5章施策3~4P65~P73)(PDF形式:3023KB) - 厚木市

施策3
低炭素まちづくりの推進
【取組状況と課題】
CO2 の大幅な削減を達成するためには、社会経済活動の基盤となるまちづくりにおいても低炭
素社会を目指した取組が求められています。
2008 年の運輸部門(自動車)の CO2排出量は基準年(1990 年)と比べ 11.0%増加して
います(第3章参照)。これは、主に自動車保有台数の増加と東名高速道路を始め、主要道路の
結節点であることを背景に、通過交通が多いことによるものと考えられます。
本市では、渋滞による CO2排出量の増加を抑制するために、計画的な交差点や道路の改良・
整備工事等による交通流の円滑化を行っています。
また、公共交通機関の利用を促進するために、路線バスの利便性向上を進めており、待合環境
の改善、高齢者や障害者に配慮したノンステップバス*の導入、サイクルアンドバスライド自転
車駐車場の整備を実施しています。
今後は、これらまちづくりの取組をさらに充実・拡大していくとともに、自動車単体からの
CO2排出量削減対策も充実していくことが必要です。
表 5.3-2 サイクルアンドバスライド自転車駐車場一覧
自転車駐車場名
妻田薬師自転車駐車場
自転車駐車場設置場所
妻田薬師上りバス停北側
台数
154 台
鳶尾団地自転車駐車場
鳶尾団地バス折り返し場内
47 台
藤塚バス停前自転車駐車場
藤塚バス停前
35 台
依知小学校前自転車駐車場
依知小学校前バス停歩道
50 台
妻田バス停前自転車駐車場
干無川上部を利用
52 台
松蓮寺バス停前自転車駐車場
神奈川中央交通の敷地内利用
若宮橋バス停前自転車駐車場
NTT 先端技術総合研究所の敷地内利用
100 台
45 台
【取組の方向性】
低炭素都市づくりガイドライン(国土交通省)に沿って、市全体の低炭素型を図るために、公
共交通活用などの交通対策と組み合わせて集約的な都市構造に誘導するとともに、市街地整備に
おいてエネルギー利用の効率化や未利用・再生可能エネルギーの活用、CO2吸収源となる緑地の
保全と都市緑化を推進します。
自家用車から公共交通機関や自転車への交通手段の転換を促進するとともに、自動車利用時の
CO2排出量を低減させるために、渋滞を解消するための道路整備を推進します。
また、走行時に CO2が排出されない電気自動車の普及拡大を図り、市の公用車のエコカー(電
気自動車やハイブリット自動車など)導入も積極的に推進します。さらに、事業者や民間団体等
と協力し、CO2 の排出が少ない運転方法(エコドライブ)の普及促進を図ります。
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低炭素まちづくりの推進
①環境に配慮した市街地整備の推進
②公共交通の利用促進
③自転車利用の促進
④自動車利用時の CO2 排出量の低減
【取組内容】
①環境に配慮した市街地整備の推進
○環境配慮型の市街地整備
都市機能を集積し、魅力的な都市拠点とするための本厚木駅周辺の中心市街地整備などに
おいて、再生可能エネルギーの導入促進や緑化の推進など、環境配慮型の市街地整備を推進
します。
○屋上・壁面緑化等の推進(再掲)
建築物の遮熱に効果的で、ヒートアイランド対策や空調の省エネルギーにつながる屋上緑
化や壁面緑化、緑化ブロックに関する情報提供を行います。
また、家庭や事業所で取り入れやすく、野菜の収穫なども楽しめる、みどりのカーテンを
引き続き普及していきます。
○大規模開発における再生可能エネルギー等導入の促進
民間の開発に際して、県の条例に該当しない小規模の場合においても開発事業者に対して、
地区の特性に合った再生可能エネルギーや高効率設備機器の導入について協力を要請しま
す。
● 実施又は予定している事業
◎中町第 2-2 地区周辺整備事業 対象:事業者
・中心市街地活性化の先導的な役割を担う地区として、本厚木駅と直結した利点を活かし、交
通拠点としての機能向上を図ります。
・文化芸術、商業、福祉、生活環境、産学連携など都市機能の集約による利便性の高いまちと
して、再開発事業等により拠点都市としての魅力あるにぎあいあふれるまちを創造するため
に、環境配慮型の市街地整備を推進します。
◎本厚木駅南口地区市街地再開発事業 対象:事業者
