第89回日本感染症学会学術講演会 ランチョンセミナー 2015年4月17日

第89回日本感染症学会学術講演会
ランチョンセミナー16
結核診断におけるInterferon Gamma
Release Assay(IGRA)の意義
司会:神谷
茂 先生
杏林大学医学部感染症学
演者:
原 克紀 先生
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
病態解析・診断学
(臨床検査医学)
/
同病院検査部
日時
2015年4月17日
(金)
12:05∼12:55
会場
第6会場 京都国際会館2階 RoomB-1
*ランチョンセミナーは整理券制となります。
*整理券配布場所:1階メインホール前ホワイエ
*配布時間:7:45より開始いたします。
*セミナー開始5分後整理券は無効となります。
共催
第89回日本感染症学会学術講演会
オックスフォード・イムノテック株式会社
株式会社エスアールエル
抄録
第89回日本感染症学会学術講演会 ランチョンセミナー16
結核診断におけるInterferon Gamma Release Assay(IGRA)
の意義
■
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学(臨床検査医学)/同病院検査部
原 克紀 先生
2014年7月に発表された
「平成25年結核登録者情報調査年報集計結果(概況)」
によれ
ば、国内の新登録結核患者数は20,495人(対前年比788人、3.7%減)、人口10万人対罹患
率(以下、罹患率)
は16.1(対前年比0.6減)
とともに減少傾向にある。
しかし、先進国では、
フ
ランス 7.4、
オーストラリア 5.7、
ドイツ 4.9、
アメリカ 3.1であり、
我が国は依然として高い罹患
率となっている。
また、平成25年における全国の新登録結核患者の年齢別比率は、19歳未満
1.1%、20-69歳 41.4%、
70歳以上 57.4%であり、
高齢者結核の増加が大きな問題である。
結核症は、顕鏡法、培養ならびに遺伝子検査法により診断されるが、高齢者では一般的な
結核検査の材料である喀痰や胃液の採取は難しい。
また、気管支鏡による侵襲的な検査は
QOLの観点から実施しにくい。
そのような状況で、
簡便で侵襲が少ないInterferon Gamma
Release Assay
(IGRA)
検査はますます有用になってきた。
IGRAとは、採取された血液に結核菌特異抗原を混ぜて培養し、血液中のリンパ球(Th1
細胞)
から遊離するインターフェロン -γを測定する方法である。
IGRA検査はツベルクリン反応と比べ、①BCG接種や大部分の非結核性抗酸菌症感染の
影響を受けない、②ツベルクリン反応より客観的な結果が得られる、③ツベルクリン反応と異
なり、連続した検査にて反応が増強されない
(ブースター効果なし)
等が優れている。
一方で、①活動性結核と潜在性結核感染症を区別できない、②感染時期の特定が困難で
ある、③結核に感染した人が全員陽性になるとは限らない等の限界もある。
このような特徴を
理解し、
診断に使っていく必要がある。
講演では、長崎大学病院のデータを中心にIGRAの意義について概説し、
ご参加の先生方
とディスカッションしたい。
アクセス
▼〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町422番地 ▼第6会場 京都国際会館2階 RoomB-1
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