エコアクション21 環境活動レポート 平成 18 年 12 月 15 日 巴興業株式会社 目 次 1. 事業活動の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2. 環境方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 3. 取組み項目に対する過去の実績と環境目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 1) 過去 3 年間の実績値 2) 環境目標の設定 3) 環境目標 4.主要な環境活動計画の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1) Co2 ガス排出抑制(重油、軽油、ガソリン、電気使用量について) 2) 廃棄物の削減(産業廃棄物、一般廃棄物について) 3) 水使用量の削減 4) 環境美化 5) 具体的な取組内容 5. 教育訓練 8 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10、11 1) 環境関連教育計画 2) 消火訓練実施 6.環境活動の取組み結果と評価 1) 取組み結果 2) 評 価 7.関連法規への違反、起訴等の有無 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 11 1.事業活動の概要 1)事業者名及び代表者名 ・事業者名 巴興業株式会社 ・代表者名 代表取締役 原 威雄 2)所在地 ・愛知県西加茂郡三好町大字打越字池下 29 番地の 2 ・準工業地域 3)環境保全関係の責任者及び担当者連絡先 ・環境管理責任者 代表取締役 原 威雄 ・環境担当事務局 総務グループ 石川 元 ・連 絡 先 TEL0561343171 FAX0561340572 4)事業の内容 ・特別管理産業廃棄物処分業(中間処理:引火性廃油の蒸留再生) ・特別管理産業廃棄物収集運搬業 5)事業の規模 ・設 立 昭和 51 年 10 月 1 日 ・売上高 78,800 万円(平成 18 年事業年度) ・資本金 5,000 万円 ・従業員 22 人 ・敷 地 2,300m2(自社所有) 、1,500 m2(借地) 6)EA21実施体制組織図 代表取締役 原 威雄 環境管理責任者 事務局 総務グループ 製造グループ 運輸・営業グループ 3 7)許可の内容 ① 特別管理産業廃棄物処分業 ・許可番号 ・・・・愛知県 第 2370003818 号 ・許可年月日・・・・平成 15 年 6 月 21 日 ・有効期限 ・・・・平成 20 年 6 月 20 日 ・事業の範囲・・・・中間処理(蒸留) ・廃棄物の種類・・・引火性廃油 ・処理施設の種類・・単蒸留塔および精留塔によるリボイラー加熱真空蒸留方式 ・処理能力 ・・・・21.5m3/日 ・処理料金(200L ドラム、運搬費含む) ・・・洗浄廃液:4,000 円、希釈塗料・インク:8,000 円 ・処理工程図・・・・下図 排出先 沈殿槽に投入 蒸留釜に投入 蒸留 製品検査 出荷 自社便にて収集運搬 冷却 中間検査 脱水、脱色 *沈殿残渣、蒸留残渣は廃棄物として中間処理委託(セメント燃料化) ② 特別管理産業廃棄物収集運搬業 ・運搬車輌の種類と台数・・・普通貨物トラック 7 台 ・許可の範囲・・・引火性廃油(積替え保管なし) ・許可先と平成 18 年度収集運搬実績 許可先 許可番号 許可年月日 許可の有効期限 運搬実績 愛知県 2350003818 平成 15 年 6 月 18 日 平成 20 年 6 月 17 日 3,164t 名古屋市 6450003818 平成 15 年 7 月 6 日 平成 20 年 7 月 5 日 1,350t 豊田市 9050003818 平成 15 年 7 月 7 日 平成 20 年 7 月 6 日 500t 豊橋市 9650003818 平成 15 年 7 月 7 日 平成 20 年 7 月 6 日 117t 岐阜県 2150003818 平成 15 年 6 月 8 日 平成 20 年 6 月 7 日 300t 三重県 2450003818 平成 15 年 5 月 25 日 平成 20 年 5 月 24 日 830t 静岡県 2251003818 平成 15 年 7 月 24 日 平成 20 年 7 