・交通結節点の機能強化を図るため、バスターミナル等の交通機能を整備します。
・商業、業務、居住などの複合的な都市機能を集積し、環境に配慮した魅力的な都市拠点の整
備を目指します。
◎愛甲石田駅南口周辺整備事業 対象:事業者
・地区内の住宅密集地の環境及び狭あい道路を改善するとともに、
交通機能の拡充を図ります。
・環境に配慮した商業、業務及び住宅機能導入の推進を図ります。
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②公共交通の利用促進
○バスの利便性の向上
自家用乗用車からの交通手段の転換を図るために、バスの路線や運行本数の見直し、連節
バス*の路線の拡大、自転車積載ラックバスの導入、乗り降りのしやすいノンステップバス
の導入など、主要な公共交通機関であるバスの利便性向上を推進します。
○バスの定時性の確保
バス専用(優先)レーンの導入や右折レーンの設置によるボトルネックにおける渋滞解消
などを推進し、バス運行の定時性の確保を図ります。
○コミュニティ交通の導入検討
鉄道駅やバス停まで徒歩圏から外れる地域における、自家用乗用車からより低炭素型の交
通機関への転換を促進するため、路線バスを補完するコミュニティバス*やワゴンタクシー
の導入を検討します。
重点
サイクルアンドバスライドの推進
最寄りのバス停留所まで自転車を利用し、バスに乗り換えて目的地に到達することが容易
にできるよう、バス停留所に隣接して駐輪場を設置する「サイクルアンドバスライド」を推
進します。
<スケジュール>
H23(2011 年)
H27(2015 年)
H32(2020 年)
目標:市内で15箇所の整備を目指します。
導入
現在7箇所に整備。
コラム
サイクルアンドバスライド
「サイクルアンドバスライド」は、バス停留
所に駐輪場が併設されていることで、バスをよ
り利用しやすくし、自動車利用からの交通手段
の転換を図る事業です。
自動車利用が減り、バスの利用が増えると、
自動車からの CO2 排出量が削減されるのはも
ちろんですが、交通混雑の緩和にもつながりま
す。また、駐輪できるスペースが増えることで、
放置自転車の削減効果も期待されます。
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●鳶尾団地自転車駐車場
○イベント時の電車やバスの利用の促進
市主催のイベント時に中心市街地への自家用乗用車の乗り入れを減らし、混雑による渋滞
を緩和するとともに、CO2 排出量の少ないバスなどの公共交通機関の利用を促進し、イベン
トのエコ化を図ります。
○鉄道の輸送力増強の促進
鉄道事業者及び関係機関などに、混雑の解消及び利便性の向上を目指した鉄道輸送力の増
強を引き続き要請します。
○バス交通と鉄道の連絡環境の向上
鉄道駅とバスセンター等の交通結節機能を拡充し、乗換え時の利便性の向上を図り、公共
交通機関の利用を促進します。
● 実施又は予定している事業
◎地域公共交通対策事業 対象:輸送事業者
・快適な交通環境を創るため、既存の電車やバスなど公共交通の充実を図ります。
・CO2 削減効果が実証されている、連節バスを活用した新規路線の拡大を目指します。
◎サイクルアンドバスライド自転車駐車場整備事業 対象:自転車駐車場
・バス停付近に自転車駐輪場を設置して、自宅から自転車で最寄のバス停まで来てバスに乗換
えるシステムであり、公共交通機関の利用促進を図るものです。
これにより、放置自転車の解消、バス利用者の利便性の向上を図るとともに、自家用車から
バス利用への転換促進による交通渋滞の緩和、自家用自動車排出ガスの抑制による公害対策、
CO2 排出量の削減などを図ります。
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③自転車利用の促進
重点
自転車の利用促進と環境整備
交通手段としての自転車利用を促進し、中心市街地への自動車流入の抑制や渋滞解消を図
るために、健康・交流のみちを活用した自転車が通行出来る道路の整備などを進めています。
<スケジュール>
H27(2015 年)
H23(2011 年)
H32(2020 年)
目標:市内 6 ルートの整備を目指します。
健康・交流のみちの整備
