ5:19) (p.350~p.351)≫≫ 2.実体基台 2.実体基台 復帰基台摂理時代 神 復帰摂理時代 神 イサク ヤコブ エサウ 家庭的 実体基台 モーセ イスラエル 民族 民族的 実体基台 「堕落性を脱ぐための民族的な蕩減条件」を立てる 復帰基台摂理時代においては「家庭的な実体基台」 しかし、復帰摂理時代になると、「民族的な実体 モーセがアベルの位置を確立したのち、イスラエ を立てる摂理をされた。 ≫ ≫ 基台」を立てる摂理をされた。 ル民族がカインの立場で、モーセを通じて ≫ ならば、「民族的な実体基台」はつくられるので あった。(p.355)≫ 3.メシヤのため の基台 3.メシヤのための基台 神 メシヤのための民族的基台 民族的実体基台 民族的 信仰 基台 モーセ 民族的信仰基台 イスラエル民族 民族的 実体基台 それがすなわち「メシヤのための民族的な基台」と モーセが「民族的な信仰基台」を蕩減復帰して、モ なる。 ≫ ーセを中心とするイスラエル民族が「民族的な実 体基台」を蕩減復帰すれば、 ≫ 【二】モーセを中 心とする民族的 カナン復帰路程 【二】モーセを中心とする民族的カナン復帰路程 モ ー セ 路 程 イ エ ス 路 程 エ ジ プ ト イ ス ラ エ ル 民 族 罪 悪 世 界 キ リ ス ト 教 信 徒 奇 跡 奇 跡 紅 海 苦 海 荒 野 砂 漠 カ ナ ン 三不 次信 延に 長よ っ て エ デ ン 三不 次信 延に 長よ っ て この路程はイスラエル民族の不信によって各々三 モーセがサタンの世界であるエジプトからイスラ 紅海を渡り、荒野を巡って、神が約束された土地 将来、イエスがこの罪悪世界においてキリスト教 神が約束された創造本然のエデンに復帰するその エル選民を奇跡をもって導きだし、 であるカナンに向かう路程は、 路程を、先に見せてくださったのである。≫ 次にわたって延長された。(p.356) ≫ ≫≫ 信徒を奇跡をもって導き、罪悪世界の苦海を渡り、 命の水が乾いた砂漠を巡って、 ≫ 1.第一次民族的カナ ン復帰路程 (1)信仰基台 1.第一次民族的カナン復帰路程 (1)信仰基台 神 中心人物: モーセ ●条件物:神のみ言 ●蕩減期間: パロ宮中40年 ● 信仰 基台 モーセ 40日サタン分立基台 民族的な蕩減期間である400年を、再び個人的に これによって、モーセは「信仰基台」を蕩減復帰し モーセがイスラエル民族を導いて、「信仰基台」を モーセはこの目的のためにサタン世界の中心であ 復帰する人物となるためには、 たのである。(p.357) ≫ ≫ 蕩減することにより、「40日サタン分立の基台」を るパロの宮中に入り、40年の生活をもって「40日 立てなければならなかった。 ≫ サタン分立基台」を立てた。 ≫ (2)実 体基台 (2)実体基台 神 アベル モーセ カイン 実体基台 イスラエル民族 堕落性を脱ぐための民族的な蕩減条件 出発のための摂理 神は、モーセがエジプト人を打ち殺すことをもっ アベルの位置を確立したモーセに対して、カイン 神のみ旨を継承することによって、善を繁殖する イスラエル民族が、モーセに従ってエジプトを出 て「出発のための摂理」をされた。 ≫ の立場にいたイスラエル民族が、従順に屈伏し、 ことができたならば、「民族的な実体基台」を蕩減 発し、カナンの福地にはいる期間は、「実体基台」 ≫ 復帰するようになっていた。 を立てるための期間であった。 ≫ ≫ (3)第一次民族的 カナン復帰路程の 失敗 (3)第一次民族的カナン復帰路程の失敗 神 モーセがエジプト人を打ち殺した 打ち殺した 同胞が誤解、非難 亡き者に パロがモーセを亡き者にしようとした 実体基台 モーセ イスラエル民族 出発のための摂理 :失敗 したがって、「実体基台」をつくることができず、 モーセは、自分の同胞が、エジプト人によって虐 ところがイスラエル民族は、彼を理解できず、彼 そこでモーセは、ミデヤン荒野に逃げるようにな った。(p.359) ≫ 待されるのを目撃し、同胞愛を抑えることができ を誤解し、非難したため、パロはこのことを聞い 第一次民族的カナン復帰路程は失敗に終わった。 ≫ ず、そのエジプト人を打ち殺してしまった。 てモーセを亡き者にしようとした。 ≫ ≫ 2.第二次民族 的カナン復帰路 程 (1)信仰基台 2.第二次民族的カナン復帰路程 (1)信仰基台 神 中心人物: モーセ ●条件物:神のみ言 ●蕩減期間: ミデヤン荒野40年 ● 信仰 基台 モーセ 40日サタン分立基台 第一次路程の失敗によってパロ宮中の40年期間は その40年期間を蕩減復帰する期間を再び立て、 モーセは、ミデヤン荒野における40年をもって 第二次路程のための「信仰基台」を復帰することが 「40日サタン分立基台」を立てたため、 できた。≫ ≫った。 「サタンの侵入を受けた。それゆえに、第二次路程 信仰基台」を復帰しなければならなか を出発するためには、 (p.359~p.360) ≫ ≫ (2)実体基台 ① (2)実体基台 神 実体基台 モーセ イスラエル民族 出発のための摂理 :成就 と十災禍の権能で 三大奇跡 エジプト人を打つ イスラエル民族は、モーセを信じ、従う立場に立 第二次民族的カナン復帰路程を出発するに当たっ エジプト人を打つことによって「出発のための摂 理」をされた。(p.361) ≫ て、神はモーセに、三大奇跡と十災禍を起こす権 つようになったので、第二次路程を出発すること 能を与えられ、 ≫ ≫ ができた。(p.366) (2)実体基 台② 第二次 21ヵ月 路程 第一次 21日 路程 ヨルダン河 カナン 死海 ラメセス シナイ 荒野 スコテ 紅 シンの荒野 ミデヤン荒野 海 レピデム ホレブ山 神は21カ月かかってカナンに入る路程を選ばれた 第一次路程においては、21日間をもって、カナン イスラエル民族は、荒野路程の全期間を通じ、従 「民族的な実体基台」を立てることができなかっ ところが、第二次路程においては、彼らが再び不 た。(p.367) の福地に入り得たはずであった。 のであった。 ≫≫ ≫ 順と屈伏をもってモーセを信じ従ってカナンに入 信に陥ってエジプトに戻るかもしれない、と心配 らなければ、 ≫ されたので、≫ (2)実体基台 ③ 神 実体基台 モーセ 出発のための摂理 イスラエル 民族 ラメセス 三日期間 スコテ 雲の柱・ 火の柱 紅海 追撃してきたエジプトの馬と戦車と騎兵とは、み モーセがカナン復帰路程を出発するためにはパロ イスラエル民族はラメセスを出発してこの三日期 スコテに到着したのちに、昼は雲の柱、夜は火の モーセは神の命令により、杖をもって紅海の波を な水葬に付されてしまった。 ≫ 柱をもって彼らを導かれたのである。(p.368~ を欺いて自由行動をとり、サタンを分立せしめる 間を神のみ意にかなうように立て、スコテに到着 分け、これを陸地のようになさしめて渡ったので 三日期間がなければならなかった。 した。(出エ12:6~37)(p.368) p.369) あるが、≫ ≫ ≫ ≫ (2)実体基台 ④ 神 実体基台 モーセ 出発のための摂理 ラメセス イスラエル 民族 エジプト シンの荒野 マナ、うずら レピデム 磐石、 アマレク勝利 レピデムに宿営したとき、神はモーセに命ぜられ イスラエル民族はシンの荒野に到着した。このと きから神はマナとうずらとを与えられた。(出エ て、ホレブ山の盤石を打たせ、水を出して彼らに 16:35) ≫ 飲ませられた。(出エ17:6)(p.370) ≫ (3)幕屋を中心と する復帰摂理 (3)幕屋を中心とする復帰摂理 第一次、第二次幕屋のための基台 シナイの荒野 ●40日断食(一次,二次) ●契約の箱と幕屋についての指示 ●二つの石板(十戒) ●幕屋を建設 契約の箱をつくり、幕屋を建設したのである。 ≫ 40日間の断食が終わったとき、十戒を記録した二 再び40日40夜を断食したとき、神は石板に再び十 イスラエル民族は、三ヶ月目の初めに、シナイの モーセは、シナイ山で断食する間に、神から契約 しかし、民の不信を見たモーセは大いに怒って、 モーセが石板をもって、再び現れたとき、イスラ 荒野に到着した。(p.371) の箱と幕屋についての指示を受け、 つの石板を受けた。 石板を壊してしまった。(一次失敗) 戒を記録してくださった。 ≫ ≫≫ ≫≫ エル民族ははじめてモーセを信じ、彼に仕えるよ うになって、≫ (イ)石板・幕屋・ 契約の箱などの 意義とその目的 [意義] イ 石板・幕屋・契約の箱などの意義とその目的 ○ 意義 石板 幕屋 契約の箱 イエスの 象徴的 表示体 アダム・エバ イエス・聖霊 天宙・幕屋の縮小体 幕屋はイエスの象徴的な表示体であり、契約の箱 み言を記録した二つの石板は、復帰したアダムと エバの象徴体であって、将来来られるイエスと聖 は大きくは天宙の、そして小さくは幕屋の縮小体 霊を象徴した。 ≫≫ であった。(p.373) [目的] 目的 ●荒野路程でイスラエル民族の不信 荒野路程 ●モーセまでが不信の行動? モーセ ●人間は変わっても変わることのできない 信仰の対象 ここにおいて神は、たとえ人間は変わっても変わ それでは、神が石板と幕屋と契約の箱とを下し給 荒野路程でイスラエル民族はみな不信に流れてし そしてついには、モーセまでが不信の行動をとる まった。 かもしれないという立場に陥ってしまった。 ≫ ≫ うた目的は、いったいどこにあるのだろうか? ることのできないある信仰の対象を立てなければ (p.374) ≫ ならなかった。(p.374~p.375) ≫ 第三次幕屋のた めの基台 第三次幕屋のための基台 神 実体基台 モーセ イスラエル 民族 ●12名 カナン偵察40日 カナン偵察 ●10名 不信の報告、2名 不信の報告 信仰の報告 ●イスラエル民族 恨み、不信 ここで、「40日のサタン分立基台」を立てて、第三次 偵察から戻ってきた12名のうち、ヨシュアとカレ この報告を聞いたイスラエル民族は、モーセを恨 イスラエル民族が再び不信に陥ったので、第二次 の「幕屋のための基台」は、また、サタンの侵入を の「幕屋のための基台」を蕩減復帰できる条件とし ブとを除いては全部が不信仰な報告をしたのであ みながら、不信に流れて、第三次「幕屋のための 受けるようになってしまった。(p.380) て下さったのが、40日のカナン偵察期間であった。 る。(p.381) 基台」も復帰することができなくなった。 ≫ ≫ ≫ (4)第二次 民族的カナ ン復帰路程 の失敗 (4)第二次民族的カナン復帰路程の失敗 神 実体基台 モーセ イスラエル 民族 :失敗 一次・二次・三次幕屋のための基台 第二次21ヵ月荒野路程 :失敗 第三次40年荒野路程 延長 第二次の21ヶ月の荒野路程は第三次の40年荒野路 「幕屋のための基台」が三次にわたってサタンの侵 第二次に立てようとした「実体基台」を造成するこ 入を受けるようになったので、 程に延長された。 ≫ ≫ とができなくなり、第二次民族的カナン復帰路程 は、失敗に終わってしまった。 ≫ 3.第三次民族的 カナン復帰路程 (1)信仰基台 3.第三次民族的カナン復帰路程 (1)信仰基台 神 中心人物: モーセ ●条件物: 幕屋を信奉 ●蕩減期間: 荒野流浪40年 ● 信仰 基台 モーセ 40日サタン分立基台 したがって、幕屋を信奉しながら 荒野を流浪した モーセにおいてはサタンを分立して、第三次路程 第二次民族的カナン復帰路程が失敗に終わったの この路程の「信仰基台」を復帰するために立てたミ で、 ≫ あと、カデシバルネアに戻るまでの40年期間は≫ デヤン荒野の40年期間は、サタンの侵入を受ける の「信仰基台」を蕩減復帰するための期間となった。 結果となってしまった。 ≫ (p.382~p.383)≫ 一次 二次 40日 カナン偵察 エリコ 三次 一次路程 カデシ バルネア 三次路程 二次路程 シナイ荒野 ホレブ山 モーセはこの荒野の40年間をもって、第三次路程 それによって、民族的な「実体献祭」のためのアベ ルの立場も確立するようになったのである。 ≫ のための「信仰基台」を立てることができたので あり、 ≫ (2)実体基台 (イ)モーセを中心と する実体基台 (2)実体基台 イ ○モーセを中心とする実体基台 神 実体基台 モーセ 磐石を中心とする 出発のための摂理 イスラエル 民族 カナン入城 荒野の40年流浪期間は、イスラエル民族において 「実体基台」がつくられるようになっていたのであ 第三次民族的カナン復帰路程は、磐石を中心とし そして、イスラエル民族が信仰と忠誠をもって幕 た「出発のための摂理」によって始まる。 る。(p.384~P.385) ≫ ≫ は、第三次路程の「出発のための摂理」をつくるた 屋を信奉し、モーセに従ってカナンに入れば、 ≫ めの期間であった。 ≫ 出発のための摂理 出発のための摂理 神 実体基台 イスラエル 民族 モーセ 出発のための摂理 :失敗 (磐石の水 中心) 不平 イスラエル民族:不平、つぶやく ●モーセ:磐石二打 磐石二打 ● モーセはカナンの地に入ることができず、120歳 神は磐石を中心とする「出発のための摂理」を完遂 モーセをしてイスラエルの会衆の前で、杖をもっ ところがモーセは、不平を言いつぶやいている民 その行動はサタンが侵入できる行動となり、「出 するために、 ≫ を一期として死んでしまった。(p.389) ≫ て岩を打ち、水を出させて、彼らに飲ませられた。 を見たとき、憤激のあまり、血気を抑えることが 発のための摂理」は成就することができなくなっ ≫ できず、磐石を二度打ったので、 た。(p.385~p.386)≫ ≫ (ロ)ヨシュアを中 心とする実体基 ロ ヨシュアを中心とする実体基台 ○ 神 信仰基台 モーセ 実体基台 ヨシュア 出発のための摂理:成就 内的 イスラエル 民族 民族 エリコ 信仰 ●エリコ城偵察:信仰の報告 出発 ヨシュアは二人の偵察をエリコ城に送った。 ≫ このとき、荒野で出生したイスラエルの子孫たち 神はヨシュアをモーセの代理として立てられた。 偵察を終えて戻ってきた二人の偵察者は「この国 (p.393) ≫ の住民はみなわれわれの前に震えおののいていま は、みなその言葉を信じたので、彼らは出発する す」と信仰をもって報告した。(p.394) ≫ ことができた。≫ カナン入 カナン入城 神 モーセ ヨシュア 実体基台 出発のための摂理:成就 三日路程 内的 イスラエル 民族 (契約の箱) ヨルダン河 ギルガル (12の石) エリコ (31王滅ぶ) カナン ヨシュアは31王(カナン)を滅ぼした。 ≫ ヨシュアを中心としたイスラエルもまた、ヨルダ イエスと聖霊の象徴的な実体である契約の箱が、 契約の箱がヨルダン河の水際に浸ると同時に、ヨ イスラエルの民はヨルダン河から上がってきて、 過越しの祭を守ってのち、エリコの城壁に向かっ 七日間、城をまわった後に、ヨシュアの命令で、 ン河を渡る前に、三日路程を立てたのちに、 彼 て進軍した。 らをヨルダン ≫河 ま で 導 い た。 (p.394 ~ p.395) ≫ ギルガルに宿営して、ヨルダンから取ってきた12 ルダンの流れが分かれて、イスラエルの民は陸地 一斉に大声をあげて呼ばわったので、その城が、 ≫ のように河を渡ったのである。 の石をそこに立てた。≫ たちまちにして崩れてしまった。(p.397~398)≫ ≫ (3)メシヤのため の基台 (3)メシヤのための基台 メシヤ 降臨 (サタン側、王国) 王国 神 信仰 基台 メシヤのための基台 :造成 モーセ (民族的) 実体基台 ヨシュア カナン入城 内的 イスラエル 民族 民族 カナンに入った内的イスラエルも、また不信に陥 このようにして、第三次民族的カナン復帰路程の ところが、そのとき既に、堕落人間たちが、サタン サタンと対決することのできる天の側の王国が建 「実体基台」がつくられ、それによって、「メシヤの を中心として、エジプト王国などの強大な王国を 設されるときまでは、メシヤは降臨なさることが り、この摂理は、再び延長を重ねてイエスのとき ための民族的な基台」が造成された。(p.399) 建設し、天の側の復帰摂理と対決していたので、≫ できなかった。 までに至った。≫ ≫ ≫ 第三節 イエスを 中心とする復帰 摂理 第三節 イエスを中心とする 復帰摂理 サタン屈伏路程 サタン屈伏路程 神 ヤコブ 象徴的 家庭的 モーセ 形象的 民族的 イエス サ 実体的 世界的 世界的カナン復帰路程を完遂しなければならなかっ 後のアダムとして来られるイエスは、サタンを屈 ヤコブはサタンを屈伏させる象徴的路程を歩んだ そして、イエスはその実体的路程を歩まなければ それゆえに、イエスは、モーセがサタンを屈伏して ならなかった。 た。 ≫ て、天国を ≫復帰しなければならない。 伏させ のであり、モーセはサタンを屈伏させる形象的路 いった民族的カナン復帰路程を見本として、サタン (p.403) ≫ ≫ 程を、 を屈伏させることによって、≫ 【一】第一次世界 的カナン復帰路 程 1.信仰基台 【一】第一次世界的カナン復帰路程 1.信仰基台 神 中心人物: 洗礼ヨハネ ●条件物:天に対する 忠孝の道 ●蕩減期間:荒野生活期間 ● 信仰 基台 洗礼ヨハネ 40日サタン分立基台 洗礼ヨハネは、このようにして「40日サタン分立基 第一次世界的カナン復帰路程において、「信仰基 モーセが、パロ宮中で忠孝の道を学んだように、 台」を復帰しなければならなかった中心人物は、 洗礼ヨハネは荒野でメシヤを迎えるために、天に 台」を立てたので、第一次世界的カナン復帰のため 洗礼ヨハネであった。(p.404) ≫ 対する忠孝の道を立てたのであった。(p405、6)≫ の「信仰基台」をつくることができた。 ≫ 2.実体基台 2.実体基台 神 実体基台 洗礼ヨハネ ユダヤ民族 出発のための摂理 :成就 洗礼ヨハネ 洗礼ヨハネ:奇跡 ●ユダヤ民族:信じて従う ユダヤ民族 ● アベルの立場をも確立することができた。 ≫ ユダヤ人たちは、洗礼ヨハネをメシヤのように信じ、 洗礼ヨハネは「信仰基台」を蕩減復帰したので、 「神は洗礼ヨハネを中心とする数々の奇跡を見せて 出 発 の た め の 摂 理 」を成就しようと なさった 。 (p.406~p.407) ≫ 「堕落性を脱ぐための世界的な蕩減条件」を立てる くださることにより、ユダヤ人たちが彼を信ずる 従う立場にいたので、世界的カナン復帰路程を出発 に当たっての、≫ ように仕向けることによって、 することができた。(p.408) ≫ ≫ 3.第一次世界 的カナン復帰 路程の失敗 3.第一次世界的カナン復帰路程の失敗 メシヤのための基台 :失敗 神 実体基台 洗礼ヨハネ アベルの位置離れる 疑い 否認 (イエスを疑い、エリヤを否認) ユダヤ民族 イエスに逆らう したがって「メシヤのための基台」を造成することが ところが、洗礼ヨハネはイエスをメシヤとして証 それを否認して、ユダヤ人たちがイエスの前に出 洗礼ヨハネは、アベルの位置を離れたために、「実 体基台」を立てることができなくなった。 ≫ したのにもかかわらず、彼を疑うようになり、自 ていく道をふさいだばかりでなく、彼らがイエス できなくなったために、第一次世界的カナン復帰路 分がエリヤとして来たのにもかかわらず に逆らうような立場にまで押しやった。 程は失敗に終わることとなった。 ≫ ≫≫ 【二】第二次世 界的カナン復帰 路程 1.信仰基台 【二】第二次世界的カナン復帰路程 1.信仰基台 (1)イエスが洗礼ヨハネの使命を代理する 神 中心人物: イエス ●条件物: 三大試練 ●蕩減期間: 40日断食期間 ● 信仰 基台 イエス 洗礼ヨハネの代理(マタイ 16:20) イエスが荒野で40日間を断食されながら、三大試 このような事情のために、ペテロに向かい、自分が 洗礼ヨハネが第一次路程で立てた「信仰基台」はサ 「信仰基台」を蕩減復帰することにより、第二次世 タンの侵入を受けてしまった。それゆえ、イエス 界的カナン復帰路程を出発するほかはなかった。 練を受けてサタンを分立されたのは「信仰基台」を メシヤであるという事実を、ユダヤ人たちに証して 自身が洗礼ヨハネの使命を代理して、 (p.409~p.410) 蕩減復帰されるためであった。 はならぬと言われたのである。(マタイ16:20) ≫ ≫ ≫ ≫ (3)40日断食と三 大試練とをもって サタンを分立した 結果 (3)40日断食と三大試練とをもって サタンを分立した結果 摂理路程 ①摂理路程において信仰基台をつくるため ― 立てようとされた すべてのものを蕩減復帰 ― 40日サタン分立基台 一時に蕩減復帰 ②神の三大祝福を成就して 四位基台 四位基台を蕩減復帰 それだけでなく、アダム以後4000年間の縦的な歴 三大祝福を成就して、四位基台を蕩減復帰すること 第一にイエスは洗礼ヨハネの立場で、「信仰基台」 「信仰基台」をつくるために立てようとされたすべ 第二にイエスは、洗礼ヨハネの立場からメシヤの立 場に立つための「信仰基台」を造成したので、≫ ができる条件を立てられた。 ≫ てのものを蕩減復帰することができた。(p.417) 史路程で失ったすべての「40日サタン分立基台」を を蕩減復帰されたので、そのときまでの摂理路程 ≫ において、 ≫ 横的に一時に蕩減復帰することができた。 ≫ 2.実体基台 2.実体基台 地上天国 イエス: 洗礼ヨハネの立場 メシヤの立場 神 メシヤのための基台 実体基台 イエス (洗礼ヨハネ) ユダヤ民族 出発のための摂理 彼に接がれて重生し、原罪を脱いで神と心情的に一 第二次世界的カナン復帰路程において、イエスは イエス自身がみ言と奇跡とをもってその「出発の カインの立場におかれていたユダヤ民族が、イエ 「メシヤのための基台」を造成することができるよう このようになったならば、イエスは、この基台の上 ための摂理」をされた。 になっていた。(p.418~p.419) ≫ ≫ 三大恩賜(石板、幕屋、契約の箱)と十戒の実体で スを信じ、仕え、従ったならば、「実体基台」を復 で、洗礼ヨハネの立場からメシヤとしての立場に上 体となることによって、創造本性を復帰し、地上天 あられるから、 ≫ 帰するようになるので、 がるようになり、すべての人類は、 国をつくることができたはずであった。 ≫ ≫ ≫ 3.第二次世 界的カナン復 帰路程の失 敗 3.第二次世界的カナン復帰路程の失敗 メシヤのための基台 :失敗 神 実体基台 イエス (洗礼ヨハネ) ユダヤ民族 不信 (イスカリオテのユダ) 再びイエスの前に現れて、対立したのであった。 したがって、「メシヤのための基台」も造成すること サタンは、不信に陥った祭司たちと律法学者たち このようにユダヤ民族の不信によって、第二次世 ≫ を中心とするユダヤ民族、特に、イエスを売った 界的カナン復帰摂理のための「実体基台」はつくり ができなくなったために、第二次世界的カナン復帰 弟子、イスカリオテのユダを通して、 得なくなった。 路程は、失敗に終わってしまった。 ≫ ≫ ≫ 【三】第三次世界 的カナン復帰路程 1.イエスを中心と する霊的カナン復 帰路程 【三】第三次世界的カナン復帰路程 1.イエスを中心とする霊的カナン復帰路程 神 第二次路程 イエス ユダヤ民族 復活 イエス 第三次路程 再臨 イエス 第三次路程 (霊 的) (霊 肉) キリスト教 信徒 信 徒 したがってイエスは、再臨されることによって、 ユダヤ民族の信仰の対象として来られたイエスが ユダヤ民族は第三次世界的カナン復帰路程を、実 復活されたイエスを、信仰の対象としてたてるこ 十字架で亡くなられたので、ユダヤ民族は、霊肉 体の路程としては出発することができず、第二イ とをもって、霊的路程として出発するようになっ 第三次世界的カナン復帰路程を霊肉併せて完成さ を併せた信仰の対象を失った。その結果、 スラエルであるキリスト教信徒たちが た。(p.420~p.421)≫ れるようになるのである。≫ ≫ ≫ (1)霊的な信 仰基台 (1)霊的な信仰基台 神 中心人物:復活したイエス ●条件物:40日復活役事 ●蕩減期間: 40日復活期間 ● 信仰 基台 復活 イエス 40日サタン分立の霊的基台 40日サタン分立の霊的基台 (霊的洗礼ヨハネ) 40日復活期間をもってサタン分立の霊的基台を立 したがって、第三次世界的カナン復帰の霊的路程 イエスが十字架によってその肉身をサタンに引き てた。 ≫ 渡したのち、霊的洗礼ヨハネの使命者としての立 のための、霊的な「信仰基台」を復帰されたのであ 場から、 ≫ る。≫ (2)霊的な実体 基台 (2)霊的な実体基台 神 復活 イエス (洗礼ヨハネ) 実体基台 信徒 徒 出発のための摂理 :成就 霊的実体基台 :復帰 「堕落性を脱ぐための霊的な蕩減条件」を立てること 復活されたイエスは、四散していた弟子たちを呼 弟子たちに一切の奇跡の権威を授けられることに ここにおいて、カインの立場に立っていた信徒た よって、「出発のための摂理」をされた。(p.424) ≫ により、「霊的な実体基台」を復帰することができた。 び集められて、自身が石板と幕屋と契約の箱との ちは、復活されたイエスを信じ、仕え、従って、 ≫ 霊的な実体となられ、 ≫ (3)メシヤのための 霊的な基台 (3)メシヤのための霊的な基台 :造成 メシヤのための霊的な基台 イエス:霊的メシヤの立場 霊的メシヤの立場 霊的真の父 霊的 メシヤ 霊的真の母 聖 霊 信 徒 重生の摂理 霊的な真の父母となり、重生の摂理をされるよう 「霊的な実体基台」を造成し、それによって「メシ イエスは、この基台の上で、霊的な洗礼ヨハネ使 ヤのための霊的な基台」を復帰した。