031013 ちょっと一休み(9) 次ページボタン ではなく、 画面をクリックする 「PPT アニメーション機能」 でご覧下さい。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 1 031013 ちょっと一休み(9) ちょっと一休み(9)Rev.-1 031013 030915、テキスト第14部「超・低コスト化設計法 (予告版)」をリリースしました。 今、時代が求める 一方、030918の朝日新聞の朝刊に、 「公共事業のコスト革命・中部空港の挑戦 」 超 低コスト化設計法へ・・・ という記事が掲載されていました。 両者を関連付けて「設計分析」をしてみました。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 2 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 中部空港とは、 著者の設計分析 21世紀の空港は重要な社会基盤とし て、その役割を飛躍的に増大させるも のです。 中部圏の新しい空のゲートウェイ(玄 関)となる中部国際空港は、国の「第 七次空港整備七箇年計画」において、 大都市圏拠点空港として事業の推進 を図ることが位置付けられました。 平成12年8月には、伊勢湾常滑沖 海上において、空港建設工事が始まり ました。その後、平成14年1月から旅 客ターミナルビルの本格的な建設工事 に着手しました。 2005年(平成17年)2月の開港に 向け、全力で取り組んでいます。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 【引用文献・参考文献・引用デッサン】 http://www.pref.aichi.jp/kouku/ 3 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 4 著者の設計分析 サマリー 05年2月の開港を目指す中部国際空港が大幅な事業費の削減を 進めている。工期最後の04年度予算は概算要求を見送り、総事業 費の16% が節約されることになった。 当初、旧運輸省は「計画の7680億円に収まれば革命的」としてい たが、自動車生産で鍛え抜かれたコストダウンの合理主義を公共 事業に持ち込む「異種交配」が、その革命を生んだ。 空港づくりの現場から、新しい公共事業の姿を展望する。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 通常、16%は不可能です。 10%です。 異種交配・・・ ワーキングトゥゲザ-の一種ですね。 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 著者の設計分析 ■設計変更 設計側から設計変更案が相次いで いる??? それは、おかしいですね。 「そこまで高い仕様は要らない」。愛知県常滑市の埋め立て地にあ る中部国際空港会社の建設事務所で、関係者10人ほどが毎週、 図面や写真を囲んで応酬を続けている。 「設計変更連絡会議」の一コマ。完成まで1年を切った旅客ターミナ ルビルで、設計・施工側から設計変更(設変)案が相次いでいる。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 5 主原因は、冒頭の「 そこまで高い仕 様は要らない」にありますね。 ここでも「何でも欲しがるマミちゃん症 候群」が蔓延していたのですね。 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 著者の設計分析 ■削減150件 - その1 設変持病 あなたも 低コスト化設計法の 丼勘定 キーワードを 発見できましたね! 設計任せ 「設変」は公共事業の持病ともいえる。地盤沈下がひどいなど建 設条件の変化に伴うものもあるが、工事額を増やす目的のものも 少なくない。 中部空港では旅客ターミナルだけで設変案が500にもなる。天井 板や床下断熱材を省き、工費を浮かせた例もある。しかし、多くは コスト増になり、空港会社が退けている。「建設業界は丼勘定。知 らぬ間にコストが膨れるのを防ぎたい。」 中部空港は設計や工事の発注段階から公共事業の常識を覆して きた。 建設費の多寡は基本設計で8割方決まるが、旅客ターミナルはこ こで目標の710億円を17%も超えていた。そこで、設計会社を説き伏 せて目標額まで押し戻した。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. ご安心ください。 設変持病は、建設業界だけではあ りません。 ご安心ください。 丼勘定は、建設業界だけではあり ません。 ご安心ください。 設計任せは、建設業界だけではあ りません。 6 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 著者の設計分析 ■削減150件 - その2 施工業者の選定では通常の入札はやめた。予定価格が高く見積 もられがちで、談合の恐れもある。落札後のコストダウンも難しいか らだ。空港会社の方法は業者を自由に選ぶ「随意契約」に近いが、 半年も審査を続けた。 慣習の廃止 あなたも 低コスト化設計法の 業者からの提案 キーワードを 受注した大成建設からは約150件のコスト削減策を引き出した。 発見できましたね! 他業界からの参入 貨物ターミナルを受注したのは、鉄鋼メーカ系プラント会社。工費 はゼネコンより1割ほど安くなる。発注の公平を図るため、落選業者 に理由も説明している。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. ご安心ください。 高い見積りは、建設業界だけでは ありません。 半年も審査ですか? これ、真似させて下さい! 根本は自由競争ですよね。自動車 業界なら常識ですよね。 すばらしい! 日本人特有のナアナアとか、馴れ 合いは良くないですよね! 7 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 品質を落とさずにコストを下げる 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 8 著者の設計分析 ■仕切るプロ - その1 シックス・シグマ手法 無駄を元から断つこの方法は価値工学(バリューエンジニアリング =VE)と呼ばれ、米ゼネラル・エレクトリック社(GE)が40年代に始め た。 