女性の就業率~M字カーブについて~ ◆生じている現象 100.0% 97.7% 97.5% 95.6% 97.5% 97.3% 96.7% 全国・男性 95.0% 「第1のギャップ」で生じた 差が回復しない 90.0% 第1のギャップ 85.0% 第3のギャップ 第2のギャップ 80.0% 78.7% 75.8% 75.0% 70.6% 70.0% 65.0% 72.5% 77.8% 69.4% 70.4% 20~24 25~29 大阪府・女性 68.4% 68.1% 63.1% 新卒時点では、男女の 就業率は遜色ない 60.0% 全国・女性 71.5% 68.0% 66.1% 68.0% 73.2% 30~34 35~39 40~44 ◆「M字カーブ」が出来る背景 ・ 男女の社会的分業の影響(結婚したら、女性が家事・育児などを担う) ・ 男性(世帯主)が働けば、生活できる収入が得られる終身雇用の賃金構造 などなど 45~49 50~54 年齢 出展:平成22年国勢調査 労働力率= 労働力人口 年齢階級別人口 (※分子・分母とも「不詳」は含まない) ◆「M字カーブ」の特性 ①第2のギャップ:子育て世代の女性の就業率が低下する ◆男性の就業率との違い ②第1のギャップ:新卒時点では男女で遜色なく働いているが、その後女性の就業率はあまり高まらない 25~29歳時点で女性の就業率は男性より16.9%低くなり、その後回復しない ③第3のギャップ:子育て終了後、女性の再就職がそれほど高まらず、就業率が低いままに留まる 女性の就業 現状及び課題の分析 * 出典記載がないデータは、女性就業拡大PTが大阪府民対象に行ったインターネットアンケート調査(2013年10月実施)による M字カーブの 「第1のギャップ」 〔新卒・若年女性の就業促進〕 現在働いていない大卒20代女性の4割は 卒業時に就職しておらず、2割は卒業 後も就業経験がない 働いていない20代女性の6割弱は就職を希 望せず(*)、大卒正規就業女性の45% は転職希望と回答している 働いていない20代女性は、求職活動に必要なスキ ル等に自信がない割合が高く、仕事の意欲や能 力向上が課題 注)「男性20代正規就業」には、就職時に困難を経験した男性に限定する趣旨で、「卒業時から正規就業を継続している者」は含めていない。 M字カーブの 「第3のギャップ」 〔ポテンシャルの高い離職女性の再就 業支援〕 離職期間が長くなるほど、技能・知識が低下し、 大阪の30代女性は、仕事のポテンシャル 正規社員で再就業できる可能性が低下している の高い女性ほど、求職者や条件が整えば 働く者の割合が高い 注)「仕事のポテンシャルの高い女性」とは、求職活動で「仕事に関する専門知識」、 「仕事に役立つ専門資格」に「非常に自信を持っている」、「ある程度自信を持ってい る」と回答した女性をいう。 ポテンシャルの高い女性には、専門能力の再訓練とそ れを活かせる職種・業種との適切なマッチングが課題 M字カーブの 「第2のギャップ」 〔結婚・子育て世代女性の継続 就業〕 出産前有職者の第1子出産後の就業継続率は約 4割で、30年間この割合は変化していない 大阪の働いていない20代女性の4割弱が、家事・ 育児・介護のいずれかの理由でやむなく辞めている 常勤就業女性の7割が保育所・学童等を利用しており、 その確保が常勤就労促進の課題。近年は介護離職も増加 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 29.3% 39.0% 31.7% 妻が常勤就業(n=41) 保育園(所) 17.5% 17.5% 妻が非常勤就業(n=40) 学童保育や塾 65.0% 家庭内 妻が非就業(n=60) 5.0% 3.3% 91.7% 介護のため前職を離職した数(大阪府) 男 現在有業者 女 6,200(34.4%) (うち非正規) 現在無業者 14,900(19.5%) 700 7,100 11,800(65.6%) (うち非正規) 61,700(80.5%) 2,500 35,800 人口減少社会における成長の担い手としての女性就業の必要性 