Q&A集[PDF 354kb] - LCEP – 一般社団法人低炭素エネルギー技術

平成27年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
(経済性を重視した二酸化炭素削減対策支援事業)
のうち二酸化炭素削減ポテンシャル診断事業
Q&A 集
平成27年4月
一般社団法人低炭素エネルギー技術事業組合
■本補助金の目的
本補助金は、工場や事業場等の事業所におけるエネルギー起源二酸化炭素排
出抑制のための二酸化炭素削減ポテンシャル診断事業の実施を支援することに
より、事業者自身の取組による設備機器の効率的な運用や低炭素機器の普及を
促進し、もって地球環境保全に資することを目的に実施します。
今までにいただいたお問い合わせを基に、公募申請段階、実施段階、報告段
階ごとに Q&A 集を整理しました。是非ご活用ください。
1.公募申請段階
➣事業所に関するお問い合わせ
Q 1 補助事業の対象となる事業所は?
⇒ 補助事業を申請できる事業所は、直近年度における二酸化炭素の年間排出
量が 50 トン以上の事業所が対象となります。
Q2
対象事業所の年間排出量 50 トン以上とありますが、各事業所の排出量を
合算して、50 トン以上ということであれば対象となるのでしょうか。
⇒ 今回の補助事業は、年間排出量が1事業所当たり 50 トン以上の事業所を
対象としており、各事業所の排出量を合算して 50 トン以上の場合は対象
となりません。
Q 3 同一事業者が複数の事業所について申請することは可能でしょうか?
⇒ 可能です。事業所単位での申請になり、1事業所につき1つの申請が必
要です。
Q4
過去に弊社の他事業所が CO2削減ポテンシャル診断を受けていますが、
今回、応募申請はできますか。
⇒ 同一事業者であっても、申請事業所が別の事業所であれば申請可能です。
Q 5 以前に CO2 削減ポテンシャル診断を受けた事業所であっても、今回の診
断について応募することは可能でしょうか。
⇒ できません。
Q6
同一事業所で、過去に CO2 削減・節電ポテンシャル診断を受けたことが
ありますが、今回、違う製造工程を対象に本事業へ申請することは可能で
すか。
⇒ 申請できません。あくまでも申請の単位は、事業所となっていることから
対象外となります。
Q7
過去に、他の省庁の設備補助を受けたことがありますが、今回、本事業へ
応募できるのでしょうか。
⇒ 過去に環境省の CO2 削減ポテンシャル診断を受診されていなければ、応
募可能です。
Q 8 自治体の規模(小規模自治体優遇)により、加点などの要素はありますか?
⇒ 加点要素はありません。
Q 9 大企業にあたりますが、申請は可能でしょうか?
⇒ 法人の規模に係わらず応募可能です。
Q10 ビルの場合、応募申請者はビルのオーナーか管理会社どちらでしょうか。
⇒ エネルギー消費設備を所有するか、管理する権限を持つ法人が、その設
備の二酸化炭素削減ポテンシャル診断事業に応募することが出来ます。
Q11 事業所内の全ての設備を診断してもらう必要がありますか?
