「かがやき」No. - いずもオロチネット

平成26年も,あとわずかとなりました。保護者・地域の皆様には,本校教育にご理解
・ご支援をいただき,誠にありがとうございます。さて,11月28日の全校集会では,
1 2 月 4 日か ら の 人 権 週間 に ち な んで ,「 一 人一 人 が 大 切な 人 」 と 題 して , 次 の よう な話
をしました。【下記枠内参照】
12月4日から12月10日までは人権週間です。
人権週間というのは,人権について,学級や学年でしっかり
と考えていきましょうという週です。ぜひ,軽い気持ちから,
ついやってしまいがちな,からかいや悪ふざけ,いたずらなど
が,いじめとなるんだという,人間のもつ弱いところについて,
考える機会にしてほしいと願っています。
そして,私たち一人一人は,見た目や性格などの違いがあっ
ても,一人の人間として,それぞれ個性があり,一人の人間と
しての人権があり,そのことを認め合うことがとても大切であ
る こと , 一 人 一 人 誰 も が , この 世 の 中 で 必 要 な 大 切 な存 在 で あ る と い うこ と を学 ん でほ し い
と思います。そこで,今日は,「ひび割れ壺」というお話をします。
昔,あるお城に,水くみの召使いがいました。その召使いは雨の日も風の日も,毎日
水くみのために遠い森の中まで,一日に数回,大きな壺を二つ,竿にさして担いで行っ
ていました。
ある日いつものとおり,水くみを終えて,壺を担いでお城に帰る途中,自分の不注意
で,片方の壺にひびが入ってしまいました。満タンに入れた水も,お城に着いた頃には
半分以下になってしまいました。でも,その召使いは,ひびの入った壺を使い続けまし
た。一日数回で済む水くみを,水くみの回数が増えてまでも,この壺を使い続けました。
ある日,そのひび割れた壺が召使いに話しかけました。
「なぜあなたは,私を使い続けるのですか。こんなひび割れた壺を使うより,新しい壺
を 使 え ば , 水 く み が 楽 に な る の で は な い で す か 。 私 は 必 要 な い の で す。」 と 壺 が 言い ま
した。
すると,召使いが言いました。
「この世に必要のないものなんてないんですよ。」
そう言って召使いが指を指すと,今まで召使いがひび割れた壺と一緒に歩いた土だけ
の何もない道に,きれいな花がたくさん咲いていました。壺は驚きました。そのひび割
れた間からぽたぽたこぼれる水のお陰で,きれいな花が咲いていたのです。
召使いが言いました。
「君のお陰で花を咲かすことができたのです。君がいなかったら,この森にきれいな
花を咲かすことはできなかった。君がいたお陰できれいな花を咲かすことができたん
だ。」
壺は喜びました。それまで必要のない存在と思っていたのに,自分のお陰できれいな
花を咲かすことができたことに,大変喜びました。
その後も,その召使いは,ひび割れた壺を使い続け,森一面にきれいな花を咲かせま
した。
ひび 割 れ 壺 は , い つ も 道 端に 水 を こ ぼ し , 半 分 の 仕事 し か で き な い 自分 を 必要 な いも の と
思 って い ま し た 。 し か し , ひび の お か げ で , 花 を 育 てる こ と が で き ま した 。 その ひ びに 気 づ
い てく れ た 召 使 い 。 私 た ち も同 じ で す 。 完 璧 な 人 は 一人 も い な く て , 私た ち もこ の 壷の よ う
に ひび を も っ て い ま す 。 自 分や お 友 達 の ひ び を 責 め るの で は な く , そ れを 受 け止 め て, お 互
い に, こ の 召 使 い の よ う に ,花 の 種 を ま き , 花 を 咲 かせ る 手 助 け が で きる よ う心 が けた い で
すね。
