認定看護師ニュースレター 第 11 号 平成 27 年 3 月発行 2015 年 2 月第 29 回がん看護学会が横浜で開催されました。今回は「先人 に学び がん看護の先を読む」というテーマで多くのシンポジウムや教育講演、 論文発表などがありました。 がん化学療法看護の分野では「抗がん剤の職業性曝露」が今回のトピックス であり、早朝からのセミナーに会場に入りきれないほどの参加者が集まりまし た。 開始 1 時間前に会場入りして何とか席を確保したほどでした。 抗がん剤が強い毒性をもつことはよく知られています。抗がん剤は、皮膚に 付着して吸収されたり、揮発性の薬物の場合には、吸入したりすることで抗が ん剤治療に関係する医療従事者に害を及ぼしますが、看護師らにはこの問題が 十分に認識されてきませんでした。こうした背景から、抗がん剤治療に関わる 医師、看護師、薬剤師などを中心とした多職種チームから成る「抗がん剤曝露 対策協議会」が 2014 年 4 月に設立され、この夏にはガイドラインが策定され る予定です。当院では現在、抗がん剤曝露マニュアルを作成していますが、今 後はガイドラインに沿った曝露予防対策が必要となります。今夏以降、マニュ アルの改訂を予定しておりますので、職員皆様のご理解とご協力をよろしくお 願いいたします。 がん化学療法看護認定看護師 辻かよ子・原田里香
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