食育・栽培コーディネーター 養成実技研修会開催のご提案

食育・栽培コーディネーター
養成実技研修会開催のご提案
平成26・27年度向け
全体研修会での講義の様子
豆苗ギョウザピザの試食
ペットボトルマイ
牛乳パックでのマイ畑作り
はじめに
2012 年 4 月より新学習指導要領が完全実施され、これまで選択扱いであった「技術家庭科」の指導内
容「生物育成」が必修扱いとなり、そのため「栽培」学習を多くの学校で取り組むことになりました。
そのような状況の中で、ソフト面では、
「栽培の基礎知識が身についていない」
、
「栽培実技をイメージで
きない」
、
「自信を持って教えるためには何をどうすればよいのか」などの悩みをお持ちの先生方も多いま
した。また、ハード面では、学校で適切な栽培場所がないなど、スペース面(施設面)での課題や用具・
費用が十分でないなどの問題を抱えている学校も多くありました。
そこで、「誰でも・何処でも・簡単に栽培でき失敗をしない栽培方法によって、「達成感・命の気づき・
食育」などを身につけることができる食農体験を提案・実践してきました。具体的には、3つのマイ畑で
作物を栽培することで、野菜に栽培者の生活スペースに来てもらう「野菜のペット化」を行いました。
こうした栽培活動に取り組む中で、私自身も食育と栽培教育は一体となって行うべきではないかと感じ
るようになりました。今まで別々のものとして扱われてきたこの2つの分野をあえて一緒にすることで新
しい食育、新しい栽培教育の提案ができないものか、と考えております。
年間30余りの実技研修会を行わせていただいておりますが、
最近では、
栽培や食育に携わる多くの方々
から研修会を頼まれるようになりました。幼稚園(保育園)
・小学校生活科(総合の授業)
・特別支援学校・
新任職員などの教育関係者ばかりではなく、全国レベルの大会・イベント、給食・栄養師、子供・老人・
婦人会などの地域団体、企業など多くの一般の方や団体からの要請がありました。
参加された先生方からは、
「今まで受けた研修の中で、一番実になった研修会だった」とか、「生活や授
業にすぐに役立つ研修会でありがたい」
「家で直ぐに行って美味しく食べた」など、大変好評で成功裏に研
修会を終了することができています。また、栽培は多くの人とのつながりが大切です。栽培者同士のつな
がりや専門家や農業機関との連携を取る必要があります。栽培の基本を身に着けながら栽培活動全体のコ
ーディネートの仕方等も身に着けて頂ける実技研修会を実施していきたいと考えています。そこで、今ま
で以上に多くの方に実技研修を体験していただけるように今年度「研修会企画のご提案」をさせて頂きま
した。
また、栽培関係のライセンスとして農業検定3級(平成26年1月、第一回実施)の説明や受験方法、
希望者には野菜ソムリエの取得方法なども説明いたします。
【ご提案の内容】
《研修会概要》
1目的
新学習指導要領で必修内容となった「生物育成に関する技術」に関する授業実践を基盤として
て
直ぐに実践できる栽培や食育の基本を身に着け、栽培活動・食育全体をコーディネートでき
き
る。人材の育成に重点を置いた研修会とします。
2主催・協力
3講師
各県教育委員会または各教科の研究会、企業・各種団体など今後募集いたします。
浜松市天竜中学校教諭
竹 村 久 生
4受講者 幼稚園(保育園)
・小学校生活科(総合の授業)
・特別支援学校・新任職員などの教育関係者
給食・栄養師、子供・老人・婦人会などの地域団体所属者、企業・全国レベルの大会・イベン
ト関係者など
5会場
主催者側でご用意下さい。
天候に関係なく開催できますので、学校の普通教室や理科などの実験室はもちろん、公民
館・会社などの会議室でも結構です。会場にかかる費用は主催者側でご負担下さい。
6講師派遣費用・講師謝礼