今 月 の 言 葉 は ,「 一 人 一 人 が 大 切 な 人 」 で す 。 一 人 一 人 誰 も が , こ の 世 の 中 で 必 要 な 存
在,大切な存在なのです。
「えんやっ子ワールド」ありがとうございました。
11月15日に開催した「えんやっ子ワールド(地域
発 表 )」 は , 発 表 す る 子 ど も た ち と 鑑 賞 す る 保 護 者 ・ 家
庭・地域の皆さんの本気さで,すばらしい発表会になり
ました。
後日回収したアンケートでは,
「各学年のどの発表も,
今年度学習した内容がそれぞれのストーリーに盛り込ま
れていて,学んできたことがよく分かった。」「学年が上
がるにつれて,伝える力がこんなにもついてくることが
分かった。」
「子どもたちの一生懸命さが伝わってきた。」
「 保 護 者 も 本 当 に 真 剣 に 見 た り 聞 い た り し て い て , 発 表 に 感 動 し た。」な ど の 感 想を い
ただきました。子どもたちにとっても達成感いっぱいの満足できる発表会になったと思
います。また,ここまでの指導に当たった教員に対しての感謝の言葉やねぎらいの言葉
が本当にたくさんあったのも,今回の特徴でした。本当にありがたいことで,教員にと
っても励みになりました。
「ゲーム・ケータイ・ネットのやくそく」
二中・河南中校区では,子どもの生活の様子やアンケート結果から,次のような問題
点が浮かび上がりました。
①長時間の使用により,生活リズムが大きく乱れている子が見られる。
②危険性やルール・マナーに関する知識・理解のなさから,ネットトラブルに巻き込ま
れる子がいる。
③「使用に関するルール」がない家庭が多い。
そ し て , ゲ ー ム や ネ ッ ト へ の 「 依 存 」「 中 毒 」 に よ り , 生 活 リ ズ ム が確 立 で き ず, 体
力・気力・学力低下や身体や心を壊してしまう子どもが増えていることが,現在及び将
来 に お い て 最 も 解 決 す べ き 課 題 で あ る と 考 え ま し た 。 そ こ で ,「 ゲ ー ム・ ケ ー タ イ・ ネ
ットは午後9時まで」という「やくそく」を,二中・河南中校区の小・中学生のいる世
帯の「当たり前のやくそく」にしようと考え,チラシをつくって配布しました。
ま ず は , 各 家 庭 で の ル ー ル づ く り の き っ か け と し て ,「 ゲ ー ム ・ ケ ータ イ ・ ネ ット は
午後9時まで」に取り組み,これが「当たり前のやくそく」になる二中・河南中校区に
したいと思います。ご協力お願いします。
人権・同和教育講演会「夢に向かって一緒に走ろう」
12月2日の「人権・同和教育,命の学習」の学習公開
日に,メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの事務局長
大野寿子さんを迎えて,標記の講演会をしました。
大野さんは,難病と闘っている子どもたちに,治療に立
ち向かう勇気と生きる力を取り戻してほしいと,その子た
ちの夢の実現をお手伝いしておられる方です。その取組の
中で,たくさんの人が自分を応援していることと自分自身
が周りの人にとっても大切な人であることを実感できるこ
とを,映像を交えて熱く語っていただきました。最後に,「夢の力はすごい」「手をつな
い で い こ う 」「 命 は 続 い て い る 」 の 3 つ の 言 葉 を メ ッ セ ー ジ と し て 贈 って い た だ きま し
た。身を乗り出して聴く子ども,涙をこらえるような仕草をしている子どもや保護者の
方がたくさん見られた,感動の80分間でした。
12月・1月の主な行事予定
12/25(木) 第2学期終業式
12/26(金)~1/7(水) 冬季休業日
1/ 8(木) 第3学期始業式
1/22(木) 学習公開日(性及び健康教育)
学校保健委員会講演会
「しっかり動いて整える生活リズムと体力」
身体教育医学研究所うんなん 安部孝文先生