コラム
健康・交流のみちづくり
市では、一人一人の暮らしを大事にする「ひと優先」
●健康・交流のみちイメージ
のみちづくりの観点から、歩行者の視点に立った新たな
みちづくりを進めています。
健康・交流のみちは、河川堤防等を活用した歩行者空
間のネットワークで、重要な地域資源である 6 つの河川
沿いの水辺のルートと、これらを相互に結ぶルートで構
成されています。歩行者にとって安全で、かつ魅力ある
快適な歩行空間をつくるために、舗装整備や転落防止柵
整備、休憩施設・ベンチ・植栽の設置、案内板や誘導サ
インの設置などを行っています。
●健康・交流のみち 計画ルート
[出典:健康・交流のみちづくり実施計画]
69
重点
サイクルアンドバスライドの推進(再掲)
最寄りのバス停留所まで自転車を利用し、バスに乗り換えて目的地に到達することが容易
にできるよう、バス停留所に隣接して駐輪場を設置する「サイクルアンドバスライド」を推
進します。
○自転車等駐車場の整備
自転車放置禁止区域での駐輪場不足の解消に向けた自転車等駐車場を整備するとともに、
利用方法を検討します。
○放置自転車対策
中心市街地の放置自転車禁止区域について、市民・事業者・行政が一体となって遵守する
とともに、市民意識の向上のため広報・啓発に努めます。
● 実施又は予定している事業
◎自転車走行空間の整備 対象:道路
・中心市街地における車、自転車、人の通行の整序化(通行位置明示標識及び標示シート整備、
自転車通行帯整備)を図り、安全で、安心して歩行・走行できる快適な空間を創出するとと
もに、環境と調和した活力あるまちづくりを進めます。
◎自転車等対策事業 対象:自転車駐車場
・新たな市営自転車等駐車場の整備や自転車利用者を自転車駐車場へ誘導することなどにより、
安全な通行の確保と良好な景観を保持します。
④自動車利用時の CO2 排出量の低減
○市内の円滑な道路体系づくり
本厚木駅周辺の交通集中・渋滞を緩和し、CO2 排出量を低減するために、ボトルネック交
差点など渋滞起点箇所の解消や高規格幹線道路等の整備に合わせた道路整備を推進します。
重点
電気自動車の普及促進
走行中の CO2 排出量がゼロである電気自動車(EV)の普及促進を図るために、引き続き、
電気自動車に関する情報提供や電気自動車を購入した市民への奨励金の交付などの支援を
行うとともに、電気自動車の乗車体験機会(電気自動車試乗のイベント等)を創出します。
また、市の公用車にも、積極的に電気自動車を導入し、その効果(CO2 削減効果等)を広
く発信するとともに、市内企業へも電気自動車の導入を要請します。
<スケジュール>
H23(2011 年)
H27(2015 年)
H32(2020 年)
市内で電気自動車累計 250 台の導入を目指します。
補助の実施、利用環境整備
→さらなる普及促進
70
○電気自動車利用の環境整備
電気自動車の利用環境を整備するために、公共施設への急速充電器または普通充電器
(200V)の設置を推進するとともに、利用環境整備に向け補助金制度を紹介しながら、商
業施設等民間の協力を要請します。
コラム
環境性能の良い電気自動車
電気自動車は、エンジンの代わりにモーターと制
御装置を使い、ガソリンの代わりにバッテリーに蓄
●電気自動車と急速充電器
(市役所駐車場入口)
えた電気で走る自動車です。
電気自動車は、走行中に排気ガスが出ないので、
空気を汚すことがありません。また、CO2 の排出量
は、標準的なガソリン車の約 4 分の 1 です(使用す
る電気量を、発電所で発生する CO2 量に換算した場
合)。エンジンを使わないので、走行中に騒音を発生
することもありません。
[データ出典:EVの環境性能(神奈川県 環境農政局 環境部 交通環境課調べ)]
○電気自動車によるカーシェアリングの検討
自家用自動車(従来のエンジン車)の保有や利用を減らし、環境性能の良い電気自動車の
利用を促進するために、電気自動車によるカーシェアリングの導入可能性を検討します。
○エコドライブの促進
自動車利用時の運転方法の改善(エコドライブの実施)により燃費を向上させ、CO2 排出
量を低減するために、市民や事業者に対する情報提供などを実施します。
また、市の公用車やごみ収集車への、アイドリングストップ装置の導入を推進します。
