『靈樞』は高麗政府所藏本『鍼經』に基づく The "Lingshu" originated in the "Zhenjing" owned by the Koryo Government 2003年 11月 19日 於慶熙大學校 國際東亞細亞傳統醫學史學術大會 眞柳 誠(茨城大學、北里研究所東洋醫學總合研究所) MAYANAGI Makoto (Ibaraki University, Oriental Medicine Research Center of the Kitasato Institute) 『靈樞』關聯の歷代著錄 • • • • • • 220年頃「九卷」 (張仲景、傷寒雜病論序) 280年頃「鍼經九卷」 (皇甫謐、黄帝三部鍼灸甲乙經序 ) 656年「黄帝鍼經九卷」 (『隋書』 經籍志) 762年 「靈樞經、鍼經」(『素問』王冰注) 875-91年頃 「黄帝鍼經九」 (『日本國見在書目錄』 ) 945年・1060年「黄帝鍼經十卷、黄帝九靈經十 二卷靈寶注」 (『舊唐書』經籍志、『新唐書』藝文志) • 1068年「九墟、鍼經、九卷」 (『素問』新校正注 ) 『高麗史』 1091年6月18日:北宋から高麗に 「黄帝鍼經九卷、九墟經九卷」 等の求書 1092年11月高麗所獻『鍼經』9卷を 北宋が1093年1月23日に刊行 『傷寒明理論』(1142)『注解傷寒論』 (1144)所引の『鍼經』 表1 『傷寒明理論』『注解傷寒論』所引 『鍼經』と現『靈樞』の對應關係、所在部位 表2 『辨惑』(1247)、『脾胃』(1249)、『蘭室』(1251) 所引『鍼經』と現『靈樞』の對應關係、所在部位 『東垣試效方』 (1266)所引の『鍼經』 表3 『東垣試效方』所引『鍼經』 9卷の卷次・篇名・篇 次と對應する現『靈樞』の卷次・篇名・篇次 表4 宋金蒙古間における 『鍼經』『靈樞』の關連年表 結論 • 1092年に高麗政府が北宋政府に獻上し た『鍼經』9卷は、1093年に北宋で實際 に刊行され、金・蒙古間まで利用されて いた。 • 南宋の史崧は北宋版『鍼經』9卷を『靈 樞』24卷に改め、1155年に刊行した。 • 現行『靈樞』はすべて史崧本に由來して おり、その源流は高麗政府本に遡ること が確證された。
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