OECD加盟国では、女性就業率と1人当り GDP(人的生産性)に正の相関が見られる 女 性 就 業 率 ( % ) 日本の大卒25-34歳女性の就業率は、OECD 加盟32か国中28位で、失業率も高水準にあ る 大阪では、大卒以上の有業女性の割合が拡大する一方、 非就業希望女性に占める大卒以上比率も高まっている 出典:OECD 57100 女性大学・院卒無業者(人) 54900 8000 20400 4700 女性大学・院卒有業者(人) 12100 26400 19200 9800 100% 80% 55700 66900 101500 5400 82400 60% 2800 98800 5600 107500 11700 108000 男性大学・院卒有業者(人) 22300 35700 3100 136900 男性大学・院卒無業者(人) 16000 267400 31.0% 107400 32.2% 36.7% 40% 20.6% 女性の非就業希望者に占める大卒・ 院卒者比率(%) 一人当たりGDP 男性の非就業希望者に占める大卒・ 院卒者比率(%) 出典:就業構造基本調査 17.4% 17.7% 14.3% 10.8% 4.1% 15.2% Before 1982 1983 to 1987 16.3% 6.9% 17.4% 20% 112700 8.2% 0% 1988 to 1992 1993 to 1997 1998 to 2002 2003 to 2007 After 2008 女性の就業機会拡大のため、総合的に取り組む施策(新規・拡充) 【第3のギャップ】 【第1のギャップ】 【第2のギャップ】 ③能力・自信がない ④条件が合わない ①能力・自信がない(③とは異質) ②働きたくない・働く必要を感じない 総 額:1,229,319千円 うち府単費: 73,223千円 ⑤子育て(又は介護)の環境が整 備されて いない <新規>.子育て・介護人材の育成・確保(①、③、④、⑤) 密 に 連 携 ・保育ママ等の子育て支援人材の育成 【子育て支援課 7,637千円】 密 ・介護分野の事業者を対象とした人材確保支援 (介護人材確保基盤整備事業)【福祉部・商工労働部 15,000千円】 ★若年女性を就労に誘導 ★しごとフィールドの機能強化(④、⑤) <新規>しごとラボの設置 (①、③に対応) 【就業促進課 13,817千円】 ・若年女性を対象とした実践的・継続したセミナー等 <新規>潜在能力開花プロジェクト(②に対応) 【商工労働総務課、 就業促進課、労政課 に 連 携 1,162千円】 <新規> 働きたいママの就職支援(保育情報提供、 保育機能) 【就業促進課 36,498千円】 <新規>育児等離職者向けe-ラーニング訓練 (③、⑤) 【人材育成課 9,949千円】 ・大阪大学等と高学歴女性の非就業に関する共同研究 <拡充>委託訓練(女性優先枠の設定/(セーフティネッ トの拡充)【人材育成課 71,000千円】 <拡充>保育環境の整備 (待機児童の解消)(⑤) <拡充>マッチング支援(①、③)【就業促進課、バイオ振興課/雇用基金対応/H25着手】 <新規>女性起業等促進事業 (③、⑤)【商業・サービス産業課 10,796千円】 ⑥ 定 着 支 援 ⑦働く機運の盛上 介護人材の確保 (再掲) 【子育て支援課 1,060,495千円】 <拡充>有資格者復帰支援(③) 【就業促進課/雇用基金対応/H25着手】 <新規>女子高校生対象キャリア形成支援セミナー 【男女参画・府民協働課374千円】 <新規>ワーキングウーマン応援事業 【総合労働事務所 1,964千円】 しごとラボ 設置 (再掲) 女性起業等促進 (再掲) <新規> 企業経営者対象女性活躍促進セミナー <拡充>女性の職域開拓 【男女参画・府民協働課 627千円】 【就業促進課/雇用基金対応/H25着手】 P R や 魅 力 発 信 な ど 関 係 機 関 の 連 携 し た 取 組
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