第一製薬株式会社大阪工場概要

平成14年日化協・JRCC
安全シンポジウム
第一製薬株式会社
大阪工場
平成14年6月
大阪工場の概要
• 所在地 大阪府高槻市明田町4番38号(市街
地)
• 敷地面積 65,900㎡
• 建物延べ面積 54,000㎡
• 従業員数 194名
• 平均年齢 38.6才(男)、38.5才(女)
• 主要製品 注射剤(60品目)、固形製剤(1品目)
トランサミン注、パナルジン錠など
大阪工場の操業経緯
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昭和 8年12月
昭和38年 6月
昭和39年 9月
平成 3年 3月
平成 3年 5月
平成 7年 8月
平成 9年 3月
平成14年 4月
高槻工場として操業開始
第一製剤工場竣工
事業所名を大阪工場に変更
第二製剤工場竣工
品質管理棟竣工
大阪物流センター竣工
第三製剤工場竣工
大阪製剤技術棟竣工
安全成績の推移
• 休業災害 過去16年間ゼロ
不休災害の推移
不休災害
5
4
発
生3
件2
数
1
不休災害
0
1
2
3
4
5
6 7 8 9
平成 年度
10 11 12 13
安全衛生表彰の履歴
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S45年大阪労働基準局長 努力賞(衛生)
S45年労働省労働基準局長 無災害記録300万時間(安全)
S49年高槻市長 自衛消防隊表彰
S51年大阪府知事 自衛消防隊表彰
S56年労働省労働基準局長 第一種無災害記録証(430万時間)
S56年日本化学工業協会 安全努力賞
S57年中央労働災害防止協会会長賞 業種別無災害記録証
S58年大阪労働基準局長 優良賞(衛生)
S58年茨木労働基準協会 衛生努力賞
S59年大阪府警察署長、交通安全協会会長 感謝状
S62年茨木労働基準監督署署長 第2類無災害記録証(300日)
安全衛生表彰の履歴
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S63年大阪労働基準局長 第1類無災害記録証(900日)
H2年大阪労働基準連合会 優良賞(安全)
H3年大阪労働基準局長 進歩賞(安全)
H5年大阪労働基準局長 第3類無災害記録証(2100日)
H7年大阪労働基準局長 第4類無災害記録証(3100日)
H9年労働大臣 努力賞(衛生)
H9年労働省労働基準局長 第一種無災害記録証(620万時間)
H10年大阪労働基準局長 第5類無災害記録証(4600日)
H11年大阪労働基準局長 安全優良賞
H14年日本化学工業協会・JRCC 安全努力賞
第一製薬行動指針(抜粋)
役員・従業員は、安全衛生関連の
法令を遵守し、労働災害の撲滅と
疾病の予防、健康の保持・増進に
努め、安全管理と衛生管理の徹底
を図ります。
安全衛生防災の基本方針
• 職場の安全確保は企業の社会的責任である
ことを基本認識として安全意識の高揚等で従
業員の安全と生産性の向上を図る。
• H13年度「ゼロ災害皆で築こう快適職場」の
スローガンのもと、その重点課題として安全・
防災面では安全・防災意識の高揚、衛生面で
は、健康保持増進体制の定着に取り組む。
安全衛生防災管理組織の概要
総
括
安
全
衛
生
管
理
者
安全衛生委員会
産業医
安全衛生専門委員連絡会
衛生管理者
看護士
健康体力づくり推進委員会
安全管理者
作業環境
測定士
職場安全衛生委員会
防災管理者
消防隊
職場安全衛生管理者
防災対策委員会
職場安全衛生委員
安全・衛生・防災事務局
安全・衛生・防災パトロール員
関係会社安全衛生・他
作業主任者
作業者
安全衛生防災活動のPDCAサイクル
安全衛生委員会・連絡会
管理者・パトロール者
パトロール者
3ヶ年年度計画
パトロール実施
パトロール指摘事項
年度パトロール計画
年度行事実施
危険源特定・リスク内容
PDCAサイクルを廻す
安全衛生委員会
事務局・職場
パトロール者
対策決定
リスク対策
リスク判定
リスク総合評価
リスク評価
発生の可能性・危害の重大性
• この他に環境安全室の安全衛生立会い点検等
の他事業場関係者による点検・フォローあり
安全衛生防災3ケ年計画
年
度
安
全 ・ 防
災
衛
生
平成
安全・防災意識の高揚
健康保持増進体制の定着
13年度
・労働安全衛生国際規格(OHSAS18000)調査
・労働安全衛生国際規格(OHSAS18000)調査