○市民・事業者・行政連携しての時差通勤の実施
通勤時間帯の道路の渋滞緩和を図るため、大規模事業所を中心に、時差通勤の実施を働き
かけます。
71
コラム
エコドライブ 10 のすすめ
自動車を運転するときに、以下のようなことに気をつけるだけで、
燃費が向上し、自動車からの CO2 排出量を削減することができます。
①ふんわりアクセル「e スタート」
普段より少し緩やかに発進しましょう(最初の
5 秒で時速 20kmが目安です)
。
⑥暖気運転は適切に
現在販売されているガソリン乗用車は
暖気不要です。すぐに発進しましょう。
②加減速の少ない運転
車間距離は余裕をもって、交通状況に応じた安
全な定速走行に努めましょう。
⑦道路交通情報の活用
出かける前に計画・準備をして、渋滞や
道路障害等の情報をチェックしましょう。
③早めのアクセルオフ
停止時や坂道ではエンジンブレーキを積極的に
使いましょう。
⑧タイヤの空気圧をこまめにチェック
タイヤの空気圧を適正に保つなど、確実
な点検・整備を実施しましょう。
④エアコンの使用を控えめに
気象条件に応じて、こまめに温度・風量の調整
を行いましょう。
⑨不要な荷物は積まずに走行
不要な荷物を積んで走ると、燃費が悪化
します。
⑤アイドリングストップ
駐停車時にはアイドリングをやめましょう。
⑩駐車場所に注意
渋滞等を招く違法駐車はやめましょう。
[出典:エコドライブ普及推進協議会ホームページ(http://www.ecodrive.jp/eco_kankyo.html)]
● 実施又は予定している事業
◎電気自動車購入奨励金制度 対象:市民
・地球環境への負荷が少ない低炭素社会の実現及び地球温暖化防止に寄与することを目的に、
電気自動車を購入した方に対して、奨励金を交付します。
◎低公害車両導入事業(クリーンエネルギー自動車の普及促進) 対象:公用車
・低公害車両(走行中の排出ガス及び CO2 がゼロである電気自動車)の積極的な導入を行いま
す。
◎環境配慮型設備設置サポート事業(再掲) 対象:市内中小企業
・エネルギー消費を削減し、温室効果ガス排出量を削減するため、企業等の立地促進等に関す
る条例の奨励措置の適用を受けた企業等が、雨水や太陽光、風力活用設備を設置したり、ク
リーンエネルギー自動車(電気自動車等)を導入した場合、奨励金を交付します。
◎交差点等改良事業 対象:道路
・交差点の改良により交通流の円滑化を図り、自動車の CO2 排出量を削減します。
◎幹線市道新設改良事業、街路整備事業 対象:道路
・都市計画道路の整備や幹線道路との連絡強化により交通流の円滑化を図り、自動車の CO2
排出量を削減します。
72
コラム
低炭素まちづくりの推進により見込まれる効果例
施策の推進や一人一人の行動などにより、例えば、以下のような CO2 排出量削減等の効果
が見込まれます。
取組例
効果例
サイクルアンドバスライドへの転換
514 kg-CO2削減(1人・1年当たり)
※家から目的地まで8kmを自家用車で通勤・通学する人が、家から自転車(1.5km)とバス(6.5km)
の乗り継ぎを利用する交通手段に転換した場合(往復)
、1年間の通勤・通学日数は平日245日
自転車利用への転換
424 kg-CO2削減(1人・1年当たり)
※家から目的地まで5kmを自家用車で通勤・通学する人が、自転車を利用する交通手段に転換(往復)、
1年間の通勤・通学日数は平日245日
エコドライブの実施
合計359.8 kg-CO2削減(1人・1年当たり)
ふんわりアクセル「eスタート」
約193 kg-CO2削減
10分間のアイドリングをやめる
約108 kg-CO2削減
タイヤの空気圧不足を適正に調節する
約53 kg-CO2削減
不要な荷物10kgをおろす
約5.8 kg-CO2削減
※出典:(財)省エネルギーセンター,JCCCA「私たちができること-エコドライブをしよう!」
※算定根拠は資料編P48参照
73
施策4
循環型社会の構築
【取組状況と課題】
2008 年度(平成 20 年度)の廃棄物部門 CO2 排出量
は、基準年度(1990 年)比 24.9%の増加となっていま
すが(第 3 章参照)、「一般廃棄物処理計画」に基づく
ごみの減量化・資源化の推進により、近年のごみ焼却量は
