自らの専門性を高める 研修のすすめ 研修を通した 専門性の向上 充実した 教育活動のために 教員に求められる力として、教科や教職に関する高度な専 門的知識、実践的指導力などが挙げられます。また、教員には、 教職生活全体を通じて学び続け、これらの知識・技能を絶え ず刷新していくことが求められています。 東京都教職員研修センターでは、通所研修(Off-JT)を契 機として、OJT の活性化を図るとともに、教員一人一人が自 己啓発につなげて力量を高められるよう、人材育成の三つの 手段を関連付けて研修を実施しています。 最新の専門的知識を身に付け、実践的指導力を高めるため に、東京都教職員研修センターの専門性向上研修をぜひ受講 してください。 Off-JT (通所研修) の充実 OJT の 推進 自己啓発の 支援 【人材育成の三つの手段】 研修申込みの期間・手続き ◆一次募集 4月 20 日(月)午後 1 時∼5月8日(金)午後 1 時 ◆二次募集 5月 25 日(月)午後 1 時∼6月1日(月)午後 1 時 東京都教職員研修センターホームページからお申込みください。詳細は、『平成 27 年度研修案内』の 14・15 ページを参照してください。 平成 27 年 3 月 東京都教職員研修センター 専門性向上研修Ⅰ 専門性向上研修Ⅱ 専門性向上研修Ⅲ 日々の授業を進め、児童・生徒を 直接指導するために、学習指導、生 活指導、学級・ホームルーム経営等 に関する基礎的・基本的な力を身に 付ける研修です。 これまでの授業実践等を踏まえ、教科 等や今日的な教育課題について専門的な 知識・技能を習得し、実践的指導力を高 めるとともに、教科等において若手教員 を育成する力を高める研修です。 習得した知識・技能等を発展させ、 実践的な指導力や課題解決力を一層 高め、他の教員に普及・還元する力 を身に付ける研修です。 NEW!! ●土曜日の研修開催(一部試行) 特に受講希望の多い研修について、より多くの先生が受講できる ように、土曜日にも開催します! →小学校理科ⅢD、体育Ⅰ・Ⅱ、保健体育Ⅰ・Ⅱ、特別活動Ⅰ ●喫緊の教育課題に対応する研修を新設 ・防災教育に関する研修 ・日本の伝統・文化教育に関する研修 ・危険ドラッグに関する研修 ・小学校・中学校向けICT活用研修 職層研修・必修研修 主幹教諭・指導教諭 主幹教諭研修 指導教諭研修 主任教諭 主任教諭研修 教諭 東京都若手教員 育成研修 → → → → 防災教育Ⅰ・Ⅱ(東京消防庁と連携) 日本の伝統・文化教育Ⅰ・Ⅱ 生活指導ⅠB、生活指導Ⅱ、健康教育Ⅱに追加 ICT活用研修中級D−1、 D−2 重点的に拡充する研修 外国語活動・英語に関する研修 10 年経験者研修・ 養護教諭研修 (10 年経験者) おすすめの講座を紹介します! 実習を通して指導内容を理解したり、 実践的な指導力を高めたりしたい! 実習のある講座 経験豊富な先生の授業を見て、 指導技術を高めたい! 授業研究のある講座 苦手としている教科等の専門性を 高めて、指導力をアップしたい! 教科等研修 いろいろな地域や校種の先生たちと 話し合って、情報を得たい! 協議のある講座 大学教授などの専門家の講義を聞いて、 より知識を深めたい! 大学連携講座 校内の教育課題を解決するために 実践力を高めたい! 教育課題研修 ・英語で行う授業の研修を課題別に拡充 →英語ⅢA−1・2「英語で行う英語の授業のねらいと実践」 ・マイクロティーチングを取り入れた実践的な研修を拡充 →英語ⅢB「JET等を活用した英語の授業のねらいと実践」 英語ⅢC「TESОLを用いた英語の授業のねらいと実践」 ・津田塾大学と連携し、アクティビティ中心の研修を実施 →外国語活動Ⅰ「伝え合う楽しさを実感させる小学校外国語活動の授業づくり」 英語ⅡA「英語科における 4 技能を育成する授業づくり」 発達障害に関する研修 ・発達障害に重点化した内容で実施 →特別支援教育Ⅰ 「特別支援教育の理解と支援のポイント∼発達に課題のある児童・生徒理解を中心に∼」 ・より多くの先生が受講できるように、講座数を増やして定員を増加 →特別支援教育Ⅲ−1・2「発達障害の理解と検査結果を生かした指導計画の作成」 理科教育に関する研修 ・理科に対する弱点を克服する研修の実施 →小学校理科ⅠC、ⅠD、ⅠE、ⅠF(学年別コース) 「小学校理科観察・実験を楽しもう!」 →小学校理科ⅠG、ⅠH(領域別コース)「小学校理科の授業づくり」 ・理科教育を推進する教員を養成する研修の実施 →小学校理科ⅢB、ⅢC、ⅢD 「小学校理科の推進と実践的な指導の在り方」 教科等研修 社会Ⅰ 小学校社会科における授業づくりの 基礎・基本について、講義・授業研究 を通して学びます。 理科ⅡD 大学での講義・実習を通して、地層 に関する最新の研究成果を学び、地球 領域の専門性を高めます。 ⇒研修案内P.53 算数ⅠA 算数的活動を重視した指導について、 講義・演習、授業研究を通して学びます。 ⇒研修案内P.64 特別活動Ⅱ よりよい人間関係を築く学級活動や ホームルーム活動の指導について講義 や協議を通して学びます。 ⇒研修案内P.54 体育ⅠA 大学での講義・実習、授業研究を通 して、授業実践に結び付く指導のポイ ントについて学びます。 ⇒研修案内P.72 道徳Ⅱ 道徳の時間の特質や教育活動全体に おける道徳教育推進の在り方について、 講義・演習を通して学びます。 ⇒研修案内P.66 各研修の写真は、平成 26 年度の研修の様子です。 ⇒研修案内P.72 教育課題研修 小学校理科ⅢB・ⅢC 大学での講義・実習を通して、問題 解決能力を高める授業づくりや理科教 育の推進方法等を学びます。 ⇒研修案内P.60・61・62 国語Ⅲ 言語活動の中心教科としての国語科 の役割を理解し、校内の体制づくりに ついて演習を通して学びます。 ⇒研修案内P.52 学校教育相談ⅠA 好ましい人間関係を育てる教育相談 の基礎・基本について、講義・演習を 通して学びます。 ⇒研修案内P.81 島しょ・へき地等教育Ⅰ 小規模校等の特性を生かし、児童・ 生徒の学力向上を図るための指導の在 り方や工夫について学びます。 ⇒研修案内P.78 人権教育Ⅱ・Ⅲ 研修計画と校内組織の改善について 『人権教育プログラム(学校教育編)』 の活用や野外実習を通して学びます。 ⇒研修案内P.74 ⇒研修案内P.79 健康教育Ⅱ 教科等と連携した健康教育の推進の ための授業展開や教材・教具の工夫等 を学び、指導力を身に付けます。 特別支援教育Ⅲ−1・Ⅲ−2 検査結果等を踏まえ、具体的な支援 策の立案等の演習・協議を通して支援 の工夫について学びます。 ⇒研修案内P.76 ⇒研修案内P.81 その他の教科等・教育課題 英語ⅢB ネイティブ・スピーカー等とのTT について、効果的な活用方法や授業づ くりの工夫などを学びます。 情報教育Ⅱ 情報化社会の光と影について理解を 深め、実践報告やシンポジウムを基に 情報教育の実践力を高めます。 中高一貫教育理解研修 中高一貫校の授業を参観し、講義や 演習を通して、中高一貫教育に関する 基本的な理解を深めます。 進学指導のための授業力向上研修 D 具体的な実験の演示を通して指導方 法を学び、進学指導を重視した理科の 実践的な指導力を高めます。 保育技術協議会 健康な心と体を育て、自ら健康で安 全な生活を作り出す力を養うための保 育や指導の工夫について学びます。 ⇒研修案内P.71 ⇒研修案内P.86 ⇒研修案内P.83 ⇒研修案内P.87 教科等研修 教育課題研修 音楽Ⅰ 「体験を生かした鑑賞の授業づくりの基礎・基本」 道徳Ⅰ 「道徳の時間の基礎・基本と授業展開の工夫」 生活指導ⅠB 「『いじめ問題』への対応の基礎・基本」 キャリア・心の教育Ⅰ・Ⅱ 「自尊感情を高めるキャリア教育の実践」 鑑賞の授業の指導や教材について学びたいと思い、受講しま した。大学での講義や授業研究を通して、鑑賞の授業づくりに ついて理解が深まり、一人一人の児童が意欲的に参加する音楽 の授業に取り組んでいます。 清瀬市立清瀬第三小学校 北方 響 先生 道徳の授業の難しさを感じ、一から勉強したいと思い受講し ました。資料を丁寧に読み込み、捉えさせたい価値を適切に設 定することなどを学びました。補充・深化・統合の視点をもち、 授業に取り組んでいます。 世田谷区立山野小学校 吉留 真奈美 先生 研修では、特に、いじめの兆候の把握や教職員間での情報共有、 いじめ防止教育プログラムの活用について理解できました。校 内での生活指導を充実させ、生徒が声をあげられる学校づくり を目指しています。 北区立堀船中学校 島貫 勝義 先生 中学校におけるキャリア教育について学びたいと思い受講し ました。