・危機管理体制の充実
・MSDSの整備・活用
・設備安全性に関する数値評価の充実
・衛生パトロールの充実
・パトロール強化による先取り安全の展開
・定期健康診断のフォローの充実
・危機管理マニュアルの制定検討
・メンタルヘルスケアの啓蒙の実施
・防災パトロール項目の見直し充実
・ケミカルハザード対応
安全・防災管理評価システムの定着化
健康保持増進体制の充実
・安全衛生防災マネジメントシステムの導入
・安全衛生防災マネジメントシステムの導入
・数値システム定着化と設計へのフィードバックの強化
・MSDSの教育と活用の定着
・安全衛生防災規程の整備と改定
・メンタルヘルスケアの定着
・緊急、トラブルに対応した防災管理体制の強化
・VDT作業の実態調査と対策への取組み
14年度
・安全防災パトロールの重点項目のフォローとテーマの見直し ・衛生パトロールの重点項目のフォローとテーマの見直し
15年度
安全・防災管理評価システムの強化充実
健康保持増進体制の充実強化
・設備異常および稼動管理システムの運用
・メンタルヘルスケアの充実
・危機管理体制の定着
・保健指導による生活習慣病対策
・夜間操業時の防災対策充実
・健康カルテ管理の充実と生活習慣病対策
・潜在リスク対策の検討、実施
安全衛生防災活動計画
安 全 パ トロ ー ル 衛 生 パ トロ ー ル 防 災 パ ト ロ ー ル
テ
H1 4 年 4 月
ー
マ
パ ト ロ ール員
構 内 交 通
5月
製 剤 設 備
( 第2 製剤工場)
6月
製 剤 設 備
( 第3 製剤工場)
7月
製 剤 設 備
( 第1 製剤工場)
8月
運 搬 作 業
9月
総合パト ロ ール
10月
高圧ガス・ 圧力容器
11月
警 報 設 備
12月
薬液漏洩対策
凍 結 対 策
マ
パ ト ロ ール員
テ
ー
マ
作業服、 保護具の点検
地 震 対 策
(第1・ 3 製剤工場)
厚生施設および、健康体力づ
く り の機材の点検
地 震 対 策
(第2 製剤工場)
パ ト ロ ール員
各月のパトロールテーマを各職
場の選抜員4名が巡視点検
安全衛生専門委員
安全 管理者
食中毒の予防
・ 食堂の衛生
・ 飲料水の点検
危険物取扱設備
(薬品、 高圧ガス取扱設備
休憩室、更衣室、便所、およ
び、 職場周辺の点検
地 震 対 策
(品質管理棟、 製剤技術棟)
地 震 対 策
(その他一般)
総合パト ロ ール
安全衛生専門委員
衛生 管理者
総合パト ロ ール
安全衛生専門委員
防災 管理者
暴風雨浸水対策
(外回り 全般))
救急設備の点検
9月、3月に各管理者、専門
委員による総合パトロール
防火・ 消防設備・ 火気使用設
備 (第1 ・ 3 製剤工場)
騒音箇所の点検
一 般 設 備(
1 )
2月
一 般 設 備(
2
総合パト ロ ール
ー
VDT作業環境管理
H1 5 年 1 月
3月
テ
有機溶剤等の取扱いおよび、
局所排気装置等の点検
防火・ 消防設備・ 火気使用設
備 (第2 製剤工場)
健康維持管理・ 衛生教育等
の実施状況
防火・ 消防設備・ 火気使用設
備 (品管棟、 製剤技術棟)
整理整頓、 清掃及び
廃棄物処理状況
)
安全衛生専門委員
総合パト ロ ール
防火・ 消防設備・ 火気使用設
備 (その他一般)
安全衛生専門委員
総合パト ロ ール
安全衛生専門委員
リスクアセスメントの導入
例)パトロール指摘事項;リスク評価表
承認者
パトロール指摘事項:リスク評価表
パトロール実施日
平成
年
パトロール者
危害の重大性
月
日
パトロール種別
安全
◆危害の重大性
衛生
パトロールテーマ
発生の可能性
パトロール着眼点
◆発生の可能性
◆対策区分
頻発する
日に一回程度以上
5点
設 備
本質安全化・防護設備
危機的な危害 休業または障害等級8~14級の災害 短期入院程度
部分的操業停止
3点
起こり得る
いつ起きてもおかしくない 4 点
方 法
手順・手段
発生の可能性
限界的な危害 不休災害
通院程度
生産に影響を及ぼす或は一部工程停止 2 点
時々起こる
月に一回程度
3点
要 員
配置・指示・点検
頻繁に起こる
無視できる危害 すり傷程度の災害
無視できる又は応急処置程度 生産に支障をきたさない
マネジメント 配置・指示・教育
ルール違反
1点
起こりそうにない 数年に一回以上
2点
3点
起こり得ない
1点
数十年に一回程度
パトロール者
指摘事項
危険源の特定とリスク区分
区分
危険源
リスクの内容