⇒ 必ず全ての設備の診断を行わなくてはいけないということではございま
せん。費用面や、エネルギーの使用状況等を考慮し、例えば特に診断し
て欲しい設備を中心に見てもらうことも可能です。
➣CO2 排出量の算定について
Q12 事業所内に、別会社が入居しています。この場合、別会社が消費するエネ
ルギーによる CO2 排出量は、申請の条件である CO2 排出量 50 トン以上
3,000 トン未満かどうかの算定においてどのように取り扱えば良いでし
ょうか。
⇒
本事業での事業所とは「一区画(同一敷地)内において、継続的かつ反
復的に一定の事業活動を行うために設置している事業所」と定義します。
この事業所内にある複数の建物及びそれらに付属する設備等における
すべてのエネルギー消費に伴う CO2 排出量が算定の対象となります。
事業所内に他社が所有する設備がある場合、その設備による CO2 排出
量は算定対象外となります。
自ら所有する設備におけるエネルギー使用量と、他社が所有する設備に
おけるエネルギー使用量が購買契約や計測器により、明確に分けられない
場合であって、エネルギー使用量の按分ができない場合は、他社が所有す
る設備において使用されるエネルギーからの CO2 排出量を含めて事業所
からの CO2 排出量を算定してください。
以下に具体例を挙げます。
図事業所内に他事業所(テナント等)が存在する場合の CO2 排出量算定対象範囲
①
オーナーが申請する場合
業務用ビル等に当該ビルの所有者(以下「オーナー」という。)以外の
事業者(以下「テナント等」という。)が入居している場合で、オーナ
ーが当該ビルについて本事業における二酸化炭素削減ポテンシャル診
断事業に申請しようとするときは、テナント等が所有する設備において
使用されるエネルギーからの CO2 排出量は算定対象外になります。た
だし、テナント等が所有する設備におけるエネルギー使用量が購買契約
や計測器等で明確に分けられない場合であって、按分ができない場合は、
当該設備の CO2 排出量も算定対象としてください。
② テナントが申請する場合
業務用ビル等に当該ビルのオーナー以外のテナントが入居している場
合で、テナントが二酸化炭素削減ポテンシャル診断事業に申請しようと
するときは、当該テナントが所有する設備のエネルギー使用に伴う CO2
排出量が算定対象になります。このため、当該テナントが所有する設備
のエネルギー使用量が、エネルギーの購買契約や計測器等で明確に把握
できる必要があります。
Q13 CO2 排出量の算定ツールですが、その他の電気事業者からの買電で、電
力会社から提供される換算係数を用いる際、調整前と調整後、どちらの
換算係数を利用すれば良いですか。
⇒ 調整前の排出係数(実排出係数)を利用してください。
Q14 応募申請時には、平成 26 年度の CO2 排出量はまだ算出できていません
が、診断を受診する頃には算出できる見込みです。この場合、申請時に
用いる年度の排出量と診断時点で用いる年度の排出量が異なっても問題
ないですか
⇒ 応募申請時において、把握可能な直近年度の排出量が平成 25 年度であれ
ば平成 25 年度の実績を報告してください。診断の際に 26 年度のデータ
が把握できていれば、これを基に診断・対策提案を受けることは可能です。
Q15 会社の会計年度が 4 月~翌年 3 月ではない場合、CO2 排出量の計算は、
会計年度に合わせてもよいですか。
⇒ 会計年度に関わらず、4 月~翌年 3 月までの実績としてください。
➣診断内容に関するお問い合わせ
Q16 応募時に申請した診断コースを、計測あり→計測なし、または計測なし→
計測ありというように採択後に変更することは可能でしょうか。
⇒ 交付額の増額が伴う場合(計測なしから計測ありに変更する場合)は変更
はできません。原則として、交付申請前であれば、計測ありから計測なし
に変更する場合のみ変更可能です。この場合は、組合までご相談ください。
➣提出書類について
Q17 応募様式における根拠書類は何部提出が必要ですか。
⇒ 応募様式の内容の根拠書類は、1部提出をお願いします。
Q18 直近 2 期の財務諸表の提出が必要とありますが、応募申請の段階では、
26 年度の決算が確定していません。25 年度・24 年度の提出で可能です
か。
⇒ その場合、提出する財務諸表は 25 年度・24 年度のもので構いません。
➣各種様式に関するお問い合わせ
Q19 各種様式にある代表者とは、社長を指しているのですか。
⇒ ここで言う代表者とは、もちろん代表取締役社長であれば問題ございませ
んが、ポテンシャル診断を実施する事業所において、診断を実施し、かか
る費用を支払う責任権限を持たれている方を指しており、支店長、工場長、
事業部長、執行役員等がその権限を有しておられるのであれば問題ござい
ません。
Q20 ポテンシャル診断事業の公募要領 別紙様式2「2.診断の希望内容」の
「計測の希望」の欄に、「計測あり」「計測なし」とありますが、どのよ
うな区分でしょうか。また、
「計測ありを希望するが計測なしでも可」と
はどのような事ですか?
