H24-09 - 丸目社会保険労務士事務所

事務所便り H24.9月
丸目社会保険労務士事務所
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電話&FAX :0995-73-5427 Eメール :[email protected]
今こそ必要な「旅費
規程」の見直し
と経費節減策
従業員の「健康管理・安全
管理」が注目されています
◆従業員の健康問題
=会社のリスク
厚労省発表にみる「国民年金」
の気になる数字
◆国民年金保険料納付率が
最低を更新
☹ 「困った部下」 という存在
運転手のてんかんや睡眠時無呼吸症候 厚生労働省が7月5日に発表した調査結果
群による重大事故、熱中症の増加、職場 によると、2011年度の国民年金保険料納付
で使用する有害物が原因とみられる胆管 率は58.8%と、2010年度の59.3%に引き続き
がんなどのニュースが報道されています。 60%を下回る結果となりました。
これらは、「従業員の健康管理・安全管 納付率は、20歳以上の学生の強制加入が
理」という観点からも、「会社のリスク管理」 導入された1991年と翌1992年の85.7%をピーク
◆「旅費規程」の具体的
という観点からも非常に重大な事でしょう。 に下がり始め、1997年に制度維持に必要とさ
な見直し内容
れる80%を下回り、その後2005年の若年者納
財務省の調査によれば、「旅費規程 ◆是正指導・勧告の対象にも
付猶予制度導入時に一旦回復しましたが、
の見直しを行った企業が実施している
翌2006年以降下がり続けています。
内容は、次の8項目でした。
過重労働による健康障害やメンタルヘルス
⑴ 手続き、清算方法の簡素化(25%) 不調といった健康問題に関連して、労働 ◆若年層ほど納付率が低い
⑵ デイスカウントチケット等の利用(19.3%) 基準監督署による是正指導・勧告も頻繁
⑶ 手続き・清算方法の厳格化(17%) に行われています。
年齢層別では、「20〜24歳」 50.5%、「25〜
⑷ 距離・地域区分の見直し(17%)
今年の全国労働衛生週間に合わせて、 29歳」 46.13%、「30〜34歳」 49.63%、「35〜39
⑸ 出張事前承認、承認の厳格化(16%) 従業員の健康管理・安全管理について見 歳」 55.57%、「40〜44歳」 57.06%、「45〜49歳
⑹ 日当の引き下げ(15.4%)
直してみてはいかがでしょう。
」 59.42%と、20〜40歳台前半のいずれも「50
⑺ 職階区分の見直し(14.6%)
〜54歳」 65.16%、「55〜59歳」 71.83%に比べ
⑻ 宿泊料の実費支給化(14.6%)
て低くなっています。
トピックス
若年層ほど納付率が低くなる原因として、
*林業・農業で「就業給付」を検討
非正規労働者の増加により、年収が低く
◆具体的な経費削減策
8月24日農水省が、林業と漁業における て保険料が納めたくても納められない人が
就業者の減少を防止するため、学生など いることが指摘されています。
また、出張関連の経費節減策として
を対象に年間150万円を給付する制度の
下記の内容を実施している企業が多
導入を検討していることが明らかになりま
いようです。
した。
・出張件数の削減(必要な出張のみ)
同省では、農業においては2012年度
・出張内容の短縮、小規模化
から給付制度を導入済みだが、2013年
・「宿泊出張」から「日帰り出張」へ
度をめどに対象を広げたい考えとのこと
・各種割引運賃、コーポレートカードの利用
です。
・旅行代理店との契約
・会社でのマイレージの管理
・ ストレスの原因として一番多いのは、「人
間関係」でそのほとんどは、上司と部下の
✰ 事務所からのおしらせ
関係だそうです。
ある上司Aさんは、重いうつ病の部下を ・ 先日読んだ本に、マザーテレサの言葉が
持っていて、ある早朝に、「これから死に 引用されていて、とても感銘を受けました
ます」と電話がかかってきたことがあったそ
ので、ご紹介いたします。
うです。 そんな時間に電話がかかってくること自
“思考に気をつけなさい
体、日頃からコミュニケーションがあり、信
それは言葉になるから”
頼を得ていることがわかります。
“言葉に気をつけなさい
その後何とか立ち直らせて、今も部下とし
それは行動になるから”
て、働いているそうです。
“行動に気をつけなさい
このようなケースを何とかする、というのは
それは習慣になるから”
大変なことです。
“習慣に気をつけなさい
Aさんは、部下の面倒を見る事も上司の
それは人格になるから”
役割だという意識をしっかり持っていて、自
“人格に気をつけなさい
分より、部下や周囲の人の事を案じている
それは運命になるから”
<マザーテレサ>
のです。
そんな上司Aさんには、「困った部下」は
いません。
・ 9月(10月納付分)より、厚生年金保険料の
ある上司Bさんは、部下を引張って行か 保険料が変わります。
ねばならない、という気負いが強く、部下が
思い通りに動かないと、自分は「困った部
・ 朝夕は大分涼しくなって
下」を抱えた「困った上司」と思ってしまう。
参りましたが、日中はまだ
30℃を超える日が続いて
職場のストレスを左右するのは、間違い
おります。
なく上司で、こうした目に見えない役割を
熱中症に十分お気を付
もっと認識され、評価されなければ「困った
けお過ごしください。
部下」は、いつまでたっても「困った部下」
のままかもしれません。