国際コミュニケーションとメディア

メディア論
第10回 インターネット利用の現状と問
題点
担当:野原仁(地域科学部)
本日のテーマ
インターネットの利用
による生活の変化
インターネットをめぐ
るさまざまな問題点
ネット利用時間(全生活者);1日平均
約3時間41分
ネットの利用目的(PC)
ネットの利用目的(ケータイ)
ネット利用目的の国際比較
ネットが使えないと困ること
ネットによる情報収集
インターネットの重要度
インターネット利用の動機
目的別のメディア重要度
ネット利用による生活の変化
最近2年間におけるメディア利用度の変
化
メディアの利用頻度が減少した理由
代わりに使うようになったメディア
は?
若者による各メディアの評価
ユビキタス社会の到来
ユビキタス(ubiquitous );ラテン語で、
「どこにでもあたりまえのようにある
状態=遍在」を意味する
ユビキタス(・ネットワーク)社会;
いつでも, どこでも, どんなときでもコ
ンピュータやネットワークが利用でき
る社会
第4世代ケータイ=ユビキタス・ネッ
トワークの有力なツールとして期待さ
ユビキタス・ネットワークのイメージ
ユビキタスネットワークへの進化
現在実現されているユビキタス・ネット
ワーク
第3世代ケータイを利用した各種
サービス(GPS・電子財布・電子
チケット・テレビ電話etc.)
ホットスポット
電子タグ
非接触型ICカード(JR東日本の
Suica、するっとKANSAIなど)
勤労者の期待するユビキタス・ネッ
トワークのサービス例
家庭生活者の期待するユビキタス・
ネットワークのサービス例
高齢者の期待するユビキタス・ネッ
トワークのサービス例
若者の期待するユビキタス・ネットワー
クのサービス例
個人がユビキタス・ネットワークを利用
する際の不安な点
企業から見た解決すべき課題
ソーシャルメディア(SM)とは?
SNSやブログなど、個人レベルの情
報発信やコミュニケーションを行う
ためのアプリケーション
SNS・ブログ・動画共有サイト・
BBS・マイクロ(ミニ)ブログ
(twitterなど)・ソーシャル(ネット
ワーク)ゲーム・コミュニティ放
送・メタバース(仮想現実の一種)
など
SMの利用状況
インターネットをめぐる問題点







インターネットを利用した犯罪
インターネット上の表現の仕方
インターネットと個人・社会の関わり方
インターネットのコントロール
インターネットと政治・経済の関係
プロバイダーの責任範囲
インターネットと法規制
問題点を考えるポイント
インターネットは道具であり、実際
に問題点を生み出しているのは人間
である
ただし、インターネットという道具
およびそれを利用したコミュニケー
ションの特徴(匿名性など)により、
これまでの方法では解決できない問
題点が生まれてきている
インターネットを利用した犯罪
①
②
③
④
インターネットを使ってコンピュー
タ・システムの働きを阻害したり、
インターネットを不正に使用するも
の
インターネットを利用して、不正な
売買や詐欺などを行うもの
インターネット上で不正な行為を行
うもの
その他(出会い系サイトなど)
①-1:サイバーテロ
「サイバーテロ」とは?
→自らの政治目的のために、政府や
企業などのサーバー(基幹となるコン
ピュータ)に侵入したり、ウィルスを
感染させたりして、サーバーおよび
ネットワークの機能を破壊もしくは麻
痺させること
国家・社会レベルでの「国際コミュニ
ケーション」を損なうおそれ
①-2:クラッキング
インターネットを通じて、ほかのコ
ンピュータに不正に侵入して、保存
されているプログラミングやデータ
を改竄・破壊・盗用する行為
サイバーテロの具体的手法のひとつ
①-3:ウィルス攻撃
コンピュータ・ウィルス:ほかのコ
ンピュータに侵入して、ユーザーが
意図しない動作の実行やデータの破
壊を行う不正プログラム
電子メールやWWW閲覧などで増殖し
ていく
サイバーテロのひとつ
①-4:その他
スパムメール=不特定多数に一方的に送り
つけるメールで、主に営利を目的とするも
の
メール爆弾=特定の人のメールアドレスに
大量のメールを一斉に送って、ほかのメー
ルの受信をできなくすること
サービス不能攻撃(DOS)=ある特定の
サーバーに集中的にアクセスして、サービ
スを受けられなくすること
ホームページ書き換え攻撃=特定のホーム
ページの内容をまったく別のものにすりか
②-1:不法売買
インターネットを使って、銃器・薬
物・ポルノなどの不法品を売買する
こと
極端な話ではなく、インターネット
を用いれば、容易に世界中の不法な
品物や情報を売買することができる
②-2:インターネット詐欺
なりすまし
くもがくれ
ネズミ講 などなど
③-1わいせつ・ポルノ
ポルノが両親などの目が届かないと
ころでダイレクトに児童・青少年に
伝えられることの危険性
法的な問題(日本における刑法17
5条「猥褻図画公然陳列罪」など)
女性蔑視を引き起こす可能性
児童虐待・誘拐などを誘発する危険
性
③-2虚偽・名誉毀損など
匿名性という特徴
うそ・デタラメを簡単に世界中の
人々に広めることができる
他人を誹謗中傷する内容を、世界中
の人にばらまくこともできる
他人のプライバシーを簡単にのぞく
ことができ、またそれを世界中に暴
露することができる
③-3ネット・ストーカー
電子メールなどを用いて、しつこく
つきまとうこと
実生活でのストーキングに発展する
可能性が高い
出会い系サイト&闇サイトと犯罪
出会い系サイト&闇サイトで知り
合った男女間の犯罪が急増している
具体的には、援助交際・殺人・強
盗・強姦・ストーカー・恐喝など
さらに闇サイトの一つである学校裏
サイトによる「ネットイジメ」が深
刻な問題になっている
次回のテーマ
ケータイ&スマホの文化
ケータイ&スマホのコミュニ
ケーション