参考資料2 平成24年度施策評価 (PDFファイル・564KB) - 枚方市

第 1 回 枚方市施策評価会議
平成 24 年度
施 策 評 価
参考資料
2
【
目
次
】
1.施策評価制度の概要
(1)施策評価の目的
(2)評価方法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(3)評価結果の活用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
2.3つの評価項目
(1)施策アンケート(市民満足度等調査)の結果
・・・・・・・・
3
(2)事務事業の実績
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
(3)施策指標の推移
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
3.枚方市施策評価員による評価
4.施策評価シート
・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
5.施策評価のまとめ
(1)施策アンケートの総括
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
(2)事務事業の実績の総括
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
(3)施策指標の総括
(4)次年度における施策の展開
・・・・・・・・・・・・・・・・
(5)評価手法の改善に向けた取り組みと課題
【参考】
・枚方市施策評価員の概要
7
・・・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
1.施策評価制度の概要
(1)施策評価の目的
本市では、総合計画基本計画の施策推進にあたり、市民参加による市政運営を目指
して、平成 22 年度から評価・検証機能を強化した都市経営サイクル(行政運営におけ
るPDCAサイクルのシステム化)を運用しています。
施策評価は、市民による評価を政策につなげていくことを目的に実施するもので、
評価のプロセスを公表し、市民への説明責任を果たすとともに、有識者による外部評
価員による評価も取り入れながら、市政運営の透明性と市民の市政への関心を高める
ことを目指すものです。
(2)評価方法
①評価時期
平成 24 年度
②評価対象 第 4 次枚方市総合計画第 2 期基本計画における 48 施策
7
施
策
地球温暖化対策に取り組む
ごみの発生を抑制し、資源を循環させてご
みを減らす
環境保全を進めるための活動を広げる
清らかな水を確保する
良好な生活環境を確保する
自然空間と生態系を守る
人と自然との共生を図る
31
施
策
雇用の確保と労働環境等の改善を進める
国際化を推進し、平和な社会の実現に貢献
する
差別や暴力をなくし、人権を尊重する
地域における支えあいの輪をひろげる
市民の健康づくりを支援する
生命を支える医療体制を強化する
自立を支える
8
安全で快適なまちをつくる
32
社会参加を促進する
9
美しいまち並みをつくる
33
10
まちの安心・安全を高める
34
11
「農」を守り、活かす
35
乳幼児の健やかな成長を支える
子どもたちの学ぶよろこびを育み、生きる
力を養う
子どもたちが学ぶ環境を整える
12
「農」とのふれあいを促進する
36
子どもたちを育む環境を整える
13
交通の流れを円滑にする
37
生涯学習を推進する
14
安心して歩けるまちをつくる
38
地域における情報活用環境を高める
15
39
芸術・文化活動の活性化を図る
40
市民スポーツ活動の活性化を図る
17
環境を大切にした交通体系をつくる
人が集い、魅力と活力あふれる中心市街地
をつくる
東部地域の魅力を高める
41
歴史文化遺産を保存し、活用する
18
都市間の交通ネットワークを整備する
42
情報の共有化を進める
19
活力ある学園都市をつくる
43
市民参加のまちづくりを進める
20
人と情報の交流を促進する
44
市民のまちづくり活動を促進する
21
文化観光資源を整備し、まちづくりに生かす
45
行政経営の効率化を推進する
22
花と音楽を生かしたまちづくりを進める
46
広域的な自治体間の連携を強化する
23
市内産業の高度化・活性化を図る