月 23 日 680t 浜松市 6353003818 平成 15 年 7 月 12 日 平成 20 年 7 月 11 日 276t 滋賀県 2551003818 平成 15 年 6 月 30 日 平成 20 年 6 月 29 日 570t 京都府 2650003818 平成 18 年 11 月 5 日 平成 23 年 11 月 4 日 660t 京都市 6550003818 平成 18 年 10 月 11 日 平成 23 年 10 月 10 日 30t 大阪市 6650003818 平成 15 年 6 月 24 日 平成 20 年 6 月 23 日 46t 大阪府 2750003818 平成 15 年 6 月 22 日 平成 20 年 6 月 21 日 167t 堺市 6750003818 平成 15 年 6 月 28 日 平成 20 年 6 月 27 日 70t 和歌山市 7250003818 平成 18 年 10 月 19 日 平成 23 年 10 月 18 日 45t 4 2.環境方針 【経営理念】 巴興業株式会社は、循環型社会形成の実現に向け廃溶剤のリサイクルをベースに環境負荷を 継続的に削減し、限られた資源を有効活用するための独自の再生技術を追求し新しい価値を創 造する。 【基本方針】 巴興業株式会社は、特別管理産業廃棄物の収集運搬および再生加工を促進することで、資源 を有効利用し、環境保全に配慮した環境マネジメントシステムを自主的かつ積極的に推進する。 1. 当社の活動、製品、サービスがかかわる環境負荷とその影響を認識し、環境保全と環境汚 染防止に努める。 2. 基本方針遂行にあたり、関連法規の要求事項、著しい環境負荷を考慮し、環境目標を設定、 取組み、実行し、定期的に見直しを図りつつ、環境マネジメントシステムの継続的な改善に 努める。 3. 環境関連法規、規制、協定を遵守し技術的に可能な範囲で環境保全に取り組む。 4. 環境マネジメントシステムの遂行において、環境負荷の抑制にあたり以下の課題に重点的 に取り組む。 ① CO2 ガス排出量の削減⇒石化燃料(重油、軽油、ガソリン)及び電気使用量の削減 ② 特別管理産業廃棄物(残渣)及び一般廃棄物の削減又は有効利用 ③ 上水の使用量(排水量)の削減 ④ 工場内外の環境美化に取り組む 5. 環境方針は、全従業員に教育訓練を通じて周知徹底させるとともに、取引先および社外の人 にも理解と協力を求める。 平成 18 年 7 月 1 日 愛知県西加茂郡三好町大字打越字池下 29 番地の 2 巴興業株式会社 代表取締役 5 原 威雄 3.取り組み項目に対する過去の実績と環境目標 1)過去 3 年間の実績値 平成 15 年度∼平成 17 年度(年度は 11 月 1 日∼翌年 10 月 31 日)および平成 17 年度のうち 9 月 1 日∼11 月 30 日(本レポート活動対象期間)の実績値は下記表の通りである(数値は1ケ月 平均値とした) 。 CO2 ガス排出量は重油、軽油、ガソリン、電気使用量より計算したものであるが、運搬量、生産量 により大きく左右されるので、運搬量に対する比で評価した。ガソリンも CO2 ガスと同様とした。重油、 電気量はシンナー再生量に大きく関わるので再生量との比をとった。 項 目 内 容 単位 荷扱量 運搬量(トラック、リフト) t (廃液、製品) 走行距離(トラック) km 温室効果ガス CO2 ガス排出量 727 768 888 1,088 25,465 27,032 30,165 32,031 t 91.9 90.4 84.7 82.9 g/ t 126 118 95.4 76.2 kL 18.7 17.1 15.3 15.9 L/ m3 36.8 36.5 34.0 34.6 L 5,900 6,500 7,100 6,600 L/ km 0.232 0.241 0.235 0.206 L/t 8.11 8.46 8.00 6.07 L 1,130 1,190 1,280 1,330 L/t 1.55 1.55 1.44 1.22 kwh 27.2 28.5 27.2 27.4 0.0536 0.0609 0.0603 0.0597 m3 696 650 629 643 シンナー再生量 m3 507 468 451 460 産業廃棄物量 m3 189 182 178 183 産廃排出率 % 27.2 28.0 28.3 28.5 