【PDF資料】 一般名処方ガイドライン - うめ薬局

一般名称処方に
一般名称処方に対するガイドライン
するガイドライン
(うめ薬局採用医薬品集
うめ薬局採用医薬品集は
薬局採用医薬品集は別収載)
別収載)
うめ薬局
うめ薬局
2005.9.2
はじめに
分業が
分業
が進むにつれて、
むにつれて、最近では
最近では一般名称記載
では一般名称記載の
一般名称記載の処方箋を
処方箋を見かけることが多
かけることが多くなって
きた。
その様
状況下、
ジェネリック医薬品
医薬品が
脚光を
びている。
ジェネリック医薬品
きた
。その
様な状況下
、ジェネリック
医薬品
が脚光
を浴びている
。ジェネリック
医薬品
先発品の
特許期間20
20年
ぎたもので、
医療費の
抑制政策、
でも病院
は先発品
の特許期間
20
年が過ぎたもので
、医療費
の抑制政策
、中でも
病院 DPC 導
わる院外処方
院外処方においても
においても使用量
使用量は
増加している
している。
ただ、
最近の
入や、我々の関わる
院外処方
においても
使用量
は年々増加
している
。ただ
、最近
の
風潮では
では、
コストのことが
のことが前面
前面に
られそれだけを基準
基準に
患者の
選択に
風潮
では
、コスト
のことが
前面
に語られそれだけを
基準
に患者
の選択
に委ねるという
状況は
あまりにも短絡的
短絡的であると
であると思
数種類の
薬剤が
処方された
された処方箋
処方箋を
状況
は、あまりにも
短絡的
であると
思う。数種類
の薬剤
が処方
された
処方箋
を、患者
とその都度
都度、
相談して
して決
める必要
必要があるのかと
があるのかと疑問
疑問を
じるところである。
えば、
とその
都度
、相談
して
決める
必要
があるのかと
疑問
を感じるところである
。 例えば
、
手術の
必要がある
がある場合
場合、
いちいち、
手術道具、
処置薬の
コストを
患者が
えて行
手術
の必要
がある
場合
、いちいち
、手術道具
、処置薬
のコスト
を患者
が考えて
行うだ
ろうか??私が患者
患者ならば
ならば、
なた(
医者)
最善と
治療法でとにかく
でとにかく治
ろうか
ならば
、あなた
(医者
)が最善
と思う治療法
でとにかく
治してほしいと
うだろう。
薬局業務のなかで
のなかで、
患者に
医薬品の
品質をすべて
をすべて説明
説明し
先発か
思うだろう
。薬局業務
のなかで
、患者
に医薬品
の品質
をすべて
説明
し、先発
かジェネ
リックかを
かを選択
選択してもらう
してもらうコスト
コストは
負担するのか
するのか?
これが日本全国
日本全国の
薬局で
リック
かを
選択
してもらう
コスト
は誰が負担
するのか
?これが
日本全国
の薬局
で行 わ
れたとすれば相当
相当な
無駄になるに
になるに違
いない。
しでも、
本業の
服薬指導に
時間を
れたとすれば
相当
な無駄
になるに
違いない
。少しでも
、本業
の 服薬指導
に時間
を割
きたいものである。
薬局の
薬剤師が
薬局単位で
採用薬を
決定すれば
すれば、
いずれはコス
きたいものである
。薬局
の薬剤師
が薬局単位
で採用薬
を決定
すれば
、いずれは
コス
にも品質的
品質的にも
にも優
れたものが残
っていくはずである。
それは最終的
最終的には
には日本
日本の
ト 的 にも
品質的
にも
優 れたものが
残 っていくはずである
。それは
最終的
には
日本
の
医療財政をも
をも救
手段となるであろう
となるであろう。
薬剤師の
職能を
かす絶好
絶好の
機会である
である。
医療財政
をも
救う手段
となるであろう
。薬剤師
の職能
を活かす
絶好
の機会
である
。日
薬剤師
懇切丁寧で
親切なひとが
なひとが多
いと思
薬局薬剤師がその
がその知識
知識を
本の薬剤
師は懇切丁寧
で、親切
なひとが