47
あらゆる社会活動への男女共同参画を進める
24
地域に根ざした産業を育成する
48
政策等の立案・決定・実行への男女共同参
画を進める
N0
1
2
3
4
5
6
16
- 1 -
N0
25
26
27
28
29
30
③評価者
市民による評価:市内在住の満 20 歳以上の市民から無作為抽出した 2,250
人及び市政モニター261 人を対象とした施策アンケート
による評価
外部評価員による評価:学識経験者や市民などの「枚方市施策評価員」
による評価
内部評価:担当部署による自己評価及び庁内委員会による評価
④評価項目
以下の 3 つの評価項目を基に施策評価を実施
【施策アンケート】各施策に対する市民の重要度・満足度や自由意見
【事務事業の実績】各施策を進めるための主要な事務事業の実績
【施策指標の推移】客観的数値により各施策の進捗を把握するための
指標の推移
(3)評価結果の活用
平成 25 年度以降の予算や施策の重点的展開などの政策決定に反映するとともに、
毎年度実施することで、制度の成果向上を図っていきます。
【都市経営サイクルのイメージ】
総合計画
構造改革
Plan(計画)
Action(改善)
(1 月~3 月)
○事業計画の策定
○予算の編成
○「長期財政の見通し」
の作成
推進
Do(実行)
(4月~翌年3月)
○総合計画に基づく、各施策
や事業の推進
○行政改革実施プランなど、
行政改革の取り組みの推
進
反映
(11 月~12 月)
○総括(検証・評価、改革・改善
のとりまとめ)
反映
都市経営
サイクル
検証
評価
市民・議会からの意見・提案
公表
Check(評価)
(7 月~10 月)
○市民満足度や事務事業の実績
を活用し、施策効果を評価す
る「施策評価」の実施
○所管部において、施策を構成する
事務事業の改善・見直しの検討
- 2 -
【施策評価のフロー】
市民の視点による評価
施策評価
学
識
経
験
者
や
市
民
な
ど
の
外
部
評
価
員
の
評
価
(1)施策アンケート
3
【市民満足度等調査】
つ
の
評
価
項
目
(2)事務事業の実績
(3)施
策
指
総
合
的
に
評
価
施
策
単
位
で
標
施
策
の
総
反
映
合
評
価
見
推
直
進
し
・
見
直
し
公表
意見・提案
市
民
2.3つの評価項目
(1)施策アンケート(市民満足度等調査)の結果
市民の視点による評価とするため、施策アンケート(市民満足度等調査)を実施し
て、市民から見た 48 施策の重要度や満足度を把握しました。
※施策アンケートの結果については、別紙 1「平成 24 年度施策評価 3 つの評価項目」
のとおり
(2)事務事業の実績
48 施策ごとに、市民に対して重要度が高いと考えられる事務事業を施策評価の対象
事務事業として設定し、昨年度の取り組み実績から施策の進捗を把握しました。
※事務事業の実績一覧表については、別紙 1「平成 24 年度施策評価 3 つの評価項目」
のとおり
(3)施策指標の推移
48 施策ごとに、その達成度を客観的かつ定量的に把握するため、数値を用いた施策
指標を設定し、その推移により施策の進捗を把握しました。
※施策指標の推移一覧表については、別紙 1「平成 24 年度施策評価 3 つの評価項目」
のとおり
- 3 -
3.枚方市施策評価員による評価
学識経験者や市民などの外部評価員(枚方市施策評価員)により、施策アンケート
等の 3 つの評価項目を基に、客観的、専門的な観点から意見・評価をいただきました。
※別紙 2「平成 24 年度 枚方市施策評価員による評価一覧表」のとおり
4.施策評価シート
48 施策ごとに、施策アンケート等の 3 つの評価項目を基に、外部評価員の意見・評
価を踏まえながら、施策の実績や課題と今後の対応をまとめました。
※別紙 3「平成 24 年度 施策評価シート」のとおり
5.施策評価のまとめ
(1)施策アンケートの総括
① 施策アンケートによる重要度・満足度(各々について、最低 0~最高 100 ポイン
トに点数化したもの)の調査結果では、全 48 施策の重要度の平均値は 68.2 ポイン
ト(前回比 2.0 ポイント増)となり、全体的に、総合計画第 2 期基本計画に掲げる
施策に対する市民ニーズが高まっていることがうかがえます。
満足度については、平均値が 55.6 ポイント(前回比 0.6 ポイント増)で、引き続
