献体遺体を用いた耳鼻咽喉科医による側頭骨解剖

【課題名】
献体遺体を用いた耳鼻咽喉科医による側頭骨解剖習得実習
【責任者】
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 教授 髙橋 晴雄
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 肉眼解剖学分野
教授 弦本 敏行
【実施場所】
①実習:長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 顎顔面解剖学分野 解剖実習室
②供覧:長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 肉眼形態学分野 解剖実習室
【目的,意義及び科学的合理性の根拠】
耳には小さな器官がたくさん並んでいて、これらが複雑に機能することによって耳が聞
こえたり、平衡感覚を伝えたりしています。耳鼻咽喉科の医師にとって、これらの構造を
正しく理解することは実際の診療を行う上でたいへん大切です。
そのため、最近では耳鼻咽喉科医がこのような耳の構造を詳しく学習することが重要であ
ると強調されています。実際、医学部・歯学部の学生さんたちが解剖するご遺体を使わせ
ていただいて、耳鼻科医の若手医師が詳しく勉強することはたいへん意義のあることです。
そこで、本年度4月から始まった医学部解剖学実習で解剖させていただいたご遺体のうち、
ご遺族の方のご同意をいただいた場合に限って、耳鼻咽喉科の若手医師のための解剖学実
習を以下のように計画いたしました。
【対象者及び選定方針】
本年度4月から始まった医学部解剖学実習で解剖させていただいたご遺体のうち、ご遺
族の方のご同意をいただける方。
【方法】
平成 27 年 10 月 8 日、9 日に予定されている第 25 回日本耳科学会総会・学術講演会で、
全国から募集した耳鼻咽喉科医師が、耳がおさまっている側頭骨(そくとうこつ)という
頭の骨を手術用の顕微鏡と器具を使って、詳しく解剖します。これには、解剖に熟知した
耳鼻咽喉科専門医が指導を行います。実習が終わったあと、11 月に学生授業で耳鼻咽喉科
の教員が、学生に解説しながら教育を行います。
【期間】
実習日は平成 27 年 10 月 8 日、9 日。学生への指導日は平成 27 年 11 月。
【倫理的問題点等】
問題点は、ご献体いただいた方から生前にいただいた同意が医学生の解剖実習に供する
もので、医師の解剖実習に関して頂いていないことです。そのため、連絡先の判明してい
るご遺族の方にはすでに説明を終え、文書でのご同意をいただいております。
ここでは、連絡が取れないご遺族に対して、周知する目的でホームページに公開させて
いただきます。
【予測される対象者又はその家族に対する危険性及び利益】
学生だけでなく耳鼻咽喉科医にとっても、複雑な側頭骨の解剖を深く理解できるように
なるため、その教育的な意義は大きく、将来の医学や医療技術の進歩への貢献が考えられ
ます。本実習で解剖する側頭骨が本来実習で解剖される範囲ですので、この実習自体で発
生する危険ならびに不利益はございません。
【研究対象者等の人権の擁護の方法】
解剖実習の倫理規定に加え、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(厚生労働省)、
臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン(日本外科学会、日本解剖学会)
に沿って行います。
【研究対象者に対する健康被害の補償】
本研究では健康被害は生じないため補償はありませんが、追加の費用をご負担いただく
ことは一切ありません。
【個人情報等の保護の方法】
今回の実習では、解剖実習室内での私的な写真やビデオ撮影は禁止し、本実習の関係者
のみが閲覧できるように制限します。また生前にご本人がご理解、ご承諾されましたよう
に、ご本人の住所,生年月日及び氏名などの個人情報は削除を行い、情報漏洩、個人情報
等の保護については十分配慮します。
【研究等の期間及び当該期間終了後の試料・情報の保存及び廃棄の方法】
本実習ではご献体の試料の採取は行わず、データ等の保管は行いません。また、実習終
了後は通常の解剖実習と同様に献体登録者に最大限の敬意を払い実習組織を回収し、火葬
を行わせて頂きます。
本計画への参加を拒否されたとしても不利益が生じることはありません。なお、本計画へ
の参加を拒否されたい場合は、下記までご連絡をお願いいたします。
【連絡先】
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 肉眼解剖学分野 教授 弦本 敏行
TEL: 095-819-7018(余光会内)
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 教授 髙橋 晴雄
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 講師 吉田 晴郎
TEL: 095-819-7350、Fax: 095-819-7352