(p.425) になった。 ≫ ≫ 命者の立場から、霊的なメシヤの立場を確立し、 聖霊を復帰することによって、≫ (4)霊的カナン復帰 (4)霊的カナン復帰 復 活 イ エ ス キ リ ス ト 教 信 徒 霊 霊的 救い 霊的 カナン復帰 肉 肉身に サタン 侵入 イエス再臨の ためのサタン 再分立路程 霊的カナン復帰だけを完成するようになった。 ≫ 原罪はそのままに残っているので、信徒たちもキリ キリスト教信徒たちは「メシヤのための霊的基台」 それゆえに、信徒たちの肉身は、十字架によって の上で霊的メシヤとして立たせられたイエスを信 サタンの侵入を受けたイエスの肉身と同じ立場に スト再臨のための、サタン再分立の路程を歩まなけ じ侍ることによって、≫ ≫ 立つことによって、 ればならなくなった。(p.425~p.426) ≫ 2.再臨主を中心とする実体的カナン復帰路程 再臨主 地上 誕生 3度目の 摂 理 民主主義 社会 地上天国 成就 その上、イエス以後2000年の霊的な復帰摂理によっ イエスは、霊的カナン復帰路程を、再臨されてか 再臨主は実体の人間として、地上に生まれなけれ 再臨主は初臨のときのように、復帰摂理の目的を なぜなら、摂理は、アダムからイエスを経て、三度 ばならい。(p.427) ≫ ら実体路程として歩まれ、地上天国をつくらなけ 完遂できないで亡くなられるということはない。 目である再臨のときには、必ず、その摂理が成就さ て、彼が働き得る社会を造成するためには、民主主 ≫ ればならない。 ≫ れるようになっているからである。(p.428) 義時代をつくっておかれたからである。 ≫ ≫ 血統的因縁から見た神 と人間との関係① 神 血統的因縁から見た 神と人間との関係 ア エ 子女 成約: 直系の子女 再臨主 イエス アブラハム サ ノア ア・エ ア・エ (信仰) 新約: 養子 旧約: 僕 旧約前: 僕の僕 (忠誠) それゆえに、イエスは、すべての人類を神の血統を 神の復帰摂理の目的は、堕落人間を復帰して、神 ノアのときにはノアが忠誠を尽くした基台があっ アブラハムのときには、選民を立てたので、僕の イエスが来られたのち、初めて養子の立場にまで復 立場に復帰することができた。 帰された。(p.430) ≫ ≫ の直系の血統的子女を立てようとするところにあ たので、僕の僕としての立場に立つことができ、 受けた直系の子女として復帰するために再臨されな る。(p.430) ≫ 神と間接的な関係を結ぶことができた。 くてはならない。 ≫ ≫ 血統的因縁か ら見た神と人 間との関係② ●血統的直系の子女 血統的直系の子女 ●家庭、氏族、民族、 家庭 国家、世界、天宙 神 天 国 :造成 メシヤのための基台 実体基台 再臨主 洗礼ヨハネ 使命者 代理 出発のための摂理 信徒と 全人類 その基台の上に、天国を成就するところまで行かな 再臨のイエスは、み言を中心とする「出発のため 霊肉併せて接がせることにより、彼らが原罪を脱 そして、「メシヤのための基台」を、実体的に家庭 ければならない。 ≫ の摂理」によって、「メシヤのための基台」を実体 いで、神の血統を受けた直系の子女として復帰で 的なものから出発して、順次、氏族的、民族的、 的に造成し、その基台の上で、すべての人類を≫ きるようにしなければならない。(p.432) 国家的、世界的、天宙的なものとして復帰され≫ ≫ 第三章 摂理歴史の 各時代とその年数の 形 第一節 摂理 的同時性の 時代 第一節 摂理的同時性の時代 摂理的同 時性の時 代? 摂理的同時性の時代? 前の時代 の歴史路程と ほとんど同じ様相で 反復される時代 この現象は本来、神の蕩減復帰摂理に起因してい ある時代がその前の時代の歴史路程とほとんど同 る。≫ じ様相をもって反復されるとき、そのような時代 を摂理的同時性の時代という。(p.436)≫ (1)同時性の時代を形成する原因 メシヤのための基台 = (1)同時性の時 代を形成する 原因 実体基台 + 信仰基台 ② 堕落性を脱ぐための 蕩減条件 中心人物 ① 条件物 数理的な期間 したがって、同時性の時代を形成する原因は、≫ 第二は、「実体基台」を復帰するための「堕落性を 同時性の時代が反復される理由は、「メシヤのた 第一に、「信仰基台」を復帰するための三つの条件、 脱ぐための蕩減条件」である。(p.438)≫ めの基台」を復帰しようとする摂理が、反復され すなわち、中心人物と、条件物と、数理的な期間 るからである。(p.437)≫ などである。(p.437~p.438) ≫ (2)摂理的同 時性の時代2 つの性格 (2)摂理的同時性の時代2つの性格 メシヤのための基台 実体基台 信仰基台 堕落性を 脱ぐための 蕩減条件 中心人物 条件物 数理的蕩減期間 摂理的 史実 反復 代数 年数 反復 摂理的同時性の時代には、二つの性格がある。 ≫ 「堕落性を脱ぐための蕩減条件」などの摂理的な史 第一には、「信仰基台」を復帰するための数理的蕩 第二には、「信仰基台」を復帰する中心人物と、そ の条件物、そして「実体基台」を復帰するための≫ 実を要因として、同時性が形成されるのである。 減期間である代数とか、年数を反復することによ ≫ って、同時性が形成されるのである。≫ 第二節 復帰基台摂 理時代の代数とその 年数の形成 第二節 復帰基台摂理時代の 代数とその年数の形成 【一】復帰摂理はな ぜ延長されまたいか に延長されるか 【一】復帰摂理はなぜ延長され またいかに延長されるか? なぜ延長されるか? み旨 み旨成就 絶対的に予定 神の 責任分担 人間の 責任分担 相対的に予定 必ず、そのみ旨を成就する摂理をなさるのである。 予定論によれば、神のみ旨は、絶対的なものとし しかし、み旨成就の可否は相対的であって、神の したがって、その使命を担当した人物が、責任分 このようにして復帰摂理は延長されていく。≫ て予定され、摂理なさるので、一度立てられたみ 責任分担とその人物の責任分担とが一体となって 担を全部果たさないときには、時代を変えて他の 旨は必ず成就される。(p.439)≫ 初めて成就される。≫ 人物をその代わりに立ててでも、≫ どのようにして延 長されるか? どのようにして延長されるか? 神 被造物 三数的存在 【創造原理】 三数過程 (存在様相,運動,成長) 延長も三段階まで すべてが三数過程を通じて現れる。(p.440) ≫ ゆえに、この復帰摂理が延長されるときにも、創 創造原理によれば、神は三数的存在であられるの 造原理により、三段階までは延長され得るのであ で、神に似たすべての被造物は、その存在様相 や、運動や、またその成長過程など、≫ る。≫ 【二】縦的な蕩減 条件と横的な蕩 減復帰 【二】縦的な蕩減条件と横的な蕩減復帰 縦 的 な 蕩 減 条 件 × × × 中心人物 横的な蕩減復帰 このようなすべての条件を、ある特定の使命者を み旨を担当した中心人物は、自分が立たせられる 立てようとしたすべての蕩減条件を、自分を中心 復帰摂理路程において、歴史的に加重されてきた 条件を縦的な蕩減条件といい、≫ 中心として一時に蕩減復帰することを横的な蕩減 までの摂理路程において、自分と同じ使命を担当 として、一時に蕩減復帰しなければならない。 復帰という。(p.441) した人物たちが、≫ (p.440~p.441) ≫ ≫ 【三】縦から なる横的な蕩 減復帰 【三】縦からなる横的な蕩減復帰 アダム ノア 横縦 的か なら 蕩な 減る 復 帰 横的蕩減条件 アブラハム イサク ヤコブ したがって、必ずみ旨を成し遂げなければならな アブラハムのときは、「メシヤのための家庭的な しかし、アブラハムの「象徴献祭」の失敗により、 イサクとヤコブの三代に延長しながら立てた縦的 一代で横的に蕩減復帰したのと同じ立場に立たせ い原理的な条件のもとにあった。(p.442) な蕩減条件を、アブラハムを中心として、 ≫≫ 基台」を復帰するための摂理において第三次に該 彼自身を中心として横的な蕩減条件を立てられな たので、これを、縦からなる横的な蕩減復帰とい 当するときであった。≫ くなったとき、≫ う。(p.443) ≫ 【四】信仰基台を復 帰するための数理 的な蕩減期間 【四】信仰基台を復帰するための数理的な蕩減期間 40 21 4 12 40 21 4 12 完成 実体 信仰 基台 神 神 ア 人 数 理 的 成 長 期 間 メシヤ ア 堕・人 数 理 的 蕩 減 期 間 実体 基台 信仰 基台 40 21 4 12 12数、4数、21数、40数などを復帰する数理的な 人間始祖は数理的な成長期間である、12数、4数、 このような数の完成実体にならなければならなか しかし、彼らの堕落によりこれらすべてのものが、 中心人物が、「信仰基台」を復帰するには、彼のた った。 蕩減期間を立てなければならない。(p.445) ≫ ≫ 21数、40数などによる「信仰基台」を立てて、創造 サタンの侵入を受けたので、復帰摂理歴史路程に めの数理的な蕩減期間を復帰しなければならな 目的を完成し、≫ おいて、これを蕩減復帰する中心人物は、≫ い。(p.444)≫ 【五】代数を中心とす る同時性の時代 【五】代数を中心とする同時性の時代 アダム 1600 12・4・21・40 10代 120・40・21・40 ノア 400 10代 アブラハム 神はアダムより10代、1600年目にノアを中心人物 10代と400年目に、アブラハムを中心人物に立た したがって、ノアからアブラハムまでの時代は、 せられたのである。(p.450~p.451) ≫ として立たせられたが、ノアの家庭を中心とする アダムからノアまでの時代を代数を中心として蕩 復帰摂理に失敗されたのち、≫ 減復帰する同時性の時代であった。(p.451)≫ 【六】縦から なる横的蕩 減復帰摂理 時代 【六】縦からなる横的蕩減復帰摂理時代 アダム ノア 1600 400 12 アブラハム 4 21 40 120 40 イサク ヤコブ 21 40 12、4、21、40の各数に該当する蕩減期間を、再 アダムからノアを経てアブラハム、イサク、ヤコ アブラハムが「象徴献祭」で失敗したので、数理的 それゆえに、これらの期間を更に、縦からなる横 び、探し立てなければならなかった。(p.453) ブに至る時代を復帰基台摂理時代という。≫ ≫ な蕩減期間を蕩減復帰することができなかった。 的蕩減期間として復帰するため、イサクとヤコブ ≫ へと延長させながら、 ≫ 第三節 復帰 摂理時代を 形成する各 時代とその年 数 第三節 復帰摂理時代を形成する 各時代とその年数 復帰基台 摂理時代 ア ダ ム ノ ア ア ブ ラ ハ ム ア ブ ラ ハ ム モ ー セ サ ウ ル 復帰摂理時代 400 エ ジ苦 プ役 ト 時 代 400 士 師 時 代 ヤ コ ブ マ ラ キ 120 統 一 王 国 時 代 400 南 北分 王立 朝時 代 210 ユ ダお ヤよ 民び 族帰 捕還 虜時 代 400 イ エ ス メ シ ヤ準 降備 臨時 代 エジプト苦役時代400年は、アブラハムの献祭失 士師時代400年はイスラエル民族がカナンの地に 統一王国時代120年は、神殿建設の目的がサウル 南北王朝分立時代400年は統一王国時代が、不信 ユダヤ民族捕虜および帰還時代210年は、ユダヤ 140 メシヤ降臨準備時代400年は、ユダヤ民族が帰郷 たな っさ てる 帰ま 還で しの た期 時間 代で であ あっ た 。 イ 復帰摂理時代は、象徴的同時性の時代である復帰 イスラエル民族をして、サタンを再分立する時代 エ年ス間がに誕わ生 (p.459) (p.460)≫ ≫ 民族がバビロンで70年間捕虜になっていたが、≫ であった。≫ 敗により、サタンに奪われた400年の基台を再び 王の不信によって、ダビデ王40年、ソロモン王40 基台摂理時代を、形象的な同時性で蕩減復帰する 帰ってきたのち、サウル王が即位するまでの期間 によって北朝イスラエルと南朝ユダに分立された したのち、マラキの預言により、メシヤを迎える 時代である。(p.454)≫ 立てるため、≫ であった。(p.455)≫ 年に延長されてつくられた期間である。(p.457)≫ 時代であった。(p.458)≫ べき民族として立ってから、≫ 第四節 復帰摂 理延長時代を形 成する各時代と その年数 第四節 復帰摂理延長時代を形成する 各時代とその年数 ゆえに、この時代においては、復帰摂理時代を形 復帰摂理延長時代は、形象的同時性の時代である復 成する各時代と、その年数をそのまま蕩減するよ 帰摂理時代を、実体的な同時性として蕩減復帰する うになる。