⇒ 事業所において、今まで蓄積した既存のデータや資料で十分に診断が可能
と判断された場合は、
「計測なし」、資料が十分ではない、さらに詳しくデ
ータを把握し、対策を検討するため必要なデータ計測を行いたいと判断さ
れた場合は、
「計測あり」をご選択ください。また、
「計測ありを希望する
が計測なしでも可」とは、基本的には「計測あり」を希望するが、「計測
なし」でもよいということであれば、このチェックボックスにチェックを
入れてください。
➣受診事業所と診断機関のマッチングに関するお問い合わせ
Q21 希望する診断機関名を記入出来るようになっていますが、応募の段階では、
その診断機関が登録を受けているかわかりません。
⇒ マッチングの前提として、診断機関が登録を受けていることが必要になり
ますが、不明でも希望欄に記入することは可能です。希望する診断機関が
申請しているかは組合からお答えすることは出来ません。
Q22 希望する診断機関を記入する欄がありますが、希望は優先されるのでしょ
うか。
⇒ 応募者が希望する診断機関については、内容を確認し優先させていただく
ように配慮しますが、全体の希望の状況や診断機関側の事情により希望に
添えない場合もあります。なお、このポテンシャル診断を担当していただ
く診断機関の登録の公募が別途三菱総合研究所によって行われており、希
望される診断機関の登録がされていなければ、マッチングすることはでき
ません。
Q23 マッチングにより紹介された診断機関と、費用面で折り合いがつきません。
再マッチングを希望することは可能ですか。
⇒ 調整がつかない場合、再マッチング希望の旨、組合にご連絡頂ください。
Q24 希望する診断機関とマッチングがされなかった場合、第 2 希望の診断機
関からの受診を希望することは出来ますか。
⇒ 希望する診断機関が複数ある場合、応募様式2「2.診断の希望内容」の
「希望する診断機関」の欄に、その第一希望の診断機関、第二希望の診断
機関を記入してください。
➣費用に関するお問い合わせ
Q25 診断機関との事前打ち合わせを行ったとしても、これに掛かる費用は出な
いという理解で良いでしょうか。
⇒ その通りです。事業の開始は、組合からの交付決定日以降となります。よ
って、補助金の支給対象は、交付決定日以降に発生する経費が対象となり
ます。また、委託契約等契約を締結する際には、契約日、発効日が交付決
定日以降となるようご注意ください。
Q26 補助対象経費は、どのような費用が含まれるのでしょうか。
⇒ 公募要領P4の表(1)に示した通り、交付決定日以降に発生したポテン
シャル診断に要した費用で診断機関に支払う経費が対象となります。
Q27 補助対象経費の中で、対象外となる経費とは?
