A2702型 Mr.Gamma MCA Windows8対応版 取扱説明書

CLEAR-PULSE
取扱説明書
A2702 型
Mr.Gamma MCA
クリアパルス株式会社
〒 143-0024 東京都大田区中央 6 丁目 25 番 17 号
TEL (03) 3755-0045
FAX (03) 3755-7877
E-Mail [email protected]
URL http://www.clearpulse.co.jp/
目次
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
必要機器など . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
初めて使用する際の作業 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
スペクトル分析ソフトウェアのインストール
デバイスドライバのインストール . . . . . . . . . . .
機器の接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
スペクトル分析ソフトウェアの概要 . . . . . . . . . . .
使い型 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
注意事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
A2702 型 Mr.Gamma MCA 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . .
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4
5
6
9
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29
注意
本製品は高い信頼性が必要とされる目的には使用できま
せん。
注意
この製品は鉛を含んでいます。破棄する際は各地域の法
令に従って下さい。
はじめに
本製品は、クリアパルス社製の環境放射線測定器 A2700 型 Mr.Gamma のオプション
機器であり、Mr.Gamma に接続してガンマ線スペクトルを測定し、本製品に付属するス
ペクトル分析ソフトウェア(コンピューター総合研究所開発)を使用することで、簡単
に放射性セシウムを測定することが可能となります。
コンピュータ
スペクトル分析
ソフトウェア
A2700 型 Mr.Gamma
本製品
機器の構成図
スペクトル分析ソフトウェアの画面
3
必要機器など
本製品を使用するためには別途 A2700 型 Mr.Gamma とコンピュータが必要です。
1 A2700 型 Mr.Gammma
2 A2702 型 Mr.Gammma MCA
本製品
3 接続ケーブル(2 本)
付属品です
4 スペクトル分析ソフトウェア
付属の CD からコンピュータにインストールします
5 コンピュータ
Windows PC
(CD ドライブがないパソコンの場合、インターネ
ットに接続できる環境が必要となります)
付属品
本製品には、以下の付属品があります。
アナログケーブル(細いケーブル)
USB ケーブル(太いケーブル)
A2700 型 Mr.Gammma と本製品の接続
本製品とコンピュータの接続
インストール CD
スペクトル分析ソフトウェアと本製品のドライバソフトウェアが入っています
4
初めて使用する際の作業
本製品を初めて使用する際には、接続するコンピュータに付属のスペクトル分析ソ
フトウェアとデバイスドライバのインストールをおこなう必要があります。この作業
は初めに1回だけ必要です。
インストールは、以下の手順でおこなってください。
インストール用 CD-ROM をドライブに挿入します。
Internet Explorer で次のようなインストール画面
が表示されます。
ソフトのインストール、ドライバのインストール
の順に実行してください。
注意 デバイスドライバ、スペクトル分析ソフトウェアのインストールには管理者で
ログオンする必要があります。
注意 コンピュータのセキュリティ上の関係から CD-ROM の自動実行が許可されてい
ない場合、インストール画面の自動表示がされません。その場合、CD-ROM 内の
A2702.htm を実行してください。
● CD-ROM ドライブが付いていない PC の場合には以下の WEB サイトよりダウンロード
してインストールを行って下さい。
URL http://www.clearpulse.co.jp/mr_gamma/
または
URL http://www.tokyo-cal.co.jp/mr_gamma/
5
● スペクトル分析ソフトウェアのインストール