減少傾向にあります(第 2 章参照)。また、平成 21 年度
からは「ごみ減量化・資源化新システム」が市内全域で始
まり、
「ミッション 35」の達成のため、さらなるごみの
バイオ燃料で走るごみ収集車
減量化・資源化に向けて取組を強化しているところです。
また、平成 22 年度から廃食用油が資源として回収され、バイオ燃料として再利用が進められ
るなど、資源化による新たなエネルギー源の創出が図られています。
今後も、引き続きごみの減量化・資源化を推進する必要がありますが、
「あつぎチャレンジ eco
ライフ 25」でも呼びかけているように、
「モノは大事に末長く使いましょう」や「詰替商品や簡
易包装のものを選び、マイバッグを持参しましょう」など、3R(リデュース、リユース、リサ
イクル)の取組など、市民一人一人の意識向上・行動が不可欠です。
【取組の方向性】
循環型社会の構築及び地球温暖化防止への貢献に向けて、引き続き、「ごみ減量化・資源化新
システム」による家庭系及び事業系一般廃棄物の減量化や、適正な分別に基づく資源化を推進し、
ごみの焼却量並びに CO2 排出量を低減します。市民の意識向上に向けて、「ミッション 35」の
達成のため、民間団体や小売店等との協力による 3R 運動なども推進します。
また、廃食用油のバイオ燃料への活用をさらに充実させることにより、ごみの減量化・資源化
だけでなく、ガソリンなどの化石燃料からカーボンニュートラルな燃料への転換も同時に推進し
ます。
循環型社会の構築
①ごみの減量化・資源化の推進
②バイオ燃料への活用
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【取組内容】
①ごみの減量化・資源化の推進
重点
ごみ減量化・資源化新システムの推進
資源とごみの出し方や収集回数を変更したごみ減量化・資源化新システムの定着化を図り、
さらなるごみの分別収集と資源化に取り組むほか、「紙ごみゼロ運動」を引き続き展開しま
す。また、生ごみ処理機(器)の普及促進に努めるとともに、せん定枝や廃食用油の資源化
の拡大を推進します。
<スケジュール>
H23(2011 年)
H27(2015 年)
市民への呼びかけ
コラム
H32(2020 年)
目標:平成 26 年度までに 30%のごみ減量化(平成
14 年度比)、35%の資源化
紙ごみゼロ運動
厚木市一般廃棄物処理基本計画で定める目標「ごみ量を 30%削減(平成 14 年度比)
、資
源化率 35%」を平成 26 年度までに達成する必要があること、可燃ごみの約5割を紙類が占
めることなどから、紙ごみの減量化・資源化を推進することを目的として、平成15年度か
ら「紙ごみゼロ運動」を実施し、平成 16 年度から全市展開しています。
○3R 運動の推進
市民のごみ減量化や適正な分別、資源化に対する意識を高め、3R〔発生抑制(リデュー
ス)、再使用(リユース)
、再生利用(リサイクル)
〕を推進するために、情報提供をはじめ、
レジ袋削減に向けた取組(マイバッグキャンペーン、厚木市スリムストアー制度など)、啓
発事業や環境学習機会の提供などを実施します。
コラム
厚木市スリムストアー制度
市では、以下のような事業に積極的に取り組んでいる店舗
を「厚木市スリムストアー」として認定しており、市内 110
店舗が認定されています(平成 23 年2月現在)。
・適正包装の推進
・商品のはかり売りの推進
・買物袋持参の奨励 ・詰め替え用商品の販売奨励
・資源となる牛乳パック、食品トレー、空き缶及び空きびん等
の積極的回収
・消費者又は従業員に対するごみの減量化及び資源化の意識啓
発事業の推進
・リサイクル商品の販売促進
・その他ごみの減量化及び資源化に関する事業
75
○事業系ごみ対策の推進
企業等の事業活動に伴うごみの適正排出を推進するため、事業者及び一般廃棄物処理業許
可業者への指導・協力体制を整備するとともに、多量排出事業所への減量化・資源化指導を
始め、分別の徹底、厚木市環境センターへの資源物の持ち込み制限、ごみ集積所への不適正
な排出の禁止等の適正排出のルールを定めた条例改正を検討し、ごみ減量・分別排出の啓発
を行います。
○ごみの減量化・資源化の公表
ごみ減量化・資源化新システムの効果を点検・評価し、結果を公表します。
コラム
目指せ!ミッション 35!