(p.461) 時代である。≫ ≫ 復帰基台 摂理時代 ア ダ ム ノ ア ア ブハ ム ラ ヤ コ ブ モ ー セ サ ウ ル 復帰摂理時代 イ エ ス 復帰摂理 延長時代 ア ウチ グヌ ス ス マ ラ キ 120 400 400 ヤ コ ブ 400 210 イ エ ス 400 ル タ ー チル ャズ ー 400 400 120 400 ロ ー迫 マ害 帝時 国代 教 区キ教 長リ会 制ス時 ト代 キ リ王 ス国 ト時 代 東 西分 王立 朝時 代 再 臨 主 210 400 法 メ シ 王お 捕よ帰 ヤ 準 虜び還 再 備 時 降時 代 臨代 法王捕虜および帰還時代210年は、ユダヤ民族捕 西暦800年チャールズ大帝が即位するまでの期間 東西王朝分立時代400年は、南北王朝分立時代の ローマ帝国迫害時代400年はエジプト苦役時代400 ローマ帝国の迫害が終わって、西暦392年にキリ キリスト王国時代120年は、統一王国時代の120年 919年ヘンリー一世がドイツ王位につくまでの期 法王庁が南仏アビニョンへ移されてから1517年宗 メシヤ再降臨準備時代400年はメシヤ降臨準備時 教区長制キリスト教会時代400年は、士師時代 キリスト王国が東・西フランクに分裂したあと、 宗教改革が起こったときから、再臨主を迎えるこ であった。(p.462)≫ 400年を蕩減復帰する時代であり、≫ を蕩減復帰する時代であり、≫ 間であった。(p.462~p.463)≫ 代400年を蕩減復帰する時代であり、≫ とができるようになるまでの期間であった。≫ 虜および帰還時代の210年を蕩減復帰する時代で 西暦1309年に法王庁が南仏アビニョンへ移される 教改革が起こるまでの期間であった 。(p.463~ 年を実体的な同時性として蕩減復帰する時代であ スト教を国教として定めるまでの期間であった。 p.464)≫ あり、≫ り、≫ (p.461~p.462)≫ までの期間であった。(p.463)≫ 第四章 摂理的同 時性から見た復帰 摂理時代と復帰摂 理延長時代 第四章 復帰摂理の目的 : 「メシヤのための基台」 蕩減復帰反復 復帰摂理の性格 : 中心民族,中心史料 中 心 民 族 中 心 史 料 復帰摂理 時代 復帰摂理 延長時代 イスラエル 選民 キリスト教 信徒 イスラエル キリスト教史 民族史 したがって、キリスト教史が、この時代の史料となるの 復帰摂理の目的は、「メシヤのため基台」を復帰しよう その摂理が延長されるに従って、その基台を復帰しよ 結局、「象徴献祭」と「実体献祭」を蕩減復帰しようとし アブラハムから始まったところの復帰摂理時代の摂 したがって、イスラエル民族史は、この時代における イエスから始まった復帰摂理延長時代の摂理をなし である。≫ とするところにあるので、≫ うと摂理も反復されていくのである。(p.465) た摂理の反復なのである。≫ 史料となるのである。(p.466)≫ てきた中心民族は、キリスト教信徒たちであった。≫ ≫ 理をなしてきた中心民族は、イスラエルの選民であっ た。≫ 第一節 エジ プト苦役時代 とローマ帝国 迫害時代 第一節 エジプト苦役時代と ローマ帝国迫害時代 エジプト苦役 時代とローマ 帝国迫害時 代① エジプト苦役時代 ローマ帝国迫害時代 ① アブラハム献祭 の失敗の蕩減 ② イエスの 十字架の蕩減 サタンの侵入を受けるようになったメシヤ降臨準備時 ①エジプト苦役時代は、アブラハムの献祭の失敗に ②この時代を実体的な同時性をもって蕩減復帰する よって、サタンの侵入を受けた400年期間を再び蕩 代400年期間を、蕩減復帰するための時代であった。 ローマ帝国迫害時代においても、イスラエルの選民 ≫ 減復帰するための時代であった。(p.468)≫ たちが、イエスを十字架に引き渡すことによって、≫ エジプト苦役 時代とローマ 帝国迫害時 代② エジプト苦役時代 ローマ帝国迫害時代 ① ヤコブ ② 12 子息 70 家族 エジプトで 400 年苦役 イエス 12 弟子 70 門徒 ローマ帝国で 400 年迫害 そうして、キリスト教信徒たちが、ローマ帝国 それ以来、その子孫たちは400年間、エジプト人 ②ローマ帝国迫害時代には、イエスを中心とする ①エジプト苦役時代には、ヤコブとその12子息と たちによって、悲惨な虐待を受けた。≫ 12弟子と70人の門徒、≫ 70家族がエジプトに入ってきて、≫ に お い て、 400 年 の間 、 惨めな迫害を受けた 。 ≫ エジプト苦役時 代とローマ帝国 迫害時代③ エジプト苦役時代 ローマ帝国迫害時代 ①:モーセ奇跡 ② イエス :心霊的奇跡 コンスタンチヌス:公認 パロ:屈伏 テオドシウス1世:国教 イスラエル選 キリスト教信徒: →カナンに 民: サタン世界→霊的カナ エジプト ン このようにしてキリスト教信徒たちは、サタンの 第一イスラエルの選民を率いてエジプトを出発し、 ②ローマ帝国迫害時代が終わったのち、イエスは コンスタンチヌス大帝、テオドシウス一世をして、 ①エジプト苦役時代400年が終わったのち、モー カナンの地に向かったのであった。(p.469) キリスト教を国教として制定された。≫ ≫ 心霊的な奇跡と権威とをもって、数多くの信徒 世界から霊的にカナンに復帰するようになった。 セは、三大奇跡と十災禍の権威をもって、パロ ≫ たちを呼び起こされ、≫ を屈伏させ、≫ エジプト苦役時 代とローマ帝 国迫害時代④ エジプト苦役時代 ローマ帝国迫害時代 ① 十戒:旧約聖書 メシヤ 幕屋:メシヤの ための基台 使徒 ②福音,使徒記録: 新約聖書 再臨主 教会:再臨主の ための基台 再臨主を迎えるための基台を広めていくように 第一イスラエル選民たちがメシヤを迎えるための ②第二イスラエル選民たちは、使徒たちの記録を ①モーセは十戒とみ言を受けることによって、旧 神のみ旨を立てていくようになった。≫ なった。≫ 集め、新約聖書を決定し、そのみ言を中心とす 約聖書の中心を立て、また、石板と幕屋と契約 る教会をつくって、≫ の箱を受けることによって、≫ 第二節 士師 時代と教区長 制キリスト教会 時代 第二節 士師時代と 教区長制キリスト教会時代 士師時代と教区長制 キリスト教会時代① 士師時代 士師 ①士師:イスラエル 指導 教区長制キリスト教会時代 ②教区長:キリスト教 教区長 信徒 指導 ①イスラエル選民がカナンの地に入ったのち、≫ 教区長たちはキリスト教信徒を指導するという面 ②このような士師時代を、実体的な同時性をもっ サムソン、エリ、サムエルなど、合わせて15士師 て蕩減復帰する、教区長制のキリスト教会時代 において、士師のそれに該当する職分を帯びてい がイスラエルを指導した400年間を士師時代とい においても、≫ た。≫ う。(p.470)≫ 士師時代と教 区長制キリスト 教会時代② 士師時代 ① 士師 預言者 祭司長 国王 ユダヤ教封建社会 教区長制キリスト教会時代 ② 教区長 預言者 祭司長 国王 キリスト教封建社会 ②教区長は、霊的な王国建設において、士師と同 ①士師たちは、次の時代において分担された預言 ユダヤ教の封建社会は、このときから始まった。 ときには預言者、祭司長、国王のような使命をも キリスト教の封建社会はこのときから始まった。 ≫ じ使命をもっていたので、≫ 者と祭司長と国王の使命を兼任していた。≫ 果たさなければならなかった。≫ (p.470~p.471)≫ 第三節 統一 王国時代とキ リスト王国時代 第三節 統一王国時代と キリスト王国時代 統一王国時 代とキリスト 王国時代① 統一王国時代 ①指導者 キリスト王国時代 ②指導者 神の 預言者 命令 修道院 国王 祭司長 国王 法王 統治 神殿を信奉 統治 教会 復帰摂理の目的を中心として、第二イスラエルを ①統一王国時代に入るに従って、神の命令を受け 復帰摂理の目的を中心とする、各自の指導的な使 ②この時代を実体的な同時性をもって蕩減復帰す 預言者に該当する修道院と、祭司長に該当する法 るキリスト王国時代においても、≫ 王と、そして国民を統治する国王とが、≫ 指導していかなければならなくなった。≫ 命を遂行しなければならなくなった。 る預言者と、幕屋と神殿を信奉する祭司長と、 国民を統治する国王が鼎立して、≫ (p.472)≫ 統一王国時 代とキリスト 王国時代② 統一王国時代 国王 預言者国民 サムエル 祝福 サムエル:サウルを祝 福 キリスト王国時代 国王 法王 国民 レオ三世 チャールズ大帝 レオ三世:チャールズ大帝 を 祝福 彼を第二イスラエル選民の最初の王として立てた。 ①アブラハムから800年が経過したときに、預言 彼を第一イスラエル選民の最初の王として立てた ②それと同じように、法王レオ三世も、紀元800 (p.474)≫ (p.475)≫ 者サムエルは、神の命を受けてサウルに油を注 年に、チャールズ大帝を祝福して、金の王冠を いで祝福することにより、≫ かぶらせることにより、≫ 統一王国時代 とキリスト王国 時代③ 統一王国時代 ① ② 神 サウル ダビデ ソロモン キリスト王国時代 神 チャールズ大帝 × × キリスト 教人 ユダヤ 民族 メシヤのための基台 :× 再臨主のための基台 :× 実体基台は造成されず、「再臨されるメシヤのた しかし、ソロモン王は淫乱に溺れて、アベルの立 ②キリスト王国時代も国王が神のみ旨を信奉し得 ①サウル王は神の命令に逆らったので、神殿を建 ダビデ王の40年、ソロモン王の40年に至り、初め したがって、「メシヤのための基台」は造成され めの基台」もつくられなかった。(p.476)≫ 設することができず、≫ なかった。(p.474)≫ 場を離れたので、「実体基台」はつくることがで ず、「実体献祭」をするためのアベルの位置を てその「信仰基台」が造成されて神殿を建設する きなかった。≫ 離れてしまったので、≫ ことができた。≫ 第四節 南北王朝 分立時代と東西王 朝分立時代 第四節 南北王朝分立時代と 東西王朝分立時代 南北王朝分立時 代と東西王朝分立 時代① 南北王朝分立時代 南北王朝分立時代 ① ② 統一王国 キリスト王国 南朝 ユダ 北朝 イスラエル 東フランク 西フランク アベル カイン アベル カイン そして東フランクは、西フランクに対してアベル ①統一王国は、ソロモン王が異邦人の神々に香を この三代をもって、カインの立場であった北朝イ ②これと同じように、キリスト王国も、三代目に 焚き犠牲をささげた結果、≫ の立場に立つようになった。≫ スラエルと、アベルの立場であった南朝ユダに、 至って、孫たちの間に紛争が起こり、そのため 分立されてしまった。≫ 東、西フランク王国に両分された。≫ 南北王朝分立 時代と東西王 朝分立時代② 南北王朝分立時代 南北王朝分立時代 イスラエル民族 ①イスラエル民族不 信: 内的な刷新 ー内的な刷新運動 (預言 者) ー外的な粛清 (異邦 人) 法王庁 ②法王庁腐敗: 内的 ー内的な刷新運動 (修道 院) 外的 ー外的な粛清 争) (十字軍戦 これがすなわち、十字軍戦争であった。(p.477 ①南北王朝分立時代において、イスラエル民族が 神は預言者を遣わされて、内的な刷新運動を起こ しかし、彼らは、悔い改めなかったので、神は、彼 ②東西王朝分立時代においても、法王庁が腐敗し しかし、彼らもまた悔い改めなかったため、神は 神殿理想に相反する立場に立つたびに、≫ された。≫ ~p.478)≫ らをバビロニアなどの異邦人たちに引き渡して、 たので、修道院の人物たちが内的な刷新運動を 彼らを異邦人たちに引き渡して、外的な粛清の摂 外的な粛清の摂理をされた。(p.477)≫ 起こした。≫ 理をなさったのであり、≫ 南北王朝分立 時代と東西王 朝分立時代③ 南北王朝分立時代 南北王朝分立時代 ①両王朝崩壊: 両王朝 イスラエル ーイスラエル君主社会 崩壊 ②法王権失墜: 法王 ーキリスト教君主社会 崩壊 イスラエルの君主社会は、崩壊してしまった。≫ それだけでなく、多くの領主と騎士たちが、戦死 ①南北王朝分立時代において、北朝イスラエルと ②これと同じく、東西王朝分立時代においても、 法王権が失墜するにつれて、国民精神は、その中 十字軍が敗れ、≫ 心を失ってしまった。≫ 南朝ユダの国民たちが、みな異邦人の捕虜とな して、莫大な戦費が消耗されたので、キリスト教 って連れていかれたので、≫ 君主社会は崩壊しはじめた。