重大性 可能性
総合
緊急事態・規定
◆リスクの大きさとリスク評価値
危害の重大性 致命的 危機的 限界的 無視可能
設 備
方 法
要 員
リスクの評価値 リスクの大きさ
4点
3点
2点
1点
12~20
許容できない
5点
20
15
10
5
8~10
重 大
起こり得る
4点
16
12
8
4
4~6
中程度
時々起こる
3点
12
9
6
3
2~3
許容できる
起こりそうもない
2点
8
6
4
2
1
許容できる
起こり得ない
1点
1
3
2
1
職場、事務局
対策区分
リスク評価
リスクの判定
危害の 発生の
パトロール対象
◆リスクの総合評価
4点
長期入院または死亡
作成者
リスクの総合評価
防災
工場全体の創業停止
致命的な危害 死亡または障害等級7級以上の災害
審査者
危害の 発生の
マネジメント 重大性 可能性
その他) VDT作業のリスク評価シートなど
総合
委員会
リスク評価
対策決定事項
危害の 発生の
重大性 可能性
総合
実施日
安全衛生防災活動の事例
• 設備稼働前安全審査
設備安全衛生防災アセスメントチェックシート
安全管理者 確認
2002.04.01
設備安全衛生防災アセスメント・チェックシート
チェック記号 ○:OK △:一部不適 ×:問題あり -:該当なし
分類
共通
表示・標識
確認項目
1 安全通路の表示は適切か
自主基準範囲
床面安全通路表示の有無
2 設備・装置の名称表示及び配管の流体・行先表示はあるか 名称表示などの有無
一部省略
3 必要に応じて立入禁止区域が明確になっているか
立入禁止表示の有無
4 防消火設備の表示・標識(避難路、消火器)は適切か
防消火設備の表示の有無
5 火元責任者、管理者など法的な表示はされているか
法的表示の有無
6 機器操作スイッチの表示は適切か
スイッチ表示の有無
7 非常停止ボタンの表示は適切か
非常停止表示の有無
8 自動機械の運転状態を表示できる様になっているか
表示画面などの有無
58 給排水の設備は適切なものがついているか
給排水設備の有無
工事前
59 事前の法対応は完了しているか
法対応完了の有無
工事時
60 安全管理体制は整備され表示されているか
ドキュメント類表示の有無
工事後
61 指摘事項の改善がなされ問題なく検収しているか
改善後の確認
チェック欄
処置者
安全衛生防災活動の事例
• 安全・防災・衛生・各管理規定、基準書の制定
• net-MSDS(全社共有ネットワークによるMSDSデータ管
理)
• 社内提案制度(アイデア提案の安全衛生への活用・展開)
• ヒヤリハット報告、ワンポイントKYT
• 定期総合防災訓練(消火訓練、ガス処理訓練
他)
• 定期健康診断・特殊検診・歯科検診・人間ドック
• 看護士による疾病予防セミナー(成人病予防)
newI・I 運動 (グループ活動)
18年間継続中
Identity
自信と誇りをもって、自分らしさを発揮する
Innovation
失敗恐れずチャレンジ精神をもって行動する
職場毎のグループ活動の成果物を、安全
強化策、各種教育に活用
安全衛生教育訓練
教育推進部会
教育方針策定
各職場の年度計画
各職場,各部門での教育計画の実施
例 )教育マスタープラン : 年間安全衛生教育計画
・特別安全教育
危険物有害業務従事者、毒劇物取扱者を対象
・MSDS教育 MSDS:Material Safety Data Sheets
安全衛生専門委員を対象
・新入社員教育
・集合教育 その他
他事業場との連携
• 安全衛生対策連絡会:安全衛生情報の共有化
大阪工場、秋田工場、静岡工場、
東京研究開発センター、総務部環境安全室、
本社関連部門
• 本社総務部 環境安全室:工場外からの安全点検
安全衛生評価表による安全衛生立会い点検
大阪地域としての活動事例
• 工場地域内の協力会社
定期的会合、朝礼などにより情報を共有化し安全衛生施策を展開
関西第一サービス、第一物流、
第一地所、工友会、(設備保全・給食・清掃)
• 高槻地区災害防止協議会
自主的研修活動を通じて労働安全衛生管理、労働関係法令、及び
職業性疾病の予防等に関する知識習得と啓発を行い、労働災害防
止、健康管理等の施策の向上と充実を図る。
茨木労働基準監督署の管轄下全27社
茨木労働基準協会
今後の取り組み
• 安全・防災管理評価システムの充実
危機管理体制の定着
夜間操業時の防災対策充実
• 健康保持増進体制の充実
メンタルヘルスケアの充実
保健指導による生活習慣病対策