CO2 ガス量/運搬量 エネルギー投入量 重油使用量 使用量/シンナー再生量 軽油使用量 使用量/ 距離 使用量/ 運搬量 ガソリン使用量 使用量/運搬量 電力使用量 使用量/再生量 産業廃棄物 (セメント燃料用+焼 却用) (数値は1ケ月平均値) 平成 17 年 平成 15 年 平成 16 年 平成 17 年 9~11 月 廃液投入量 kwh/m3 一般廃棄物 廃プラ、紙、新聞紙 kg 80 80 80 80 (可燃性ごみ) のリサイクル率(%) % 0 0 0 0 上水 冷却、生活水使用量 m3 532 560 397 324 m3/ m3 1.05 1.19 0.88 0.70 使用量/再生量 6 過去 3 年間の推移 ① CO2 総排出量:平成 15 年以降年々減少している。これは平成 16 年末にボイラーを更新し、 同時に蒸気をリターンする方式に変えたことにより重油が減ったためである。 ② 重油使用量 :上記の理由で年々減少している。 ③ 軽油使用量 :平成 16 年度は売上が伸びたため物量が増え増加した。また平成 16 年度末トラ ックを 1 台増車したため平成 17 年度はさらに増加した。 なお軽油使用量は運搬量、運行経路、季節などによって大きく左右されるが、 平成 17 年 9 月∼11 月の燃費が良いのは外気温の影響があるものと思われる。 ④ ガソリン使用量 :軽油と同様な傾向であり荷扱量の増加とともに増えている。 ⑤ 電力使用量 :生産系での使用量が圧倒的に多く、シンナー再生量に比例する。この 3 年間 の変化は少ない。事務系ではエアコンと照明、事務機器で使用するが使用量が 少ないため影響は小さい。 ⑥ 産業廃棄物 :残渣が主なものだがシンナー再生量が変わってないため変化は少ない。 ⑦ 一般廃棄物 :昨年までは可燃性一般ごみは分別せず排出していたため、詳細な内容は不明。 ⑧ 上 水 :平成 16 年末のボイラー更新により以後大幅に減少している。 * 排 水 :上水は蒸気発生用、クーリングタワーに使用するものが主で、生産系から系外 に排水として出る量は少ない。 2)環境目標の設定 過去 3 年間の実績を踏まえ、本年試行期間(平成 18 年 9 月 1 日∼11 月 30 日)と平成 19 年、 平成 20 年の目標値を設定した。 目標値のうち、CO2 ガス排出量、エネルギー投入量は生産が増えれば増加するので、総量で はなく、荷扱量、再生量などに対する比とした。各項目の計算式は次の通りである。 ① CO2 ガス、ガソリン削減率=総量/荷扱量 ・CO2 ガス排出量はエネルギー投入量に基づき計算されるが、目標値としては荷扱量 (廃棄物量と製品量の合計)に対する比をとった。 ・フォークリフトのガソリンも荷扱量に比例するのでその比をとった。 ② 重油、電力量、上水削減率=使用量/シンナー再生量 重油、電力量、上水は蒸留再生に多く関わるので、シンナー再生量の比とした。 ③ 軽油削減率=使用量/距離および使用量/荷物の重量 トラックの軽油は、距離および運搬重量に関わるので其々の比をとった。 ④ 産業廃棄物削減率=残渣の比率 廃液を蒸留すると、再生シンナーと残渣に分かれるので、残渣比率を指標とした。 ⑤ 一般廃棄物=リサイクル率 昨年まではリサイクル率 0%であったが、取組みでは分別回収してリサイクル率を 上げることを目標とした。 ⑥ 環境美化=工場周辺の環境美化計画の実施度 7 3)環境目標 平成 18 年度試行期間(H18.9.1∼H18.11.30)と平成 20 年度までの目標値を下記のように 設定した。なお目標値は上記各計算式で出た値の削減率とした。 *環境目標値 H18.9.1∼H18.11.30 C02 ガス、エネルギー量 平成 19 年度 平成 20 年度 前年同期比 2%減 H18 年度比 2%減 平成 18 年度比 4%減 産廃排出率 26%以下 産廃排出率 26%以下 産廃比率 26%以下 リサイクル率 90%以上 リサイクル率 90%以上 リサイクル率 90%以上 水使用量 前年同期比 2%減 平成 18 年度比 2%減 平成 18 年度比 4%減 環境美化 計画遵守 同左 同左 廃棄物排出量 4.主要な環境活動計画の内容 各項目ごとの主な対象機器、対象物と具体的な取組内容は下記のとおりである。 