薬物乱用の現状 薬物事犯検挙者(全国) 平成22年 MDMA等合成麻薬 0% シンナー 6% 大麻 15% 覚せい剤 79% ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 薬物事犯検挙者の推移(全国) 人数16,000 14,000 12,000 10,000 覚せい剤 大麻 MDMA等 シンナー 8,000 6,000 4,000 2,000 0 H17 H18 ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 H19 H20 H21 H22 薬物事犯検挙者の推移(茨城県) 人数500 450 400 350 覚せい剤 大麻 MDMA等 シンナー 300 250 200 150 100 50 0 H17 H18 注)平成22年県警察本部の統計資料による。 H19 H20 H21 H22 薬物押収量の推移(全国) kg 700 600 500 覚せい剤 大麻(乾燥大麻) 大麻(大麻樹脂) 麻薬(コカイン,ヘロイン) あへん 400 300 200 100 0 H17 H18 ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 H19 H20 H21 H22 薬物押収量の推移(茨城県) g 8000 7000 6000 覚せい剤 大麻(乾燥大麻) 大麻(大麻樹脂) 麻薬(コカイン,ヘロイン) あへん 5000 4000 3000 2000 1000 0 H17 H18 ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 H19 H20 H21 H22 大麻草押収量の推移(全国) 本 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 H19 ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 H20 H21 H22 MDMA押収量の推移(全国) 万 錠 140 120 100 80 60 40 20 0 H17 ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 H18 H19 H20 H21 H22 初犯・再犯者比率(全国) 平成22年 覚せい剤 大麻 再犯者, 413, 19% 初犯者, 4879, 41% 初犯者, 1803, 81% ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 再犯者, 7114, 59% 年齢比率(全国) 平成22年 大麻 50以上 4% 40-49 9% 覚せい剤 20未満 7% 50以上 15% 30-39 26% 20-29 20% 40-49 27% 20-29 54% ※警察庁 平成22年の薬物・銃器情勢抜粋 20未満 2% 30-39 36% 大麻栽培事犯検挙者の推移(全国) 平成22年 350 300 250 200 150 100 50 0 H17 H18 ※警察庁 平成21年の薬物・銃器情勢抜粋 H19 H20 H21 H22 覚せい剤の現状(平成22年) ・検挙者数が増加 ・全薬物事犯の82.5%を占める。 ・再犯者の構成比率が高く,増加傾向。年齢層が高い。 ・密輸入が高水準。(平成に入って21年,元年に次ぐ) ・航空機利用の携帯密輸「運び屋」による小口密輸の 割合が年々増加。 ・イラン人の覚せい剤密売,中国(台湾)人等の密輸入, 過去あまりなかったナイジェリア人等西アフリカ系の 関与が目立つようになった。 ・末端価格が値下がり傾向であることから安定供給さ れていることがうかがえる。平均1g=8万円 ※数値は警察庁資料による 大麻の現状(平成22年) ・全薬物事犯の15.3%を占め,覚せい剤に次ぐ。 ・20歳代以下の若年層,初犯者が高比率。 ・30歳代以上の年齢層,再犯者の構成比率が 増加傾向。栽培事犯が増加した。 ・国内で確保する傾向にあり,組織犯罪化して いる。 ・大麻の種子がインターネット等において売買 されている ※数値は警察庁資料による 大学生の大麻取締法違反事犯 ◇関東学院大生2人が大麻栽培 (20年1月) ◇関西大工学部生が大麻密売・吸引 (20年5月) ◇法政大生5人が大麻所持 (20年10月) ◇慶応大生2人が大麻売買 (20年10月) ◇同志社大の女子学生が大麻所持 (20年10月) ◇早稲田大生が大麻栽培 (20年10月) ◇早大生3人,東理大生1人が大麻密輸 (20年10月) ◇京都大学法学部生が大麻所持 (21年2月) ◇専修大生が大麻所持 (21年5月) 薬物乱用防止対策 薬物乱用防止対策の基本的な考え方 ① 「薬物」対策 不正な流通の取締り → 供給の削減 ② 「ヒト」対策 依存者矯正施設や医療施設における治療,リハ ビリテーション → 需要の削減 ③ 「環境」対策 薬物乱用を許さない社会環境づくり → 需要の削減 第三次薬物乱用防止五か年戦略 (平成20年8月) 目標1 青少年による薬物乱用の根絶及び薬物乱用 を拒絶する規範意識の向上 