き増加傾向にあります。こうした評価結果は、依然として約 8 割の市民が住みやす
さを感じ、約 9 割の市民が市内で住みたいとの定住意向を示していることにつなが
っているものと考えられます。
② アンケート結果の全体的な傾向を見ると、概ね重要度の高い施策は満足度も高い
傾向にあります。これまでと同様、医療や安全・安心、子育てなど生活に密着した
施策については重要度と満足度ともに高く、一方、日常性が低い施策については重
要度と満足度ともに低い傾向となりました。しかしながら、重要度が高く満足度が
低い傾向にある施策など課題のある施策もあり、引き続き、各施策の重要度と満足
度の状況を検証し、市民ニーズに応じた満足度の確保に取り組んでいく必要があり
ます。
③ 重要度については、前回調査と同様、48 の全ての施策が標準値の 50 ポイントを
超える評価となりました。
満足度については、標準値を超えたものが 47 施策(前回 45 施策)であり、これ
まで 50 ポイントを下回っていた「地域に根ざした産業の育成」や「雇用確保と労働
環境改善」が標準値を超え、改善がみられました。しかしながら、
「環境を大切にし
た交通体系の整備」に対する満足度は、依然として 46.8 ポイントと標準値を下回る
状況であり、この施策は交通の円滑化や安全な歩行空間など他の施策の推進にもつ
ながることから、引き続き満足度の増加に向けた取り組みが必要です。
④ 各施策の重要度の傾向を見ると、前回調査と同様、他の施策に比べて特に高い傾
向にある施策として、
「医療体制の強化」や「清らかな水の確保」、
「安全安心の向上」、
「乳幼児の成長支援」などがあげられます。これらの施策については、満足度も比
- 4 -
較的高い傾向にあるものですが、重要度の状況を踏まえ、引き続き、取り組みの充
実が必要です。
⑤ 前回調査に比べ重要度が大きく増加した施策としては、
「東部地域の魅力向上」
(前
回比 7.5 ポイント増)や「魅力あふれる中心市街地の形成」
(前回比 4.9 ポイント増)
などがあげられます。これらの施策については、重要度が増加した原因を分析した
上で、市民ニーズの動向に応じた対応策を講じていく必要があります。
満足度が大きく増加したものとしては、「交通の流れの円滑化」(前回比 5.4 ポイ
ント増)などがあげられます。これらの施策については、満足度の増加理由を分析
し、引き続き効果的な取り組みを進めることが必要です。
⑥ 前回調査に比べ重要度が増加したにもかかわらず、満足度が減少したものとして
は、特に、
「市民の健康づくり」(前回比:重要度 3.8 ポイント増、満足度 3.1 ポイ
ント減)、「市民スポーツの活性化」(前回比:重要度 3.2 ポイント増、満足度 3.0
ポイント減)などがあげられます。これらの施策については、市民ニーズの変化に
応じた満足度を確保できていないことを課題と捉え、その取り組みを充実していく
必要があります。
⑦ 施策アンケートの結果を踏まえた施策の進め方として、限られた財源を効率的・
効果的な施策展開につなげるため、これまでと同様、重要度と満足度の各々の平均
値(重要度 68.2 ポイント・満足度 55.6 ポイント)を中心軸として 4 つの傾向区分(A
~D)に整理し、以下の「施策アンケート結果を踏まえた基本的な施策の考え方」を
踏まえて総括しました。
○施策アンケート結果を踏まえた基本的な施策の考え方
重要度
高い
B
普通
Ⓑ
D
低い
高い
低い
重要度
満足度
重要度
満足度
平
均
値
低い
低い
Ⓓ
普通
低い
Ⓒ
重要度
満足度
高い
高い
重要度
満足度
低い
高い
高い
A
C
満足度
Ⓒ
Ⓑ
傾向
区分
重要度
の傾向
満足度
の傾向
基本的な施策の考え方
A
高い
高い
市民の満足度を維持しながら、より効率的な事務事業の執行
が求められる施策
B
高い
低い
市民の満足度を高めるため、重点的な取り組みが求められる
施策
C
低い
高い
市民の重要度を踏まえて、事務事業の改善(費用対効果の見
直しなど)が求められる施策
D
低い
低い
市民の重要度、満足度を踏まえて、事務事業の充実や施策の
見直しが求められる施策
Ⓑ
- 5 -
A【重要度及び満足度がともに平均値よりも高い区分】
この区分については、これまでと同様、医療や福祉、清らかな水の確保、健康づ