1
本ソフトウェアで必要となる Microsoft .NET Framework がコンピュータ内にインス
トールされていない場合には、自動的に次の画面が表示されますので「同意する」
でインストールしてください。
2から先となります。
表示されない場合はインストールされていますので、
インストールが実行されます。
6
2
インストールウィザードの指示に従ってインストールを進めて下さい。
(セキュリティの警告が出ますが、そのまま実行してください。)
3
「インストールの確認」の画面が表示されます。
7
4
以下の画面が表示されて進行します。
5
インストール完了画面が表示されます。
8
● デバイスドライバのインストール
A2702型をコンピュータに接続する前に、デバイスドライバをインストールし
てください。
コンピュータの設定によっては setup.vbs や dpinst.exe の実行をしてよいかどうか
の 確 認 が 出 る こ と が あ り ま す 。 そ の ま ま 進 め る か 、 Driver フ ォ ル ダ ー 中 の
install.bat をダブルクリックしてください。
1
「次へ(N)」をクリックします。
9
2
「エンドユーザーライセンスに同意します」にチェックを入れ、
「次へ(N)」をクリックします。
3
以下の画面が表示されて進行します。
10
4
以下のようなメッセージが出る場合がありますので、「インストール(I)」をクリッ
クします。
5
以下の画面が表示されますので「完了」をクリックして終了します。
11
機器の接続
機器の接続は以下のようにおこなってください。
1
2
A2700型 Mr.Gammma の外側のカバ
ーを取り外します。
A2700型 Mr.Gammma にアナログケ
ーブルを差し込みます。
3
4
本製品にアナログケーブルを接続しま
す。
本製品とコンピュータを USB ケーブル
で接続して完成です。
12
スペクトル分析ソフトウェアの概要
● スペクトル表示:バックグラウンド測定データ、サンプル測定データ、およびバッ
クグラウンドを引いたサンプル測定データをそれぞれ表示
● スペクトル分析:スペクトル分析をおこない、セシウム 134 と 137 由来の放射線の
カウント数を cpm 単位で表示
● ROI(注目領域)の複数設定、次回起動時復元
● 入力したパラメータ内容は次の起動時に自動的に再設定
● データ保存:テキストファイル(CSV 形式)
● データ読み込み:データファイルを読み込んで解析
● 印刷
● 測定時間設定、測定スタート、中断などのコントロール
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使い方
p.9 のように装置を接続後、A2700型 Mr.Gamma の電源を ON し、その後ソフト
ウェアを起動してください。Mr.Gamma のモニター画面は電源 ON の 1 分後から放射線
量率(マイクロシーベルト毎時)の表示を 10 秒ごとに表示します。
ここでは、測定結果から分析をおこなうスペクトル分析ソフトウェアについて使い
方を説明します。
画面構成
(画面内のグレー表示部は校正作業を行った機器で表示される部分です。校正作業
を行う前は使用不可の機能です。校正作業は別途承ります。)
バックグラウンド測定コントロール
サンプル測定コントロール
測定結果表示
スペクトル表示グラフ
測定結果保存など
のコントロール
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● 測定方法
通常は以下の流れで測定をおこないます。
1.バックグラウンド測定をおこないます。
測定場所における環境での空間の放射線の量の測定となります。
バックグラウンドはサンプルの測定精度に影響を与えますので、なるべく長
い時間測定して精度の高いバックグラウンドデータを取得してください。
(スペクトル表示グラフの表示曲線が滑らかなほどよいです)
環境に大きな変化がなければ、過去に測定したバックグラウンド測定データ
をファイルから読み込んで使うことができます。(p.13⑥参照)
2.サンプル測定をおこないます。
測定対象物の放射線の量を測定します。測定される放射線の量は、測定対象
物とバックグラウンドの合計になります。そこからバックグラウンドのみを
差し引くことによりサンプルのみの放射線の量が計算できます。
3.必要に応じて測定ピーク位置の変更をおこないます。
ソフトウェア内で標準の設定値を持っていますが、測定時間や測定時の状況
によっては、この設定値に調整を加える必要がある場合があります。
4.測定結果を確認します。
5.測定結果の保存または印刷をおこないます。
6.測定対象物を変更し、2から5までを繰り返すことができます。
1
起動方法
起動方法は、デスクトップ上の本製品の
アイコン