目標2 薬物依存・中毒者の治療・社会復帰の支援及 びその家族への支援の充実強化による再乱用防止 の推進 目標3 薬物密売組織の壊滅及び末端乱用者に対す る取締りの徹底 目標4 薬物密輸阻止に向けた水際対策の徹底 第三次茨城県薬物乱用防止五か年戦略 (平成21年度~25年度) 茨城県薬物乱用対策推進本部 (本部長:茨城県知事) 基本目標 世界的な薬物乱用問題の解決に 向け,国と一体となって県も総合 的な対策を講ずる 4つの目標 目標1 【青少年対策】 青少年による薬物乱用の根絶及び薬物 乱用を拒絶する規範意識の向上 目標2 【再乱用防止対策】 薬物依存・中毒者の治療・社会復帰の支 援及びその家族への支援の充実強化によ る再乱用防止の推進 4つの目標 目標3 【密売対策】 薬物密売組織の壊滅及び末端乱用者に対す る取締りの徹底 目標4 【水際対策】 薬物密輸阻止に向けた水際対策の徹底 目標に対する主なポイント 目標1 青少年による薬物乱用の根絶及び 薬物乱用を拒絶する規範意識の向上 ◇啓発の対象を中・高生から大学生等にまで に拡大 ◇地域ボランティア等との連携強化 目標に対する主なポイント 目標2 薬物依存・中毒者の治療・社会復帰の支援及 びその家族への支援の充実強化による再乱用防止 の推進 ◇薬物依存・中毒者の再乱用防止のためのネットワー ク体制の充実 ◇家族への相談窓口の利用促進及び家族への講習 の実施 ◇民間団体等との連携の強化 目標に対する主なポイント 目標3 薬物密売組織の壊滅及び末端乱 用者に対する取締りの徹底 ◇組織犯罪対策の推進 ◇犯罪収益対策の推進 ◇巧妙化する密売方法への対応を強化 目標に対する主なポイント 目標4 薬物密輸阻止に向けた水際対策の徹 底 ◇海上,港湾等の監視・取締体制の強化 第三次薬物乱用防止五か年戦略 (平成20年8月) (その後) ・著名人による薬物事犯 ・大学生を中心とする大麻事犯 ・総務省から薬物の需要根絶に向けた勧告 未然防止対策・再乱用対策を中心に「戦略」強化が必要 薬物乱用防止戦略加速化プランを策定 (平成22年7月) ・新入社員,成人式,その他若者が集まる多様な場において啓発 ・インターネットカフェ等,運転免許試験場等における啓発 など 青少年を取り巻く生活環境 ◇価値観が多様化し,それを容認する傾向。社会的 規範意識の低下している。 ◇自然環境から都市環境。連帯感の希薄化。享楽的 風潮,匿名性が助長されている。 ◇進学率の向上,高学歴重視の反面,落ちこぼれ生 徒が増えている。 ◇大家族から少子家族。家族教育機能が低下してい る。 ◇情報が氾濫。主体性を失い,感覚的になる。 ◇海外からの持ち帰り。 薬物Q&A Q ダイエットに効くって本当? →たいへん危険です。 薬物は,脳に作用して,一時的に体をだまして食欲 をなくさせます。 その結果,病的にやせたように見えますが,栄養 失調や拒食症になりかねません。 スポーツで健康な体をつくりましょう。 Q 疲れがとれるって聞くけど本当? →薬物にだまされているだけです。 一時的にそう感じるのは,体が薬物にだまされてい る状態です。 薬物の効果が無くなった後に,すごく疲れて苦しい 思いをすることになります。 部活や勉強で疲れた時は,十分に睡眠をとりましょ う。 Q 1回だけなら使っても大丈夫でしょうか? →絶対にいけません。 乱用者のほとんどは,「1回だけなら」「いつでもや められるから」と,軽い気持ちから薬物に手を出し, やめられなくなってこうかいしています。 人間は,ゆうわくに弱く,自分の意志だけでは,薬 物の前では無力です。 Q 大麻は体に害がないって本当? →大きな間違いです。 「大麻は他の薬物に比べて安全」「たばこより安全」 という間違った情報が流れています。 大麻は,1回使用しただけでも,めまいがしたり,旧 に気持ちが不安定になったり,不安を感じたり,恐ろ しさを感じたりします。 その結果,とんでもない行動を起こしてしまいます。 Q エスって薬がいいって聞くけど? →エスとは,覚せい剤のことです。 エスは覚せい剤のことです。覚せい剤は,他にも 「スピード」「アイス」などと呼ばれています。乱用さ れる薬物は,いろいろな名前を持っています。 名前にだまされないように気をつけ,あやしいもの には手を出さないようにしましょう。 Q 「合法ドラッグ」ならやってみたい? →病院や薬局・薬店の薬以外はダメ インターネットなどで「合法○○」などといって,売ら れているものがあります。 これらの薬物は,作用がおだやかというわけでは ありません。また,何が入っているかもわからないの で,身体にどういう害が起こるかもわかりません。 お医者さんや,薬局・薬店で売っている薬以外に安 全なものはありません。 Q 外国なら薬物を使ってもいいの? →世界中の国で薬物は犯罪です。 世界中の国で,「薬物の使用は犯罪」です。また, 多くの国で,薬物の犯罪は死刑や無期ちょうえきで す。 薬物とは知らずに密輸をさせられ,その国の法律 で死刑になる例もあります。 海外でも,薬物は「ダメ。ゼッタイ。」です。
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