アポロ13 2002.9.15 事故の概要 • 1970年4月13日 • アポロ13は、月まで後一歩(地球から33 万キロ)という段階で考えられない大事故 を起こした。 • 酸素タンク、燃料電池、電力ラインが爆発 破損し、3名のパイロットが宇宙に取り残さ れる危機に陥った 安全確保 • 宇宙船製造中のトラブルを記録 • 様々な場所にセンサーをつける • HACCP 食中毒をなくす • 抜き取り検査では失敗する可能性がある 事故(複雑性) • 600万の部品(複雑性) • 計器のトラブルか事故かが区別できない • 事故の原因がすぐには分からない(最終 的には地球に帰還後、途中に起こったトラ ブルデータを精査した後) • 多少の機能不全はつきもの(アメリカの威 信をかけたロケットでも) • 例:琵琶湖の人力飛行機、ロボコン シミュレーション • シミュレータを使って訓練をする • シミュレータを使った救助計画(アポロ宇宙 船と同じものが地上にある) • 空気清浄機を地上で作ってみる(コミュニ ケーションも重要) • 電力の節約、充電の方法、切り離しの手 順 稀少性 • • • • • リアルタイムに反応しないといけない 考える時間が必要 ↓ ↓ 下請け、予備チームを集める 酸素、水素、電気が足らない(資源の制約 の下で問題を考える) 冗長性 • 酸素タンクを2基備えている • 月着陸船を救命ボートとして使う • すぐに引き返さずに、選択肢を残す(リスクの計 算) • 地上にシミュレータを持つ • 地上の管制官とのコミュニケーション • 冗長性が大きければ、事故は起きないかもしれ ない、しかし、それでは飛ばない コミュニケーション • 空気洗浄器の作り方を伝える(一度も見た ことのないもの) • 手順表を、はじめて見る飛行士にやっても らう 工学的対処 • 資源の制約の下で、問題解決をする • 不確実性の下での決定 • 冗長性が安全の基本になる(確実な理論 を作った後でないと家が建たないなら、何 時までたっても家を立てることはできない) • 複雑な相互作用が問題だ(そのため、 シミュレーションは役に立つ)
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