⇒ 例えば、CO2 以外の Nox, Sox 等の計測を実施された場合、それに要し
た経費は対象外となります。
Q28 今回のポテンシャル診断に要した経費に掛かる消費税は、受診事業者が負
担するということになるのでしょうか。
⇒ その通りです。但し、地方公共団体はその限りではありません。
Q29 地方公共団体においても補助金額は消費税抜きとなるのですか。
⇒ 地方公共団体における消費税の取り扱いについては、本事業に要する経費
を一般会計で処理される場合は、定額の補助金に消費税をかけた金額を申
請できるものとします。ただし、地方の公共団体の特別会計等で課税義務
者となっておられる事業所が申請される場合は、他の事業者と同様消費税
抜きの額を交付します。
地方公共団体で消費税非課税義務者の場合の基準額
消費税込み(上限額×1.08)で申請出来る場合の上限}は下記の通り。
受診事業所の規模(年間 CO2 排出量)
6,000 t 以上
3,000 t 以上 6,000 t 未満
50 t 以上 3,000 t 未満
募集コース
上限額
計測あり
205.2万円
計測なし
102.6万円
計測あり
162万円
計測なし
81万円
計測あり
108万円
計測なし
54万円
Q30 事業に要した経費が交付決定額を上回った場合は、上回った分を受診事業
者が負担すると考えればいいのでしょうか。
⇒ その通りです。公募要領P4に記載の通り、補助金の交付額(支払額)は
交付申請額のうち、組合から認められた額(交付決定額)と、実際に補助事業
に要した経費のうち公募要領表2に掲げる補助対象経費とを比較して少ない方
の額とします。交付決定額を上回る場合、その差額は受診事業者の負担となり
ます。
Q31 設備導入には補助金はないのでしょうか?
⇒ 年間排出量が 3,000 トン未満の場合は、別途設備導入の補助があります。
なお、設備導入の補助を受けるためにはポテンシャル診断を受診すること
が必要です。
➣応募書類について
Q32 応募要件に、財務状況が健全であることとありますが、健全でない状態は
どのような状態を想定されていますか。赤字を計上している会社は応募
申請不可ですか。
⇒ 財務状況が健全でない状態だと判断される一例として、債務超過状態にな
っていることが挙げられます。赤字であっても申請することは可能です。
Q33 応募書類に直近、2 期分の財務諸表とありますが、四半期決算資料ではだ
めでしょうか。
⇒ ここでは、年度単位での財務諸表(貸借対照表、損益計算書)を 2 期分提出
していただきます。但し、設立後、2 会計年度を経過していない場合は、
直近 1 期分の提出をお願いします。
Q34 直近 2 期の財務諸表の提出が必要とありますが、応募申請の段階では、
26 年度の決算が確定していません。25 年度・24 年度の提出で可能です
か。
⇒ その場合、提出する財務諸表は 25 年度・24 年度のもので構いません。
Q35 応募書類で求められる寄付行為とは何ですか。
⇒ 学校法人、医療法人、社会福祉法人などが定めなければならないもので、
企業で言えば「定款」に相当する団体の基本規則を定めているものです。
2.実施段階
Q36 診断実施時期及び診断期間は、どのように設定されるのでしょうか。
⇒ 受診事業者の皆様は、診断機関と協議の上、診断実施時期、診断期間を決
定していただきます。その際、診断機関とは診断内容や実施計画、金額等
の協議をいただき、交付申請書をご提出いただきます。
診断機関の連絡先は、診断機関の通知をさせていただく際に連絡いたし
ます。
Q37 進捗状況の報告は、どのようなタイミングで報告すればいいでしょうか。
⇒ 事業の遂行及び収支の状況について、組合の要請があったときは速やか
に報告をお願いします。
3.報告段階
Q38 事業完了後年度毎に3年間、事業報告書の提出が求められていますが、診
断を受けた後、必ず対策を実施しなければならないのでしょうか?
⇒ 事業報告書は、年度ごとに交付規程にて環境大臣あてに提出していただく
ことになりますが、診断結果の活用状況を把握するためのものです。診断
結果のとおりに提案された対策に取り組んでいただくことは補助金の交
付の条件ではありませんが、できる限りのご努力をお願いいたします。
Q39 補助事業者のポテンシャル診断結果に係る情報は、どの程度まで情報開示
されるのですか。
⇒ 環境省において、本事業を通じて得られた効果的な二酸化炭素削減対策を
取りまとめ、広く二酸化炭素排出量の削減に向けた取組を促すことを目的
に診断事業の成果を広く広報しています。同意いただけた企業・事業所に
ついては、個別事例として紹介させていただきたいので、是非、ご理解と
ご協力のほどよろしくお願いいたします。また、当事業に採択された事業
者名・事業所は公表されます。