くり、安全安心、子育て、ごみ減量などの施策が該当しているほか、今回から新た
に、交通渋滞の解消、教育環境の充実などの施策が該当しています。
これらの施策については、主に本市がこれまで重点的に進めてきた施策であり、
今後も引き続き、各施策における重要度と満足度の状況を踏まえ、必要に応じて取
り組みの充実を図りながら、着実かつ効率的に取り組んでいくことが必要です。
B【重要度が平均値よりも高く、満足度が平均値よりも低い区分】
この区分については、美しいまち並み、行政経営の効率化、雇用対策、人権の尊
重などの施策が該当しており、市民ニーズが高いにもかかわらず、市民の満足度が
十分に確保できていないことを踏まえ、今後も引き続き、満足度を高めていくため、
重点的に取り組んでいく必要があります。
特に、この区分の施策のうち、重要度と満足度に大きな乖離がある地球温暖化対
策や安全な歩行空間の確保などの施策については、そのことを課題と捉え、特に重
点的に取り組んでいく必要があります。
C【重要度が平均値よりも低く、満足度が平均値よりも高い区分】
この区分については、文化観光資源の整備、歴史文化遺産の保存活用のほか、農
業の振興などの施策が該当しています。
これらの施策は市に対する愛着を育み、市民がより心豊かに暮らしていくために
必要なものであり、事務事業の費用対効果を検証し、効率的な手法を検討しながら、
計画的に取り組んでいく必要があります。
D【重要度及び満足度がともに平均値よりも低い区分】
この区分については、生涯学習や市内産業の活性化、環境を大切にした交通体系、
東部地域の豊かな自然のほか、花と音楽を生かしたまちづくりなどの施策が該当し
ており、市民の意識を高めながら施策の充実を図ることや必要に応じて事務事業の
再構築を行うことが求められます。
そのほか、この区分に該当するスポーツの活性化、市民参加の促進、中心市街地
の賑わいづくり、文化芸術の活性化などについては、具体的な事業を進めることで
市の魅力向上につながるものと考えられることから、より市民意識を高めていくと
ともに、満足度増加に向けて、将来像を描きながら計画的に取り組みを進めていく
ことが必要です。
⑧
前回調査において、傾向区分「B」に該当し、重点的な取り組みが求められてい
た 11 施策のうち、今回調査で、「交通の流れの円滑化」や「教育環境の充実」など
の 4 施策が傾向区分「A」に移行しました。このことは、平成 22 年度から市民ニー
ズを踏まえ行った施策評価の結果を次年度の取り組みに反映してきた一つの成果と
いえます。
しかしながら、市民ニーズに即した満足度を確保できていない施策もあることか
ら、今後も引き続き、財源を効率的・効果的に活用する視点で、重要度の状況を踏
まえながら、よりメリハリのある施策展開を進めていく必要があります。
- 6 -
⑨
これまでから傾向区分「D」に該当し、市民の意識が高まるような取り組みを進
めながら満足度を高めていくことを必要としていた「市内産業への支援」や「市民
参加のまちづくり」、「男女共同参画の推進」などについては、今回調査では重要度
と満足度ともに増加傾向となりました。このことは、施策評価の結果から、施策の
重要性を広く発信しながら、取り組みの充実を図ってきた効果が少しずつ表れてき
たといえます。
(2)事務事業の実績の総括
各施策を進めていくための事務事業については、前年度からの実績の推移や目標
達成に向けての進捗を把握することで、外部評価員にも意見をいただきながら、効
果的に執行できているかどうかを分析し、課題抽出を行いました。
また、平成 24・25 年度の 2 か年において、行政改革の取り組みの一つとして、全
ての事務事業を対象に効率性や有効性を点検する事務事業総点検を実施しており、
事務事業の廃止や見直しを進めているところです。
今後も、検証により抽出した課題を踏まえ、施策アンケート結果などから導き出
される施策の取り組み方向を念頭におきながら、より効果的に施策を推進していく
ため、各事務事業の充実や見直しを行っていくことが必要です。
(3)施策指標の総括
客観的数値により各施策の進捗をはかる施策指標については、全 99 指標(目標値
を設定せず参考として把握するための社会指標を除く)のうち、多くが目指すべき
方向に向かって推移していますが、24 指標は平成 23 年度実績が前年度に比べて目
指すべき方向と逆方向に推移しました。