多いと
思う。薬局薬剤師
がその
知識
を 生か
してコスト
コストのこと
のこと、
薬学的に
保証されていることを
されていることを熟考
熟考した
した上
薬局単位で
薬剤の
して
コスト
のこと
、薬学的
に保証
されていることを
熟考
した
上で、薬局単位
で薬剤
の選
がされる時代
時代が
ることを切望
切望する
する。
患者の
自由度をある
をある程度残
程度残すことも
すことも必
択がされる
時代
が来ることを
切望
する
。但し、患者
の自由度
をある
程度残
すことも
必
であると思
外来用処方薬が
1500品目程度
品目程度に
られ、
将来的には
には、
薬局にお
要 であると
思う 。外来用処方薬
が 1500
品目程度
に絞 られ
、将来的
には
、薬局
にお
いて一成分
一成分、
一薬剤の
在庫が
理想的であると
であると考
える。
いて
一成分
、一薬剤
の在庫
が理想的
であると
考える
。
平成 17 年 9 月 2 日
吉田 哲也
一般名処方に
一般名処方に対するガイドライン
するガイドライン
○ 処方箋受取時のの
処方箋受取時のの対応
のの対応
一般名称の
一般名称
の 処方箋を
処方箋 を 受 けた場合
けた 場合において
場合 において特
において 特 に受付時に
受付時 に患者の
患者 の 希望がない
希望 がない場合
がない 場合は
場合 は
一般名処方に
するガイドライン
ガイドライン」
調剤業務を
める。
銘柄指定(
「 一般名処方
に対する
ガイドライン
」に則り 、調剤業務
を 進める
。特 に銘柄指定
(ジェ
ネリック等
希望する
する患者
患者の
場合は
薬剤師が
直接対応をする
をする。
全面一般名称化さ
ネリック
等 )を 希望
する
患者
の場合
は 薬剤師
が 直接対応
をする
。全面一般名称化
さ
れるまでの当面
当面の
調剤を
開始するにあたって
するにあたって処方箋原本
処方箋原本の
備考欄に
先発品、
れるまでの
当面
の間は、調剤
を開始
するにあたって
処方箋原本
の備考欄
に先発品
、
後発品に
わらず調剤
調剤した
した銘柄
銘柄を
記入すること
すること。
レセプト入力
入力は
薬剤師が
記載した
後発品
に関 わらず
調剤
した
銘柄
を 記入
すること
。 レセプト
入力
は 薬剤師
が 記載
した
備考欄の
薬品をもとに
をもとに入力
入力を
備考欄
の薬品
をもとに
入力
を 行う。
○ 薬剤選択の
薬剤選択の流れ
一般名処方箋を
一般名処方箋
を 受けた場合
けた場合、
場合 、うめ薬局採用医薬品集
うめ 薬局採用医薬品集の
薬局採用医薬品集 の 第一推奨薬剤で
第一推奨薬剤 で調剤する
調剤 する。
する。
店舗在庫の
都合上やむを
やむを得
推奨薬剤以外の
在庫がある
がある場合
場合はその
はその限
りではない。
店舗在庫
の都合上
やむを
得ず推奨薬剤以外
の在庫
がある
場合
はその
限りではない
。
将来においては
においては一
成分一銘柄となる
となる時期
時期を
見越して
して、
薬剤師として
として患者
患者にもっとも
にもっとも有
将来
においては
一成分一銘柄
となる
時期
を見越
して
、薬剤師
として
患者
にもっとも
有
銘柄となりうるのか
となりうるのか考
えておく必要
必要がある
がある。
コスト重視
重視の
患者が
処方箋を
用 な銘柄
となりうるのか
考 えておく
必要
がある
。但 し 、コスト
重視
の 患者
が 処方箋
を
んだ場合
場合はできる
はできる限
低薬価の
銘柄で
調剤することも
することも必要
必要である
である。
持ち込んだ
場合
はできる
限り低薬価
の銘柄
で調剤
することも
必要
である
。
○ 薬剤選択について
薬剤選択について
原則、
一成分一銘柄を
在庫することとする
することとする。
これはうめ薬局全店
薬局全店に
共通することであ
原則
、一成分一銘柄
