腸内細菌検査をしてますか?

(社)福岡市食品衛生協会FAX情報サービス
平成18年1月
第79号
お客様とお店のために・・・
腸内細菌検査をしてますか?
腸内細菌検査(検便)は、福岡市食品衛生条例で『食品を取り扱う従事者は年
1回以上実施すること』と定められています。特に体に症状が現れていなくて
も、腸内に病原菌を保菌している場合があり、検便の結果初めて本人が気づく
こともあります。定期的に検便を行なうことは、食中毒の発生を未然に防ぐこ
とにつながり、お店にとっても大変役立つことなのです。
●腸内細菌検査(検便)をするときは?
(社)福岡市食品衛生協会が行っている検査の件数は、平成15年度に52,890
件、平成16年度に65,323件となっており、検査件数が伸びてきています。
会員は、一般の人の半額で検便を実施でき、また郵送で受付することもできま
すので、必ず実施しましょう。
検査を依頼する時には、『赤痢菌・サルモネラ属
菌』
を必ず実施し、そのほか、肉類などの食品を日常取
り扱う従事者は、それに加えて、『O157』、
『腸管出血性大腸菌』などを追加して実施する
ことが望ましいです。
●もし、菌が検出されたら?
検査の結果、陽性(便から病原菌が検出さ
れた)と判定されたら、直ちに医者の診察を
受けましょう。
また、従業員が陽性と判定された場合、営
業者は、まず病院へ行くこと
を勧め、医師の指示に従いま
しょう。薬を服用するなど、
適切な治療を受け、病原菌が
検出されなくなるまでは、食
品に直接触れるような作業を
避けるようにしましょう。
●検便の提出を
忘れていませんか?
(社)福岡市食品衛生協会では、衛
生講習会や窓口で、検便用の採便
容器をお渡ししています。
しかし、持ち帰って容器を保管
している間に、提出を忘れている
方も見受けられます。採便容器が
古くなると、正しい結果が出ない
場合もあるので、すみやかに提出
するようにしましょう。