本市では、平成 26 年度までに、ごみ減量化 30%(平成 14 年度比)
、資源化率 35%の達成
を目指す「ミッション 35」の取組を進めています。
【アースコマンド「エコレンジャー」】
エコレンジャーは、宇宙に美しく光り輝く地球に感動して、遠い星
(M35 星)からやってきた。地球温暖化が深刻な問題となっているこ
とを憂い、まず厚木市から環境改善することを使命「ミッション 35」
(資源化率 35 パーセント達成)に、アースコマンドとして活動を始め
ました。
アースコマンド
「エコレンジャー」
● 実施又は予定している事業
◎ごみ減量化・資源化推進事業(ミッション35の達成) 対象:市民・市内事業者
・焼却に伴う CO2 排出量の削減及び循環型社会の形成を推進するため、さらなるごみの減量
化・資源化を推進し、ごみ減量化・資源化新システムにより平成 26 年度までに、ごみの減
量化 30%(平成 14 年度比)
、資源化率 35%を目指します。
・新たな資源化品目の調査研究を行い、ごみの資源化を推進します。
◎みどりのリサイクル事業 対象:市民
・せん定枝等を焼却処分しないで、堆肥などとしてリサイクルします。
・作成した堆肥は、市民に配布し、市民一人一人から CO2 吸収源となる緑化を推進します。
◎事業系ごみ対策事業 対象:市内事業者
・焼却に伴う CO2 排出量の削減を図るため、市内事業者に一般廃棄物の適正処理を指導・啓発
し、一般廃棄物の分別徹底を図るとともに、一般廃棄物処理業(収集運搬業・処分業)の許
可業者が環境センターに搬入する市内事業所から収集した一般廃棄物の定期的検査に基づく
許可業者への指導監督などにより、事業系一般廃棄物の減量化・資源化を推進します。
・また、厚木市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例第 11 条第1項に規定する多量排出
者(1箇月おおむね 10 トン以上の事業系一般廃棄物を排出する者)が排出する一般廃棄物
の減量化・資源化を推進します。
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②バイオ燃料への活用
○廃食用油回収の拡大
家庭から回収した廃食用油は、家畜飼料やBDF(バイオディーゼル燃料)などにリサイ
クルしています。また、厚木BDF地域協議会が回収した廃食用油から、BDFを精製し、
ごみ収集車などで利用します。
今後については、飲食店などの事業者に働き掛け、再生利用できるよう検討します。
○せん定枝等の活用
家庭からせん定枝等の戸別回収を実施し、チップ燃料や堆肥として有効利用を図ります。
コラム
循環型社会の構築により見込まれる効果例
施策の推進や一人一人の行動などにより、例えば、以下のような CO2 排出量削減等の効果
が見込まれます。
取組例
効果例
ごみの減量化
56 kg-CO2削減(1人・1年当たり)
※一人1日当たりのごみ排出量を30%削減した場合
※算定根拠は資料編P49参照
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