原則都道府県教育委員会主催の場合は、主催者基準に沿って主催者側でご用意下さい。
一般の各種団体の場合は、原則交通費と資料・材料費の実費で行います。謝礼は頂きません。
7参加費 原則 無料
但し、主催者側が講師の交通費や実習代、会場費を参加費として徴収する場合は参加費を定め
集金してください。
なお、研修に必要な全てのもの。実習用の材料・資料やパソコン・プロジェクター・スクリー
ン等の資材は竹村 久生がすべて用意し、会場に搬入し設営も致します。
8参加人数
出来るだけ多くの方に参加頂くために20人以上を原則とします。ただし、
地域や団体の実情に応じ、これより少ない人数もお受けしますのでご相談下さい。
9開催時期
①夏季休業中、冬季、春季休業中②土、日等の週休日、祝日 ③その他(平日)
*①~③については、講師の都合もありますのでご相談下さい。
10申し込み・問い合わせ先
竹村 久生に直接お願いいたします。
E-Mail [email protected]
携帯アドレス [email protected] 携帯番号 090-5614-5756
自宅 TEL 053-421-7790 FAX 053-421-7790
勤務先(天竜中) ℡053-421-0172 ファックス053-421-5408
【具体例】
具体例については、1日用として示しますが、以下の1~3の内容は、すべての研修例(2時間用、半
日用、1日用)に当てはまります。
1)研修内容で取りあげる栽培内容や研修内容は、牛乳パックを使ったトウミョウ栽培を基本に、
ペットボトル栽培や発泡スチロール栽培も可能です。
花壇や畑を使った圃場栽培研修も可能です。 研
修時間や主催者側の意向をお伺いして決めさせて頂きたいと存じます。
また、トマトの糖度実験、世界一甘いトマトをつくろう、果物の糖度を当てよう等、糖度計を使った
実験も実技研修会に入れられます。
さらに、食の部分の研修では、題材に使った野菜の簡単調理を提案します(室内調理)
。1年を通して
トウミョウを使った餃子ピザやカップラーメン、ハーブを使ったハーブティーやお菓子。夏ならば、
エダマメ、ミニトマト、キュウリを使った料理。冬ならばサツマイモ、イチゴを使った料理など主催
の意向や研修会開催時期に合わせた料理なども提案します。
2)牛乳パック栽培では、トウミョウとハーブ栽培を基本に
①葉菜類ではミックスレタス、チンゲンサイ、ホウレンソウ、ミズナ
根菜類では、小カブ、二十日大根、ミニニンジン、ミニダイコン
②ペットボトル栽培では、イチゴ、エダマメ、パセリ、ハネギ
③発泡スチロール畑の栽培研修では、ミニトマト、キュウリ、オクラ、小玉スイカなどの果菜類
サツマイモ・カボチャ・モロヘイヤ等の実技研修も可能です。
これらの実技研修も、研修時間や主催者側の意向をお伺いして決めさせて頂きたいと存じます。
3)研修会は、2時間用、半日用、1日用の3種類を提案しますが、これも主催者側の要望に沿って
柔軟に対応します。
以下具体例を示します。
半日用
1日時
○月○日( )
8:30~
受付
9:00~12:30
研修会
2内容
9:00~9:05
開講式
9:05~9:10
資料確認 本日の時程説明 講師紹介
9:10~10:30
講義開始 PC,プロジェクターでの講義
栽培の魅力や必要性をムービーメーカーや実物で紹介
栽培・農業の現状と栽培の「やる気を起こす裏技」おもしろ講座
目的→食べること、美味しく多く収穫の工夫、命の気づき、自己肯定感
基本技能→季節・品種に合わせた作付計画、土(再利用法)
、肥料
水やり、病害虫の予防、種・苗の選び方(適した品種)
野菜のペット化→サンサン菜園(栽培場所、3つのマイ畑、栽培期間)
10:30~10:40
休憩
(実習・試食の準備)
10:40~11:00
中学での実践授業の紹介「生物育成授業の紹介」