これらの指標については、原因分析により抽出した課題を踏まえ、より効果的な
事務事業の在り方や事業手法について検討し、目指すべき方向へ推移するような取
り組みが必要です。
(4)次年度における施策の展開
施策評価の結果については、引き続きPDCAサイクルにより、次年度の取り組
みに活用していく必要があります。
このため、施策アンケートによる市民の評価を踏まえつつ、本市における主要施
策や財源などを総合的に検討した上で、主に以下のような施策展開を講じていくも
のとして、事業計画や予算に反映します。
A【重要度及び満足度がともに平均値よりも高い区分】
この区分では、満足度を維持しながら効率的に事務事業を進めることが求められ
ますが、全施策の中で、特に重要度が高い傾向にあるものや、前回調査から重要度
が増加したにもかかわらず満足度が減少したもの、また、健康、教育など本市の都
市ブランドとして確立すべき分野については、より充実するものとして、次のよう
な施策に取り組みます。 《【 】内は該当する施策 NO(1 ページ参照)を記載》
・安全で快適なまちづくり【NO.8・10】(枚方市駅の耐震補強、新消防本部庁舎の整
備、雨水管等の整備や内水ハザードマップ策定に向けた取り組み、村野駅バリ
アフリー化、やすらぎの杜火葬炉の増炉など)
- 7 -
・市民の健康づくり【NO.29】(高齢者大腸がん検診補助制度の創設、成人歯科保健
の充実、健康医療都市ひらかたコンソーシアム連携事業など)
・医療体制の強化【NO.30】(新病院の整備、医療通訳者登録派遣制度の創設など)
・教育環境の充実【NO.34・35】(中学校給食の実施に向けた給食共同調理場の整備、
学校トイレの改善、いじめ等対策に向けた中学校生徒指導体制の充実など)
・子育て支援【NO.33・36】
(妊産婦健康診査助成の拡充、待機児童対策、ひきこもり
等子ども・若者相談支援センターの設置など)
そのほか、引き続き、着実に進めていくものとして、次のような施策に取り組み
ます。
・交通の円滑化【NO.13】(京阪本線連続立体交差に係る用地取得、都市計画道路枚
方藤阪線や牧野長尾線の整備、長尾駅前広場の整備など)
・高齢者、障害者の社会参加促進【NO.31・32】(総合福祉センターのリニューアル、
街かどデイハウスの増設、障害児相談支援の充実に向けた取り組みなど)
B【重要度が平均値よりも高く、満足度が平均値よりも低い区分】
この区分では、市民の満足度を高めるため、重点的な取り組みが求められますが、
その中でも、重要度と満足度に大きな乖離があるものについては課題と捉え、満足
度増加に向け、特に重点的に推進していくものとして、次のような施策に取り組み
ます。
・地球温暖化対策【NO.1】(道路照明のLED化や防犯灯のLED化促進、大型太
陽光発電設備の設置、住宅用太陽光発電設備の設置支援など)
・安全な歩行空間の確保【NO.14】(主要道路のリフレッシュ工事、歩道のバリアフ
リー化、踏切道の交通安全対策など)
・雇用の確保【NO.25】(地元雇用創出に向けた企業と学生のマッチングの仕組みの
構築など)
そのほか、市民ニーズに応じた満足度を確保するため、重点的に取り組んでいく
ものとして、次のような施策に取り組みます。
・行政経営の効率化【NO.45】(北部別館用地の有効活用による財源確保、職員定数
基本方針の策定など)
・美しいまち並みづくり【NO.9】(景観計画の策定や都市景観条例の制定など)
・人権の尊重【NO.27】(配偶者暴力相談支援センター機能の整備など)
C【重要度が平均値よりも低く、満足度が平均値よりも高い区分】
この区分では、事務事業の費用対効果を検証しながら、効率的かつ計画的に市民
の理解を深めていくものとして、次のような施策に取り組みます。
・市内農業の振興【NO.11・12】
(学校給食への枚方産エコレンゲ米供給の拡充、
「(仮
称)枚方版農業学校」開設に向けた取り組みなど)
・歴史文化遺産の保存活用【NO.41】(特別史跡百済寺跡の再整備、枚方市登録文化
財制度の創設など)
- 8 -
D【重要度及び満足度がともに平均値よりも低い区分】
この区分では、重要度と満足度の状況を踏まえ、事務事業の充実や見直しが求め
られます。特に、満足度が低い傾向にあるものや、前回調査から重要度が増加した
にもかかわらず満足度が減少したものなどについては、満足度の状況を課題と捉え、
