平成26年度 自己評価及び学校関係者評価書 1 本年度の学校評価を

平成26年度
1
自己評価及び学校関係者評価書
本年度の学校評価をふりかえって
本年度も昨年度に引き続き、学校教育目標を「東の友よ 三信条の誇りを胸に 自ら信じる道を歩め」と設定し、「礼儀・
礼節を重んじる指導」を指導の柱に掲げて、社会に通用する生きる力などの育成に取り組んできた。また、学習指導におい
ては、
「学び合いの授業づくり」をテーマに、一人一研究授業で教師相互の学び合いを大切にしながら実践に取り組んできた。
生徒は素直で真面目な生活・学習態度で、学校行事や日々の授業に積極的に取り組んだ。また、総合的な学習では、ふる
さと教育のねらいと重ねながら、自然体験学習と社会体験学習の2本柱で、3年間の系統性のある単元展開を図った。自然
体験学習では、学校林活用という特色ある教育活動を積極的に実施することで、地域・保護者との連携が深まったと言える。
しかしながら、受け身で遠慮がちな姿勢が自分自身の能力や資質を伸ばし切れていない面も見られるので、「礼儀・礼節」
をより明確に指導し、相手を尊重したふるまいが適切にできることで、やる気や根気、自主性の伸びを促したい。
2
分野
評価結果の概要
評価項目
取組状況と成果・課題
評価
改善策
学校関係者評価の意見
・学校行事の成果は、豊か
な人間関係が大切な要素な
ので、「礼儀・礼節」の考え
方をさらに浸透させること
で、生徒の自主性の伸長と
「誇りと自信」を高める。
・生徒は学校行事に積極的で
あると感じる。今後も工夫を
加えることで、生徒の意欲的
な姿勢をさらに伸ばしてほし
い。
生徒の自主性を
大 切 に し 、「 誇 り
と自信」に満ちた
感動あふれる学校
行事の実践
・生徒は、中総体や東中祭・合唱祭
等の学校行事に主体的に取り組み、
約9割が「学校行事に積極的である」 A
と自己評価している。また、保護者
アンケートでも8~9割が行事の内
容や運営を肯定的に評価している。
誇りと自信を深
める「学び合いの
授業づくり」によ
る授業改善の実践
・豊かな学び合いを目指して、課題
・
「学び合いの授業づくり」 ・学習は受け身でなく、能動
の明示と学習の振り返りのほか、学
をさらに推し進めて各教科 的なものなので、よりよい学
習活動に小集団を生かすなどの工夫
の学習の面白さを味わわせ、習を生徒自身が構築していく
を行った。また、
「一人一研究授業」 A 思考力や表現力等を育む。 ことが大事である。
で教師相互に学び合うことと組み合
また、一人一人の教師が自 ・生徒の個人差に対応するた
わせることで生徒が生き生きとする
己課題を明確にし、「教える めに、友達や先生との関わり
授業展開ができた。今後は、生徒の
こと」と「考えさせること」 で、わからないところがわか
個人差により一層きめ細かく対応す
を区別して指導することで、るようになるような相談体制
ることで学びの質を高めたい。
学びの深まりを追求する。 の充実を図ってほしい。
学習習慣を確立
し、自学力を向上
させる指導の充実
と家庭学習の意欲
高揚
・学級指導で家庭学習ノートや基礎
・身についた学習習慣を大 ・生徒は、家庭学習に自主的
テストへの取り組み方を指導するこ
切にしながら、目標を明確 に取り組む一方で、自分への
とによって、学習習慣の確立が図ら B にした家庭学習の仕方を個 甘さが出 てしまうことがあ
れた。しかし、自学力の向上には、
別に指導するなどして、一 る。限られた時間を有効活用
予習・復習への意欲に基づく積極的
人一人の生徒の自学力の質 するために、学校からの出題
な学習姿勢の強化が必要である。
的向上に努める。
等にも配慮してほしい。
生
徒
指
導
・
教
育
相
談
生徒指導の三機
能(自己存在感、
自己決定、共感的
理解)を生かした
指導の徹底
・生徒指導の機能を全教育活動に作
・素直さや明るさなどのよ ・
「礼儀・礼節」の面では、
「相
用させ、礼儀・礼節を重んじること
さがある一方で、受け身で 手の身になって考える」や「け
