報道機関 各位 - 国土交通省 九州地方整備局

報道機関 各位
平成27年3月18日
公益社団法人
国土交通省
土木学会西部支部
九州地方整備局
福岡県内の過去の防災・災害情報をネット上で公開
~東日本大震災、阪神淡路大震災や過去の大規模地震・風水害等を教訓に~
九州地方では、毎年、様々な自然災害が発生しています。地域の安全を確保するためには、行
政・企業・住民・大学等がその地域の災害や防災に関する情報を適切に共有して理解することが
重要ですが、現在、これらの情報が適切に共有されているとは言い難い状況にあります。
そのため、土木学会西部支部「安全な国土への再設計」タスクフォースは、地域における防災・
災害情報を広く収集整理し、様々な防災・減災の取り組みを支援することで九州地域の防災力の
向上を図ることを目的に「九州防災・災害情報アーカイブプロジェクトチーム」を設置しました。
「九州防災・災害情報アーカイブプロジェクトチーム」は、時間の経過とともに失われてしま
うことが懸念される防災・災害に関する貴重な情報を電子データ化して蓄積する九州防災・災害
情報アーカイブシステムを構築することとし、第一段階として福岡県の防災・災害に関する情
報をインターネット上で公開し、誰でも閲覧できるようにしました。
今後は、九州内の他県の防災・災害に関する情報も随時、蓄積し公開していく予定です。
1.アーカイブシステムの運用開始
運用開始日時
:
平成27年3月19日(木)正午より
2.アーカイブシステムの概要
別紙のとおり
※アーカイブシステムのサイト
http://asia.doc.kyushu-u.ac.jp/archives/
3.アーカイブシステムの使い方
システムに蓄積された情報は、様々な方がそれぞれの目的に応じた活用を行える。
◇ケース1 住民や生徒の皆さん
自分の住んでいるまちについて、災害の歴史や過去の防災マップを調べたいときに活用できる。
◇ケース2 ある自治体の防災担当者
他の市町村が過去に作成した災害の記録や地域防災計画・防災マップなどを調べ、新たな地域防
災計画や防災マップなどの資料を作成したい時に活用できる。
◇ケース3 学校の先生
児童・生徒を対象として行う防災教育のツールとするため、地域の災害履歴を調べて、災害年表
や災害マップなどをつくる時に活用できる。
◇ケース4 災害や防災の研究者
地震や台風などの災害と社会資本整備との関連を調べたり、地域の防災研究に活用できる。
【問い合わせ先】
九州防災・災害情報アーカイブプロジェクトチーム長
九州防災・災害情報アーカイブプロジェクト福岡県部会長
九州大学 大学院 工学研究院
教授
塚原
健一
附属アジア防災研究センター
直通(092)802―3407
国土交通省九州地方整備局企画部
環境調整官
丸久
哲郎
代表(092)471-6331
(内線3114)
九州防災・災害情報アーカイブシステムの概要
●アーカイブシステムのサイト
別紙
災害・防災情報の収集内容
災害の種類等
①地震・津波、②風水害、③土砂災害、④高潮、⑤渇水、⑥火山災害、⑦その他自然災害
情報の内容
災害関係資料として、
・過去の災害履歴:施設被害、一般被害、浸水状況、被災の様子(写真、図面等)
、原因
調査・検討結果、復旧計画(災害復旧箇所、位置、金額)、関連する改
修・改良計画、実施状況、通行止め情報、その他
防災関係資料として、
・防災対策(ハード対策)
:基本方針、整備計画、改修計画、改良計画、防災関係施設整
備・配置状況、施設の耐ハザード性能、
【復旧計画(災害復旧
箇所、位置、金額)
、関連する改修・改良計画、実施状況】、
その他
・ソフト対策:メニュー・取り組み状況、災害シミュレーション、リスク評価(ハザー
ドマップ等を含む)
、その他(被害軽減の取り組み、防災関係機関との連
携、地域の対応、避難計画等)
・防災体制:防災計画、災害対策支部運営要領等
・防災教育:取り組み内容、教材等
・研究成果
その他として、
・地形情報
・地質情報
※下線部:カテゴリー
収集の範囲
災害関係資料として、
・出先事務所事業誌、各種文献、予算要求等に記載された被災規模の大きな災害を対象
とする。
・また、郷土史等に記載され、福岡県(福岡市)で被害がでた災害で、時代が特定でき
るものも対象とする。
・かつ、公開、公表されているもの。
防災関係資料として、
システムの操作は、
検索条件を入力または選択して検索ボタ
ンを押すだけ。
・現時点で活用しているもの(ただし、現時点で活用している資料に過去の情報が含ま
れる場合は、過去の資料も収集の対象とする)。
・かつ、公開、公表されているもの。
収集対象物
上記の情報を記載している印刷物または電子データ
・市町村誌、郷土史
検索条件は、
都道府県名・市区町村名・災害種類(選
択)・資料分類(選択)・年代(災害発生
年・資料作成年)・キーワード入力
・災害記録、災害体験集、災害報告書
・学術論文、雑誌論文
・事業誌
・委員会報告書
・記者発表資料
・写真集
・その他文献等(幹部説明用・記者配布用の災害概要をまとめた PPT 等)
1
収集した主な資料 ~ 福岡県部会 ~
福岡県及び市町村関連
九州地方整備局関連
• 過去の災害履歴(9)
• 過去の災害履歴、治水事業の変遷(32)
 筑後川五十年史など
 福岡県西方沖地震、平成24年九州北部
豪雨など
• 防災計画(18)
• 防災計画(52)
 矢部川水系河川整備計画など
 地域防災計画、水防計画書、避難所整
備計画、総合災害対応マニュアルなど
• 地形、地質情報(7)
 筑後川流域基礎情報など
• 市民向け各種マップ等(60)
 洪水・地震・津波・浸水・土砂災害ハザー
ドマップ、避難所・避難支援マップ、自主
防災マップ、防災ガイドブックなど
• 水害写真(3)
 筑紫次郎物語(筑後川下流の懐かしい写
真集)など
• まちの歴史年表(1)
※ 資料総数122
※ 資料総数60
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