日頃の授業や学級活動で行われるグループ活動も、役 割や責任について学ぶ貴重なキャリア教育の場であることなど、 キャリア教育の基本的な考え方を学ぶことができました。 三鷹市立第二中学校 大久保 平 先生 校長先生から 児童の実態に応じて授業を計 画し、日々実践に取り組んでい ます。また、研修で学んだこと を校内の教員に伝えるなど、研 修成果の還元を図っており、校 内の OJT が活性化してきまし た。 校長先生から 以前から意欲的に取り組んで いましたが、研修を受けてから 更に意欲が向上しました。学ん だことを生かして、型にはまら ず、子供たちと一緒に悩み、考 える授業づくりを目指してほし いです。 校長先生から いじめは、いつでもどこでも 起こり得るものであるという基 本的認識に立ち、生活指導の充 実を図っています。校内の中心 となって生活指導の充実を図る よう期待しています。 校長先生から 教科指導だけでなく、教育課 題についても課題意識をもって 取り組んでいます。研修で得た 知識や考え方を校内外で発信す ることのできる教員になってほ しいです。 英語ⅡA 「英語科における4技能を育成する授業づくり」 国語Ⅱ 「言語活動の充実を目指した指導の在り方」 生き物飼育Ⅱ 「継続した取組で子供の心を動かす学校動物飼育の在り方」 特別支援教育ⅡB 「障害の特性に応じた指導の充実」 これまでも様々な英語の研修を受けてきましたが、今回はネ イティブの講師と英語漬けの一日となりました。生徒役になり ながら、楽しくアクティビティを学び、生徒の気持ちがよく分 かりました。 千代田区立九段中等教育学校 岩瀬 俊介 先生 所属校における実践研修を行うことにより、授業力の向上に つながると思い受講しました。言語活動では、誰に何を伝える のか、その方法について整理し、授業に取り組んでいます。 三鷹市立南浦小学校 伊藤 貴之 先生 動物飼育を行う際のポイントを学びたくて受講しました。研 修を通して、動物飼育が子供の心を成長させることや感動を生 むことを実感しました。飼育委員会の取組が充実するように取 り組んでいます。 立川市立松中小学校 池谷 典子 先生 研修を通して、アセスメントや障害の捉え方について改めて 理解しました。校内のOJT研修で、困難さのある子供の見取 り方や支援方法について講義し、教室ですぐに実践できる支援 ツールやチェックシート等の資料を作成し、配布しました。 品川区立源氏前小学校 長田 尚子 先生 校長先生から 研修で学んだことを教科会の 中で共有し、教科全体の授業力 も向上させていきたいと、意欲 を高めているところです。他の 中学校にも研修成果を還元でき るとよいと考えています。 校長先生から 研修受講が、国語の研究授業 を行うきっかけとなり、意欲も 高まりました。今後は、国語の 指導力を更に高め、若手教員へ の指導者として取り組んでほし いと思います。 校長先生から 飼育委員会担当として、より 主体的に取り組むようになりま した。飼育方法を周知すること や、うさぎとの触れ合い体験を 企画するなど活発に取り組んで います。 校長先生から 研修で学んだことを校内OJ T研修会で全教員に還元しても らいました。校内の若手教員等 に対して、指導力向上の推進的 な役割を担ってほしいと考えて います。 家庭Ⅱ 「製作活動を通した衣生活に関する指導方法の工夫」 小学校理科ⅢA 「専門性を活かした小学校理科の授業づくり(理科コース)」 読書活動Ⅱ 「学校図書館や地域の図書館等を活用した読書活動の推進」 ICT活用研修上級 「都立学校 ICT 計画を推進する ICT 活用講座(上級)」 ミシンやアイロン等の指導方法を学ぶために受講しました。 製作手順の示し方や安全指導について理解を深めました。教師 が様々なアイディアを身に付けることで、児童の発想を広げる ことができると実感しました。 江東区立東雲小学校 伊藤 育美 先生 実験装置や器具の使用法、実験の留意点などの観察や実験に 関する基本的な内容が分かりました。また、学習問題の解決を 図るための課題提示の仕方が身に付きました。 小平市立小平第十小学校 窪田 美紀 先生 学校図書館を活用する調べ学習の手法を学び、授業に生かす ことができました。研修の内容について校内で報告し、読書活 動の推進につながるように努めています。 