≫ 第五節 ユダヤ民族 捕虜および帰還時 代と法王捕虜および 帰還時代 第五節 ユダヤ民族捕虜および帰還時代と 法王捕虜および帰還時代 ユダヤ民族捕虜お よび帰還時代と法 王捕虜および帰還 時代① ユダヤ民族捕虜 および帰還時代 ① 法王捕虜 および帰還時代 ② 南 朝 ユ ダ 捕虜 バ ビ ロ ニ ア エホヤキム王, 70年 エホヤキム王 70年間 王族, 政府の大臣, ユダヤ人 法 捕虜 王 庁 法王 南 フ ラ ン ス アヴィニョン に70年間 南フランスのアヴィニョンに捕虜となり苦役を受 エホヤキム王をはじめ数多くのユダヤ人たちがバ ②一方、法王捕虜および帰還時代においても、法 ①神はユダヤ民族が不信に陥ったので、サタン世 王をして1309年から70年間、≫ けるようにされた。≫ ビロンへ捕虜として捕らわれていった70年の期間 界であるバビロンに捕虜として連れていかれ、 があった。(p.479~p.480)≫ 苦役をするように摂理された。≫ ユダヤ民族捕虜お よび帰還時代と法 王捕虜および帰還 時代② ユダヤ民族捕虜 および帰還時代 ① 法王捕虜 および帰還時代 ② ユ ダ ヤ マラキ 三次 帰還 ペ ル シ ャ クロス王 140年間 ロ ー マ 南 フ ラ ン ス 法王権復帰 140年間 1517年にルターを中心として宗教改革が起こると 預言者マラキを中心として、メシヤのために準備 ②一方、法王がローマに帰還したのち、三人の法 ①ペルシャが、バビロニアを滅ぼし、クロス王が きまでの約140年間があった。(p.481)≫ する民族として立てられるときまで140年の期間 王に分立される路程を経て、再び、ローマ教会 彼らを解放したのち、三次にわたって故郷に帰 があった。≫ を中心とする法王専制に復帰した後、≫ 還し、≫ 第六節 メシヤ降臨 準備時代とメシヤ再 降臨準備時代 第六節 メシヤ降臨準備時代と メシヤ再降臨準備時代 メシヤ降臨準備時 代とメシヤ再降臨 準備時代① メシヤ降臨準備時代 メシヤ再降臨準備時代 エルサレム ①エルサレム帰還後 イエスを迎えるまで 400年 ローマ ②ローマに帰還後 再臨主を迎えるまで 400年 メシヤ再降臨準備時代の400年を経て、初めて再臨 ①イスラエル民族はエルサレムに戻ってのち、メ ②キリスト教信徒たちも法王がローマに帰還して のち、≫ なさるイエスを迎え得るようになっている。≫ シ ヤ 降 臨 準 備 時代の 400 年を経てイエスを迎え た。(p.482)≫ メシヤ降臨準備時 代とメシヤ再降臨 準備時代② メシヤ降臨準備時代 メシヤ再降臨準備時代 ①イスラエル民族 イスラエル民族 -神殿を新築 -マラキ預言者の マラキ 指導による 律法の研究 -信仰の刷新 ②キリスト教信徒 キリスト教信徒 -ルターなどを ルター 中心とする宗教改革 -福音の光に従い -信仰の刷新 信仰基台:復帰 信仰基台:復帰 新しい福音の光に従い、信仰の新しい道を開拓す 律法を研究し、信仰の刷新運動を起こすことによ ②これと同じく、中世におけるキリスト教信徒た ①イスラエル民族は、神殿を新築し、またマラキ っ て 「 信 仰 基 台 」 を 復 帰 し て き た 。 (p.482 ~ ちは、ルターなどを中心として、宗教の改革運 ることによって、「信仰基台」を復帰してきた。 預言者の指導によって邪神を崇拝してきた過去 p.483)≫ ≫ 動を起こし、≫ の罪を悔い改めながら、≫ メシヤ降臨準備 時代とメシヤ再 降臨準備時代③ メシヤ降臨準備時代 メシヤ再降臨準備時代 ①文化,宗教の 文化 キリスト教文化圏 →メシヤための 心霊的準備 心霊的準備 ②文芸復興 文芸復興 再臨主のための準備 再臨主 再臨主を迎えることができる時代的な背景と環境 将来来られるメシヤを迎えるために必要な、心霊 イエスはこのような基台の上に来られ、キリスト 一つのキリスト教文化圏内に統合しようとされた。 ①メシヤ降臨準備時代は、各々、その地方とその ②メシヤ再降臨準備時代は、文芸復興時代から政 (p.484)≫ 的準備をするように摂理された。≫ とを、成熟させてきた。(p.485)≫ 民族に適応する文化と宗教を立てられ、≫ 教を中心として、すべての宗教を包摂することに 治、経済、文化、科学など、あらゆる面におい よって、≫ て飛躍的に発展し、≫ メシヤ降臨準備 時代とメシヤ再 降臨準備時代④ メシヤ降臨準備時代 メシヤ再降臨準備時代 ①ローマ帝国の ローマ帝国 広大な 政治的版図 -交通 -ギリシャ語文化圏 -メシヤ思想が拡張 メシヤ思想 ②今日の民主主義 今日 世界的版図 -交通,通信の発達 -言語,文化の 世界的交流 メシヤ再降臨 -メシヤ再降臨の ための思潮が拡張 その平面的版図が完全に造成されている。≫ メシヤ再降臨のための思潮が、自由にかつ迅速 メシヤ思想が急速に拡張し得る平面的な基台が既 ②これと同じく、再臨のときに当たる今日におい 交通および通信の発達と、言語と文化の世界的な ①イエスのときには、ローマ帝国の広大な政治的 そしてギリシャ語を中心として形成された広範な に造成されていた。≫ ても、民主主義の全世界的な政治的版図と、≫ 交流などによって、≫ 版図と、四方八方に発達した交通の便、≫ る文化的版図などによって、≫ に、全人類の胸底に流れこむことができるよう に、≫ 第七節 復帰摂理 から見た歴史発展 第七節 復帰摂理から見た 歴史発展 完成人間 地上天国 堕落人間 堕落世界 本心 × 邪心 個体 × 個体 人類歴史 (闘争,戦争) この歴史は、闘争と戦争とをもって連係されるも 地上天国は、完成した人間一人の姿と同じ世界で したがって、堕落した世界は、堕落した人間一人 ゆえに、堕落した人間一人の生活を調べてみるこ それ自身の内部で闘争を行っている各個体が、横 このように、社会生活が、時間の流れとともに、 のとならざるを得ない。≫ ある。≫ の姿に似ているということができる。(p.486)≫ 縦的に変転してきたのが、人類の歴史なので、≫ とによって、人類罪悪史の全体的な動向を、のぞ 的に連結して生活を営んでいるのが社会なので、 きみることができる。≫ そこでもまた、闘争が起こらざるを得ない。≫ 人類歴史 人類歴史 サ 善 地上天国 人間 先立って 神 悪 共産主義世界 原理型の 非原理世界 したがって、人類歴史の終末においては、神が地 人類歴史は善悪が交錯する渦の中にありながら、 それゆえに、歴史が指向する終局的な世界は、善 ところが、人間がサタンと血縁関係を結んだこと サタンは堕落した人間を中心として、神がつくろ 人類歴史は、原理型の非原理世界を形成してきた サタンを中心とする原理型の非原理世界が、先に 上天国を復帰される前に、≫ 悪を退け、善を指向してきた。≫ により、≫ うとなさる世界を先立ってつくってきたので、≫ のであった。≫ の目的が成就された天国でなければならない。 つくられるようになっているのである。これが、 (p.487)≫ すなわち、共産主義世界なのである。≫ 【一】復帰摂理 時代における 歴史発展 【一】復帰摂理時代における歴史発展 人間堕落 原始共同社会 闘いによる分裂 イスラエル 氏族社会 ●アブラハム アブラハム ●エジプトで氏族・部族 イスラエル 封建社会 ●士師時代 士師時代 ●天の側の主権の版図を形成 イスラエルの氏族社会を立てられた。(p.489)≫ その後、アブラハムの子孫たちは、エジプトに入 カナンに戻ってきたのちには、士師時代をつくっ 堕落した人間たちによって、最初につくられた社 しかし、神の復帰摂理に対応しようとする人間の 神はこのような罪悪世界から、善を中心とするア 会は原始共同社会であった。≫ たのであるが、この社会が、すなわち、イスラエ 本心の作用によって、この社会には、最初から闘 ブラハムを呼びだされて、神のみ旨を信奉し得る って、氏族から部族へと発展してきた。≫ ルの封建社会であった。≫ いによる分裂が生じていた。(p.488)≫ 子女を繁殖することによって、≫ イスラエル 君主社会 ユダヤ ユダヤ ●統一王国 統一王国 ●天の側主権,民,版図 異 邦 × ●民主主義型 (民意で メシヤ王 位) イエス ●霊的な基台 民主主義型の社会をつくっておかれた。(p.491~ ところが、ユダヤ人たちの民意はイエスを十字架 イスラエルの封建社会を統合して、より大きい主 イスラエルの君主社会がつくられたのであったが、 ユダヤ王国を滅ぼされたのち、多くの異邦に属す そして、メシヤが降臨されたとき、民意によって p.492)≫ これが、統一王国時代であった。(p.490)≫ メシヤが王位を継ぐことができるように、≫ で殺害してしまったので、復帰摂理の目的は、霊 権と、民と、経済的な版図とを拡張し強化するた るようになさることによって、王位を空位にして 的にしか達成されないようになった。≫ めに、≫ おかれた。≫ 【二】復帰摂理延 長時代における 歴史発展 【二】復帰摂理延長時代における歴史発展 1.復帰摂理と西洋史 イエス エルサレム ローマ 世界 エルサレムを中心とする王国 エルサレム 生きておられるイエスによって感化され、彼を王 ユダヤ民族がイエスをメシヤとして信じ、彼に仕 ローマ帝国を中心として地中海を基盤として成立 えて彼と一つになっていたならば、≫ していた古代の統一世界は、≫ として信奉し、エルサレムを中心とする王国を建 設し得たはずであった。≫ イエス ユダヤ 西ローマ 西欧 摂理の典型路程 この時代の復帰摂理歴史は、西欧においてのみ、 しかし、イエスが十字架で亡くなられることによ 神の復帰摂理は、恨みの地ユダヤより、西ローマ したがって、イエス以後におけるキリスト教によ って、476年に西ローマが滅ぼされて以来、≫ の版図であった西欧に移されていった。≫ 典型路程に従って発展するようになった。(p.492 る霊的復帰摂理は、西欧を土台として成就されて きたので、≫ ~p.493)≫ 2.宗教史と経 済史と政治史 との相互関係 2.宗教史と経済史と政治史との相互関係 宗 教 × 宗教史 (キリスト教史) (キリスト教 史) 結びつく 経 済 政 治 政治史 経済史 キリスト教史と経済史と政治史をそれぞれ別途に 宗教と経済とは、互いに対立しあう側面をもちな 我々の社会生活と関係を結んで、各々キリスト教 それらは、社会生活と、いかにして結びつくこと したがって、復帰摂理のための歴史の発展を正確 がらも、≫ 史と経済史とを形成してきた。≫ ができたかというと、政治によってであった。≫ に把握するためには、≫ 考察しなければならない。(p.495)≫ 3.氏族社会 3.氏族社会 ユダヤ キリスト教 氏族社会 イエスを殺害 →分裂 分裂 キリスト教信徒 →キリスト教部族社会形成 キリスト教部族社会 →ゲルマン民族のキリスト教社会 ゲルマン民族 四世紀後半から移動してきたゲルマン民族にキリ イエスを殺害したユダヤ民族は、サタン側の系列 その中から、篤実なキリスト教信徒だけを呼びだ この社会は、ローマ帝国の厳しい迫害を受けなが に転落してしまったので、神はこの社会を分裂さ さ ら繁栄し、キリスト教部族社会を形成するに至っ スト教が浸透することによって、広範なキリスト れて、キリスト教氏族社会を立てられた。 (p.497)≫ せ、≫ た。≫ 教社会がつくられた。≫ 4.封建社会 4.封建社会 キリスト教 封建社会 ●西ローマ帝国滅亡 西ローマ帝国 ●ゲルマン民族:新しい選民 ゲルマン民族 ●宗教,政治,経済の 宗教,政治 天の側の版図 宗教と政治と経済の三面にわたる、小単位の天の 西ローマ帝国の滅亡と前後して、国家が無秩序な 神はゲルマン民族を、新しい選民として教化され 封建社会を樹立されることにより、≫ 状態に陥ったとき、封建社会が形成されはじめた。 側の版図を強化し、将来天の側の王国を建設する (p.498)≫ ための基台を準備することができた。(p.499)≫ 5.君主社会と帝 国主義社会 5.君主社会と帝国主義社会 宗 法王を中心とした 霊的王国社会(9C~16C) 教 霊的王国社会 キリスト教 君主社会 政 専制君主社会 治 (17C中~18C末) 経 帝国主義社会 済 (19C中~20C初) 宗教面において、キリスト教君主社会は、≫ 経済面においては、封建社会のあとに続いて、資 「メシヤのための霊的基台」の上で法王を中心と 国王が、封建階級社会の領主の立場を離れて、政 17世紀の中葉から1789年にフランス革命が起こる 治面における君主社会を形成したのは、≫ ときまでであった。(p.501)≫ してたてられた国土のない霊的な王国社会であっ 本主義社会と、そのあとに帝国主義社会が来た。 (p.502)≫ た。(800~1500) (p.500)≫ 6.民主主義と 社会主義 6.