を在庫
することとする
。これはうめ
薬局全店
に共通
することであ
採用薬については
については別表
別表(
うめ薬局採用医薬品集
薬局採用医薬品集)
選択の
基準は
先発品、
り、採用薬
については
別表
(うめ
薬局採用医薬品集
)に記す。選択
の基準
は先発品
、
後発品に
わらず、
患者にとって
にとって最
メリットがあると
があると思
われるものを薬事委員会
薬事委員会を
後発品
に関 わらず
、患者
にとって
最 もメリット
があると
思 われるものを
薬事委員会
を
じて採用
採用することとする
することとする。
当面は
一成分の
薬品について
について、
先発品と
後発品の
通 じて
採用
することとする
。当面
は 一成分
の 薬品
について
、主 に先発品
と 後発品
の
選択するが
するが、
将来的には
には先発品
先発品、
後発品に
わらず、
優先順位をつけて
をつけて採用表
順で選択
するが
、将来的
には
先発品
、後発品
に関わらず
、優先順位
をつけて
採用表
記載することとし
することとし、
採用表に
じて薬品
薬品を
購入することとする
することとする。
代替調剤可能な
に記載
することとし
、採用表
に準じて
薬品
を 購入
することとする
。代替調剤可能
な処
せんにおいても、
うめ薬局採用医薬品集
薬局採用医薬品集により
により薬剤
薬剤の
選択を
うが、
できる限
方せんにおいても
、うめ
薬局採用医薬品集
により
薬剤
の選択
を行うが
、できる
限り 処
せん記載
記載の
医薬品を
いて調剤
調剤を
うことが望
ましい。
採用薬の
見直しは
しは薬事委
方せん
記載
の医薬品
を用いて
調剤
を行うことが
望ましい
。採用薬
の見直
しは
薬事委
員会を
じて行
うものとする。
員会
を通じて
行うものとする
。
以下の
以下の基準により
基準により選択
により選択する
選択する
患者にとって
にとって最
メリットがあると
があると思
患者
にとって
最もメリット
があると
思われる、
われる、薬剤の
薬剤の品質、
品質 、情報、
情報、コスト面
コスト面で有用な
有用な医
薬品を
薬事委員会をもって
をもって選択
選択することとする
することとする。
薬品
を薬事委員会
をもって
選択
することとする
。
○うめ
うめ薬局
うめ薬局採用医薬品
薬局採用医薬品(
採用医薬品(先発医薬品)
先発医薬品)の選択基準
以下の
基準により
により選択
選択する
以下
の基準
により
選択
する
定例で
われる薬事委員会
薬事委員会で
決定する
する。
・定例
で行われる
薬事委員会
で決定
する
。
成分について
について各
メーカーで
競合を
決定する
する。
・成分
について
各メーカー
で競合
を行い決定
する
。
採用医薬品として
として、
うめ薬局採用医薬品集
薬局採用医薬品集に
記載することとする
することとする。
・採用医薬品
として
、うめ
薬局採用医薬品集
に記載
することとする
。
販売実績があるもの
・販売実績
があるもの
小包装のあるもの
・小包装
のあるもの
安定供給ができ
ができ、
薬剤情報が
充実しているもの
しているもの。
シェアの
・安定供給
ができ
、薬剤情報
が充実
しているもの
。シェア
の大きいものとする
対応の
・対応
の良い MR がいること
○うめ
うめ薬局採用医薬品
うめ薬局採用医薬品(
薬局採用医薬品(ジェネリック医薬品
ジェネリック医薬品)
医薬品)の選択基準
以下の
基準により
により選択
選択する
以下
の基準
により
選択
する
定例で
われる薬事委員会
薬事委員会で
決定する
する。
・定例
で行われる
薬事委員会
で決定
する
。
成分について
について各
メーカーで
競合を
決定する
する。
・成分
について
各メーカー
で競合
を行い決定
する
。
採用医薬品として
として、
うめ薬局採用医薬品集