より事務事業を充実するものとして、次のような施策に取り組みます。
・公共交通の利用促進【NO.15】(バス運行情報の案内充実など)
・中心市街地の活性化【NO.16】(枚方市駅周辺再整備ビジョンの推進など)
・市民スポーツの活性化【NO.40】(サプリ村野スポーツセンターの開設、伊加賀ス
ポーツセンター体育館の開設など)
・芸術・文化活動の活性化【NO.39】(文化芸術の振興に関する条例の制定、森繁久
彌生誕 100 年記念イベントの開催、総合文化施設整備に向けた取り組みなど)
そのほか、必要に応じて事務事業の再構築を図るもの、また、満足度を高めなが
ら、より広く市民に発信していくものとして、次のような施策に取り組みます。
・市内産業への支援【NO.23・24】
(中小企業情報発信事業の見直し、各産業分野が連
携したマルシェ・ひらかたの開催など)
・東部地域の魅力向上【NO.17】(東部スポーツ公園の整備、里山ウォーキングイベ
ントの開催など)
・市民参加のまちづくり 【NO.43・44】(サプリ村野NPOセンターの開設、(仮称)
市民まちづくり基本条例の制定など)
・平和の推進【NO.26】(平和メッセージの発信など)
(5)評価手法の改善に向けた取り組みと課題
① 施策アンケートについては、これまでアンケート回答者の負担軽減が課題となっ
ていたことを踏まえ、内容を精査し、調査票の文章量を半分程度に簡素化しました。
また、回答者のうち高齢者の回答が多いなどの偏りがあったことから、回答が少な
かった 20~30 歳代の市民や男性への配布数を拡充した結果、前回調査に比べ、市内
人口の属性比率に近い回答を得ることができました。今後も引き続き、より評価し
やすいアンケート手法を検討していきます。
② 施策評価シートにおいては、各施策の取り組みの方向ごとに「課題」と「今後の
対応」を明確にし、よりPDCAサイクルを意識しながら作成できるよう、シート
の様式を見直しました。
今後は、評価についてより改革意識を高めていくため、施策評価シートにおいて
所管部署を示すなど、評価の内容や対応策の進行管理の責任を明確にすることを検
討します。
③ 事務事業の実績や施策指標の推移については、前年度実績との比較や目標値に向
けての推移などを踏まえ、具体的な原因分析を行いました。
しかし、施策指標の設定については、引き続き検証し、より効果的で妥当性のあ
る指標を検討します。
- 9 -
④ 今後も引き続き、総合計画第 2 期基本計画における全 48 施策について取り組みを
進めていく必要がありますが、厳しい財政状況が予想される中、重要度や満足度の
動向を踏まえ、外部評価員からも意見をいただきながら、次年度以降の施策展開に
おいて施策の重点化を行うなどより的確な反映手法を検討していきます。
また、市民の意見を踏まえた施策評価の取り組みについて、より市民に浸透する
よう、更なる情報発信を進めます。
- 10 -
【参 考】
枚方市施策評価員の概要
【設置根拠】
枚方市施策評価員設置要綱
【担任事務】
(1)施策評価を行うこと
(2)施策評価の手法に関する調査を行うこと
【委員名簿】
職
議 長
(五十音順)
氏名(ふりがな)
稲
克
祐
(いなざわ かつひろ)
恩
副議長
澤
地
宏
昌
(おんち
ひろまさ)
木
彩
多
子
(きた
あやこ)
佐久間
敦
(さくま
あつし)
中
仁
村
史
美
(なかむら ひとみ)
橋
本
有理子
(はしもと ゆりこ)
宮
原
保
子
(みやはら やすこ)
所属
関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 教授
北大阪商工会議所 青年部 会長
摂南大学 理工学部 建築学科 教授
大阪教育大学 教職教育研究センター 准教授
特定非営利活動法人
ひらかた市民活動支援センター 事務局長
関西福祉科学大学 社会福祉学部 社会福祉学科 准教授
枚方市民生委員児童委員協議会
【会議実績】
年月日
平成 24 年
6 月 1 日(金)
会議の概要
・施策アンケートの実施手法の検討
・今後の進め方の確認
9 月 29 日(土)
・施策アンケートの結果報告
・施策評価の実施
10 月 20 日(土)
・施策評価の実施
・施策評価のまとめ
平成 25 年
3 月 14 日(木)
・平成 24 年度施策評価(案)の確認
- 11 -
会長