民主主義と社会主義 宗 キリスト教民主主義 教 (1517年~) キリスト教 民主主義 政 民主主義 治 (18C末~) 経 社会主義 済 (20C末~) 宗教面においては1517年の宗教改革によりキリス 経済史の発展過程においても、帝国主義を倒し、 神は君主主義社会を打ちこわし、メシヤ王国を再 政治面においては十八世紀の末葉に起こった民主 イギリス、アメリカおよびフランスで民主主義革 建するために民主主義を立てられた。(p.503)≫ ト教民主主義が到来した。≫ 主義は、≫ 命を起こし、民主主義社会の基礎を確立した。 民主主義的な経済社会をつくるために、社会主義 (p.504)≫ が生ずるようになる。(p.505)≫ 7.共生共栄共義 主義と共産主義 7.共生共栄共義主義と共産主義 共生共栄 共義主義 サ 理想世界 人 間 神 共産主義 科学的 社会主義 天の側の社会主義社会を指向する人間の本心は、 共生共栄共義主義を主唱し、神の創造目的を完成 この世界がすなわち、再臨されるイエスを中心と サタンは、神の摂理を先立って成就していくので、 サタンの側からは、先に唯物史観に立脚した、い ≫ する地上天国である。(p.507)≫ した理想世界をつくるところにまで行かなければ わゆる科学的社会主義を叫びながら共産主義世界 ならないのであるが、≫ へと進んでいく。≫ 7.共生共栄共義 主義と共産主義② 新しい真理の出現 新しい真理 共生共栄 共義主義 神の心情に帰一 心情 宗教 宗 教: 経済 一つの理念中心 理念 経 済: 政治 創造理想 創造理想実現 政 治: 共生共栄共義主義社会 =メシヤ王国 創造理想を実現する政治社会がつくられるはずで 宗教、政治、経済の三つの部面に分かれて発展し 宗教と科学とを、完全に統一された一つの課題と このような真理に立脚した宗教によって、全人類 てきた歴史が、一つの理想を実現する焦点に向か して解決し得る新しい真理が現れなければならな が神の心情に帰一することにより、一つの理念を あるが、これがすなわち、共生共栄共義主義に立 って帰結されるためには、≫ い。(p.508)≫ 中心とした経済の基台の上で、≫ 脚した、メシヤ王国なのである。≫ 第五章 メシヤ再 降臨準備時代 第五 章 再降臨準備時代 再降臨 準備時代 準備時代:400年(1517~1918) 1517 宗教改革期 1648 宗教および思想の闘争期 1789 および思想の成熟期 政治経済 1918 (第一次世界大戦終了) 政治と経済および思想の成熟期などの三期間に区 復帰摂理からみて、この期間は宗教改革期、宗教 メシヤ再降臨準備時代とは、西暦1517年の宗教改 1918年第一次世界大戦が終わるまでの400年間を および思想の闘争期、≫ 分される。≫ 革が始まったときから、≫ いう。 (p.510)≫ 第一節 宗教改 革期 第一節 宗教改革期 1648 (1517~1648) 1517 1648年、ウェストファリア条約によって新旧両教 西暦1517年、ルターが宗教改革の旗を揚げたとき から、≫ 徒間の闘争が終わるまでの130年の期間をいう。≫ 中世社会 封建制度 ローマカトリックの堕落 宗教改革 ア ベ ル 文芸復興 カ イ ン 創造本性復帰 アベル型思想であるヘブライズムの復古運動は、 自由な発展を期待することができない時代であっ その環境を打ち破って、創造本性を復帰しようと カイン型思想であるヘレニズムの復古運動は、人 中世社会は、封建制度とローマ・カトリックの世 た。ゆえに、中世の人たちは、≫ 本主義の発現である文芸復興を引き起こし、≫ 俗的な堕落によって、人間の本性が抑圧され、≫ す 神本主義の復活のための宗教改革を引き起こした。 る方向へ向かって動かざるを得なかった。 (p.511)≫ (p.512~p.513)≫ 【一】文芸復興 (Renaissance) 【一】文芸復興(Renaissance) ①創造本性の外的追求 外的追求 ②ヘレニズムの復古運動 ヘレニズム ③人本主義(人文主義)に始まる 人本主義 社会全般 ④社会全般にわたる革新運動 ②ヘレニズムの復古運動が起こった。≫ こ ③この復古運動によって人本主義が台頭してきた。 ④この人本主義運動は14世紀ごろからイタリアに ①中世の人々の本性から生ずる外的な追求によっ 政治、経済、宗教など、社会全般にわたる革新 初めはギリシャの古代精神を模倣させようとす れが文芸復興(ルネッサンス)である。 ≫ おいて胎動しはじめ、≫ 運動へと拡大された。≫ (p.516)≫ て、(p.515)≫ る運動から始まったが、それが進むにつれて、 ≫ 【二】宗教改革 (Reformation) 【二】宗教改革(Reformation) ①創造本性の内的追求 内的追求 ②ヘブライズムの復古運動 ヘブライズム ③1517年マルティン・ルターに始まる 1517年 ④ヨーロッパ諸国に拡大 拡大 30年戦争 ⑤30年戦争が終結し一段落 (1648) ⑤この新教運動を中心として起こった30年戦争が ②初代キリスト教精神への復古を唱えるようにな ③1517年法王の免罪符販売に対する反対運動が導 ④この改革運動はフランスのカルヴィン、スイス ①中世の人々の本性から生ずる内的な追求によっ イギリス、オランダなどの諸国へと拡大されて ここにおいて新旧両教徒間の戦いに一段落がつ のツウィングリを中心として活発に伸展し、≫ いった。≫ いたのである。≫ て、(p.517)≫ った。これがヘブライズムの復古運動である。 火線となって、結局ドイツのルターを中心とし 1648年ウェストファリア条約によってついに終 ≫ て宗教改革運動が爆発した。(p.517~p.518)≫ 結し、≫ 第二節 宗教 および思想 の闘争期 第二節 宗教および思想の闘争期 (1648~ 1648 1789 1789) 1789年フランス革命が起こるまでの140年間をい この期間は、西暦1648年ウェストファリア条約に よって新教運動が成功して以後、≫ う。(p.519)≫ 文芸復興 宗教改革 信教と思想の 自由 アベル型の カイン型の 人生観 人生観 哲学の戦いを免れることができなくなった。≫ 文芸復興と宗教改革によって、近世の人々は、信 カイン型の人生観とアベル型の人生観はこの期間 に確立された。≫ 教と思想の自由から起こる神学および教理の分裂 と、≫ 【一】カイン型の人生観 【一】カイン型の人生観 ●自然と人間本位 自然と人間 理性 ●理性による合理的批判(理性 論) 経験 ●経験による実証的分析(経験 論) ●サタンの側にいく人生観 サタンの側 ●今日の共産主義世界をつくる 共産主義世界 これがカイン型の人生観であった。(p.521)≫ 文芸復興運動は、すべてのことを自然と人間本位 すなわち、理性と経験による合理的な批判と実証 このような二つの思潮に乗って人間が、外的な性 啓蒙思潮として発展してきたこの人生観は一層成 のものに代置させた。(p.520)≫ 的な分析を通じて、彼らの価値を高める人生観を 向のみに従ってサタンの側に偏る道を開く人生観 熟して、共産主義世界をつくるようになった。 確立した。≫ を生みだした。≫ (p.522)≫ 【二】アベル 型の人生観 【二】アベル型の人生観 創造本性 ●創造本性を指向する 立体的人生観 ●神の側へ指向する人生観 神 ●今日の民主主義世界をつくる 民主主義 この人生観はさらに成熟して、今日の民主主義世 宗教改革運動によって哲学と宗教は創造本性を指 この人生観は、中世の人々をして一層高次的に神 向する立体的な人生観を樹立したのであった。≫ 界をつくるようになった。(p.524)≫ の側へ指向するように導いてくれた。これがアベ ル型の人生観である。≫ 第三節 政治経済お よび思想の成熟期 第三節 政治経済および 思想の成熟期 1789 1918 (1789~1918) 1789年フランス革命が起こってから1918年第一次 世界大戦が終わるころまでの130年期間をいう。 (p.525)≫ カイン型の 人生観 カイン型の 世界 アベル型の 人生観 アベル型の 世界 この二つの人生観の成熟につれて、カイン・アベ カイン・アベル二つの人生観は、それぞれの方向 に従って成熟するようになった。≫ ルの二つの世界が形成されていった。≫ 【一】民主主義 (1)カイン型の民主主義 【一】民主主義 (1)カイン型の民主主義 カイン型人生観 啓蒙思想 フランス 革命 (1789年) カイン型 民主主義 共産主義 世界 これがドイツでのマルクス主義とロシアでのレー カイン型の人生観は啓蒙思想を立ててフランス革 命を起こし、カイン型の民主主義を形成した。 ニン主義として体系化されることにより、ついに (p.528)≫ は共産主義世界を形成するに至った。≫ (2)アベル型の民 主主義 (2)アベル型の民主主義 アベル型人生観 清教徒 革命 (1642年) アベル型 民主主義 (英・米) 民主主義 世界 1776年に独立国家を設立して、アメリカの民主主 このアベル型の民主主義は今日の民主主義世界を アベル型人生観の結実体である、熱狂的なイギリ 信教の自由を求めるために絶対主義と戦い、勝利 イギリスの清教徒たちが、信仰の自由を得るため スのキリスト教信徒たちが、≫ にアメリカの新大陸へ行き、≫ 義を樹立したのであった。(p.529)≫ 形成するようになった。≫ して実現したのが、アベル型の民主主義であった。 ≫ 【二】三権分立の 原理的意義 【二】三権分立の原理的意義 ●モンテスキュー モンテスキュー提唱(『人権宣 言』) ●元来天の側の 理想社会 理想社会の構造 神 キリスト 立法 神のみ旨 中心 司法 行政 お互いに原理的な授受の関係を結ばなければなら 三権分立思想は、国家の権力が特定の個人や機関 フランス革命のとき「人権宣言」の宣布によって 元来、この三権分立は、天の側の理想社会の構造 立法、司法、行政の三機関も、キリストを通じて 実現された。(p.530)≫ 伝達される神の命令によって、≫ ない。(p.530~p.531)≫ に集中するのを分散させるために、モンテスキュ であって、サタン側で、先に非原理的な原理型と ーによって提唱されたが、≫ して成し遂げたのである。≫ 【三】産業革命 の意義 【三】産業革命の意義 宗教による罪のない社会 罪のない社会 創造理想 科学による幸福な環境 幸福な環境 産業革命: 産業革命 理想社会 理想社会の生活環境復帰 (英国): 福音伝播 福音伝播のための広範囲な 版図 この産業革命は福音伝播のための広範囲な版図を 神の創造理想は、単に罪のない社会をつくること 人間は、万物を主管せよと言われた神の祝福のみ 科学を発達させて、幸福な社会環境をつくってい 英国の産業革命は、理想社会の生活環境を復帰す だけで成し遂げられるのではない。≫ ≫ 言どおり、≫ かなければならない。(p.532~p.533) るための摂理から起こった。≫ つくって内的な復帰摂理の使命をも果たした。≫ 【四】列国の強化と 植民地の分割 【四】列国の強化と植民地の分割 ●生産過剰の経済社会 生産過剰 ●世界列強の強化(植民地争奪) 世界列強 ●民主と共産の2つの世界に分立 民主 カイン・アベル二つの型の人生観の流れと経済発 産業革命による科学と工業の飛躍的な発達は、生 そうして、世界列強は植民地争奪戦を続けながら、 産過剰の経済社会を招来した。(p.534)≫ 急速度に強化されていった。≫ 展は、政治的にこの世界を、民主と共産の二つの 世界に分立させた。≫ 【五】文芸復興 に伴う宗教、政 治および産業 革命 【五】文芸復興に伴う宗教、政治 および産業革命 人本主義 啓蒙思想 共産主義 第一次 文芸復興 第二次 文芸復興 第三次 文芸復興 宗教、政治、産業各方面においても三次の革命が カイン型であるヘレニズムの反中世的復古運動は、 これが更にサタンの側に発展して、第二の文芸復 この啓蒙思想が一層サタンの側に成熟して、第三 このように、サタンの側で3次の文芸復興をなす 人本主義を生み、文芸復興を引き起こした。≫ に従って、≫ ひき続き生ずるようになった。(p.535) ≫ 興思潮といえる啓蒙思想を起こすようになった。 の文芸復興思潮といえる唯物史観を生み、共産主 ≫ 義思想を成熟させた。≫ 三段階変革 三段階変革 一次文芸復興 二次文芸復興 三次文芸復興 宗 教 一次 宗教改革 (ルター) 二次 宗教改革 (スウェーデンボルグ など) 政 中世封建社会 専制君主社会 治 崩壊 崩壊 産 業 一次 産業革命 (英国) 三次 宗教改革 二次 産業革命 (先進帝国) 共産主義 地上天国 三次 産業革命 (理想社会) 産業面で第一、第二、第三次産業革命によって理 ゆえに、宗教面においても、第一、第二次宗教改 政治面においても、第一、第二次文芸復興と宗教 今後は、第三次文芸復興によって成立した共産主 神を中心とする一つの地上天国に統一されなけれ 義が、第三次宗教改革により崩壊に導かれ、≫ ばならない。