1)Co2 ガスの排出抑制 ・重油:蒸留のための蒸気発生用ボイラー2 台 ・ガソリン:フォークリフト 7 台 ・軽油:トラック 6 台(平成 18 年 12 月 1 台増車) ・電気:生産系ではモーター・照明など、事務系では照明・エアコン・事務機器など 2)廃棄物の削減 ・特別管理産業廃棄物:蒸留工程から出る残渣類、ゲル物 ・一般廃棄物:生産系、事務系から出る可燃物 3)水使用量の削減 ・生産系では蒸気発生用、冷却用、真空ポンプ用、冬場の凍結防止用 ・事務系では生活用水 4)環境美化 ・工場内外の環境美化に心がける 5)具体的な取組内容 項 目 CO2 ガス 排出量 物質 重油 部署 製造 取 組 内 容 ①蒸気の無駄使いをなくす ・ドレン回収配管の利用状況をチェックする。 ・夕方、土曜日など蒸気使用量の少ない時は1台のみ運転する。 ・蒸気を使用しない設備は蒸気を止める。 ・蒸気モレ点検、修理を速やかに行う。 ②生産性を向上して重油使用率を減らす ・設備の点検方法、蒸留マニュアルを見直し、設備トラブル、品質トラブル を未然に防止する(詰まり、ゲル化、着色・・) ・予熱リボイラー:夏場の予熱中止、2 ケ月に一度点検 ・蒸留釜の点検頻度を上げる(マニュアル化) 。 ・収率を可能な限り上げる 8 軽油 運輸 ①アイドリングストップの実施(看板を構内に設置) ②急発進、急加速を自粛し適正シフトアップをする ③エアコンの温度管理(冬季停止) ④外部委託業者への協力要請 ⑤走行距離の短縮化、積載量の平準化 ⑥車輌整備、点検を定期的に行う(車輌点検表記入) 。 ガソリン 製造 ①アイドリングストップの実施(看板を構内に設置) 。 ②急発進、急加速、空ふかしを自粛する。 ③タイヤ点検をこまめにし交換する。 ④荷物の積載に関わらずロー発進する。 電気 製造 ①不要な照明の消灯(休憩時、使用しない部屋の消灯) 事務 ②エアコン温度管理(設定温度:夏 26℃室温 28℃、冬 22℃室温 22℃) ③不使用時、パソコン、プリンター、ポットの電源を切る。 特別管理 残渣 産業廃棄 物 製造 ①沈殿促進剤の種類と適正使用量を見直す。 ②蒸留中の廃液状態をよく観察し収率を上げる。 ③焼却向け廃棄物の削減(缶などの受入を極力止めるようお願い する:空気部分が無駄になる⇒穴を空ける) 。 一般廃棄 紙類 事務 ①紙類(新聞紙、コピー紙、その他紙、ダンボール) :分別回収する。 営業 ②印刷紙:裏表印刷をする(月間使用枚数のチェック) 。 物 標準を使用済み紙にする。 ④メモ用紙:コピー紙以外の紙を使用する(使用済み集計用紙など) 。 ⑤コピー紙:再生紙に変える。 フ ゚ ラ ス チ ッ ク 製造 類 運輸 その他 水使用量 上水 ①ポリシート、PP バンド:リサイクル業者へ持ち込む ②その他のプラスチック類:産廃業者行きドラムに入れる 全社 産廃業者行きドラムに入れる(極力圧縮する) 。 製造 ①蛇口の閉め忘れをなくす(節水の張り紙を貼る) 事務 ②トイレのタンクの貯水量を減らす(ビンを入れておく) ③蒸気回収装置の設置(設置済み) ④稼動してない時はドレンバルブを締める。 ⑤蒸気もれは直ちに修理する。 ⑥クーリングタワーの点検、整備を定期的に行う。 ⑦冬季の凍結対策を考える。 社内外の 環境美化 ①毎週 1 回構内清掃、整理、整頓を実施する。 ②毎月末朝、工場周辺の清掃をする。 ③事務所入り口の靴の汚れ落としの励行。 ④鉢植えを置く。 5.教育訓練 1) 環境関連教育計画(講師:環境管理責任者) 毎月1、2回、朝のミーティング時間を利用して環境関連教育を実施する。 2)消火訓練の実施年 2 回程度の消火訓練を実施する(試行期間内に 1 回)。 9 6.環境活動の取組み結果と評価 過去 3 年間の実績をもとに、平成 18 年 9 月 1 日∼11 月 30 日の 3 ケ月間の試行期間の目標を 設定し、前期取組み内容に従って取組んできた結果と評価は下記の通りである。 