4月号 EVIシールを活用した商品開発の取組斡旋 ウェイスト

カーボン・オフセットの取組み
EVIシールを活用した商品開発の取組みの斡旋
「EVI環境マッチングイベント2014」
株式会社ウェイストボックス代表取締役社長 鈴木 修一郎氏
当社は再生素材を活用した環境配
慮製品の企画・販売や、再生資源の
有効活用をテーマにした環境専門企
業です。再生素材、工場等で発生す
るもったいない物を利用して商品開
発をしています。そういった商品の
CO2の調査を始めとして、幅広い
CO2の調査を実施してきました。
今回中部地域でカーボン・オフセッ
トを推進するため、地元のNPOさ
んと共同で事務局をやらせていただ
いています。
活動は中部地域の森林整備、自然
エネルギーの推進などで生まれたク
レジットを使って地元の業者さんと
商品開発をしていくという活動をし
一緒になってカーボン・オフセット
ない﹂
﹁自分達の身近に関係してい
貢献する仕組みはあまり乗り気では
民の声は﹁海外や関係のない地域に
うし後押しもしたい﹂と言う意見が
ン・オフセットなら非常に良いと思
る所に環境保全等を進めるカーボ
ています。
地元でカーボン・オフセットを
進めるにあたり
お金がまわるといい、地元に関係し
名古屋市内では上流が岐阜県や長
野県ですから、そちらの森林保全に
多くあります。
あるクレジット、又こうして作られ
や商品に対する市
ボン・オフセット
地元中部地域の
イベントでのカー
めたところです。
かと思い活動を始
な仕組みではない
り、非常に効果的
トを進めるに当た
ーボン・オフセッ
がありました。カ
年程前に知る機会
そうした中でE
VIの仕組みを3
ております。
ど地道な活動をし
お手伝いをするな
を開催して販売の
ア、イベントなど
た商品を地元の市民向けの環境フェ
中部地域もクレジットが完全に売
れている状況ではありません。現在
株式会社ウェイストボックス代表取締役社長 鈴木修一郎氏
2015. 4 ●月刊公論 70
ている所にカーボン・オフセットが
はないかと、日々の活動の中で思っ
方々にもより理解してもらえるので
そういったものであると、市民の
ています。
きが面倒そう﹂などの意見が出てき
入れていきたいと思っています。
還元して欲しいという意見が非常に
る時にもエネルギ
動車を使用し、作
運んでくるのに自
えばジュースなら
﹁何故食べ物がCO2に関係する
を中心にオフセットしていますので
いう質問です。食べ物などの特産品
また次によく言われることは﹁食
べ物でもCO2は出るんですね﹂と
ことで生まれる地元のク
できれいな水が出てきま
備され管理されているの
例えば三重県の大台町
の水ですが、元々森が整
トです。
活性化に繋がるカーボン・オフセッ
が一番力を入れているのが、地域の
かと思います。そのような中で私共
トの取組みはもっと進むのではない
み﹂があれば、カーボン・オフセッ
企業にとっては﹁参加しやすい仕組
を知り、工場で作っているものは簡
どういう素材で構成されているのか
んからサンプルを1個送ってもらい、
ットをするのは大変ですが、農家さ
りました。通常はカーボン・オフセ
ットをやってみたいということにな
村松農園さんが、カーボン・オフセ
EVIの取組み事例
多いです。
(もしくは一部埋め合わせる)と言
ーを使う﹂と説明
レジットを、水を販売す
ています。
市民にとっては﹁分かり易いマー
クと実際に手に取り買えるところ﹂
中部地区ではEVIの仕組みを使
﹁自分達の関係するところの保全﹂
、 い、奥三河のトマトを栽培している
う事ですが、実はそれだけではなく
しています。
るときに付加することに
カーボン・オフセットとは本来の
意味では単純にCO2をゼロにする
て地域の上下流の繋がりや、水源の
市民向けに開催
しているイベント
意味があるのではないかと思います。 の?﹂という質問も多いです。
﹁例
保全、海の保全などと繋がるような
では﹁分かり易い
より更に森林の保全にお
トしたところでど
当者も﹁オフセッ
の方や、企業の担
が多く、子供連れ
の?﹂という質問
どこで売っている
ていくことができるので、
化と保全を同時に並行し
る事により、地域の活性
地域の特産品と地元の
クレジットをかけ合わせ
ます。
金がまわる仕組みを作り
す。その森が整備される
﹁買いたいけど、
う な る の?﹂
﹁興
こうした商品開発に力を
71 ●月刊公論 2015. 4
マークはないの?﹂
味はあるけど手続
村松農園の﹁カラフルトマト﹂
単なエネルギーやCO2排出量を把
シールを貼り、これをカーボン・オ
んの種類があり、村松農園の﹁カラ
ような形で川が流
愛知と4県重なる
木曽川の流域は
岐阜、長野、三重、
6㎏CO2、お金に換算すると4円
フルトマト﹂は 種類ぐらいのトマ
握します。このトマトに関しては0. フセットします。トマトにはたくさ
~5円分の排出量がかかっているこ
トマトなどは痛まないように包装
紙材を使用しており、その排出量が
するという体制にしています。
ただき、商品にシールを貼って販売
ットして森を支援するかを決めてい
えて1個何円分をカーボン・オフセ
とになります。それを農家さんに伝
知名度も上がってきています。
地域ではカーボン・オフセットの
このような取り組みにより、中部
うした商品を紹介しております。
ット商品の紹介コーナーがあり、こ
ロイド紙の誌面にカーボン・オフセ
また月に1度、名古屋市 万世帯
に配布される中日新聞の中刷りタブ
もやる予定になっています。
が楽しめると売れ行きも好評で来年
赤や黒緑のトマトがあり、色々な味
トを何個かずつ入れ、物によっては
EVIに今後
ます。
開発を進めており
どを中心に、商品
えで、菜の花)な
蝶蘭、もみじ・か
ソン、しじみ、胡
(ハチミツ、クレ
活かした地元の特
地域の環境保全を
だ開発中ですが、
れており、現在ま
期待すること
ったら、実は地元の貢献になってい
を進めています。川というのは重
る体制ですが、流通の方々にも参加
ています。また消費者が簡単に買え
全国的にも進めて頂きたいと期待し
全等、多様な価値を含める形で進め
地域経済の活性化や、地域の環境保
CO2をゼロにするだけではなく、
な活動をやっていく予定です。また
マークの認知度をあげて頂きたい、
今後も中部地域では市民向けのイ
そして中部地域でもやっていますが、 ベント、企業向けのイベント等様々
る﹂といった商品を増やして頂きた
要で、実際この上流域にJ VE
Rの創出者が、下流部は商業があ
いただいて﹁消費者が欲しいと思っ
市民の方々の意見にもありました
が、今後EVIさんには取り組みが
り、元々河川の繋がりもあり、一
いと思います。
緒になって流域全体を盛り上げて
て頂ければと思っております。
良いのでそれを一目で分かるような
いこうという活動はスムーズです。 たら買える﹂あるいは﹁何気なく買
しな い
いくうき 木
曽川を守る
ゴーフレット開発に向けて﹂とい
長野県の木曽町の方々と木曽川
流域の皆さんで﹁いいひと い い
54
うチャッチコピーと共に商品開発
産品を使った商品
一番ありました。販売時にEVIの
木曽川流域での展開
20
2015. 4 ●月刊公論 72