H27.12 月福祉部地域福祉推進室指導監査課 柔道整復施術療養費適正化検討会議報告書の概要 ○ 柔整療養費の適正化に向けた取組みは喫緊の課題であり、府内保険者すべての継続した取組みとするため、大阪府と保険者代表により柔道整復施術療養費適正化検討会議を設置し、 平成 27 年 4 月から 7 月までの間に計 3 回開催した。 ○ 柔道整復施術療養費適正化検討会議においては、現行制度の課題等について分析の上、 「大阪府と保険者が直ちに取り組める方策」や平成 30 年度からの国保制度改革も踏まえなが ら「柔整療養費の制度改善の必要性」等について検討を行い、報告書として取りまとめた。 ○ 今後、本報告書の内容を踏まえ、大阪府と保険者が連携して柔整療養費の適正化に取り組む。 大阪府の柔整療養費を取り巻く現状と課題 柔道整復施術療養費の適正化に向けた取組み 現 状 検討会議における検討内容 【全国平均に比べ高い水準にある柔整療養費】 【3部位請求割合の地域差】 【大阪府と保険者が直ちに取り組める方策】 ○大阪府は3部位請求割合が全国最大 (最小の山形県と約 7 倍の地域差) ○全国平均より約18%高い療養費 順位 都道府県 支給額(円) 全国比(%) 1 大阪府 9,724 117.8 H24 大阪府 2 東京都 9,174 111.1 3 富山県 9,067 109.8 - 全国平均 8,255 100.0 ※全国平均:34.6% H26.3.18 第 3 回社会保障審議会医療保 険部会柔整療養費検討専門委員会資料より 抜粋 年度 ※支給申請書一件当たり支給額(平成 25 年度) ~国民健康保険事業年報より~ 最 大 54.6% 最 山形県 【全国2位(約14%)の柔道整復師数、全国約 1 位(約14%)の施術所数】 柔道整復師数(人) 年度 柔道整復施術所数(箇所) 全国 大阪府 府割合 全国 大阪府 府割合 H22 50,428 7,206 14.3 % 37,997 5,966 15.7 % H24 57,385 8,131 14.2 % 41,624 6,256 15.0 % H26 63,873 8,782 13.7 % 45,572 6,500 14.3 % ※衛生行政報告例より(各年 12 月 31 日現在) 課 題 少 8.2% ○府内統一の啓発文言や被保険者(患者)照会文書の活用、医療費通知書への啓発文言の掲 載、新任・実務担当者研修の実施、大阪府・保険者・国保連間の情報共有などについ て検討を行い、取り組み方策を精査した。 【制度改善の必要性】 ○「指導権限等の法制化」「支給対象の明確化」 「支給要件の厳格化」「支給額の見直し」 などについて検討を行い、国への提言内容を精査した。 平成 27 年度における取組み ○医療費通知書への柔道整復施術の適正受療に係る啓発文言の掲載 ○保険者担当者会議を開催し、本検討会議報告書の取組み方策を周知徹底 ○実施方法及び内容を具体的に検討するため、保険者主催の実務担当者会議を設置 ○大阪府・保険者・国保連の連携による効果的な情報提供並びに情報共有 ○国への制度改善提言 平成 28 年度以降の取組み 【平成28年度における取組み】 実務担当者会議等において検討 ○府内統一の啓発文言の活用 ○府内統一の被保険者(患者)照会文書の活用 ○新任研修及び実務担当者研修の実施及び周知 被保険者への啓発強化 効果的な被保険者(患者)照会 ○実施効果の検証及び国への制度改善提言 取組み方策の改善 制度改善の実現 ○大阪府・保険者・国保連の連携による効果的 な情報提供並びに情報共有(27 年度~) 効果的な指導監査の実施 効果的な調査・点検の実施 ○受領委任制度の見直し、支給対象の明確化、打撲・捻挫の医師同意、支給額の定額化等 ○支給申請書の点検効果、医療費通知及び被保険者(患者)照会の実施効果等 ○保険者間の不正請求情報の共有、被保険者への啓発活動、保険者による不正請求調査等 保険者機能の一層の強化
© Copyright 2025 ExpyDoc