平成26年度 東京都立狛江高等学校学校経営報告 東京都立狛江高等学校 角 順 二 《今年度の取組目標と方策》 注:【学】…学校評価アンケート 肯定的評価の割合 ( )内は前年度の数値。 No. 26年度の目標 ① 学校運営 「狛江高校学力スタンダード」の下、指導計画に従って目標管理・進行管理を図り、生徒の学 力向上に向けて、学力向上推進委員会、教科会、学年等の連携を図り、組織的に取り組む。特 に「狛江高校学力スタンダード」実施初年度に当たり、学力向上、質保証の指導体制の確立を 図る。 26年度の取組・実施状況 達成度 高 中 低 学力向上推進委員会を中心に「狛江高校学力スタンダード」に基づき、生徒の学力向上に取り組 んだ。センター試験全国平均超え9教科に増加(昨年度8教科)。学力向上推進委員会が主催し た授業力向上のための校内研修を2回実施し授業のノウハウを共有した。 学力スタンダード学力調査結果(都立高校「応用」平均比率) 国語総合116%、数学Ⅰ152%、コミュニケーション英語Ⅰ131%、化学基礎121%、 生物基礎108%、地理A110% 教科ごとに(1)家庭学習時間、(2)学力スタンダード等学力向上取り組みプランの目標値、(3)授 年度初めに、国語、社会、数学、理科、英語の5教科において「教科目標」を設定した。教科会 業評価の肯定的評価の割合、(4)センター試験平均点、(5)模試等の平均点偏差値、(6)模試等の を年11回実施し、教科として戦略を立て組織的に目標達成に取り組んだ。年度末には成果と課 偏差値の逓減率、(7)模試等の偏差値の分布率の変化、(8)その他の中から(1)、(2)、(3)及び 題を取りまとめ、次年度の教科目標につなげる取組も行った。 (4)(センター試験のない教科は(8))を含めた4つ以上の目標を設定し、教科会を年10回以 上実施し、教科として戦略を立て組織的、計画的に実現に向けて取り組む。 ○ ○ 新教育課程改訂の年次進行を円滑に進める。土曜授業、土曜講習、放課後及び長期休業日中の 講習・補習を組織的・計画的に実施することにより、学校における絶対的な学習時間を確保す る。 長期休業日中の講習を充実させた。昨年度39講座から54講座に増加。受講者数も730名から1120名 に増加。 ○ 教員の相互授業参観を計画的に実施し、OJTを推進する。1、2学期中の授業見学期間に各 3回以上実施して授業力向上を図る。 1、2学期中にそれぞれ1カ月程度の授業見学期間を設定し、教員の相互授業参観を実施した。 各3回以上実施して授業力向上を図った。 ○ 年度ごとに共通テーマを設定し、授業力向上についての校内研修を全教職員参加で年6回以上 実施する。 「受験はチームワーク」。2泊3日の勉強合宿を継続実施し、生徒の自学自習の動機付けを進 める。 26年度校内研修年間テーマを「学んだことを定着させる授業」に設定した。学力向上推進委員 会が主催した授業力向上のための校内研修を2回実施し授業のノウハウを共有した。 12月25日から行った勉強合宿に52名が参加。予備校と連携した進路講話も実施し、生徒の 自学自習の動機付けを高めた。 授業を活用するための予習・復習等、勉強方法の獲得、時間の作り出し方等を模擬授業等、具 体的に体験させる指導を実施し、高校の学習スタイルへの転換を図るとともに、自分の学力を 自分で創り上げる生徒を育成する土台固めとしての、学習ガイダンスを入学後、早期に実施す ることを検討し、遅くとも27年度より実施する。 災害時に狛江市唯一の高校として十分な役割・貢献に備えるため、実践的な防災・災害対策マ ニュアルの策定、宿泊防災体験活動、防災訓練等を実施し、災害時に落ち着いて行動ができる 生徒を育成する。 日頃からTAIMS個人端末、ICT機器等を活用し、業務を効率化・円滑化できるようにす る。また、成績管理サーバー等の適正な活用を図り、個人情報の管理を徹底する。 ② 学習指導 「集中と切り替え」と「時間は計画と工夫で作り出す」指導 学習と部活動、行事等の場面において「集中と切り替え」を自覚させる指導と「時間は計画と 工夫で作り出す」指導の徹底を進め、学習活動と特別活動の高次元での両立を図る。 「チャイム即授業」を徹底し、予習・復習を前提とした密度の高い計画された授業を毎時間組織 的に実施する。 家庭学習時間の確保のために、適切な課題を生徒に継続的に与えるなどの具体的な方策を実施 して、家庭学習時間1日平均、1学年は1時間、2学年は2時間、3学年は3時間以上を目指 す。