をダブルクリック、又
はメニューより選択して起動して下さい。
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2
バックグラウンド測定
①
②
③
⑨
⑧
④
⑤
⑦
⑥
① 測定対象物の選択
選択できる測定内容は初期値として「空気」と「水」が登録されています。
測定対象物を選択すると、指定された測定時間が自動的に設定されること
になります。この設定内容は、メニュー「設定」の「バックグラウンドア
イテム設定」で変更することが可能です。
② 説明メモ欄
自由にメモを書いてください。
③ 測定時間入力
ここで指定した測定時間で自動測定がおこなえます。0 で指定した場合は
測定開始・中断ボタンで中断した後、開始とすると継続して測定がおこな
われます。
④ 残り時間表示
測定終了までの残り時間が表示されます。
⑤ 測定開始・中断ボタン
測定開始で、スペクトル表示グラフに表示が始まります。
測定結果は CSV 形式のテキストファイルで自動保存されます。
(ファイル名は BG_年月日_時分秒.csv)
16
⑥ ファイル読込
以前に測定したバックグラウンドデータを読み込めます。
⑦ データ消去
データ読み込みで読み込んだデータを消去することができます。
⑧ 測定状況表示
⑨ サンプルにデータ移動
ファイル読込または測定を中断および終了した際に表示されるボタンで、
測定データやファイル読み込みで得られたデータを、サンプルデータとし
て移動することができます。
17
3
サンプル測定
①
②
③
⑨
⑧
④
⑤
⑦
⑥
① 測定対象物の選択
選択できる測定内容は初期値として「食料品」と「土壌」が登録されてい
ます。
測定対象物を選択すると、指定された測定時間が自動的に設定されること
になります。この設定内容は、メニュー「設定」の「サンプル測定アイテ
ム設定」で変更することが可能です。
② 説明メモ欄
自由にメモを書いてください。
③ 測定時間入力
ここで指定した測定時間で自動測定がおこなえます。0 で指定した場合は
測定開始・中断ボタンで中断した後、開始とすると継続して測定がおこな
われます。
④ 残り時間表示
測定終了までの残り時間が表示されます。
18
⑤ 測定開始・中断ボタン
測定開始で、スペクトル表示グラフに表示が始まります。
測定結果は CSV 形式のテキストファイルで自動保存されます。
(ファイル名は SAMPLE_年月日_時分秒.csv)
⑥ ファイル読込
以前に測定したサンプルデータを読み込めます。
⑦ データ消去
データ読み込みで読み込んだデータを消去することができます。
⑧ 測定状況表示
未測定、ファイル読み込みなどの状況が表示されます。
⑨ バックグラウンドにデータ移動
ファイル読込または測定を中断および終了した際に表示されるボタンで、
測定データやファイル読み込みで得られたデータを、バックグラウンドデ
ータとして移動することができます。
19
4
スペクトル表示グラフ
①
②
③
④
⑤
⑥
① グラフ表示
測定スペクトルデータの表示がされます。
② cpm 表示切替ボタン
測定スペクトルデータをカウントで表示するか、カウント毎分(cpm)で表示
するかの切り替えをおこないます。
③ 縦軸表示切替
グラフの縦軸を線形軸(リニア)表示するか、対数軸(ログ)表示するかの切
り替えをおこないます。
④ 横軸表示切替
グラフの横軸をチャンネル表示するか、エネル
ギー(単位:keV)表示するかの切り替えをおこな
います。
⑤ 測定スペクトルデータ表示ボタン
バックグラウンド測定、サンプル測定、サンプ
ル-バックグラウンドの表示/非表示の指定が
できます。
⑥ 色設定
右のような画面が表示され、色の指定がおこなえます。
20
グラフのスケール変更
グラフ内でマウスのマウスホイールで拡大縮小表示がおこなえます。
グラフの左下の「標準表示ボタン」で標準表示に戻すことができます。
標準表示ボタン
21
5
測定ピーク位置の変更
ソフトウェア内で標準の設定値を持っていますが、測定時間や測定時の状況によ
っては、この設定値に調整を加える必要がある場合があり、その際に使用します。
(本ソフトウェアでは、放射性セシウムから発生するガンマ線のエネルギー範囲
を色付けで表示させています。この部分が盛り上がって表示される場合、セシウ
ムからの放射線を検出していることを示します。)
グラフ内でマウスのドラッグ・アンド・ドロップをすることにより、指定をした
領域を別画面で拡大表示させます。
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画面内でマウスのドラッグ・アンド・ドロップで、指定をした領域の幅を変更す
ることができます。選択範囲は上部の表示欄に表示されます。(下図参照)
「登録ボタン」で変更した結果が登録されます。
「戻るボタン」で前の画面に戻り
ます。
選択範囲の表示欄
