資料8

資料8
委員からの質問及び市側の回答一覧
NO
質疑内容
回答
生活保護担当職員のCWとしての平均在職年数は何 平成26年8月末現在で、CWが平均2年8ヶ月、その
年ぐらいか、他の職場での同一職場における平均在 他の職場が平均3年9ヶ月となっています。CWについ
1 職年数どうなのか。
ては、直近1年で7人が人事異動及び増員で変わって
いる事から在課年数が短くなっていますが、平均し
て5~7年位で異動している状況です。
適正な人事に資するため、職員に対する意向調査 定期異動(4月、10月)する際の参考として、年2
が実施されていると伺っているが、当該職員A及びB 回(2月、8月)職員意向調査を実施していますが、
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の調査書には、今回の事務懈怠を知る手掛かりが 当該職員A及びBの意向調査からは、事務懈怠を知る
あったかどうか。
手掛かりはありませんでした。
資料3によるとH24.4に職員Cの事務懈怠が発覚し 職員A・Bの事務遅滞の改善に向け、福祉事務所が
た時点で、職員Bの事務の事務遅滞が判明、
一丸となって対応していましたが、職員A・Bが仕舞
H24.7には職員Aの事務遅滞が判明・・保護支援係総 い込んだ挙証資料までは把握できなかった事が問題
3 員で支援してきたとある。
を深刻にしてしまった主な要因と考えています。
上司や同僚が、職員A,Bの事務懈怠に寛容であっ
たことが、結果的に問題の深刻さを増幅させたので
はないか。
今回の不祥事を総務福祉課の問題に止めず、全職 行政におけるコンプライアンスの重要性について
員が課題を共有し、公務員としてのコンプライアン は強く認識しています。公務員としての職業倫理や
4 スを徹底させることが求められていると思うがどう コンプライアンスの徹底については、管理職からの
か。
指導や、研修などを通して今まで以上に強く認識し
実行するようにしていきます。
この度の職員の事務懈怠による不祥事は、単に信 人件費については、平成25年11月時点で生活保護
用失墜にとどまらず、財政的な損失をも生じてい 事務に従事していた職員(査察指導員、CW)の前年
る。発覚後の職員A,Bに関わるケースの全件調査、 同月比の時間外勤務の増分を人件費相当分として計
不適正処理のあった被保護世帯に関わる調査、調査 算すると、約410万円ほどになりますが、今回の案
5 後の被保護者に対する事務経費、停職中の代替職員 件に関していかほどの経費がかかったか、正確に試
の人件費・・・これらに関わる経費は、適正な事務 算することは困難です。
処理が行われていれば派生しない経費です。どのく
らいの損失になるか試算してみて下さい。
過支給のあった生活保護費は、被保護者に返還を
求めるということですが、本人死亡、行方不明
などで返還不能になった場合、最終的には国庫返還
金も含めどのような処理がなされるのか。
どのような理由であれ過支給となり、返還決定を
行った生活保護費は、返還決定を行った年度の国庫
負担対象経費から外れます。
被保護者には全額の返還を求めていきますが、死
亡や行方不明であり相続人もおらず返還不能となっ
た場合には、市の債権を不納欠損といたします。
その後、厚生労働省が不納欠損した債権ごとに審
査し、その理由がやむを得ないものであると認めた
場合、不納欠損額の3/4に相当する金額を国庫負担
金として収入いたします。
事務懈怠によるものはいかなる場合も国庫負担は
認められず、市の負担となります。
現在、最初の面接相談業務についても、地域担当
のCWがおこなっているようだが、業務の軽減を図る
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ため、面接相談業務の窓口を特化し相談員には再雇
用職員などを充てるようしたらどうか。
困難ケースが増えているということだが、困難
ケースを地域担当から外し、専門で扱うCWを
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配置してはどうか。
面接相談及び申請受付は、面接相談員を配置し対
応しております。
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困難ケースについて
① 中身はどの様ケースか
② その様なケースで半日、一日と1つのケー
ス対応に取られてしまう事は、これまで
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多々あったのか
③ 他のCWも同様なのか
当事務所のCW数は法定基準数を満たしておらず、
現状のCW数で困難ケースを専属CWにすることは他の
CWの担当世帯数の増加になり負担が過重になると思
料しております。
①病気や性格に起因して長時間同じ訴えを繰り返し
