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女性の就業機会拡大に関する調査報告書 (概要)
* 出典記載がないデータは、女性就業拡大PTが大阪府民対象に行ったインターネットアンケート調査(2013年10月実施)による
M字カーブの 「第1のギャップ」 〔新卒・若年女性の就業促進〕
女性を取り巻く就業環境
国際的に見た日本の女性の就業環境
 現在働いていない大卒20代女性の4割は卒業時に就
職しておらず、2割は卒業後も就業経験がない。
 日本の大卒女性の就業率は、OECD加盟32か国中28位。失
業率も高水準にある。
学歴別に見た大阪の20代女性の就業状況
 働いていない20代女性の6割弱は就職を希望せず(*)、大
卒正規就業女性の45%は転職希望と回答している。
大阪の非就業・正規就業20代男女の就業・転職意識
 働いていない20代女性は、求職活動に必要なスキル等に自
信がない割合が高く、仕事の意欲や能力向上が課題
20代男女が求職活動で「自信がない」割合
注)「男性20代正規就業」には、就職時に困難を経験した男性に限定する趣旨で、「卒業時から正規就業を継続している者」は含めていない。
全国的に見た大阪府の女性の就業環境
M字カーブの 「第2のギャップ」 〔結婚・子育て世代女性の継続就業〕
 出産前有職者の第1子出産後の就業継続率は約4割で、
30年間この割合は変化していない。
 大阪府の20-59歳女性の就業率は全国45位と最低水準。
第1子出産前後の女性の就業変化(経年比較)
 大阪の働いていない20代女性の4割弱が、家事・育児・
介護のいずれかの理由でやむなく辞めている。
20代非就業女性の退職理由
 常勤就業女性の7割が保育所・学童等を利用しており、その
確保が常勤就労促進の課題。近年は介護離職も増加
女性の就業形態と子育ての担い手の関係
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%
29.3%
39.0%
31.7%
妻が常勤就業(n=41)
17.5%
17.5%
妻が非常勤就業(n=40)
保育園(所)
学童保育や塾
65.0%
家庭内
妻が非就業(n=60)
5.0%
3.3%
91.7%
介護のため前職を離職した数(大阪府)
男
現在有業者
(うち非正規)
現在無業者
(うち非正規)
大阪府の女性就業の「M字カーブ」の特色
 大阪の女性は全国に比べて、「M字カーブ」の谷(第2のギャッ
プ)が深く、その後の回復も鈍い。
92.7%
就業率
90.0%
91.2%
75.7%
91.0%
88.2%
(大阪府・女性)
第1 の
ギャ ッ プ
第3 の
ギャ ッ プ
第2 の
ギャ ッ プ
74.6%
75.0%
75.3%
70.0%
(全国・女性)
66.6%
73.2%
70.7%
68.2% 67.1%
65.0%
全国・女性
69.8%
68.8%
65.0%
66.1%
64.0%
64.0%
64.1%
60.0%
55.0%
 大阪の30代女性は、仕事のポテンシャルの高い女性
ほど、求職者や条件が整えば働く者の割合が高い。
大阪府・男性
86.7%
85.0%
80.0%
90.6%
93.2%
大阪府・女性
56.0%
57.7%
年齢 20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
14,900(19.5%)
700
11,800(65.6%)
2,500
7,100
61,700(80.5%)
35,800
M字カーブの 「第3のギャップ」 〔ポテンシャルの高い離職女性の再就業支援〕
30代の就業を希望していない女性の就業意識
95.0%
女
6,200(34.4%)
55~59
注)「仕事のポテンシャルの高い女性」とは、求職活動で「仕事に関する専門知識」、「仕事に役立つ
専門資格」に「非常に自信を持っている」、「ある程度自信を持っている」と回答した女性をいう。
 離職期間が長くなるほど、技能・知識が低下し、正規
社員で再就業できる可能性が低下している。
離職期間による技能・知識の低下と再就業形態
 ポテンシャルの高い女性を活用するには、専門能力の再訓練とそ
れを活かせる職種・業種との適切なマッチングが課題
就業不希望の30代女性が就業する条件