薬局採用医薬品集に
記載することとする
することとする。
・採用医薬品
として
、うめ
薬局採用医薬品集
に記載
することとする
。
厚生省医薬安全局による
による溶出性等
溶出性等の
品質評価がされ
がされ、「
、「医療用医薬品品質情報
医療用医薬品品質情報」
・ 厚生省医薬安全局
による
溶出性等
の品質評価
がされ
、「
医療用医薬品品質情報
」
通称オレンジブック
オレンジブック))に掲載
掲載された
された医薬品
医薬品から
から選定
選定することとする
することとする。
(通称
オレンジブック
された
医薬品
から
選定
することとする
。
信用できる
できるメーカー
メーカーであ
であり
販売実績があるもの
・信用
できる
メーカー
であ
り販売実績
があるもの
コストが
安価であるもの
・コスト
が安価
であるもの
対応の
・対応
の良い MR がいること
安定供給ができ
ができ流通
流通ルート
ルートが
確保できるもの
・安定供給
ができ
流通
ルート
が確保
できるもの
小包装のあるもの
・小包装
のあるもの
製品情報
情報が
充実しているもの
・製品
情報
が充実
しているもの
製剤デザイン
デザイン、
外観の
相似性(
ヒート及
剤形、
先発品と
ているもの)
・製剤
デザイン
、外観
の相似性
(※1 ヒート
及び、剤形
、色が先発品
と似ているもの
)
識別性が
・識別性
が高いもの
特徴のある
のある製品
製品(
剤形の
工夫、
みやすさの工夫等
工夫等が
されているもの)
・特徴
のある
製品
(剤形
の工夫
、飲みやすさの
工夫等
が施されているもの
)
・使用感の
使用感の良好なもの
良好なもの
現在、
うめ薬局
薬局で
採用されている
されている製剤
製剤※
現在
、うめ
薬局
で採用
されている
製剤
※2
いずれはヒート
ヒート、
剤形は
先発品と
同等の
となる?
※1 いずれは
ヒート
、剤形
は先発品
と同等
の色、形となる
?
当面は
各店舗で
採用されている
されているジェネリック
ジェネリック医薬品
医薬品を
基準に
選定する
する。
※2 当面
は各店舗
で既に採用
されている
ジェネリック
医薬品
を基準
に選定
する
。
○ うめ採用医薬品集
うめ採用医薬品集における
採用医薬品集における選択
における選択の
選択の根拠
うめ薬局採用医薬品
薬局採用医薬品(
うめ
薬局採用医薬品
(先発医薬品)
先発医薬品 ) の選択基準、
選択基準 、うめ薬局採用医薬品
うめ 薬局採用医薬品(
薬局採用医薬品 ( ジェネリック
医薬品)
選択基準に
選択を
っている。
医薬品
)の選択基準
に則り選択
を行っている
。
■例外事項
特 に薬剤により
薬剤 により健康被害
により健康被害が
健康被害 が 生じることが予想
じることが 予想される
予想される薬剤
される薬剤(
薬剤 (抗悪性腫瘍剤、
抗悪性腫瘍剤 、免疫抑制
免疫抑 制
剤等)
剤等
)については選択
については選択する
選択する薬剤
する薬剤を
薬剤を複数種類置き
複数種類置き選択の
選択の幅を広げる。
げる。尚、緊急の
緊急の場合
採用薬剤については
については薬事委員会
薬事委員会、
調剤システム
システム室
じて決定
決定する
する。
を除き、採用薬剤
については
薬事委員会
、調剤
システム
室を通じて
決定
する
。
○ 投薬時患者への
投薬時患者への説明
への説明の
説明の規準化、
規準化、ポスター掲示等
ポスター掲示等の
掲示等の啓発について
啓発について
患者に
してはうめ薬局
薬局の
方針を
理解していただくために
していただくために以下
以下のような
のような説明
説明を
患者
に対してはうめ
薬局
の方針
を理解
していただくために
以下
のような
説明
を 行う 。
例)うめ薬局
うめ薬局では
薬局では薬剤
では薬剤の
薬剤の一般名処方の
一般名処方の場合、
場合、薬学的評価、