たり、大声や物を叩くなどして威嚇したり、閉庁後
も辞所せず福祉事務所内に長時間留まるなど。
②1~2時間、長いときには半日単位で電話や窓口対
応にあたります。他の事務作業にも影響が生じま
す。
③同様の状況が生じることがあります。
NO
質疑内容
困難ケースへの組織的な対応について
① これまで、どの様な対応や支援をしてきた
のか
② 査察指導員の役割はどうだったか
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経過報告の内容について
① もう尐し掘り下げた分析、対応が出来な
かったのか。それによっては未然に防げる
部分もあったかもしれない。増え続ける
ケース、それに対してのCW増員は考えな
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かったのか。
当時としてはそれらへの対応で限界があっ
たのか。
困難ケース等へのより良い支援(ケース、CW それぞ
れ)
① 委託等でCW の支援は取ってないのか
② 実施していれば、その内容は
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③ 上記のようなことが出来なかったのであれ
ばその理由は
④ できなかったのは、財政の問題もあったの
か、制度上の問題があったのか。
CWの適正配置について
① CWの働きかたは、ケースに寄り添いのめり
込みすぎ、結果過剰な負担がかかり燃え尽
きてしまうタイプ、ケースワークの限界を
知り、事務的にそつなくこなすタイプがあ
るが、理想像としては、年齢で言えば、30
代から40代既婚者、傾聴が出来、事務処理
能力が高く、気分転換が出来る人と考える
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どうか
② 担当課長は、人事に対して必要な人員増の
働きかけをしたか
③ 人事課は必要な人員増の理解を頭の中だけ
でなく、理解し配置の努力はどうだったの
か
④ 人員増の配置が出来ない理由は
⑤ 人員増が出来ない場合の方策は
前回配布していただいた資料のうち、資料3の末
尾にあります「是正指導・支援を行うが、担当課長
からの指導にも曖昧な返答に終始。査察指導員によ
る支援にも懈怠や挙証資料等を『隠し続ける』状態
14 が続く」とありますところ、「隠し続ける」という
ことは具体的にはどのような行動・行為なのでしょ
うか?
再発防止措置の検討に必要との観点からご質問さ
せていただきたく思います。
回答
毎週開催されるケース診断会議等を活用して課全
体で情報共有をしたり、処遇を検討するほか、担当
CW及び査察指導員間で逐次対応等について調整を
行っています。
また、面接等について担当CWのみで対応させず査
察指導員や担当課長が同席・同行など行っていま
す。
著しい威嚇行為があった場合には、査察指導員や
担当課長から注意を促した上で警察等に通報して組
織的に対応します。
当時、状況把握や指導に止まらず日常的に作業支
援等を行っていましたが、職員A・Bが仕舞い込んだ
挙証資料等を確認できていれば、被害を縮小させる
ことが出来たと考えています。
ケースワーカーの増員については、今までも生活
保護受給者の増加に伴って、必要に応じ増員してき
ています。なお、増員するにあたっては、国が定め
ている基準(80世帯に1人のCWの配置)はありま
すが、全庁的な人員配置や、他市のCW配置数など
を参考に増員を図ってきました。
医療連携事業により市内医療機関から月2回ソー
シャルワーカーの派遣を受け、困難ケースへの面談
等に同行同席してもらっています。
また、嘱託職員として面接相談員、就労支援員を
配置し保護開始時の処遇対応やケースの自立支援に
ついてCWのサポート体制を組んでいます。あわせ
て、本年度より再雇用の資産調査員を配置し、年金
調査などCWの作業軽減を図っています。
①について、適性なタイプの具体的ご意見の一つと
して受け止めさせていただきます。
②について、ケースワーカーの増員は機会あるごと
に要望しています。
③から⑤について一括してお答えします。
他市のCWの担当数及び所管の意見等を参考に配置
してきました。ここ10年間でCW8名、査察指導員を2
名増員しています。
今年度については、社会福祉士資格を有している
事務職を採用、積極的にCWとして配置(2人)した
ほか、査察指導員及びCWを各1名増員しています。
来年度の採用についても、社会福祉士資格を有して
いる職員の採用を予定しています。
また、生活保護相談員、生活保護就労促進指導
員、資産調査員などの嘱託職員を採用しCWの事務の
負担軽減を図っています。
台帳など決められていたところに保管せず、個人
の机やキャビネットの中など上司が確認できないと
ころに仕舞い込み続ける行為です。