エネルギ校正
選択ボタン
登録ボタン
戻るボタン
「エネルギ校正選択ボタン」でエネルギーピーク位置の調整がおこなえます。
画面上において、選択したエネルギー位置に相当する位置をマウスでクリックす
ることで調整します。
23
6
測定結果の表示
測定ピーク位置が正しく設定されていれば、測定値対象選択ボタンにより、それ
ぞれの測定結果について cpm 単位で表示します。
測定値対象選択ボタン
24
7
測定結果の保存
①
②
③
④
① 測定結果の保存
測定結果を CSV 形式のテキストファイルで保存します。
② レポート印刷
測定結果をスペクトルデータ表示グラフとともに印刷します。
③ データ保存状況表示
測定結果を保存したかどうかを表示します。
④ 終了
本ソフトウェアを終了します。
25
8
その他放射性核種の選択
本ソフトウェアでは。放射性セシウム以外の放射性物質についても扱えるように
なっています。
下図のように、マウスのドラッグ・アンド・ドロップで、セシウム以外の放射性
物質のピーク位置を最大5個まで指定することが可能です。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
① コメント表示/非表示
コメントをスペクトル画面上に表示するかどうかを選択します。
② 選択
選択ボタンを押した後、グラフ上でマウスのドラッグ・アンド・ドロップ
によりピーク位置を指定します。
③ 取消
選択を解除します。
④ 表示
選択範囲の詳細な設定と結果の表示をおこなうサブウィンドウの表示/非
表示を切り替えます。
⑤ 色
表示色の変更ができます。
⑥ 範囲
⑦ コメント
自由にコメントを書いてください。スペクトル画面上に表示されます。
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9
メニューバーの説明
「終了」: 本ソフトウェアを終了します。
(画面に同じ機能のボタンがあります)
「設定」: 各種設定をおこないます。
・バックグラウンドアイテム設定
・サンプル測定アイテム設定
「ヘルプ」: バージョン表示をおこないます。
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注意事項
・ 装置を開けたり分解したりしないでください。
・ この装置は環境放射線を測定する装置です。他の目的での使用はしないでくださ
い。
・ 装置は防水されていませんので水のある場所での使用にはご注意ください。
・ 装置は落としたり強い衝撃を与えたりしないでください。
・ 使用温度など範囲を超えた環境では使用しないでください。
・ 航空機内などで使用する場合には使用の許可を確認してください。
・ 異常に気が付いたらすぐに使用を中止して、ハードウェアのお問合せ先までご連
絡ください。
・ 本装置は一般向け簡易測定器ですので、高い信頼性が要求される用途には使用で
きません。
・ 本装置は鉛を含んでいます。破棄する際には各地域の法令に従ってください。
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A2702型 Mr.Gamma MCA 仕様
● 測定エネルギー範囲 150keV~3MeV (A2700型 Mr.Gamma と接続した場合)
● MCA チャンネル数
512
● 時間分解能
1 秒毎に更新
● インターフェース
USB2.0
● 付属品
アナログケーブル、USB ケーブル、
インストール CD(取扱説明書含み)
、保証書
● 対応 PC
Windows PC (Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1)
500mA 給電可能な USB2.0 ポート
● 本体サイズ
82mm × 24mm × 94mm
● 使用温度範囲
0℃から 40℃
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ソフトウェア
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(http://www.clearpulse.co.jp/mr_gamma/)
〒143-0024
東京都大田区中央6丁目25番17号
(http://www.tokyo-cal.co.jp/mr_gamma/)
〒312-0045
茨城県ひたちなか市勝田中央4-7
担当部署:営業部
TEL. 03-3755-0045
FAX. 03-3755-7877
担当部署:放射線測定システム
TEL. 029-275-3792
FAX. 029-274-0748
平日:10:00 ~ 17:00
平日:10:00 ~ 17:00
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