薬学的評価、経済性から
経済性から当薬局
から当薬局の
当薬局の薬剤
当該成分について
について最適
最適と
判断した
した医薬品
医薬品を
調剤を
っております。
師 が 当該成分
について
最適
と 判断
した
医薬品
を 基 に調剤
を 行 っております
。特に 、
薬剤選択のご
のご要望
要望がございましたらお
がございましたらお申
ください。
薬剤選択
のご
要望
がございましたらお
申し出ください
。
○その他
◇適正使用
適正使用情報
情報の
収集、
評価・
検討及び
対応・
適正使用
情報
の収集
、評価
・検討及
び対応
・蓄積収集
患者から
から得
られたジェネリック
ジェネリック医薬品
医薬品の
臨床データ
データ、
医薬品情報はそれを
はそれを評価
評価、
患者
から
得られた
ジェネリック
医薬品
の臨床
データ
、医薬品情報
はそれを
評価
、検
蓄積を
今後の
日本の
医療向上のために
のために役立
役立てるべきである
てるべきである。
討、蓄積
を行い今後
の日本
の医療向上
のために
役立
てるべきである
。
◇MR
との連携
MR との
連携
◇管理部門
管理部門の
管理部門
の役割
◇情報
情報の
化評価・
情報
の IT 化評価
・検討
◇健康被害
健康被害の
健康被害
の対策
◇患者
患者への
への薬剤情報提供
薬剤情報提供→
メルフィンの
対応等、
メンテナンスに
患者
への
薬剤情報提供
→メルフィン
の対応等
、メンテナンス
に注意
◇薬剤選択
薬剤選択から
から投薬
投薬、
レセプト請求
請求までの
までの連携
薬剤選択
から
投薬
、レセプト
請求
までの
連携
◇一度選択
一度選択し
投薬した
した銘柄
銘柄は
変更しにくい
しにくい!!
一度選択
し、投薬
した
銘柄
は変更
しにくい
!!
◇棚割
棚割りの
りの規則
規則は
調剤システム
システム室
棚割りについて
りについて」
参考に
決定する
する。
棚割
りの
規則
は調剤
システム
室の「棚割
りについて
」を参考
に決定
する
。
◇薬事委員会
通達方法について
について(
うめ薬局
社員ログページ
ログページにうめ
にうめ採用医薬
薬事委員会 通達方法
について
(うめ
薬局 HP の社員
ログページ
にうめ
採用医薬
品集を
掲載。
採用表は
全国の
調剤薬局の
一般名称における
における薬剤選択
薬剤選択の
指針とし
品集
を掲載
。採用表
は全国
の調剤薬局
の一般名称
における
薬剤選択
の指針
とし
利用できるよう
できるよう、
積極的に
外部へ
公表し
薬剤師の
向上のために
のために役立
役立てるべき
て利用
できるよう
、積極的
に外部
へ 公表
し 、薬剤師
の 向上
のために
役立
てるべき
である)
である
)
◇ジェネリック
ジェネリックの
勉強会を
実施し
ジェネリックの
使用促進を
める。
ジェネリック
の勉強会
を実施
し、ジェネリック
の使用促進
を進める
。
◇地域薬剤師会
地域薬剤師会、
近隣病院との
との連携
積極的に
医薬品採用理由等を
外部に
公表し
地域薬剤師会
、近隣病院
との
連携 (積極的
に医薬品採用理由等
を外部
に公表
し、
地域医療のために
のために役立
役立てるものとする
てるものとする。)
地域医療
のために
役立
てるものとする
。)
◇仕入
仕入れ
交渉について
仕入
れ交渉
について
参考資料
●頭痛・腰痛
消炎鎮痛剤の先発品ロキソニン錠(三共)の価格は1錠60ミリグラムが25.2円。これに対してジ
ェネリックのロキソプロフェン錠「EMEC」
(エルメッドエーザイ)は1錠60ミリグラム9.8円。腰
痛や頭痛で1日3錠を10日間飲んだとすると、先発品756円に対してジェネリックは294円で、2.
57分の1だ。
●高血圧
降圧剤(ACE阻害剤)の先発品レニベース錠10(万有製薬)の価格は1錠10ミリグラムが188.