システム工学が生まれたのも1940年 代と言われています。 GEと言えばシステム工学、システム 工学といえばGEと言われています。 今、GEでは超・低コスト化手法として 、「6σ(シックスシグマ)手法」を取り入 れています。東芝も。 右へ倣えが好きな日本の企業もいず れこれを導入するでしょう! (超 低コスト化手法の一種) 品質を落とさずコストを下げる のが狙いで、欧米の公共事業では 一般的だ。日本の政府が導入を掲げたのは97年だが、コスト削減 がゼネコン任せで成果に乏しい。 日本中が「寄せて上げる」、、、アッ! 間違えました。 日本中が「シックスシグマと」なるでしょ う。 中部空港は自らコンサルタントを雇ってコストを洗い直すなど、大 型工事で初めてVEを徹底 した。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. エッ! 初めてですか? 本当ですか? 優雅ですね! 呑気ですね! 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する このページは 非常に重要なページです。 今、開発現場で起きている 何故、トヨタ流VEのプロが たかが 何故、トヨタの役員が ゼネコンのリーダは VE ですが・・・ そして、 本Home Pageの主目的が 現場を仕切ったのでしょうか? 開発現場をリーディングできる 社長になったのでしょうか? 一体、どうしたのですか? 記載されています。 問題とは・・・ その「気付き」がないことが 著者の設計分析 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 ■仕切るプロ - その2 幸いしたのは、トヨタ自動車の平野幸久元取締役が社長に起用さ れ、トヨタ流VEのプロたちが現場を仕切った点だ。トヨタのVE導入 は59年。 「車両の原価は企画や設計の段階で大勢が決まる。生産に入る と大きな改善は期待できない。」(トヨタ自動車50年史)からだ。 にわか大工の設計集団にVEは不要 です。何度も試作を繰り返して開発す る手法ですから、VEは全く関係ないの です。無用です。 生産に入っても相変わらずトラブル 対策で追われる にわか大工 の設計 集団に、VEはますます無関係です。 コストダウン手法とVE手法 を区別なく活動しているチ ームがあります。 「烏合の衆」です。 リーダがいないのです。 大問題なのです! それは・・・ Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 9 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 10 著者の設計分析 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 ■仕切るプロ - その3 「原価企画」と呼ばれるトヨタ流VEは、部品や資材の価格を販売 価格から 逆算 し、設計段階から徹底して切り詰める。 テキスト第14部「超・低コスト化設計法 (予告版)」を参照! 「設計段階から徹底して切り詰める」 是、正しく、 逆算と・・・・ キーワードはなんでしょうか? です。 「システム工学設計法」 です。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 031013 ちょっと一休み(9) 「コスト革命:中部空港の挑戦 」を設計分析する 030918の朝日新聞の朝刊から抜粋 11 著者の設計分析 ■仕切るプロ - その4 新車開発ごとに「原価企画委員会」を設け、担当主査が社内や部 品メーカを奔走して無駄のない車作りの極点を目指す。 この繰り返しで、世界の製造業でもずば抜けた収益力を身につけ た。 直ぐに真似ができますか? にわか大工の設計集団で繰り返す のは試作とトラブルだけ。 空港はズブの素人だった平野社長は今、中部空港の取り組みを 原価企画委員会に重ねているように見える。 最近、周辺にこう語った。 「もう一度造れるなら、もっと削減できる!」 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. これがトップらしい発言であろう! 「低コスト、低コスト」とハッパをかけた ところで、「企業の偏差値」以上のこと はできない。 今、求められるものは、真の実力で あって、設計分野においては、「勝てる 設計力」という基礎力があるか否かが 問われている。 031013 ちょっと一休み(9) 【著者の所感】 「頭の中で設計する」にわか大工の設計者集団・・・ 「なんでもあり!」を要求する文科系エンジニアの集団・・・ 彼らは、図面も見ずにガムシャラに低コスト化活動を続けています。公差の検討など皆無です。気 が付けば、何と大黒柱まで削ってしまい、継ぎ足しの下駄を履かせます。 そんな商品は、ユーザからは「欠陥住宅!」、「欠陥商品!」と罵られています。 こんなシーンに出会ったら、「科学的アプローチ」がお勧めです。 「科学的アプローチ」とは、あえて一言でいえば、VE活動とコストダウン活動です。 「低コスト、低コスト」と騒ぐ割には、その開発現場で「学問なき烏合の衆」の如く、前述の低コストら しき活動が展開されているようです。 どうしてでしょうか? それは、開発現場でそれをリーディングできるリーダがいないのです。 教育を怠ってきたツケが廻ってきたのです。 過去から現在までを、トヨタと比較してみてください。 今、「気付き」があれば間に合いますが、その「気付き」すらない企業、設計集団が存在します。 残念ですが、手遅れです。 【引用文献・参考文献】 ・http://www.pref.aichi.jp/kouku/ ・システム工学:近藤次郎 東大名誉教授:丸善株式会社 終わり Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 12
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