定期的に調査を行い、面談等で繰り返し指導する。また、部活動顧問からも指導する。 教員の相互授業参観等を活用して、OJTを推進し、学校として高い水準の授業を実施する。 「狛江タイム」=朝学習(朝読書)を教育活動の一環として実施し、落ち着いた学習環境をつ くる。 ③ 進路指導 生徒に高い目標を設定させ、進路の満足度を高める。「チーム狛江」を推進 経営計画に基づいて学校として指導する基本内容をまとめた進路シラバスを進路指導部が作成 し、統一性のある進路指導を推進する。また、生徒・保護者にも周知し、各学年に応じた系統 的、組織的で計画的な進路指導、キャリア教育を推進する。 ○ ○ 4月当初に、1、2学年対象に「学習オリエンテーション」を実施した。予習復習の仕方、ノー トの取り方等について各教科担当から説明した。 ○ 学校危機管理マニュアルを刷新し、実践的なマニュアルに改定した。狛江消防署、狛江市役所と 連携し宿泊防災訓練を充実させた。 ○ ICT機器活用のための校内研修を実施し、授業で活用する教員が増加した。 ○ 「チャイム即授業」はほぼ実施できた。 【学】教材や教え方を工夫し、生徒の学力を伸ばす授業を行っている先生が多いと思いますか。 1年65(75)%、2年53(49)%、3年39(60)% ○ 【学】平日の平均学習時間:1年32(39)分、2年42(37)分、3年%185(161)分 ○ 今年度、初めて授業力向上のための校内研修を2回実施し授業のノウハウを共有した。管理職に よる授業観察後に全教員へ観察シートによる指導を実施。 1限から6限までの授業遅刻の人数は1日平均11名。クラス平均1日0.4名。 ○ ○ 進路指導部中心の進路指導への転換に着手した。実力テストの決定、担任へのファインシステム 活用方法の指導、実力テスト分析結果の共有等の成果はあった。 ○ 「行ける大学より行きたい大学」「一つ上を目指す」指導を継続し、学年保護者会、三者面 談、進路通信等を活用し、生徒、保護者の意識改善を図り、推薦等の安易な進学先を選ばない 指導に取り組み、生徒個々に応じた進路実現を図る。そのためのガイダンス機能を進路指導部 中心に強化する。 進路指導部による保護者会での進路講話及び進路通信発行により、生徒、保護者への情報提供に 努めた。拡大進路部会を開催し、進路指導部主導の進路指導を推進した。 生徒個々の進路希望、学力の実態等の情報を学年・進路指導部・各教科で共有することによ り、生徒個々の進路実現を図るため、組織的・個別的・具体的に取り組む。「学力分析会」を 各学期に実施し、分析結果を日頃の学習指導・進路指導に反映させる。 5月の「進路報告会」、各学期の「学力分析会」や「職員会議」等において、進路指導部による 学力分析報告を実施し、教科指導及び進路指導に生かした。 ○ 年間を通じた組織的・計画的な進学対応講習・センター実施後の講習、進路講演会、卒業生講 話等を実施し、進路指導部と各学年の連携のもと、生徒の進路実現に向けて組織的に支援す る。 進路指導に関する各種情報をタイムリーに生徒、保護者に発信する。 進路指導部中心に実施できた。予備校との連携によるセンター後の出願指導、進路講演会を実施 した。 ○ ④ 生活指導 「規範意識」の涵養。社会のリーダーとしての資質の育成 全ての教員の指導がぶれることなく、「当たり前にやるべきこと」を「当たり前のこと」とし て徹底して指導する。高校生らしい、服装・頭髪・装飾品等の指導の取り組みを組織的に全教 員で行う。 社会のリーダーたるにふさわしい、「あいさつの励行」「社会規範意識の涵養」「ルールやマ ナーの遵守」等の指導を学校生活のあらゆる場面で実践する。 保護者との連携を密にし、情報を共有することにより、生徒の生活面での問題を迅速に解決す る。 生徒と教職員が一体となって、教室等の学習環境の整備、整理整頓に、日頃から留意し心がけ る。 ⑤ 特別活動・部活動 望ましい集団活動を通して集団や社会の一員としての自覚を深め、学校生活の充実・向上を図 り、学校への所属意識や愛校心を醸成する指導 可能な限り顧問が生徒とともに汗をかき、一緒に活動し指導する。部活動における他学年との 交流、他校との交流を通して、互いを認め、尊重し、協力する人間尊重の精神を培う。 部活動保護者会を適宜実施し、保護者と顧問の連携を深め、生徒の主体的活動を支援する。経 営企画室との連携のもと、部費を適正執行し、管理する。 ○ 進路指導部による保護者会での進路講話及び進路通信発行により、生徒、保護者への情報提供に 努めた。 【学】進路についての情報が適切に提供されていると思いますか。 1年88(74)%、2年77(67)%、3年75(65)% 学期ごとに頭髪服装検査を実施し、細かな変化を見逃さず指導した。 【学】身だしなみ(服装・頭髪)やあいさつをしっかりしていると思いますか。 1年96(95)%、2年93(95)%、3年89(83)% 平成26年度規範意識向上モデル校として、毎月の授業遅刻調査を活用し「チャイム即授業」等 の授業規律を徹底するとともに、あいさつの励行、公共の場でのルールやマナーを遵守する生徒 を組織的に育成した。 【学】身だしなみ(服装・頭髪)やあいさつをしっかりしていると思いますか。 1年96(95)%、2年93(95)%、3年89(83)% ○ ○ ○ 毎回のPTA合同委員会で、各分掌主任から現状報告を行い、保護者と連携して生活面での問題 を迅速に解決してきた。 毎日、担任と生徒が一緒に教室等の清掃活動を行った。 顧問が生徒の意見を尊重し部活動運営に取り組んだ。時間を守る、あいさつの励行等、部活動を とおして身につけさせる取組をした。 多くの部活動で部活動保護者会を実施し、保護者の理解を得て適切な部活動運営を行った。部費 は通帳により管理し、学期ごとに管理職による点検を受け適切に運営した。 部活動の中高交流活動と全国大会・関東大会・都大会出場に向けた活動支援を行うとともに、 部活動加入率は93%と、ほとんどの生徒が部活動に所属して活動している。 部活動加入率95%以上を維持する。トライ&チャレンジ事業と狛江杯(運動部による中高連 携事業)を活用して近隣地域の中学生への部活動支援を実施する。 部活動単位での社会貢献、地域貢献を奨励し支援・拡充する。(JRC、吹奏楽部、筝曲部等) すくすくコンサート、産業祭、中高生フェスティバル等、狛江市主催の行事へ積極的に参加する など地域貢献に取り組んだ。 ⑥ 国際理解教育 地球的視野で考え活躍できるグローバルリーダーの育成 情報国際部を中心に3年間を見通した国際理解教育に関する系統的・効率的な指導計画を立案 3年間を見通した指導計画は作成できなかった。各クラスの国際交流委員の生徒を中心に、様々 し、生徒、保護者に発信するとともに内容の充実を図る。 な国際理解教育を推進した。毎回のPTA合同委員会で、情報国際部主任から報告、連絡等を行 い、保護者と連携して国際理解教育を推進した。 海外修学旅行(台湾)に向けて事前学習を計画的に実施し、交流事業の改善・充実を進め、成 果と課題の検証を行う。交流を通して語学力、コミュニケーション・プレゼンテーション能力 を培う。 今年26年目となるキラウィハイスクール(オーストラリア)との交流事業の改善・充実を進 める。交流を通して英語力、コミュニケーション・プレゼンテーション能力を培う。都教育委 員会事業の「次世代リーダー育成道場」を発信、推薦生徒を派遣し、国際交流の場と機会を提 供する。 海外修学旅行委員会の生徒を中心に事前学区集を計画的に実施し、大同高級中学校との交流事業 を充実させた。 「留学生が先生・教育プログラム!」、「東京外国語大学との留学生交流」、「専修大学との 留学生交流」を実施し、国際交流の場と機会を提供する。 情報国際部が中心となり、学年と連携しながら予定どおり実施した。 国際理解教育に関する校内研修等を実施し、全教員が国際理解教育を推進する。 実施できず。 英語によるコミュニケーション能力を向上させる。英語による弁論大会・討論大会に参加。卒 業までに英検準2級レベル以上の取得を目標とし英語検定等資格取得を推進する。 実施できず。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 4月から7月にかけて、キラウィ参加生徒への事前研修を計画的に実施し、短期交換留学を充実 させた。長期留学に対応するための「手引き」を作成した。今年度の長期留学は7名に増加(昨年 ○ 度5名)。 ○ ○ ○ 平成26年度 東京都立狛江高等学校学校経営報告 東京都立狛江高等学校 角 順 二 《今年度の取組目標と方策》 注:【学】…学校評価アンケート 肯定的評価の割合 ( )内は前年度の数値。 No. 26年度の目標 ⑦ 健康づくり 学校保健計画のもと、生徒の健康的な生活習慣確立に向けて体制をつくる。 