牛乳パック、マイ畑実践の指導事例→題材(豆苗、ハーブ)
ペットボトル、マイ畑実践の指導事例→題材(イチゴ、エダマメ)
※ 授業の流れに沿って、生徒の様子や感想を写真等で解説
11:00~11:20
マイ畑実習(マイ畑の作り方、種のまき方、水やり、その後の管理)
① か②どちらかを選択して行う
①、牛乳パック栽培→題材は、豆苗やハーブ、その他の葉菜類。
②、ペットボトル栽培→題材は、上記プラス、イチゴやエダマメなど。
11:20~12:10
試食タイム(食べるゴールから体験)
試食体験が終わった方からマイ畑作り(牛乳パック4つ、ペット1つ)
マイ畑を作り土を入れ種(苗)をまいて、袋に入れて持ち帰る
片づけ、清掃、手洗い、荷物のまとめ
12:10~12:30
アンケート記入(後日、アドバイスや質問に答えてお返しします。
)
質疑・応答。ネットワーク作り(これからのつながりを大切にする)
日本農業検定などライセンス取得の紹介。
参考書籍の紹介と販売のお知らせ。
1日用
1.日 時
○月○日( )
9:00~
受付
9:30~16:00
研修会
2.内 容
9:30~9:40
開講式
9:40~9:45
資料確認 本日の時程説明 講師紹介
9:45~10:40
講義開始 PC,プロジェクターでの講義
栽培の魅力や必要性をムービーメーカーや実物で紹介
栽培・農業の現状と栽培の「やる気を起こす裏技」おもしろ講座
目的→食べること、美味しく多く収穫の工夫、命の気づき、自己肯定感
基本技能→季節・品種に合わせた作付計画、土(再利用法)
、肥料
水やり、病害虫の予防、種・苗の選び方(適した品種)
野菜のペット化→サンサン菜園(栽培場所、3つのマイ畑、栽培期間)
10:40~10:50
休憩
10:50~11:30
発泡スチロール マイ畑を活用した授業実践(ミニトマト題材)
セルトレイ・卵キャップの種まき、ポリポット育苗(良い苗の選び方)
発泡スチロール畑の作り方(実演)と定植
(支柱・誘引・水やりのポイントについて)
発泡スチロール畑の利点と作れる野菜(スライドショー)
11:30~12:00
糖度実験→世界で一番甘いトマトを作る授業
デジタル糖度計による実験(糖度当て)
OP、花壇での畑の作り方 (時間が余れば)
12:00~13:00
昼食休憩
13:00~14:30
中学での実践授業の紹介「生物育成授業の紹介」
牛乳パック、マイ畑実践の指導事例→題材(豆苗、ハーブ)
ペットボトル、マイ畑実践の指導事例→題材(イチゴ、エダマメ)
※ 授業の流れに沿って、生徒の様子や感想を写真等で解説
14:30~14:50
マイ畑実習(マイ畑の作り方、種のまき方、水やり、その後の管理)
① か②どちらかを選択して行う
①、牛乳パック栽培→題材は、豆苗やハーブ、その他の葉菜類。
②、ペットボトル栽培→題材は、上記プラス、イチゴやエダマメなど。
14:50~15:40
試食タイム(食べるゴールから体験)
試食体験が終わった方からマイ畑作り(牛乳パック4つ、ペット1つ)
マイ畑を作り土を入れ種(苗)をまいて、袋に入れて持ち帰る
片づけ、清掃、手洗い、荷物のまとめ
OP 近年注目されている緑のカーテン (時間が余れば)
15:40~16:00
アンケート記入(後日、アドバイスや質問に答えてお返しします。
)
質疑・応答。ネットワーク作り(これからのつながりを大切にする)
日本農業検定などライセンス取得の紹介。
参考書籍の紹介と販売のお知らせ。
【最近の実技講習会・イベント実施実績】
全国大会で発表や講義。
第3回食育推進全国大会 in 群馬(2008年)、第6回食育推進全国大会 in 三島(2011 年)
第5回全国緑のカーテンフォーラム in 浜松(2012年)、第61次教育研究全国大会
豆苗入りギョウザピザを来場者が試食した。
牛乳パックマイ畑の作り方を来場者に説明