≫ 革に続いて第三次宗教改革が起こるということは 改革によって、中世封建社会と専制君主社会が崩 想社会の幸福な社会環境が建設されるであろう。 ≫ 必至の事実である。≫ 壊に導かれた。≫ 第四節 世界大戦 第四節 世界大戦 【一】蕩減復帰摂 理から見た世界 大戦の原因 【一】蕩減復帰摂理から見た世界大戦の原因 政治・経済 政治・経済・思想の 外 因 衝突 世界大戦 内 因 神の蕩減復帰摂理 世界大戦を外的な原因を中心として見ただけでは、 戦争は、いつでも政治、経済、思想などが原因と しかし、このようなことはあくまでも外的な原因 そこには必ず内的な原因があるということを知ら なって起こるようになる。≫ にすぎないのであって、≫ なければならない。(p.537)≫ これに対する摂理的な意義を把握することができ ない。≫ 世界大戦の内的 原因は? 世界大戦の内的原因は? 世界大戦の内的原因 ①サタンの最後の発悪 サタンの最後 ②神の三大祝福復帰の条件 神の三大祝福 ③イエスの三大試練 イエスの三大試練 ④神の主権 主権 大戦は三段階にわたって起こるようになる ④主権復帰のための世界的な蕩減条件を立てるた 蕩減復帰摂理から見た世界大戦の内的な原因は何 ①主権を奪われまいとするサタンの最後の発悪に ②神の三大祝福を成就した型の世界を、サタンが ③イエスの三大試練を世界的に越えるためであり これを復帰する世界的な蕩減条件を立てるため めに、世界大戦が起こるようになる。≫ なのだろうか。≫ よって、世界大戦が起こるようになる。≫ 先に非原理的につくってきたので、≫ である。(p.538)≫ (p.539)≫ 【二】第一次世界 大戦(1914~1918) (1)第一次世界大 戦に対する摂理的 概要 【二】第一次世界大戦(1914~1918) (1)第一次世界大戦に対する摂理的概要 カイン アベル 政治 民主主義 × 全体主義 経済 天の側 帝国主義 × サタン側 帝国主義 思想 キリスト教国家 × 反キリスト教国家 米・英・仏 独・オーストリア・トルコ 当時のキリスト教を迫害した(ドイツ、オースト 第一次世界大戦は、政治的な面から見れば、アベ 経済的な面から見れば、天の側の帝国主義とサタ 思想的な面から見れば、キリスト教を信奉した( ンの側の帝国主義との戦争であった。≫ 米、英、仏など)アベル型の国家群と、≫ ル型の民主主義政体と、カイン型の全体主義政体 リア、トルコなど)カイン型の国家群との間に展 との戦争であった。(p.540)≫ 開された戦争であった。≫ (2)天の側とサ タン側は何に よって決定され るか (2)天の側とサタン側は何によって決定されるか 天の側 サタンの側 神の摂理と同じ方向 同じ方向 あるいは同調する立場 神の摂理に 反対 反対する立場 神 サ 米 英 仏 連合国 露 独 オーストリア トルコ 同盟国 天の側とサタンの側との決定は、≫ キリスト教を迫害する回教国家であったトルコを 神の復帰摂理の方向と同じ方向を取るか、あるい こ 第一次世界大戦において、米、英、仏、露など、 ドイツやオーストリアなど同盟国側の主動国家は、 れと反対になる立場をサタンの側という。 ≫ 支持したので、サタン側となった。(p.542)≫ (p.541)≫ 連合国側は天の側になり、≫ は、この方向に同調する立場をとるときこれを天 の側といい、≫ (3)復帰摂理から 見た第一次世界 大戦の原因 (3)復帰摂理から見た第一次世界大戦の原因 ①神の三大祝福復帰の 蘇生的蕩減条件 ②イエスの第一次試練 第一次試練 ③主権復帰の蘇生的基台 蘇生的基台 ③主権復帰の蘇生的な基台を造成するためになけ ①神の三大祝福を復帰する蘇生的な蕩減条件を世 ②イエスに対する第一次試練を、天の側の地上人 ればならない。(p.544)≫ 界的に立てようとするところにあった。 をして世界的に越えさせるために、なければな (p.543)≫ らない。≫ (4)復帰摂 理から見た 第一次世 界大戦の 結果 (4)復帰摂理から見た第一次世界大戦の結果 第一次大戦 天の側の勝利 天の側 ①三大祝福復帰の蘇生的条件を立てる 三大祝福 ②第一祝福復帰の条件を立てる 第一祝福 ③天の側主権復帰の蘇生的基台造成 天の側主権復帰 再臨主 再臨主誕生の基台が造成 再臨摂理の蘇生期始まる 蘇生期 ゆえに、再臨主の誕生される基台が造成され、再 第一次世界大戦で天の側が勝利することにより、 ①神の三大祝福を世界的に復帰するための蘇生的 ②神の第一祝福を世界的に復帰できる蕩減条件を ③民主主義が蘇生的な勝利を得るようになり、天 ≫ な蕩減条件を立てるようになった。≫ 立てた。≫ の側の主権復帰の蘇生的な基台を造成した。≫ 臨摂理の蘇生期が始まった。≫ 【三】第二次世界大戦 (1939~1945) (1)第二次世界大戦に 対する摂理的概要 【三】第二次世界大戦(1939~1945) (1)第二次世界大戦に対する摂理的概要 アベル 民主主義 カイン × 全体主義 長成的勝利基盤造成 全体主義と戦って、長成的な勝利の基盤を造成す 第二次世界大戦は、第一次大戦によって得た蘇生 的な勝利の基台の上に立つ民主主義が、≫ る戦争であった。(p.545)≫ (3)第二次世界大戦 における天の側国 家とサタン側国家 (3)第二次世界大戦における 天の側国家とサタン側国家 天の側国家 サタン側国家 神 サ 米 英 独 日 仏 伊 民主主義 全体主義 全体主義によって結託した独、日、伊のサタン側 第二次世界大戦は、民主主義によって結託した米、 英、仏の天の側国家と、≫ 国家との対戦であった。(p.546)≫ (4)天の側とサタンの 側が各々三大国に 対立した理由 (4)天の側とサタンの側が各々三大国に 対立した理由 サ 神 ア 米 天使長 仏 エ ア エ 英 独 日 天使長 伊 米、英、仏は天の側のアダム、エバ、天使長を象 神の三大祝福が完成されなかったのは、アダム、 三大祝福を復帰するためには、アダム、エバ、天 同一の型を備えたサタン側の国家と戦って勝利し 使を象徴する天の側の国家が、≫ なければならない。(p.548)≫ エバ、天使長の三存在が堕落してしまったからで 徴し、独、日、伊はサタン側のアダム、エバ、天 あった。(p.547)≫ 使長を各々象徴した。≫ (5)復帰摂理から 見た第二次世界 大戦の原因 (5)復帰摂理から見た第二次世界大戦の原因 ①神の三大祝福復帰の 長成的蕩減条件 第二の試練 ②イエスの第二の試練 ③主権復帰の長成的基台 長成的基台 ③主権復帰の長成的な基台を造成するために起こ ①神の三大祝福を復帰する長成的な蕩減条件を世 ②イエスに対するサタンの第二の試練を、天の側 るようになった。≫ 界的に立てようとするところにあった。 の地上人をして世界的に越えさせるためにくる (p.549)≫ ようになった。(p.550)≫ (6)復帰摂理から見 た第二次世界大戦 の結果 (6)復帰摂理から見た第二次世界大戦の結果 第二次大戦 天の側の勝利 ①三大祝福復帰の長成的条件を立てる 長成的条件 ②第二祝福復帰の条件を立てる 第二祝福 ③主権復帰の長成的基台造成 長成的基台 再臨主中心の新しい天、新しい地 再臨主 再臨摂理の長成期に入る 長成期 再臨主を中心として、新しい天と新しい地を建設 第二次世界大戦が天の側の勝利に終わったので、 ①神の三大祝福を世界的に復帰するための長成的 ②神の第二祝福を世界的に復帰できる蕩減条件を ③民主主義世界が長成的な基盤をつくって、主権 (p.551)≫ な蕩減条件を立てることができた。≫ 立てた。≫ 復帰の長成的な基台を造成するようになった。 するときになり、再臨摂理の長成期に入るように ≫ なった。≫ 【四】第三次世界大戦 (1)第三次世界大戦は 必然的に起こるのであ ろうか 【四】第三次世界大戦 (1)第三次世界大戦は必然的に起こるのであろうか 天の側 民主 神 統一世界 世界 共産 サタン側 分立する ための戦い 統一する ための戦い (第一 (第二次) 次) (第三次) (第三 次) この分立された二つの世界を統一するための戦い 人類歴史の終末には、サタン側も天の側もみな世 民主と共産の二つの世界が両立するようになる。 この二つの世界の最終的な分立と統合のために世 (p.552)≫ 界を主管するところまで行かなければならないの 界大戦が起こるようになる。第一次、第二次の大 がなければならない。ゆえに、第三次大戦は必ず で、≫ 戦は、分立するための戦いであり、≫ なければならない。≫ (2)第三次世界大 戦に対する摂理 的概要 (2)第三次世界大戦に対する摂理的概要 屈伏 民主世界 共産世界 ●理想世界復帰 理想世界 ●民主世界の完成的基台造成 民主世界 全人類 ●全人類を1つの世界へと導く この基台の上で全人類を一つの世界へと導いてい 第三次大戦は、民主世界によって共産世界を屈伏 新しい真理により完全なアベル型の人生観を立て かなければならない。≫ させ、理想世界を復帰させようとする戦争である。 て、民主世界の完成的な基台を造成しなければな (p.554)≫ らない。(p.555)≫ (3)復帰摂理から 見た第三次世界 大戦の原因 (3)復帰摂理から見た第三次世界大戦の原因 ①神の三大祝福復帰の 完成的な蕩減条件 ②イエスの第三次試練 第三次試練 ③主権復帰の完成的基台 完成的基台 ③主権復帰の完成的な基台を造成するために起こ ①神の三大祝福を復帰する完成的な蕩減条件を世 ②イエスに対する第三次試練を、天の側の地上人 界的に立てるためである。≫ らなければならない。≫ をして世界的に越えさせるためにくるようにな る。(p.556)≫ (4)復帰摂理から見 た第三次世界大戦 の結果 (4)復帰摂理から見た第三次世界大戦の結果 三次の世界大戦 三次の世界大戦に勝利することによって ①三段階摂理路程の全体蕩減復帰 三段階 ②復帰摂理の完成 復帰摂理 血統 (神のみ言→霊肉救援→神の血統) み言 霊肉 ③創造本然の理想世界実現 創造本然の理想世界 ③復帰摂理のすべての基台を完全に蕩減復帰して、 神は復帰摂理の最終的摂理である三次の大戦に勝 ①三段階まで延長を繰り返してきた摂理路程の全 ②復帰摂理は堕落人間が神の命のみ言により、神 利することによって、(p.557)≫ 体を蕩減復帰なさろうとするのである。≫ に対する心情を復帰して、霊肉共に救いを受け、 創造本然の理想世界を実現していくようになる 神の血統を受け継いで完成されるのである。≫ のである。≫ 第六章 再臨論 第六章 イエスの 再臨 だれも その日はだれも知らない (マタイ24:36) 知らせる 神は預言者に必ず知らせる (アモス3:7) 光の中 光の中にいる人たちに啓示 光の中にいるすべての信徒たちを通じて、必ず啓 イエスは、再臨するということを明確に言われた。 しかし、神は預言者にその隠れた事を示さないで 神はイエスの再臨に関する秘密を、必ず、ある預 言者に知らせてから摂理される。≫ 示してくださることは明らかである。(p.560)≫ しかし、その日とそのときは、だれも知らないと は、何事をもなされない(アモス3:7)と言わ 言われた。(マタイ24:36)(p.559)≫ れたみ言を考えると、≫ 第一節 イエス はいつ再臨さ れるか 第一節 イエスはいつ 再臨されるか 現代 ①現代 2000年 ②新約時代2000年の終わるころ 第一次世界大戦 ③第一次世界大戦終了(1918 年) (再臨期はじまる) ③第一次世界大戦が終了したあとから再臨期が始 ①イエスが再臨されるときのことを終末という。 既に人類歴史の終末論において明らかにした。し ②アブラハムからイエスまでの蕩減復帰摂理時代 実体的な同時性をもって蕩減復帰する再蕩減復帰 の2000年を、≫ まった。≫ ところで、現代が終末であるということに関し たがって現代がとりもなおさず、イエスの再臨な 摂理時代の2000年が終わるころに、イエスが再臨 ては、≫ さるときである。(p.561)≫ される。≫ 第二節 イエ スはいかに 再臨されるか 第二節 イエスはいかに 再臨されるか 【一】 聖書を 見る観点 【一】 聖書を見る観点 天倫の重要な問題 天倫 象徴 象徴と比喩 摂理に対する 時代的 時代的要求 聖書解釈の観点が重要 観点 ゆえに、聖書を解釈するするに当たっては、その 自由にその知能と心霊の程度に応じて、神の摂理 そのために、すべての天倫に関する重要な問題を、 神は時ならぬ時に、時のことを暗示して、いかな 象徴と比喩とをもって教示してこられた。≫ る時代のいかなる環境にある人でも、≫ に対応する時代的な要求を悟るようにさせた。 観点をどこにおくかということが、最も重要な問 (p.562)≫ 題であるといわなければならない。