ペーパークロマトグラフィーの 原理

ペーパークロマトグラフィーの
原理
クロマトグラフィー
• クロマトグラフィーは物質を分離する分析手
段のひとつ。
• 固定相の表面あるいは内部を,移動相が通
過する過程で,混合物を構成する物質が分
離されて行くことを利用する方法である。
ペーパークロマトグラフィー
• 本実験のように,固定相にろ紙などの紙を用
いるものはペーパークロマトグラフィーと呼ば
れる。
• ペーパークロマトグラフィーは簡単な分析法と
して,広く用いられている。
ペーパークロマトグラフィーの原理
1. 水に溶けている色素によって,水との仲の
良さ(親水性)が違う。
2. 紙を入れると水はその繊維の間を毛細管現
象で上昇していく。
3. 色素もそれとともに上昇していくが,上に上
がるにつれて、水分量が少なくなる。
ペーパークロマトグラフィーの原理
4. それに伴って,親水性の悪い色素から順番
に上昇が止まることになる。
5. その結果,色素の種類によって,上昇する
高さが異なり,色素の分離ができることにな
る。
ペーパークロマトグラフィーの原理
別の移動相を用いた場合
• 同じ材質の固定相を用いた場合であっても,
移動相が異なると分離状態が異なる場合が
ある。
• これは,分離される際の,混合物と移動相と
の親和性が異なるためである。