岐阜路面電車

岐阜路面電車
再生プラン
NPO法人
交通ビジネス研究会
平成17年3月18日
1.岐阜路面電車の現状
• 営業収入6.4億円、費用16.2億円
• 赤字9.8億円、収支係数253
• 利用者10,000人/日
• 片道換算5,000人/日
• 市の人口40万人の1/80
• 市民80人中79人が利用せず
• 80人中2人の利用のみで、利用倍増
1
2.路面電車がなくなると
• 平行道路の渋滞・大気汚染の悪化
• “県都”岐阜市の位置付け低下
• 沿線は名古屋との結び付き強く
• 中心市街地ますます地盤沈下
• 柳ヶ瀬の将来は・・・
• 沿線の学校の希望生徒減少
• 岐阜高専に愛知県から通えず凋落
2
3.岐阜もこうなる?
(
平
成福
13 井
年新
6 聞
月
28
日
)
3
4.路面電車は再生できる
• 利便性の向上により、
• 利用者は大幅に増え、
• 地域への貢献は高まり、
• 収益性も確保できる
• 利便性向上の最重要ポイント
• スピードアップ : 交通の命は速さ
• 運転本数大幅増 : 待たずに乗れる
• JR岐阜駅高架下への乗入れ
4
5.スピードアップ
• 軌道敷自動車乗入れ禁止
• 市内線区間は渋滞せず、現行でも車は
あまり乗入れていない
• 交差点優先信号
• 1車線当り通過人数が車より電車の方
が多くなれば、市民も納得
• 信号改良で、行き違いロス解消
• 軌道改良で、走行速度の向上
5
6.運転頻度向上
至
黒
野 10分おき
急行:朝5分、他10分おき
普通:終日10分おき
終日10分おき
至
関
6
7.岐阜駅高架下乗入れ
岐阜
市内線
名鉄
各務原線
将来は
延伸
名鉄
名古屋本線
7
8.利便性向上の内容
• 所要時間4~7割,運転本数1.5~6倍
新岐阜
から 時間 間隔
黒野 46
15
忠節 18 7-15
徹明町 4 7-15
関
55 15-60
岐阜
から 時間 間隔
⇒ 黒野 29
10
⇒ 忠節 9-13 3-5
⇒徹明町 3-4 2-3
⇒ 関
40
10
8
9.名古屋-岐阜の実績
所要時間、運転本数、利用者数
朝ラッシュ
終 日
昭和50年代
平成5年頃
平成12年頃
分 本 万人
30 7 0.9
25 13 1.5
21 14 1.6
分 本 万人
23 45 2.6
20 139 5.1
18 145 5.7
時間7-8割,本数2-3倍 利用1.7-2.2倍
9
10.運賃に関する工夫
• ハイテク運賃収受
• 駅に券売機、車内に改札・精算機
• 停車時間最小化、均一運賃の見直し
• 通学定期運賃のバス並への引上げ
• 民間事業としては実施せざるを得ず
• 短距離の値下げ
• 岐阜~新岐阜~柳ヶ瀬は多数の利用
10
11.収支予測
• 採算ライン
• 利用者1.5倍、単価1.3倍
• 短距離喚起+0.1倍、費用0.8倍
• 収支予測
• 17年度:赤字2.7億円
• 18年度:赤字1.6億円
• 19年度:黒字0.1億円
11
12.今までの悪循環
• 利用者:不便で利用せず
• 商店等:客来ず事業者と提携なし
• 鉄道会社:利用少なく赤字経営
• 警察:利用少なく電車優先できず
• 国交省:現地の直接指導権なし
• 県市町:一部のための税金投入×
12
13.これからの良循環
• 利用者:便利なら利用
• 商店街:客来るなら事業者と提携
• 鉄道会社:利用増えれば黒字経営
• 警察:利用多ければ電車を優先
• 国交省:地元が熱心なら支援
• 県市町:自己責任の事業なら支援
13
14.提案者のプロフィール
• 便利な交通システムの実現が願望
• 東京出身、大学時代は交通計画専門
• 大手鉄道会社に17年間勤務
• 各地の鉄道復権の活動に関わり
• 岐阜はビジネスとして再生可能と注目
• 職を辞して岐阜に専念したい
• コネックス社へ提案したが採用されず
• 独自に事業会社立上げ
14