スクールカウンセラーを活用し、養護教諭、保健担当、担任との連携のもと教育相談体制を充 実させ、生徒の不安や悩みの早期解決を図り、心身の健康を保持増進する。 体力テスト全項目で全国平均以上を目指す。さらなる体力向上に努めるよう指導し、次世代 リーダーとして不可欠な体力向上を推進する。 教育活動中の重大事故防止を図る。熱中症予防、栄養学等の講習を部活動生徒対象に実施す る。 ⑧ 募集・広報 狛江高校の情報を発信し広報活動を充実させる。 学校ホームページの内容の充実を図る。週1回以上の更新を目標にして、広報活動充実に資す る。 全教員による中学校訪問をはじめ、学校説明会、授業公開、学校見学の通年受け入れ、学校見 学会、個別相談会及び出張説明会を全校体制で組織的に実施する。その他、文化祭での学校案 内・個別相談、中学生向けの体験授業、中学校への出前授業についても積極的に実施する。 塾対象の説明会や塾訪問の実施など、塾を対象とした募集・広報活動を充実させる。 26年度の取組・実施状況 教育相談校内研修を3回、いじめ対策校内研修を1回実施。心配な生徒にはすぐに組織的に対応 し、いじめゼロを達成した。 【学】狛江高校は、いじめ問題防止のために、積極的に取り組んでいると思いますか。 1年74%、2年76%、3年68% 女子は体力テスト全国平均をクリアした。 7月15日に学校医、大塚製薬と連携し熱中症予防講座を開催した。 御璽終了後すぐにホームページ更新作業に取り組んだ。各分掌ごとに更新を進め、広報活動を充 実させた。 中学校訪問は、情報国際部の教員のみ実施。学校説明会等は全校体制で組織的に実施できた。 達成度 高 中 低 ○ ○ ○ ○ ○ 7月11日に塾対象説明会を実施した。 ○ 15 19 4 《数値目標》 国公立大学現役合格者数10名以上(25年度実績3名) 国公立大学現役合格者数9名(3名) 達成度 高 中 低 ○ 早慶上理MARCH現役合格者数100名以上(25年度実績80名) 早慶上理9名、MARCH124名・計現役合格者数133名(80名) ○ センター試験受験者 英語受験者数で300名以上 センター試験受験者 英語受験者数で256名(272名) ○ センター試験全国平均より上位科目は対全国平均比率を120%以上 政治経済126%(131%)、現代社会124%、化学基礎120%、日本史B114%(1 09%)、化学108%(94%)、生物105%(100%)、英語リスニング105%(1 05%)、現代文104%(104%)、英語103%(105%)、生物基礎101% ○ 26年度の目標 進路実現 募集対策 校内研修 長期休業 日中の講 習 入選 家庭学習 時間 生徒調査 26年度の取組・実施状況 センター試験全国平均より下位科目は対全国平均が目標 数学ⅠA98%(101%)、世界史B90%(109%)、数学ⅡB88%(106%)、物 理87%(98%) 学校説明会参加者数 校内2000名以上(1246名) 学校説明会参加者数 校内1457名(1246名) 学校見学会参加者数 3000名以上(2606名) 学校見学会参加者数 3456名(2606名) 中学校訪問数 中学校の7割以上(300校前後) 中学校訪問数 50校前後(40校) 全体研修6回(進路3回、学力向上3回) 全体研修6回(進路4回、学力向上2回) 教科会11回+相互授業参観 6回 教科会11回+相互授業参観 6回 延べ100講座 参加生徒2000名程度(39講座 760名) 延べ54講座(39講座)。参加生徒1120名(730名)。 推薦入学の志願者倍率5.0(25年度実績3.70) 3.35倍(3.70倍) ○ 一次入試の志願者倍率2.0(25年度実績1.70) 1.67倍(1.70倍) ○ 学年+1時間が目標 平日の平均学習時間:1年32分(39分)、2年42分(37分)、3年185分(161分) 部活動加入率 95%以上(93%) 部活動加入率 93%(93%) 授業を大切にして望んでいるか。5ポイント増加 【学】あなたは、一つ一つの授業を大切にして授業に臨んでいますか。 1年82%(75%)、2年73%(70%)、3年56%(68%) 生徒の学校満足度90%以上(86%) 生徒の学校満足度90%(86%) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
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