≫ 【二】イエスの 再臨は地上誕 生をもってなさ れる① 【二】イエスの再臨は地上誕生をもって なされる ①ルカ17:24~25 ルカ17:24~25 「多くの苦しみを受け, この時代の人々に捨てられ・・・」 空中再臨 信奉 すべての人が信奉 地上誕生 異端視され苦難受ける 苦難受ける この時代の人々から捨てられなければならないと 「多くの苦しみを受け、またこの時代の人々に捨 もしイエスが、雲に乗って天から再臨されるとす しかし、イエスが地上から誕生された身をもって ルカ福音書17章24節から25節を見ると、イエスは てられねばならない」と言われた。(p.565)≫ いわれたのであった。(p.566)≫ 再臨されるときに≫ るならば、このようなイエスを信奉しない人はい 現れるなら、異端者として追われ、苦しみを受け ない。≫ ることが予想されたので、≫ 【二】イエスの 再臨は地上誕 生をもってなさ れる② ②ルカ18:8 ルカ18:8 「・・・人の子が来るとき地上に 信仰が見られるであろうか・・・」 空中再臨 すべての聖徒たちは信じる 信じる 地上誕生 キリスト教徒たちも ユダヤ人 ユダヤ人たちと同じく不信 キリスト教信徒たちもユダヤ人たちと同じく、不 イエスが雲に乗って天から再臨されるとするなら しかし、イエスが再び地上に肉身をもって誕生さ ルカ福音書18章8節にも、イエスが「人の子が れるならば、≫ ば 信仰に陥るであろうということを予想されて、嘆 来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」と 、すべての聖徒たちは信じるであろう。 (p.567)≫ かれたのであった。≫ 言われたみ言がある。≫ 【二】イエスの再 臨は地上誕生を もってなされる③ ③マタイ7:22~23 マタイ7:22~23 「・・・『主よ主よわたしたちはあなたの名によっ て・・・』・・・『あなたがたを全く知らない。 不法を働 く者どもよ行ってしまえ』」 地上誕生 信仰の篤い信徒でも不信して 不法 不法を行なう と言われたみ言のあるのを見いだす。(p.567~ 彼らは不法を行う者として、見捨てられざるを得 『主よ、主よ、わたしたちはあなたの名によって そのとき、わたしは彼らにはっきり、こう言おう、 イエスが再び地上に肉身をもって誕生されるなら イエスがマタイ福音書7章22節から23節にかけて、 p.568)≫ 「その日には、多くの者が、わたしにむかって≫ 預言し悪霊を追い出し、多くの力あるわざを行っ 『あなたがたを全く知らない。不法を働く者ども ば、雲に乗ってこられるものと信じている信徒た ないであろうというのがこのみ言の真意なのであ たではありませんか』と言うであろう。≫ よ、行ってしまえ』」≫ ちは、必ず彼を排斥するに相違ないので、≫ る。≫ 人 再 真の父母,王 肉 霊 霊 肉 全人類 霊 肉 地上天国 無形 世界 有形 世界 無形 世界 有形 世界 再臨は地上誕生 地上誕生 したがって再臨されるイエスは霊 全人類を彼に接がせて霊 肉共に完成し、無形・有 肉共に完成した ゆえにイエスは地上に肉身をもって誕生されなけ 彼は再臨されて地上天国をつくられ、全人類の真 創造原理によれば、神は無形、有形二つの世界を 存在として来られ、≫ ればならない。(p.575~p.576)≫ 形の二つの世界を主管するようになさしめなくて の親となられ、また王とならなければならないの 主管させるために人間を霊人体と肉身をもって創 はならない。(p.575)≫ である。≫ 造された。(p.574)≫ 第三節 イエス はどこに再臨さ れるか 第三節 イエスはどこに 再臨されるか 【一】 イエスは ユダヤ民族の 内に再臨され るか 【一】 イエスはユダヤ民族の内に 再臨されるか 黙7:4 マタイ10:23, マタイ16:28 黙7:4, ユダヤ民 →ユダヤ民族の内に再臨 族 マタイ21:33~43 マタイ 再臨 →ユダヤ民族の内に再臨されない 十字架 十字架以降のイスラエル選民 :キリスト教信徒 アブラハムの信仰を継承したキリスト教信徒たち イエスがユダヤ民族の内に再臨されるのだと信じ しかし、マタイ福音書21章33節から43節によると、 その遺業までも、再臨のために実を結ぶ他の国と イエスが十字架で亡くなられてからのちのイスラ 黙7:4、マタイ10:23、マタイ16:28のみ言な ている信徒たちが多くいる。(p.582)≫ なのである。(p.584)≫ どを根拠として、≫ 民族に与えると、明らかに言われた。(p.582~ イエスはユダヤ民族には再臨されないばかりでな エル選民は、アブラハムの血統的な子孫ではなく、 p.583)≫ ≫ く、≫ 【二】 イエスは 東の国に再臨 される 【二】 イエスは東の国に再臨される 日の出る方 天 使 黙7:2~4 再臨主 144,000の群れ 144,000 黙14:1 イエス再臨は東方の国に 東方 したがって、神の遺業を受け継いで、イエスの再 最後の審判において選ばれた者である14万4千の 黙示録14章1節を見ると、再臨されるイエスは選 黙示録7章2節から4節を見ると、日の出る方、 すなわち東の方から天使が上ってきて、≫ 群 れ に 、 印 を 押 さ れ る と 言 っ た 。 (p.585 ~ ばれた14万4千の群れの額に、小羊と父の印を押 臨のための実を結ぶ国は東方にあるということが p.586)≫ されるといった。≫ 分かってくる。≫ 【三】 東方のそ の国はすなわ ち韓国である 【三】 東方のその国はすなわち韓国である 中国 東洋三国 後に共産化 共産化 韓国 日本 再臨期に全体主義 迫害 韓国のキリスト教迫害 メシヤが降臨される国は、次のような条件を備え 日本は全体主義国家として再臨期に当たっており、 中国は共産化した国であるため、サタン側の国家 したがって、イエスが再臨される東方のその国は 古くから、東方の国とは韓国・日本・中国の東洋 である。≫ 韓国である。≫ なければならない。≫ 三国をいう。≫ その当時、韓国のキリスト教を過酷に迫害した国 であったので、サタン側の国家であった。≫ (1) この国は蕩 減復帰の民族的 な基台を立てな ければならない (1) この国は蕩減復帰の民族的な 基台を立てなければならない 第一 イスラエル 400年 エジプト400年苦役 モーセ 第二 イスラエル ローマ帝国400 年迫害 400年 復活 イエス 第三 イスラエル 40日サタン分立の 40日 苦役 再臨主 ●韓国・・・日本帝国の40年迫害 40年 日本帝国に属国とされ、迫害を受けた40年(1905 第二イスラエルも、当時サタンの世界であったロ したがって、第三イスラエル選民は天宙的なカナ サタン側のある国家で40数に該当する年数の苦役 第一イスラエルは「40日サタン分立基台」を立て を受けなければならない。これがすなわち、≫ ~1945)期間であった。≫ ーマ帝国で、400年間迫害を受けながら闘い勝利 ン復帰路程を出発するための「40日サタン分立基 るために、当時サタン世界であったエジプトで、 した。(p.588)≫ 台」を立てるために、≫ 400年間を苦役した。(p.586~p.587)≫ (2) この国は神 の一線である と同時にサタン の一線でなけ ればならない (2) この国は神の一線であると同時に サタンの一線でなければならない 天の側 韓国 民主 アベル アダム × (自由) 世界 × カイン 共産 サタン側 北韓 あらゆるものが、韓国において摩擦しあい、衝突 これらがアベルとカインの二つの型の世界として、 それらが再び韓国を中心として、世界的な規模で 人間始祖が堕落するときに、天の側とサタンの側 して、世界へと波及していく。≫ 各々分離されることにより、民主と共産の二つの 衝突するようになった。それゆえ、宗教と思想、 が一点において互いに分かれるようになった。 (p.590)≫ 世界として結実した。(p.591)≫ 政治と経済など、≫ (3) この国は神 の心情の対象 とならなければ ならない (3) この国は神の心情の対象と ならなければならない ①血,汗,涙の道 血,汗,涙 ②善なる民族 善なる民族 ③先天的に宗教的天稟 先天的 (敬天思想、忠孝烈) そうして、古くから、忠・孝・烈を崇敬する民族 ②神の心情の対象となる民族は、善なる民族でな 韓国民族は単一血統の民族として、一度も他の国 ③韓国民族は先天的に宗教的天稟をもっていて敬 ①神の心情の対象となるためには、まず、血と汗 ければならない。≫ を侵略したことはなかった。(p.592)≫ 天思想が強い。≫ 性をもっている。(p.593)≫ と涙の道を歩まなければならない。≫ (4) この国に は預言者の 証拠がなけ ればならない (4) この国には預言者の証拠がなければならない ①韓民族のメシヤ思想 メシヤ思想 (鄭鑑録信仰) ②各宗教の開祖たちの韓国再臨啓示 開祖 ③数多くの霊通人たちの再臨役事(行2:17) 霊通人 ●主の韓国再臨に関する明確な啓示 韓国再臨 それゆえに、主の韓国再臨に関する明確な啓示を 世界万邦の朝貢を受けるようになるという鄭鑑録 ②韓国民族が信じている各宗教の開祖が韓国に再 ③イエスの韓国再臨に関する霊通人たちの神霊の ①韓国民族は李朝五百年以来、この地に義の王が 信仰によるメシヤ思想がある。(p.593~p.594)≫ 臨するという啓示を受けている。(p.594)≫ 受けている。≫ 現れて千年王国を建設し、≫ 働きが、雨後の竹の子のように起こっている。 (p.595)≫ (5)この国であらゆる 文明が結実されなけ ればならない (5)この国であらゆる文明が 結実されなければならない 宗教 精神文明 韓国 科学 物質文明 新しい真理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 韓半島 陸地 ①陸地文明 ②河川・海洋文明 河川 ・・・・・・・・・ 太平洋文明 ③気候文明 気候 ・・・・・・・・ エデンの温帯文明 ③気候を中心とした文明もエデンの温帯文明とし ①陸地で発達したすべての文明も韓国で結実する。 ②河川と海岸を中心とした文明も韓国が面する太 韓国を中心として、みな一つの真理によって吸収 有史以来、全世界にわたって発達してきた宗教と ≫ 科学、すなわち、精神文明と物質文明とは、≫ 融合され、神の理想世界として結実しなければな て韓国で結実しなければならない。≫ 平洋文明として結実しなければならない。 らない。(p.596)≫ (p.597)≫ 第四節 同時性か ら見たイエス当時 と今日 第四節 同時性から見た イエス当時と今日 イエス当時(初臨) (初臨) ユダヤ教 今日(再臨) (再臨) キリスト教 ①教権と教会儀式,内容が腐敗 教権 ②主を迫害 主を迫害 ③啓示,み言葉を受け入れる態度 啓示 ④天国望んで地獄に行く信徒 天国 そのような信徒たちが大勢いることであろう。 ①今日のキリスト教はユダヤ教と同じく、教権と ②今日のキリスト教信徒たちも、ユダヤ教徒と同 ③再臨に関する啓示と、み言を受け入れる場合の ④再臨のときにおいても、天国を望んで歩みだし イエスの初臨のときと再臨のときとは、摂理的な 真っ先に主を迫害するようになる可能性があると (p.601)≫ じく、イエスが再臨されるならば、≫ いうこと。≫ 教会儀式にとらわれている一方、その内容が腐 様子に関しても、初臨のときと同じ現象が現れ た道でありながら、かえって地獄に行くように 同時性の時代なので、すべての事情がごく似かよ 敗している。≫ るようになる。(p.600)≫ なる、≫ っている。(p.599)≫ 第五節 言語混乱 の原因とその統一 の必然性 第五節 言語混乱の原因と その統一の必然性 創造本然の世界 理想世界 神 神 理想 世界 父母 再臨主 (韓国) 人間 人間 人間 大家族の世界 一つの言語 子女 子女 子女 大家族理想世界 一つの言語(韓国語) あらゆる民族は使用せざるを得なくなるであろう。 このようにして、すべての人類は、一つの言語を この地球上で互いに通じあわない言語が生ずるは 再臨の主を父母として頂く、大家族による理想世 イエスが韓国に再臨されることが事実であるなら 人間が堕落しないで完成し、神をかしらに頂き、 ≫ ずはなかった。(p.603)≫ ば、韓国語はすなわち、祖国語となるであろうし、≫ 界は、当然言語は統一されなければならない。 用いる一つの民族となって、一つの世界をつくり 一つの体のような大家族の世界をつくったならば、 (p.604)≫ ≫ あげるようになるのである。≫ リンクシート リンクシート 終了 後編トップ 前編
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