スタッフ全員が同じテーシャツで丁寧に対応し、開設したブースの来場者に喜んで頂いた。
技術・家庭科研修会講師全国開催の一部
東京都新宿区 福井県教育研究所、鹿児島県技術・家庭科研究会、大阪市技術科研究会
ハーブの挿し木のやり方を実演説明
食の体験、自分で栽培した豆苗をピザで試食
牛乳パックのマイ畑に豆苗の種をまいて持ち帰る
牛乳パックでマイ畑作り、底に給水口を作る
セルトレイ・卵キャップ育苗の説明
実際に育った野菜を使って管理方法の説明
一般研修会講師
次世代食農学習体験指導者育成講座、幼児教育研修会、野菜ソムリエ研修会、シルバー人材
とうもんの里での研修会
中日文化センターでの一般向け講座
新津公民館 親子マイ畑教室
野菜ソムリエ研修会
与進幼稚園親子イチゴ教室
シルバー人材栽培教室
【講師紹介】
(1) 竹村久生 現在、静岡県浜松市天竜中学校教諭
(2) パソコン・携帯の検索サイト(グーグル・ヤフー)で「竹村 久生」で検索していただければ
9,000件ほどヒットします。画像検索結果も100枚ほどありますからご覧ください。
■メッセージ
30 年余り栽培教育を教育現場で実践してきた。幼・小・中・高・発達支援学校など、あらゆる子どもた
ち・施設等で栽培教育の可能性や成果についてまとめてきた。特に小学校の生活科や中学校の技術科では、
成果が認められて教科書や教育委員会を通して全国に紹介されている。
「主な経歴」
:
静岡大学教育学部卒業
浜松市内小・中学校勤務
静岡県立農業経営高校、静岡県立浜松視覚特別支援学校勤務
生物育成の必修化もあり、毎年全国で年間 30 回ほどの実技講習会・イベントを行っている
日本農業教育学会・日本産業技術教育学会の委員であり会総会で実践発表等、
日本農業検定特任講師、浜松市教育研究会中学校技術科部長・副部長(4年)
「主な出版物」
:
『図解 おもしろ子ども菜園 教室・ベランダ・軒先きで』農文協
『文部科学省検定済教科書 技術・家庭科学習指導書(内容編C「生物育成に関する技術・入門編』執筆
食農雑誌連載『生活科教室(日文)
、食農教育・技術教室(農文協)、食育フォーラム健学社)』
「技術科教諭のためのCD-ROM授業資料集」
(ニチブン)、CD-ROM学習指導要領対応(開隆堂)
【講師紹介ポスター】 関東農政局が作成し1都7県に配布した物です。
解説:浜松市立天竜中学校
竹村久生教諭
①
●よく水洗いした牛乳パックをある程
度の高さに整えます。上の部分を内側
に折り曲げると強度を確保できます。
(写真①)
②
●次に、パックの底に水を吸い込ま
せるための穴を開けます。紙が二重
になっている部分は残します。(写真②)
●100円ショップなどで「エアコンのフィルター」「台所の三角
コーナー用水切り袋」などとして売られている不織布(ふしょくふ)
を、培養土と一緒にパックに詰めます。(写真③・④)
●受け皿(お総菜のトレイやペットボトルを加工したものでOK)を
用意します。種まきは、たくさんまきすぎないように注意しましょう。
種をまいたら上から土をかぶせ、軽く押さえて落ち着かせます。(こ
こでは、「とうみょう」を紹介します。種の種類によってまき方が違
うので注意) (写真⑤) 水やりは受け皿から。上から水をかけると
種が流れてしまいます。土が充分に湿ってきたらパックを受け皿から
出します。受け皿にたまった水は栄養がしみこんでいるので、すぐに
捨てずに何度も使うのがコツです。さらにマイ畑を日当たりの良い窓
際に置きましょう。
③
④
●種まきから約2週間、20cmくらいに育ったら収穫できます。収
穫は根元から2cm位残して切り取ります。しばらくすると、また収
穫できるほどに育ちます。 (写真⑥)
●収穫した「とうみょう」は、サラダやピザにトッピングして(写真
⑦)食べてみましょう。とうみょうは、βカロテンやビタミンEなど
豊富に含まれています。
⑦
⑤
⑥