都立青梅総合高等学校 川上 絢子 先生 黒板やプリント等を併用して、「分かる」学習のためにICT を活用する授業の大切さを学びました。ICT活用の授業を行う 際、情報量の多い画面の中で、重要な箇所に注目させる工夫が 必要であると感じました。 都立大江戸高等学校 藤井 亨也 先生 校長先生から いつも教材準備をしっかりと 行って授業に臨んでいます。待 ち針の打ち方や仮縫いの指導も 大変丁寧です。区内の家庭科研 究会で研究授業を行い、研修成 果を広く還元しました。 校長先生から 毎日、とても意欲的に取り組 んでいます。理科専科として研 修で得たものを校内に還元し、 授業力を更に向上させ、校内の 理科教育の中心となって活躍し てもらいたいです。 校長先生から 研修で学んだことを生かし、 学校図書館を積極的に活用して 授業を実践しています。また、 校内の読書活動の推進が図られ るように取り組んでいます。 校長先生から 授業の中で、生徒間の話合い や生徒に考えさせる活動を更に 取り入れるようになりました。 今後、授業研究で得られた成果 を他の教員へ伝達してほしいで す。 受講者から寄せられた研修成果の活用 図画工作Ⅰ 農業Ⅱ 作品をつくる過程や方法だけではな く、創造性を育む指導について理解が 深まりました。また、作品づくりの中 で、児童がどのような場面でつまずき、 困難を感じやすいかを知るために、教 材研究により力を入れるようになりま した。 野菜などの植物の観察の仕方や生育記 録のとり方、顕微鏡の利用法について学 びました。学校周辺の植生について理解 が深まり、研修で得た知識を活用して自 然観察を行いました。生徒の植物への理 科的関心を高めるために、研修成果を一 層活用していきたいと思います。 小学校理科ⅠF 実験器具等や水溶液の扱い方につい て理解を深めることができました。学 んだことを実際の指導に取り入れたこ とで、学習活動の充実にもつながりま した。本校のように若手教員が多い学 校では、外部機関との連携を図ること が大切だと分かりました。 ものづくり教育Ⅱ 国際理解教育Ⅱ のこぎりや やすりなどを使用した木材 加工の指導のポイントを学びました。木工 の授業を行う際に、自信をもって指導する ことができています。また、細かい加工の 技法などを生徒に伝えることで、活動がス ムーズに行えるとともに、創意・工夫しな がら制作することにもつながっています。 音楽の授業で、「予感」という曲を取り上 げました。曲のモデルとなった人物が、砂漠 の緑化に取り組んだ事実を伝えることで、児 童の曲のイメージを深めることができまし た。音楽は歴史や文化と深く関わっているた め、教師が国際的な視野や知識をもつことが 大切であることを改めて実感しました。 研修実施に当たり連携している機関及び大学 平成 27 年度 連携機関等 文 部 科 学 省・国 立 特 別 支 援 教 育 総 合 研 究 所・宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構( JAXA )・日 本 科 学 未 来 館・ 多摩六都科学館・葛西臨海水族園・科学技術館・日本電機工業会( JEMA )・青年海外協力協会( JOCA )・ 東京都福祉保健局・東京消防庁・東京都立多摩図書館・東京都教育相談センターなど 平成 27 年度 連携大学 大妻女子大学・お茶の水女子大学・国立音楽大学・國學院大學・国士舘大学・首都大学東京・上智大学・ 女 子 栄 養 大 学・白 百 合 女 子 大 学・大 正 大 学・津 田 塾 大 学・東 海 大 学・東 京 音 楽 大 学・東 京 学 芸 大 学・ 東京家政大学・東京女子体育大学・東京造形大学・東京農業大学・東洋学園大学・日本女子体育大学・ 日本体育大学・武蔵野美術大学・明星大学 連携機関等及び大学連携は、連携機関等や大学の優れた施設・設備を活用し、専門性の高い教授等から、最 新かつ高度な学術情報が得られます。 リーフレット「自らの専門性を高める研修のすすめ」 東京都教職員研修センター 印刷物登録 平成 26 年度 第 20 号 発行月 平成 27 年3月 発行者 東京都教職員研修センター研修部専門教育向上課 所在地 東京都文京区本郷1-3-3 電話 03-5802-0296 印刷所 株式会社 謄栄社
© Copyright 2024 ExpyDoc