科学的根拠に基づいた保健政策に!! EBMでみたう蝕予防法 方 法 根拠の質 勧告の強さ ねらいとする対象 ・水道水フロリデーション ・フッ化物錠剤 I A 全地域 ・フッ化物洗口 ・フッ化物歯面塗布 ・フッ化物配合歯磨剤 I A 施設 or 個人 シーラント I A 個人 ・甘食を控える ・就寝時の哺乳瓶 使用をやめる Ⅱ-1 Ⅲ A B 個人 歯磨き、フロス利用 (フッ化物配合歯磨剤不使 用) Ⅲ C 個人 定期的な歯科検診 Ⅲ C 個人 ●根拠の質 Ⅰ:最低1つ以上の正しくデザインされた無作為コントロール研究から得られた根拠 Ⅱ-1:無作為ではないがよくデザインされたコントロール研究から得られた根拠 Ⅱ-2:1つ以上の施設または調査団体による、よくデザインされたコホート研究またはケースコントロール研 究から得られた根拠 Ⅱ-3:介入する場合としない場合についての、数回連続の調査から得られた根拠。 Ⅲ:臨床的経験、記述的研究、熟達した委員会の報告にもとづいた、社会的地位ある研究者の 意見 ●勧告の強さ A:その項目を定期健診に含むべきだという勧告を支持する確かな根拠がある。 B:その項目を定期健診に含むべきだという勧告を支持する根拠がある。 C:その項目を定期健診に含むべきだという勧告を支持する根拠が乏しい。しかし他の団体によ り勧告される可能性がある。 D:その項目を定期健診に含まないという勧告を支持する根拠がある。 E:その項目を定期健診に含まないという勧告を支持する確かな根拠がある。 〈出典〉予防医療実践ガイドライン、米国予防医療研究班(福井次矢、箕輪良行監訳)、1993 全国45道府県 3,923施設396,702人 2004年NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議調査 都道府県 施設数 北海道 149 青森 人 数 都道府県 施設数 人 数 8688 滋賀 59 8370 39 4898 京都 121 19617 岩手 27 1640 大阪 1 175 宮城 39 4000 兵庫 11 658 秋田 1 60 和歌山 37 2454 山形 91 9430 鳥取 6 138 福島 60 7124 島根 68 4538 茨城 2 142 岡山 6 1372 栃木 15 1655 広島 55 2106 群馬 44 2061 山口 127 16703 埼玉 82 8234 徳島 42 2490 千葉 8 624 香川 66 10782 神奈川 14 1206 愛媛 114 17787 新潟 767 81403 高知 22 810 富山 149 19897 福岡 29 2732 石川 36 1205 佐賀 306 24558 福井 68 2869 長崎 141 9493 長野 94 17141 熊本 129 5145 山梨 19 876 大分 12 339 岐阜 37 4448 宮崎 81 2866 静岡 322 30663 鹿児島 84 11415 愛知 311 41882 沖縄 29 1873 三重 3 135 Total 3923 396702 CDC(米国疾病管理予防センター)が評価した 20世紀の偉大な10大公衆衛生業績 予防接種 伝染病管理 母子保健 交通安全 心疾患による 死亡率の低下 家族計画 労働衛生 食品衛生 タバコの有害 性認識 CDC's Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) April 02, 1999 / 48(12);241-243 http://www.cdc.gov/phtn/tenachievements/default.htm フッ化物洗口法(園、学校等の施設で利 用) フッ化物洗口法の手順 ①ポリタンクに必要量の水道水を準備し、 広口ビンから処方されたNaF粉末を取り出 しポリタンクに入れる。ポリタンクを軽く振っ て溶解する。 ②クラスごとにフッ化物洗口液をディスポンサー ボトルに分ける ③コップに1人ずつ分注する(毎日法: 5ml、週1回法:10ml) ④1分間音楽に合わせて洗口終了後、 紙コップに吐き出させる ⑤吐き出した洗口溶液をポリバケツに入 れて下水に流す 確かな効果 普及拡大中 (予防率30~80%) (約40万人、4千施設) 施設数 千 洗口人数 4.5 4 3.5 120 万 NPO日F目標値 360% 130% 3 100 80 2.5 60 2 1.5 40 1 20 0.5 平泉町の小・中学生のむし歯の変化 1979年:保健指導開始(歯磨き+おやつ指導のみ) 1986年:フッ素洗口開始(歯磨き+おやつ指導+フッ素洗口) 0 0 1983 1985 1987 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 世界のフッ化物利用・普及状況 日本のフッ化物利用・普及状況 フッ化物配合歯磨剤のシェアの推移 % 100 シ ェ シ ア 炻 ・ ア 重 ・ 量 重 90 80 70 60 50 量 40 ・ 30 20 10 0 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01年 フッ化物歯面塗布経験者の推移 フッ化物洗口状況の普及状況 (15歳未満-1回でも経験者) 千 4.5 施設数 360% 洗口人数 120 万 NPO日F目標値 4 3.5 130% 3 100 80 2.5 60 2 1.5 40 1 20 0.5 0 0 1983 1985 1987 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010
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