1)取組み結果 項 目 売上高 荷扱量 対象物質 単位 シンナー、産廃売上 千円 運搬量(トラック、リフト) t 1,088 -- 1,295 12%増 km 32,031 -- 34,490 11%増 走行距離(トラック) CO2(t) 82.9 2%減 89.1 10.7%増 kg/t 76.2 74.7 68.8 9.7%減 kL 15.9 2%減 16.1 1%増 L/ m3 34.6 33.9 33.0 4.6%減 軽油使用量 L 6,600 2%減 7,900 20%増 使用量/距離 L / km 0.21 0.206 0.23 9.5%増 使用量/運搬量 L/ t 6.07 5.948 6.10 5%増 L 1,330 2%減 1,400 10.5%増 L/t 1.22 1.20 1.08 11.4%減 kwh 27,436 2%減 28,018 10.2%増 kwh/m3 0.0597 0.0585 0.0574 3.9%減 10%増 温室効果ガス排出量 二酸化炭素排出量 CO2 量/運搬量 エネルギー投入量 重油使用量 使用量/シンナー再生量 ガソリン使用量 ガソリン使用量/運搬量 電力使用量 使用量/シンナー再生量 産業廃棄物 一般廃棄物 水使用量 (数値は 1 ケ月平均値) 平成 17 年 平成 18 年 総数対比 実績 9-11 月 9-11 月目標 取組結果 廃液投入量 ㎥ 643 652 シンナー再生量 ㎥ 460 489 10.6%増 残渣量 ㎥ 183 2%減 163 8.9%減 残渣割合 % 28.5 26.5 25.0 3.4%減 雑ごみ Kg 80 10% 2.7 3.7% 新聞紙 kg - 再生用雑紙 kg - ダンボール kg - ポリシート、PP バンド Kg - 2.7 廃棄物合計 Kg 80 72.9 13.7 90% 324 2%減 317 ㎥ 15.3 38.5 495 96.3% 152% 2)評価 取組み内容の全てをやり遂げたとは言えないが、80%程度は実行できたと言える。特に前年同期 に比べ売上高が 10%以上伸びたため、CO2 ガス排出量、重油、軽油、ガソリン、電気使用量、産廃 量、水使用量などいずれも総量は増加した。但し、今回目標値にした運搬量やシンナー生産量対比 で見ると、軽油と水使用量以外は達成している。 10 (ⅰ)CO2 ガス排出量 販売実績が伸びたため排出量は 7.5%増加したが、運搬量対比での排出量は 9.7%減少した。 これは、重油、ガソリン、電力使用量の削減率が良かったためと思われる。 (ⅱ)重油、軽油、ガソリン、電力使用量 使用量は其々1%、20%、10.5%、10.2%増加した。このうち軽油は距離対比 9.5%増、運搬量対 比 5%増と増加したが、重油はシンナー生産量対比 4.6%減、ガソリンは運搬量対比 11.4%減、電 力はシンナー生産量あたり 3.9%減とそれぞれ減少し目標をクリヤーした。 軽油が距離対比、運搬量対比とも増加している要因として、前年同期に比べ物量が 12%増加した、 高速道路の集中工事があった、運行経路が一般道が多かったなどがあげられるが、平成 17 年の 9 月∼11 月が年間平均値に比べ突出して良く、真因は分からない。 また現在テスト中であるが、燃費改善粒子の添加により燃費が 10%程度向上することが確認 されており、次年度の対策に入れる予定である。 (ⅲ)廃棄物 ① 産業廃棄物の残渣割合:設備点検を定期的に実施することによりトラブルによる廃棄物など はなく、2%減の目標に対し 3.4%削減できた。 ② 一般廃棄物のリサイクル率:分別回収を実施することにより 90%の目標に対し 96.3%と、目標より 6.3%多く有効利用できた。 (ⅳ)上水使用量 使用量が前年同期比で 52%増と大幅に増加しているが、これはクーリングタワーの水を品質の 問題で工業用水から上水に替えたためである。但し総水使用量としては変わっていない。 次年度は工業用水の取水路を整備して再度工業用水に変える予定である。 (ⅴ)作業環境改善 作業環境の改善については、毎週火曜日は構内清掃、10 月末には工場周辺のごみ拾い、フェン ス下の側溝の清掃、6 月から 10 月までは隔週でドラム置場周辺の草刈を実施した。 (ⅵ)環境教育の実施 計画表に基づきほぼ予定通り実施した。 7.環境関連法規への違反、訴訟等の有無 大気汚染物質については、ばい煙測定を年 2 回実施しており、いずれも基準内でした。 また、排水、悪臭、騒音、振動などに対する苦情はありませんでした。 11 月末に愛知県産業廃棄物対策課の定期立入り調査がありましたが、指摘事項はありませんでした。 なお、環境関連法規の情報収集は年一回以上行っており、違反、苦情、訴訟はありませんでした。 Copyright (C) 2007 Tomoe Corporation. 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