9円。これに対してジェネリックのレニベーゼ錠10(日医工)は68.8円。高血圧で1日1錠・30
日飲んだとすると、先発品が5667円、ジェネリックは2064円。1カ月で3603円、1年だと4
万3236円の得になる。
●高脂血症、胃かいよう、がん
コレステロール値を下げる薬の先発品メバロチン(三共)は1錠10ミリグラムが145.5円。これ
に対してジェネリックのプラバスタチンNa錠10ミリグラム「アメル」
(共和薬品)は78.9円。胃か
いようの薬の先発品ガスター(山之内製薬)は1錠10ミリグラム38.8円、ジェネリックのファモチ
ジン(沢井製薬)は1錠10ミリグラム20.2円。抗がん剤の先発品5FU(協和発酵)は1錠50ミ
リグラム246.1円、ジェネリックの「ベントン錠」
(旭化成ファーマ)は1錠50ミリグラム91.9
0円という安さだ。
ヨーロッパでは医者が患者に出す薬の40%がジェネリック医薬品。
[参 考 文 献 ]
ファーマライズ株 式 会 社 :教 育 監 査 室 秋 山 昌 之 、薬 物 動 態 研 究 所 後 藤 光 良
[目 的 ]
平 成 14 年 度 の診 療 報 酬 改 定 で、安 価 な後 発 医 薬 品 の使 用 環 境 整 備 を図 る観 点 から、医 療 機 関 や薬 局 が後
発 医 薬 品 を使 用 した場 合 の点 数 が評 価 されることになった
1)2)
。
薬 局 においては、受 け付 けた処 方 箋 に一 般 名 処 方 が行 われている場 合 において、患 者 に備 蓄 医 薬 品 の溶 出
性 等 の品 質 情 報 などを公 開 することにより、先 発 医 薬 品 と後 発 医 薬 品 とを患 者 と共 に選 択 して調 剤 することも
可 能 になった。
こうした背 景 により、調 剤 薬 局 が後 発 医 薬 品 の品 質 について正 確 な情 報 を収 集 し、責 任 をもって優 れた後 発 医
薬 品 を提 供 していく事 が求 められるようになってきているにもかかわらず、現 在 のところ一 部 の医 薬 品 の溶 出 試
験 結 果 を除 き
3)
、かかる判 断 の為 の客 観 的 なデータは公 表 されていない。
そこで今 回 我 々は、患 者 による医 薬 品 選 択 の一 助 となるべく、後 発 医 薬 品 取 扱 いメーカーから医 薬 品 の品 質 を
評 価 する情 報 提 供 を求 め、提 供 されたデータについてその妥 当 性 について検 討 した。
[方 法 ]
平 成 14 年 5 月 現 在 、当 社 調 剤 薬 局 (55 店 )で使 用 している後 発 医 薬 品 全 品 目 の「溶 出 試 験 」と「生 物 学 的 同
等 性 試 験 」の資 料 提 供 をメーカーにお願 いし、回 答 のあった品 目 のうち、全 身 循 環 に入 った後 に効 果 を発 現 す
る品 目 について、品 質 試 験 結 果 の妥 当 性 について検 討 した。
[結 果 ]
提 供 を求 めたメーカー140 社 のうち回 答 を得 たものは 98 社 (70%)で、そのうち提 供 できるデータがないと回 答 の
あったものも 13 社 あった。
求 めた 806 品 目 のうち資 料 を得 たものは 519 品 目 (64%)であり、このうち全 身 循 環 に入 った後 に効 果 を発 現 す
る 356 品 目 を対 象 に品 質 試 験 データの提 供 状 況 をみた。
その内 訳 は、
【1】「溶 出 試 験 」の結 果 のみは 17 品 目 (4.8%)
【2】「生 物 学 的 同 等 性 試 験 」の結 果 のみは 181 品 目 (51%)
【3】「溶 出 試 験 」と「生 物 学 的 同 等 性 試 験 」の両 方 の結 果 がある品 目 は 112 品 目 (31%)
であった。
【2】のうち、
(1)ヒトでの品 目 は 133 品 目 (73%)
(2)例 数 記 載 のある品 目 は 110 品 目 (83%)
(3)AUC、Cmax の記 載 がある品 目 は 105 品 目 (95%)
(4)信 頼 区 間 までの記 載 がある品 目 は 41 品 目 (39%)
であった。
また【3】の「生 物 学 的 同 等 性 試 験 」うち、