で、社会に通用する生きる力の育成
遠慮がちな面もあり、相手 じめと責任をもって行動でき
に努めてきた。保護者アンケートで B を尊重したふるまいが臨機 る」が昨年度より10%前後伸
は、元気なあいさつ等への評価が高
応変にできていない部分も びていることは評価できる。
いが、それに比較すると生徒の自己
みられる。やる気や根気を 心の成長と受け止め、さらに
評価がやや低い点が課題である。
促す指導を工夫したい。
高みを目指してほしい。
いじめ・不登校
対応として、生徒
に寄り添いふれ合
いを大切にした相
談活動の充実
・いじめ対応では、初期対応を重視
・いじめ・不登校への初期 ・いじめ対応では、ふれあい
して素早い解決に努めてきたが、再
対応と事後の継続対応を丁 ノートの活用と再発防止に向
発防止に向けた事後のフォローと継
寧に行い、組織だった取組 けた継続した見取りに力を入
続した見取りに課題が残った。
B の機能強化を図る。
れてほしい。
・不登校対応では、生徒の気持ちに
・ふれあいノート等を活用 ・全国的に道徳観・倫理観の
寄り添うとともに、校内組織の他に
して、悩みの早期発見に努 低下が心配な事件が発生して
関連機関と連携するなど、多様な手
めるほか、関係機関等との いる。いつでも相談できる体
段を講じていくことが大切である。
連携により早期解決に導く。制の充実が大切である。
家
庭
・
地
域
と
の
連
携
PTA、生徒活
動後援会、地域後
援会等の保護者・
地域関係諸団体と
の積極的な連携
・関係団体のご支援により、生徒は
・保護者や地域関係団体と ・地域には学校に協力したい
のびのびと学校行事や部活動等に取
積極的に連携し、地域・家 という思いがある。校報で学
り組むことができた。また、あいさ A 庭の教育力を活用するとと 校の様子を知ることができる
つ運動を通して子どもたちを見守っ
もに、学校に寄せる思いを ことはよいことであり、地域
ていただいたおかげで、安心・安全
汲み取って、地域の学校と と学校の結びつきが強まるも
な学校生活とすることができた。
しての役割を果たす。
のと期待している。
地域行事への積
極的な参加や協力
と幼小高大等の各
種教育機関との効
果的な連携
・社会体験の場として、近隣の事業
・文教の地にあって、豊か ・学校との関わりの持てる地
所、福祉施設、教育機関等を訪問し
な自然にも恵まれた本校の 域行事はあまりないが、現在
たり、吹奏楽部や合唱団が訪問演奏
立地環境を生かし、社会体 の学校の取組を大事にしなが
したりして地域との交流を深めた。 B 験・自然体験の場として地 ら、地域とのつながりに努め
・秋田大学の学生による出前授業や
域を活用していく。また、 てほしい。
本校卒業の高校1年生を講師とする
人や地域とのつながりや絆 ・地域の意見も聞いてみるの
進路学習会を行い、学習や進路への
に気づかせ、生徒の社会性 で、今後の検討材料にしてほ
意識を高めた。
を高める。
しい。
特
色
あ
る
教
育
活
動
本校の特色ある
教育活動の効果的
実践
(生徒三信条、校
花百日草、学校林
等を誇りと自信に
する教育活動)
・
「ひむがしの森」
(仁別の学校林)、
・先輩から後輩に受け継が ・仁別の学校林は、単に植樹
「ひむがしの花」
(校花百日草)、
「ひ
れてきた生徒三信条や学校 しているだけでないところが
むがしの志」(後期生徒会スローガ
林活用等に「誇り」をもた 評価できる。もっと広くPR
ン)など、
「ひむがし」シリーズ(読 A せるとともに、生徒が自主 してもいいのでないか。
みは「ひんがし」)のシンボリック
的に新たな取組に挑戦する ・地域と連携した教育が日常
な名称を活用した活動の展開によ
ことで「自信」をもたせる 的な教育活動につながってお
り、自校に対する「誇りと自信」を
ような東中ならではの特色 り、その積み重ねが、ふるさ
生徒に感得させることができた。
ある教育活動を推進する。 とへの愛着心を育んでいる。
教
育
課
程
・
学
習
指
導