(1)ヒトでの品 目 は 100 品 目 (89%)
(2)例 数 記 載 のある品 目 は 75 品 目 (75%)
(3)AUC、Cmax の記 載 がある品 目 は 49 品 目 (65%)
(4)信 頼 区 間 までの記 載 がある品 目 は 13 品 目 (27%)
であり、ヒトでのデータで例 数 、AUC・Cmax の記 載 及 びその信 頼 区 間 の全 ての記 載 がある品 目 は全 体 (356 品
目 )のうちのわずか 3.7%(13 品 目 )であった (Table.1)。
[考 察 ]
平 成 14 年 度 の診 療 報 酬 改 定 で後 発 医 薬 品 使 用 による点 数 評 価 が行 われるようになったが、処 方 箋 の一 般 名
記 載 は進 んでいない。その理 由 のひとつとして医 師 が一 般 名 を知 らないという面 もあるが、それ以 前 に後 発 医 薬
品 が先 発 医 薬 品 と同 等 であるのかという信 頼 性 における不 信 が、一 般 名 記 載 が積 極 的 に行 われない大 きな原
因 でもある。
今 回 我 々が実 際 に後 発 医 薬 品 メーカーにこれらの情 報 提 供 を求 めても、メーカーの中 には品 質 を評 価 できるデ
ータがないものや、あるいは試 験 方 法 等 に信 頼 性 が置 けない例 が多 くを占 めるということが明 らかになった。
今 回 の結 果 では、「溶 出 試 験 」と「生 物 学 的 同 等 性 試 験 」の両 方 の資 料 が提 供 された薬 品 は 31%であり、更 に
この中 の「生 物 学 的 同 等 性 試 験 」において、例 数 、AUC・Cmax 及 びその信 頼 区 間 の記 載 すべてが揃 っていて、
同 等 であることが証 明 され得 る医 薬 品 はわずか 3.7%でしかなかった。
また今 回 の結 果 とは別 に、米 国 のオレンジブック(Approved Drug Products with Therapeutic Equivalence
Evaluations)が先 発 医 薬 品 と後 発 医 薬 品 の交 差 試 験 を行 い AUC・Cmax などのデータを基 に生 物 学 的 同 等 性
の判 定 を行 っているのに対 し、日 本 版 オレンジブック(医 療 用 医 薬 品 品 質 情 報 集 )は、溶 出 性 に係 わる品 質 が
適 当 であると確 認 した品 目 を取 りまとめた迄 のものであって、個 々の医 薬 品 の溶 出 曲 線 等 も掲 載 されておらず、
先 発 医 薬 品 と後 発 医 薬 品 との比 較 を示 すことができる様 な資 料 にはなっていない
3)
。
当 社 では今 回 の診 療 報 酬 改 定 に対 応 して、後 発 医 薬 品 メーカーより提 供 をうけた資 料 と当 社 研 究 所 で行 った
試 験 データ、更 に日 本 版 オレンジブックをもとに「ジェネリック薬 品 リスト」を作 成 し、推 奨 医 薬 品 の基 準 を 3 段 階
に分 類 し後 発 医 薬 品 選 択 の一 助 としたが、この様 な状 況 の中 では仮 に一 般 名 処 方 がされたとしても、患 者 と伴
に後 発 医 薬 品 を比 較 選 択 するだけの情 報 が明 らかに不 足 しているのが現 状 である。
今 回 の結 果 から、我 々は後 発 医 薬 品 の品 質 を正 確 に見 極 める必 要 性 があることを再 確 認 すると共 に、後 発 医
薬 品 メーカーに対 しては信 頼 に足 る情 報 の公 開 を、厚 生 労 働 省 に対 しては個 々の医 薬 品 の溶 出 試 験 と生 物 学
的 同 等 性 試 験 のデータから先 発 医 薬 品 と後 発 医 薬 品 を比 較 選 択 できる環 境 の整 備 を求 めていきたいと考 え
る。
1)官 報 号 外 第 42 号 厚 生 労 働 省 告 示 第 七 十 一 号 (2002.3.8)
2)平 成 14 年 4 月 社 会 保 険 ・老 人 保 健 点 数 表 改 正 点 の解 説 厚 生 労 働 省 保 険 局 医 療 課
3)日 本 公 定 書 協 会 編 集 「医 療 用 医 薬 品 品 質 情 報 集 No.1~13」薬 事 日 報 社